YouTubeで偶然見つけた猫の動画が愛くるしい。スコティッシュ・フォールドという種類の白猫と縞模様の子猫の飼い主が、猫たちの日常を切り取って紹介している。
ご主人様が入院や旅行から戻ってきたときの喜ぶ様子を見ると、忠犬ハチ公のみならず猫も人間になつくのがわかる。
こういう動画を見ると自分でも飼ってみたくなる。空前のペットブームも納得する。猫カフェに行ってみたものの、やはり突然現れた客が20分程度いても打ち解けない。愛情をかけて日常生活を共にしなければ、猫もなつかないのだろう。
そこで猫を飼うとどうなるのか、ネット検索してみる。ペット療法という言葉もあるほど癒される存在のようだ。その一方で最大の問題と思われるのは、夜中や早朝に起こされることだ。猫は夜行性で昼寝をたっぷりしているため、夜に走り出したり、朝4時頃に飼い主を起こしに来るらしい。睡眠を確実に確保したい私としては、これは完全にアウトだ。
部屋がいくつかあれば、夜は一つの部屋に閉じ込めておくのも可能かもしれないが、空調が別途必要になる。トイレに慣れるまではケージに入れるため、そのスペースも要る。トイレの管理、爪切りなどの世話もしなければならない。
肝心なことを忘れていた。猫は爪を立てて家具などをガリガリ削る。トールボーイのスピーカーは絶好の相手になってしまうだろう。こりゃダメだ。。。
結局のところ、現在持っている超リアルなぬいぐるみに落ち着く。
2019年12月23日月曜日
2019年12月21日土曜日
Focus on enjoyling life
I'm recently enjoying a totally stress-free life.
On the work front, I have good colleagues, and my boss doesn't micromanage me at all. I never do overtime, and consume all annual leaves because I'm efficient (<-- important point.)
If I had an ideal life partner, that might be even better. Come to think of it, a partner does not have to be only one person. Rather, depending on what I need, there should be many.
Many women are obsessed with the idea that they must have a male partner who can support her both financially and emotionally. A alumna of my undergraduate program in her 30s recently published a book on how to get a rich husband. Her tips include wearing thin clothes and high-heels. I personally felt that is too shallow. I would back off from people who approach me simply because of my income, and imagine that would be the case for rich men as well.
Back to talking about partners, great teachers at an online English school are among them. When they're available, I book a lesson and they're happy to listen to me and even suggest better way of saying things.
Even if/when I travel alone, I take great photos and publish them on SNS. Some friends like them, which make me feel that I shared the same experience with them.
While I do not deny the possibility that a tall, slender, handsome, warm and intelligent gentleman might have a romantic dinner with me, I can go to a nearby nice restaurant on my own out of my pocket.
I asked one of the teachers how he has maintained happy marriage. He said that is difficult and it's important to support her goals and be with her in difficult times. But you need to like your partner so much and otherwise, making such efforts has no points. Being single is also appealing. There are pros and cons on marriage or single life.
Whatever paths you may take, it's important to focus on the positive sides, we agreed.
On the work front, I have good colleagues, and my boss doesn't micromanage me at all. I never do overtime, and consume all annual leaves because I'm efficient (<-- important point.)
If I had an ideal life partner, that might be even better. Come to think of it, a partner does not have to be only one person. Rather, depending on what I need, there should be many.
Many women are obsessed with the idea that they must have a male partner who can support her both financially and emotionally. A alumna of my undergraduate program in her 30s recently published a book on how to get a rich husband. Her tips include wearing thin clothes and high-heels. I personally felt that is too shallow. I would back off from people who approach me simply because of my income, and imagine that would be the case for rich men as well.
Back to talking about partners, great teachers at an online English school are among them. When they're available, I book a lesson and they're happy to listen to me and even suggest better way of saying things.
Even if/when I travel alone, I take great photos and publish them on SNS. Some friends like them, which make me feel that I shared the same experience with them.
While I do not deny the possibility that a tall, slender, handsome, warm and intelligent gentleman might have a romantic dinner with me, I can go to a nearby nice restaurant on my own out of my pocket.
I asked one of the teachers how he has maintained happy marriage. He said that is difficult and it's important to support her goals and be with her in difficult times. But you need to like your partner so much and otherwise, making such efforts has no points. Being single is also appealing. There are pros and cons on marriage or single life.
Whatever paths you may take, it's important to focus on the positive sides, we agreed.
2019年12月13日金曜日
「猫カフェ」初体験
原宿にある猫カフェが気になっていた。赤坂見附にもあるらしい。最近では猫カフェのみならず、日本初ハリネズミ専門カフェも原宿にあり、フクロウカフェなどもある。
ほかの動物カフェを試す前に、まずは猫カフェに足を踏み入れた。
外国人の客多し。ロッカーに荷物やコート、靴をしまい、スリッパで猫のいる部屋に入る。お茶やジュースは自販機があり、料金は入場料に含まれている。最初の10分で550円、追加料金は10分ごとに200円。1分でも超過すると200円がかかる。これに消費税10%を追加した合計料金を退出時に支払う。猫をなでるのはOKだが、だっこは禁止されている。
よく掃除されたきれいな部屋に猫が数匹いる。カメラを向けると嫌がる子も多いが、平気な子もいる。なでると逃げる者もいるし、我慢しているような者もいる。あまりフレンドリーな猫はいない。どことなくよそよそしく、人工的な環境を嫌がっているようにも見える。
う~~ん。。。私にはやや違和感があった。
生き物と戯れるのであれば、自分の庭にひょっこり近所の猫が現れたり、草取りをしながらカマキリやてんとう虫、アリなどと生活を共にする感じを味わうのが一番いい。
ほかの動物カフェを試す前に、まずは猫カフェに足を踏み入れた。
外国人の客多し。ロッカーに荷物やコート、靴をしまい、スリッパで猫のいる部屋に入る。お茶やジュースは自販機があり、料金は入場料に含まれている。最初の10分で550円、追加料金は10分ごとに200円。1分でも超過すると200円がかかる。これに消費税10%を追加した合計料金を退出時に支払う。猫をなでるのはOKだが、だっこは禁止されている。
よく掃除されたきれいな部屋に猫が数匹いる。カメラを向けると嫌がる子も多いが、平気な子もいる。なでると逃げる者もいるし、我慢しているような者もいる。あまりフレンドリーな猫はいない。どことなくよそよそしく、人工的な環境を嫌がっているようにも見える。
う~~ん。。。私にはやや違和感があった。
生き物と戯れるのであれば、自分の庭にひょっこり近所の猫が現れたり、草取りをしながらカマキリやてんとう虫、アリなどと生活を共にする感じを味わうのが一番いい。
2019年12月12日木曜日
悩ましいクルマ選び
BMWi3のユニークな外観。駆け抜ける歓びを、電気自動車ならではの快適な加速で体現した乗り心地は、試乗して1カ月を過ぎても鮮明に印象が残る。
しかし本体価格とオプションを合わせて600万円~700万円はやはり高い。このクルマはかわいい、いい意味で変わっている、人と違う、独特といった形容詞で表せるが、高級、ラグジュアリーといったイメージではない。この値段であればガソリン車なら相当な高級車を買える。
週末に散歩がてら青山通り沿いのディーラーを冷やかした。外苑前のBMWは最高クラスの8シリーズまで置いている。しかし3シリーズもかなりの大きさである。横幅も徐々に広がり、今では1825~1830mm。おそらく中国が主なターゲットなのだろう。中国人はアメリカ人と似て、とにかく大きなクルマを好むらしい。明らかに東京都心には向かない。このデカさでは道幅や車庫入れに細心の注意が必要となり、運転がストレスになりかねない。
しばらく歩くと通りの向こう側にテスラが見えてくる。展示しているのは1台しかないが、結構客が入っている。エコという観点で電気自動車は魅力的だが、都内に充電ステーションは4カ所しかない。六本木のグランドハイアットでフル充電すると30分、費用は3000円。真夏のエアコン使用時で約300キロ走るというが、リッター当たり12キロ程度に相当し、燃費は安いわけではない。しかも正直、食指が動かされる外見でもない。
表参道に近い場所にポルシェがある。最も低価格のモデルが本体価格のみで750万円。その上のクラスは1600万円超えで時速300キロ以上出せるという。だが日本の道路でそんなスピードを出せるわけもない。営業マンの態度もちょっとスゴイ。BMWは大衆車であり、ポルシェは「マーケティングをして価格帯を最初に決めるのではなく、最高のクルマを作ったら、この値段になりました」ということだという。
だがトランクにはほとんど何も積めない。飛行機の機内持ち込み用の小さなスーツケースがギリギリ入るくらいである。もともとスポーツカーはあまり好きではなく、セダンが最も乗り心地がよい。
結論として本気で買いたいと思えるクルマはない。。。
しかし本体価格とオプションを合わせて600万円~700万円はやはり高い。このクルマはかわいい、いい意味で変わっている、人と違う、独特といった形容詞で表せるが、高級、ラグジュアリーといったイメージではない。この値段であればガソリン車なら相当な高級車を買える。
週末に散歩がてら青山通り沿いのディーラーを冷やかした。外苑前のBMWは最高クラスの8シリーズまで置いている。しかし3シリーズもかなりの大きさである。横幅も徐々に広がり、今では1825~1830mm。おそらく中国が主なターゲットなのだろう。中国人はアメリカ人と似て、とにかく大きなクルマを好むらしい。明らかに東京都心には向かない。このデカさでは道幅や車庫入れに細心の注意が必要となり、運転がストレスになりかねない。
しばらく歩くと通りの向こう側にテスラが見えてくる。展示しているのは1台しかないが、結構客が入っている。エコという観点で電気自動車は魅力的だが、都内に充電ステーションは4カ所しかない。六本木のグランドハイアットでフル充電すると30分、費用は3000円。真夏のエアコン使用時で約300キロ走るというが、リッター当たり12キロ程度に相当し、燃費は安いわけではない。しかも正直、食指が動かされる外見でもない。
表参道に近い場所にポルシェがある。最も低価格のモデルが本体価格のみで750万円。その上のクラスは1600万円超えで時速300キロ以上出せるという。だが日本の道路でそんなスピードを出せるわけもない。営業マンの態度もちょっとスゴイ。BMWは大衆車であり、ポルシェは「マーケティングをして価格帯を最初に決めるのではなく、最高のクルマを作ったら、この値段になりました」ということだという。
だがトランクにはほとんど何も積めない。飛行機の機内持ち込み用の小さなスーツケースがギリギリ入るくらいである。もともとスポーツカーはあまり好きではなく、セダンが最も乗り心地がよい。
結論として本気で買いたいと思えるクルマはない。。。
2019年11月27日水曜日
六本木通りにオオフクロウ現る!
六本木通りを歩いていたら、ペットショップのウインドーにフクロウがいる。
ベルギー生まれのオオフクロウで68万円。ウインドーにいるのはぬいぐるみで本物は奥にいるのかと思いきや、これが本物だという。確かに少しずつ動いている。最初は外を見ていたが、見物人から目をそむけるためか、今は中を向いている。
思わず店内に入り、この子について店員に尋ねた。夜行性なので昼間はじっとしており、夜に室内で少し飛ぶくらい。エサは冷凍のひよこだという。店員が頭をなでると気持ちよさそう?に目を閉じる。私もなでてみると毛はふさふさで、同じように気持ちよさそうに目を閉じる。
かわいい。。。
しかし、故郷のベルギーからはるばる東京まで連れてこられ、大自然とは真逆の大都会で身売りするため見世物になり、綱でつながれたフクロウの気持ちを考えるとつらい。自分が68万円で買い、どうにかしてベルギーに連れていって森に帰してあげたら、相当な篤志家になれるだろう。仕事でワシントン条約を担当してきたということもあり、野生生物には関心がある。同じ生物として、このような扱いを受ける同胞に同情する。
そもそもこのような状況になっているのは、人間が不自然な環境でストレスを受けているからだろう。原始人の頃から遺伝子は変わっていないと医療専門家は言う。このため人間は狩や農業、漁業などの肉体労働をして暮らすのが自然であり、一日中パソコンやスマホに向かう仕事はそれだけでストレスになる。
このため、なるべく原始的なこと、例えば森の中を歩く、動物と触れ合うといったことがストレス解消になるという。昨今のペットブームがそれに一役買っている。
ストレスで疲れた人間を癒すため、野生生物にストレスを与える。こうした不自然さの連鎖を続けるより、人間が自然に帰るべきなのだろう。
ベルギー生まれのオオフクロウで68万円。ウインドーにいるのはぬいぐるみで本物は奥にいるのかと思いきや、これが本物だという。確かに少しずつ動いている。最初は外を見ていたが、見物人から目をそむけるためか、今は中を向いている。
思わず店内に入り、この子について店員に尋ねた。夜行性なので昼間はじっとしており、夜に室内で少し飛ぶくらい。エサは冷凍のひよこだという。店員が頭をなでると気持ちよさそう?に目を閉じる。私もなでてみると毛はふさふさで、同じように気持ちよさそうに目を閉じる。
かわいい。。。
しかし、故郷のベルギーからはるばる東京まで連れてこられ、大自然とは真逆の大都会で身売りするため見世物になり、綱でつながれたフクロウの気持ちを考えるとつらい。自分が68万円で買い、どうにかしてベルギーに連れていって森に帰してあげたら、相当な篤志家になれるだろう。仕事でワシントン条約を担当してきたということもあり、野生生物には関心がある。同じ生物として、このような扱いを受ける同胞に同情する。
そもそもこのような状況になっているのは、人間が不自然な環境でストレスを受けているからだろう。原始人の頃から遺伝子は変わっていないと医療専門家は言う。このため人間は狩や農業、漁業などの肉体労働をして暮らすのが自然であり、一日中パソコンやスマホに向かう仕事はそれだけでストレスになる。
このため、なるべく原始的なこと、例えば森の中を歩く、動物と触れ合うといったことがストレス解消になるという。昨今のペットブームがそれに一役買っている。
ストレスで疲れた人間を癒すため、野生生物にストレスを与える。こうした不自然さの連鎖を続けるより、人間が自然に帰るべきなのだろう。
2019年11月21日木曜日
仕事に全てを頼らない生き方
最近の日経新聞の記事を読んで、"Don't put all your eggs in one basket"という諺を思い出した。
バブル期に国立大工学部を卒業し、有名企業に入社したA氏。モーレツ社員として働きすぎて健康を害すも、見事復帰して執行役員に出世して年収2000万円。だが判子つきや接待ゴルフの調整ばかりでやりがいを感じない。就活塾の自己分析で教育関係が合っていると言われ、年収700万円の地元企業に転職。だが突然現れた幹部を社員たちは受け入れず、居場所がなく1年で退職。知り合いのつてで学習塾の責任者として再出発した、という話だ。
世の中には確かに判子つきや接待ゴルフよりも、やりがいのある仕事があるだろう。だが一方で、執行役員には判子つきや接待ゴルフ以外の仕事もあるのではないだろうか。というか判子つきということは、なにかのプロジェクトの承認をすることで、物理的に判子を押すだけでは当然ない。
そもそも人生の生きがいの全てを仕事に求めるのは違うのではないかと思う。まじめで勉強熱心な人ほどバカバカしい仕事に耐えられず、メディアに登場する生き生きとした職業人に触発され、今よりもっといい職場があるに違いないと夢見る。青い鳥がどこか別の場所にいて、現状を否定して常に青い鳥を追い続ける。日経新聞の記事に登場するA氏もその一人だ。
私の率直な感想は「仕事に期待しすぎじゃないですか」。A氏は世間知らずで正しく自己評価できていない感じもする。オレは有名企業で執行役員だったんだから、中小企業ではなおさら他の社員より優秀なんだし、だから自分のやり方が正しい、と思っていたのではないか。だが実際には大手と中小では求められる能力も違うし、新しい職場に行けば誰でも新人なのだから、まず組織がどう動いているのかを知る必要がある。それには最低3年はかかるのではないだろうか。
まあ私がA氏だったら、この記事に登場する転職エージェントが言うように、絶対に転職はしないだろう。年収2000万円で判子つきと接待ゴルフばかりなら、そんなにきつそうな仕事ではなくコスパはかなりいい。今まで身を粉にして働いてきたご褒美だと思って、ありがたく受け取ればよい。やりたいことがあれば残ったエネルギーと時間を使ってやったらいい。
バブル期に国立大工学部を卒業し、有名企業に入社したA氏。モーレツ社員として働きすぎて健康を害すも、見事復帰して執行役員に出世して年収2000万円。だが判子つきや接待ゴルフの調整ばかりでやりがいを感じない。就活塾の自己分析で教育関係が合っていると言われ、年収700万円の地元企業に転職。だが突然現れた幹部を社員たちは受け入れず、居場所がなく1年で退職。知り合いのつてで学習塾の責任者として再出発した、という話だ。
世の中には確かに判子つきや接待ゴルフよりも、やりがいのある仕事があるだろう。だが一方で、執行役員には判子つきや接待ゴルフ以外の仕事もあるのではないだろうか。というか判子つきということは、なにかのプロジェクトの承認をすることで、物理的に判子を押すだけでは当然ない。
そもそも人生の生きがいの全てを仕事に求めるのは違うのではないかと思う。まじめで勉強熱心な人ほどバカバカしい仕事に耐えられず、メディアに登場する生き生きとした職業人に触発され、今よりもっといい職場があるに違いないと夢見る。青い鳥がどこか別の場所にいて、現状を否定して常に青い鳥を追い続ける。日経新聞の記事に登場するA氏もその一人だ。
私の率直な感想は「仕事に期待しすぎじゃないですか」。A氏は世間知らずで正しく自己評価できていない感じもする。オレは有名企業で執行役員だったんだから、中小企業ではなおさら他の社員より優秀なんだし、だから自分のやり方が正しい、と思っていたのではないか。だが実際には大手と中小では求められる能力も違うし、新しい職場に行けば誰でも新人なのだから、まず組織がどう動いているのかを知る必要がある。それには最低3年はかかるのではないだろうか。
まあ私がA氏だったら、この記事に登場する転職エージェントが言うように、絶対に転職はしないだろう。年収2000万円で判子つきと接待ゴルフばかりなら、そんなにきつそうな仕事ではなくコスパはかなりいい。今まで身を粉にして働いてきたご褒美だと思って、ありがたく受け取ればよい。やりたいことがあれば残ったエネルギーと時間を使ってやったらいい。
2019年11月16日土曜日
199円を節約して東京観光を楽しむ
千駄木での用事が午後3時半に終わり、天気もいいので歩いて帰ろうかと思い立った。しかし地下鉄で20分近くの距離を歩くとどうなるのだろうか。とりあえず千代田線沿いの大通りを歩き、疲れたら地下鉄に乗ることにした。
根津には来たことがない。中年女性向けのブティックが散見され、おしゃれな下町と言ったらよいだろうか。まもなく東大の横を通る。そういえば3・11の時どうしてましたかという話をA先生としたとき、「東北出張から戻ったばかりで、赤門の瓦が少し落ちたくらい」とおっしゃっていたと思い出す。私はロンドンにいたのであまり話がかみ合っていなかった。
本郷通りをさらに南下すると順天堂大学が見えてくる。B先生はどうしているだろうか。きっと熱心にご研究に邁進しているに違いない。隣の東京医科歯科大学には母が長年お世話になった。何度この病院に来ただろうか。母の情報によればカルテに「UB」と書かれると、うるさいババアの意味らしい。 そうなると私はCUB??(超うるせえババア)ということになるだろう。
御茶ノ水は学生街のためか庶民的な雰囲気が漂う一方、ヴァイオリン専門店もあり楽器店が目立つ。まもなく大手町の気象庁、パレスホテル、皇居とたそがれ時の夜景が美しい。
日比谷公園では全国魚市場&魚河岸まつり(ジャパン・フィッシャーマンズ・フェスティバル)をやっている。全漁連が中心となり、北海道から沖縄まで各地の水産物の屋台が出ている。アイドルグループのライブがかなり盛り上がっている。
信号待ちをしていると、オタクっぽいお兄さんに「日比谷公園はどこですか?」と聞かれる。目の前にあるので「ここですよ」と言う。「えっ、魚フェスタは。。」と言うので、「音のする方向に行ってください」と教えてあげると、すでに信号が点滅している。あわてて走って横断歩道を渡る。
赤坂にたどりつくまで2時間20分。少し長かったが、風もなくいい陽気で地元東京の観光を楽しめた。
根津には来たことがない。中年女性向けのブティックが散見され、おしゃれな下町と言ったらよいだろうか。まもなく東大の横を通る。そういえば3・11の時どうしてましたかという話をA先生としたとき、「東北出張から戻ったばかりで、赤門の瓦が少し落ちたくらい」とおっしゃっていたと思い出す。私はロンドンにいたのであまり話がかみ合っていなかった。
本郷通りをさらに南下すると順天堂大学が見えてくる。B先生はどうしているだろうか。きっと熱心にご研究に邁進しているに違いない。隣の東京医科歯科大学には母が長年お世話になった。何度この病院に来ただろうか。母の情報によればカルテに「UB」と書かれると、うるさいババアの意味らしい。 そうなると私はCUB??(超うるせえババア)ということになるだろう。
御茶ノ水は学生街のためか庶民的な雰囲気が漂う一方、ヴァイオリン専門店もあり楽器店が目立つ。まもなく大手町の気象庁、パレスホテル、皇居とたそがれ時の夜景が美しい。
日比谷公園では全国魚市場&魚河岸まつり(ジャパン・フィッシャーマンズ・フェスティバル)をやっている。全漁連が中心となり、北海道から沖縄まで各地の水産物の屋台が出ている。アイドルグループのライブがかなり盛り上がっている。
信号待ちをしていると、オタクっぽいお兄さんに「日比谷公園はどこですか?」と聞かれる。目の前にあるので「ここですよ」と言う。「えっ、魚フェスタは。。」と言うので、「音のする方向に行ってください」と教えてあげると、すでに信号が点滅している。あわてて走って横断歩道を渡る。
赤坂にたどりつくまで2時間20分。少し長かったが、風もなくいい陽気で地元東京の観光を楽しめた。
2019年11月3日日曜日
YouTubeチャンネル レビュー
最近のYouTubeは広告が増え、自動再生で気がつくと興味のない広告が延々と続いている。一方で様々なジャンルの専門性を生かし、個人が発信する興味深いチャンネルも続々と登場している。
週末に家でダラダラ過ごす、あるいは寝る前に子守唄代わりにかけておくときに広告なしで再生できたら確かに便利である。そこで思い切って広告なしで動画を楽しめるYouTube Premiumの1カ月無料を試してみた。1カ月が終了すると、毎月1,180円の料金が発生する。
さすがに広告はゼロ。音楽も動画も中断なく、次々と自分の興味にほぼ合ったものが再生されていきストレスがない。
BMWの電気自動車のレビューを検索し、たどりついたモータージャーナリスト・五味やすたかし氏のチャンネルは、発足して1年未満で既に登録者数7万人に迫る勢いだ。眼鏡がトレードマークのようだが、昨日からかけておらず「イケメン」とのコメントも目立つ。声が郷ひろみに似ている。クルマを運転しながら乗り心地を実況中継しつつ最近のトレンドも解説、あっという間に時間が経ってしまう。画像のアングルや解像度もよく、まるで五味氏の助手席に座りながらドライブしているような感覚を味わえる。
別の自動車ジャーナリスト、河口まなぶ氏のチャンネルは登録者数16.4万人。五味氏がややマニアックな詳細に走るのに対して、より一般的な知識にフォーカスしつつ、表現力やまとめ方にも経験を感じる。毎晩必ず1本動画をアップロードしている。
こうしたチャンネルではベンツやBMWの最高クラスで12気筒の車種なども紹介している。約2500万円と郊外の一戸建て住宅も買えそうな値段である。
座席がマッサージチェアになっており、後部座席はシートの各部分をボタン一つで動かすことができ、フットレストまでついている。枕やシートの質感もハイクラスそのもの。こんな大きな車を入れる車庫も運転手もいないし、ふつうのディーラーには置いていないので実物を見る機会はない。こうした動画のおかげで、お金持ちの世界を高画質の映像で堪能でき、つい夢中になって見てしまう。
週末に家でダラダラ過ごす、あるいは寝る前に子守唄代わりにかけておくときに広告なしで再生できたら確かに便利である。そこで思い切って広告なしで動画を楽しめるYouTube Premiumの1カ月無料を試してみた。1カ月が終了すると、毎月1,180円の料金が発生する。
さすがに広告はゼロ。音楽も動画も中断なく、次々と自分の興味にほぼ合ったものが再生されていきストレスがない。
BMWの電気自動車のレビューを検索し、たどりついたモータージャーナリスト・五味やすたかし氏のチャンネルは、発足して1年未満で既に登録者数7万人に迫る勢いだ。眼鏡がトレードマークのようだが、昨日からかけておらず「イケメン」とのコメントも目立つ。声が郷ひろみに似ている。クルマを運転しながら乗り心地を実況中継しつつ最近のトレンドも解説、あっという間に時間が経ってしまう。画像のアングルや解像度もよく、まるで五味氏の助手席に座りながらドライブしているような感覚を味わえる。
別の自動車ジャーナリスト、河口まなぶ氏のチャンネルは登録者数16.4万人。五味氏がややマニアックな詳細に走るのに対して、より一般的な知識にフォーカスしつつ、表現力やまとめ方にも経験を感じる。毎晩必ず1本動画をアップロードしている。
こうしたチャンネルではベンツやBMWの最高クラスで12気筒の車種なども紹介している。約2500万円と郊外の一戸建て住宅も買えそうな値段である。
座席がマッサージチェアになっており、後部座席はシートの各部分をボタン一つで動かすことができ、フットレストまでついている。枕やシートの質感もハイクラスそのもの。こんな大きな車を入れる車庫も運転手もいないし、ふつうのディーラーには置いていないので実物を見る機会はない。こうした動画のおかげで、お金持ちの世界を高画質の映像で堪能でき、つい夢中になって見てしまう。
2019年10月27日日曜日
お金でどこまで幸せになれるのか?
平和ボケなのかもしれないが、どうも最近ドーパミン(わくわく感)が足りない。
米国のドラマ「セックス・アンド・ザ・シティー」の主人公キャリーはシャネルのジャケットに心酔し、ブランド物の洋服や靴を買い集めている。私の最も好きな登場人物でPR会社の経営者サマンサは、エルメスの店でほかの客とバーキンバッグの争奪戦をする。
彼女たちに触発され、週末に表参道のシャネルの店に足を運んだ。この手の店にありがちな怖い雰囲気はなく、気さくなお兄さんが出迎える。平均的な日本人女性が着ると確実に裾を引きずるコート、エジプトの王妃をイメージした金ぴかのジャケットなどが並ぶ。環境問題を意識して、パイナップルの皮を利用した素材を使っているという。
だがシャネルの洋服は私の雰囲気には合わない。
これまでの趣味を振り返ると、最もわくわくしたのはBMWの運転である。海外出張に行ったとき、安全性の確保のためホテルに迎えの車を手配してもらった。BMWの7シリーズの後部座席に座り、もちろん快適ではあった。だがBMWの真骨頂は「駆け抜ける喜び」(Freude am Fahren: Sheer Driving Pleasure)にあり、ドライバーがハンドルを握り、運転する歓びを追求したクルマなのだと実感した。
ロンドンに引っ越す前に手放して以来、10年近くBMWを運転する機会はなかった。だが2014年に発売された電気自動車i3のデザインに魅了され、ずっと気になっていた。とりあえず試乗してみたい。そこでシャネルの後は、BMWのディーラーを訪れた。
最初はウーン、ほかの車、軽自動車とどこが違うのかな。。。と思った。だが空いた道で50キロ超えに加速した瞬間、「ああ、これだ」と感じた。思い通りにクルマが自分の言うことを聞く忠実性、比類なき安定感。多くの国産車のようにA地点からB地点に移動するのが目的ではなく、クルマを運転することの快感が目的なのだと実感する。
今年1月に導入された大容量バッテリーで、1回の充電で最長400キロまで走行可能。真夏でエアコンをガンガンにかけつつ渋滞に巻き込まれる状況でも100キロは行けるという。充電に必要な電気代をリッター当たりの走行距離に換算すると50キロにも及ぶ。しかもこのEVは9リッターのガソリンエンジンも積んでおり、いざとなったらガソリン走行もできるので電池切れの心配もない。2014年に新登場した当時と比べて、バッテリーは2倍近い容量がある。そうなると新車を買うしかない。
気になる値段だが、オプション抜きの本体税込で約600万円。安全装置等のオプション、諸費用、車検、駐車場代、任意保険などの5年分の総費用は約1000万円に達する。さすがに費用対効果を慎重に計算せざるを得ない。
帰り道にエルメスの店に寄って洋服を見た。すごく上品なコートがあり税込65万円で売っている。襟元のデザインがとてもよいが、かなり生地も厚い。温暖化する中、このコートを着られる日は何日あるだろうか。それに10万円台でも素敵なコートは見つかるし、傍から見れば50万円の差はわからないかも知れない。
米国のドラマ「セックス・アンド・ザ・シティー」の主人公キャリーはシャネルのジャケットに心酔し、ブランド物の洋服や靴を買い集めている。私の最も好きな登場人物でPR会社の経営者サマンサは、エルメスの店でほかの客とバーキンバッグの争奪戦をする。
彼女たちに触発され、週末に表参道のシャネルの店に足を運んだ。この手の店にありがちな怖い雰囲気はなく、気さくなお兄さんが出迎える。平均的な日本人女性が着ると確実に裾を引きずるコート、エジプトの王妃をイメージした金ぴかのジャケットなどが並ぶ。環境問題を意識して、パイナップルの皮を利用した素材を使っているという。
だがシャネルの洋服は私の雰囲気には合わない。
これまでの趣味を振り返ると、最もわくわくしたのはBMWの運転である。海外出張に行ったとき、安全性の確保のためホテルに迎えの車を手配してもらった。BMWの7シリーズの後部座席に座り、もちろん快適ではあった。だがBMWの真骨頂は「駆け抜ける喜び」(Freude am Fahren: Sheer Driving Pleasure)にあり、ドライバーがハンドルを握り、運転する歓びを追求したクルマなのだと実感した。
ロンドンに引っ越す前に手放して以来、10年近くBMWを運転する機会はなかった。だが2014年に発売された電気自動車i3のデザインに魅了され、ずっと気になっていた。とりあえず試乗してみたい。そこでシャネルの後は、BMWのディーラーを訪れた。
最初はウーン、ほかの車、軽自動車とどこが違うのかな。。。と思った。だが空いた道で50キロ超えに加速した瞬間、「ああ、これだ」と感じた。思い通りにクルマが自分の言うことを聞く忠実性、比類なき安定感。多くの国産車のようにA地点からB地点に移動するのが目的ではなく、クルマを運転することの快感が目的なのだと実感する。
今年1月に導入された大容量バッテリーで、1回の充電で最長400キロまで走行可能。真夏でエアコンをガンガンにかけつつ渋滞に巻き込まれる状況でも100キロは行けるという。充電に必要な電気代をリッター当たりの走行距離に換算すると50キロにも及ぶ。しかもこのEVは9リッターのガソリンエンジンも積んでおり、いざとなったらガソリン走行もできるので電池切れの心配もない。2014年に新登場した当時と比べて、バッテリーは2倍近い容量がある。そうなると新車を買うしかない。
気になる値段だが、オプション抜きの本体税込で約600万円。安全装置等のオプション、諸費用、車検、駐車場代、任意保険などの5年分の総費用は約1000万円に達する。さすがに費用対効果を慎重に計算せざるを得ない。
帰り道にエルメスの店に寄って洋服を見た。すごく上品なコートがあり税込65万円で売っている。襟元のデザインがとてもよいが、かなり生地も厚い。温暖化する中、このコートを着られる日は何日あるだろうか。それに10万円台でも素敵なコートは見つかるし、傍から見れば50万円の差はわからないかも知れない。
2019年10月19日土曜日
イケメンとお金持ちはどちらが幸せか?
高須クリニックの高須幹弥医師による「イケメンと金持ちはどっちが幸せ? ビジュアルとお金はどちらが大事?」というタイトルの動画が興味深い。
美容外科医だけあって、結論は「イケメンのほうが幸せ」となっている。彼が言う理由と、私のコメントを→以下イタリックで記してみた。
まず幸せとは何か。脳内にどれだけドーパミン(わくわく感)、セロトニン (安心感)などの快楽物質が出ているか、それを頭の中のレセプターで感受しているかである。いい服、いい家、いい車などお金で買えるものによって一時的にこうした状態になっても、それが長く続くことはない。
→では快楽物質を増やせばよい。セロトニンは朝日を浴びる、運動をする、顎を動かしてリズミカルに物を食べる、といったことで活性化する。オキシトシン(気持ちよさ)はスキンシップ(ペットをなでる、マッサージを受けるなど)で分泌される。ドーパミンを増やすには音楽鑑賞や瞑想が効果があるという。
イケメンとはイケてるメンの略語であり(知らなかった。。)、ハンサムな顔だけではなく高身長も含まれる。美容整形でハンサムに近づけることは可能だが、天然のイケメンには勝てない。身長を高くする手術は危険であり限界がある。このように世の中にはお金で買えるものと買えないものがあり、イケメンの容姿もそうだし、友人、恋人、愛、時間などがある。
→時間は確実にお金で買える。時給1万円を稼いでいれば1万円を得るのに1時間だけ働けばよい。だが時給1000円であれば10時間働く必要がある。時給1000円の人が9時間働いている間、時給1万円の人はのんびり休んだり、遊びに行くことができる。もちろん時給1万円を稼げるようになるには高度のスキルが必要になり、長年に亘る勉強や忍耐、能力を高める努力が必須である。
友人というわけではないが、証券会社の営業マンやブティックの店員、百貨店は明らかに一定金額以上を購入した顧客に優しい。手書きの葉書、楽しそうなイベントへの招待など、もちろん営業目的ではある。だがメールやSNS時代で友人から手書きの葉書をもらうことはほぼゼロになった中、ていねいな字でハイライトなどの工夫もなされた手書きの文書というのは素直にうれしいものだ。
例えば、ヒューゴ・ボスの店からこんな葉書が届いた。「〇〇様、先日はご来店いただきありがとうございました。〇月〇日からオクトーバーフェスト・フェアとして、店内でドイツビールとおつまみをお楽しみいただけます。秋冬物の新作も続々入荷しておりますので、是非ご試着にいらしてください :-)」
こうした葉書を書いている間、実は店員さんも友達に手紙を書いているような感覚を少しは覚えるのではないだろうか? 人間関係をゼロか100か、白か黒かで区別することはできない。顧客と店員の間にも相性はあるし、店員にとっても楽しい客というのは存在するのではないか。お金があってこそ、そうした関係は成立する。
ハンサムな顔や高身長もお金では買えない。イケメンは中学、高校、大学でも女の子にモテる。若い女の子ほど男性の外見を重視する。仮に話術に長けて女の子を喜ばせる会話ができても、ブサメンではイケメンには勝てない。
お金目当てで近づいてくる女の子もいるかもしれないが、そうした子と付き合っても幸せにはなれない。本当の自分の魅力で寄ってきてくれた人からの愛のほうが、お金で買った愛よりもはるかに優れた愛である。
→本当の魅力とは何だろうか? ぱっと見てわかる外見のよさも本当の魅力なのか? 頭のよさ、性格のよさ、人格などは実際にある程度つきあってみないとわからない。
20代、30代と社会に出てもイケメンは第一印象がいいので、営業や芸能人などの職業では有利である。つまりイケメンであればお金持ちになるチャンスにも恵まれる。
→確かに30代~40代前半まではそうだと思う。だが若い頃は相当なイケメンでも、リンカーンが「40を超えたら自分の顔に責任を持て」と言ったように、中年以降は人格が顔やオーラに如実に現れるようになる。例えば、羽賀研二を魅力的だと感じる人はもはやいないと思う。中年以降は元々持っている物理的な容姿よりも、自信、自負、哲学、性格や頭のよさが若い頃よりもはるかに外見ににじみ出る。品質のよいコート、スーツ、靴、時計などはそれらを引き立てる効果があり、そこはお金の出番である。
お金があればあるだけ、家族はバラバラになりやすい。お父さんはゴルフ、お母さんは買い物、子供は塾。大きい家に住んで別々の部屋で過ごし、家族の団欒がなくなる。
→家族全員が狭い部屋にいるのが幸せなのだろうか? むしろ個室で過ごすほうが、各人に合ったエアコン温度を設定し、アロマを炊き、音楽をかける、といったことが自由にできて快適に過ごせる。団欒したければ時間を決めて居間に集まればよい。
お金があるとそれが当然になり、お金がなくなる心配が出てきて常にあせる。株が下がるんじゃないか、など。
→比較的安全な金融商品に投資すればよい。超優良企業の社債、各銀行1000万円以内の預金、安定した金融機関の個人年金など。
いい服、いい車、いい食事が当たり前になり、贅沢のありがたみがわからなくなる。そもそも高級ブランドの服を着てフェラーリに乗る理由は、自分がお金持ちであることを周囲に知らせたい、という承認欲求によるものだ。本当に幸せな人は、自分が幸せであることを大々的に宣伝する、といったことはする必要がない。
→これはそうかなと思う。自分も最高の恋人がいた頃は、わざわざ彼とどこに行きましたとかSNSにアップしたいとか思わなかった。むしろ最高の状態を邪魔されないよう、他人に知られないようにしていた。
高級ブランドの服を買うよりも、素敵な恋人がいるほうが幸せだとは思う。だがお金があればいい服を買うことは簡単にできるし、それによってささやかな幸福感を味わうことはできる。素敵な恋人や友人よりもはるかにハードルが低い。理想の幸せを追求して無力感を味わうよりも、買い物でもして店員さんから葉書をもらい速攻でハッピーになるというのも、ひとつの生き方である。
美容外科医だけあって、結論は「イケメンのほうが幸せ」となっている。彼が言う理由と、私のコメントを→以下イタリックで記してみた。
まず幸せとは何か。脳内にどれだけドーパミン(わくわく感)、セロトニン (安心感)などの快楽物質が出ているか、それを頭の中のレセプターで感受しているかである。いい服、いい家、いい車などお金で買えるものによって一時的にこうした状態になっても、それが長く続くことはない。
→では快楽物質を増やせばよい。セロトニンは朝日を浴びる、運動をする、顎を動かしてリズミカルに物を食べる、といったことで活性化する。オキシトシン(気持ちよさ)はスキンシップ(ペットをなでる、マッサージを受けるなど)で分泌される。ドーパミンを増やすには音楽鑑賞や瞑想が効果があるという。
イケメンとはイケてるメンの略語であり(知らなかった。。)、ハンサムな顔だけではなく高身長も含まれる。美容整形でハンサムに近づけることは可能だが、天然のイケメンには勝てない。身長を高くする手術は危険であり限界がある。このように世の中にはお金で買えるものと買えないものがあり、イケメンの容姿もそうだし、友人、恋人、愛、時間などがある。
→時間は確実にお金で買える。時給1万円を稼いでいれば1万円を得るのに1時間だけ働けばよい。だが時給1000円であれば10時間働く必要がある。時給1000円の人が9時間働いている間、時給1万円の人はのんびり休んだり、遊びに行くことができる。もちろん時給1万円を稼げるようになるには高度のスキルが必要になり、長年に亘る勉強や忍耐、能力を高める努力が必須である。
友人というわけではないが、証券会社の営業マンやブティックの店員、百貨店は明らかに一定金額以上を購入した顧客に優しい。手書きの葉書、楽しそうなイベントへの招待など、もちろん営業目的ではある。だがメールやSNS時代で友人から手書きの葉書をもらうことはほぼゼロになった中、ていねいな字でハイライトなどの工夫もなされた手書きの文書というのは素直にうれしいものだ。
例えば、ヒューゴ・ボスの店からこんな葉書が届いた。「〇〇様、先日はご来店いただきありがとうございました。〇月〇日からオクトーバーフェスト・フェアとして、店内でドイツビールとおつまみをお楽しみいただけます。秋冬物の新作も続々入荷しておりますので、是非ご試着にいらしてください :-)」
こうした葉書を書いている間、実は店員さんも友達に手紙を書いているような感覚を少しは覚えるのではないだろうか? 人間関係をゼロか100か、白か黒かで区別することはできない。顧客と店員の間にも相性はあるし、店員にとっても楽しい客というのは存在するのではないか。お金があってこそ、そうした関係は成立する。
ハンサムな顔や高身長もお金では買えない。イケメンは中学、高校、大学でも女の子にモテる。若い女の子ほど男性の外見を重視する。仮に話術に長けて女の子を喜ばせる会話ができても、ブサメンではイケメンには勝てない。
お金目当てで近づいてくる女の子もいるかもしれないが、そうした子と付き合っても幸せにはなれない。本当の自分の魅力で寄ってきてくれた人からの愛のほうが、お金で買った愛よりもはるかに優れた愛である。
→本当の魅力とは何だろうか? ぱっと見てわかる外見のよさも本当の魅力なのか? 頭のよさ、性格のよさ、人格などは実際にある程度つきあってみないとわからない。
20代、30代と社会に出てもイケメンは第一印象がいいので、営業や芸能人などの職業では有利である。つまりイケメンであればお金持ちになるチャンスにも恵まれる。
→確かに30代~40代前半まではそうだと思う。だが若い頃は相当なイケメンでも、リンカーンが「40を超えたら自分の顔に責任を持て」と言ったように、中年以降は人格が顔やオーラに如実に現れるようになる。例えば、羽賀研二を魅力的だと感じる人はもはやいないと思う。中年以降は元々持っている物理的な容姿よりも、自信、自負、哲学、性格や頭のよさが若い頃よりもはるかに外見ににじみ出る。品質のよいコート、スーツ、靴、時計などはそれらを引き立てる効果があり、そこはお金の出番である。
お金があればあるだけ、家族はバラバラになりやすい。お父さんはゴルフ、お母さんは買い物、子供は塾。大きい家に住んで別々の部屋で過ごし、家族の団欒がなくなる。
→家族全員が狭い部屋にいるのが幸せなのだろうか? むしろ個室で過ごすほうが、各人に合ったエアコン温度を設定し、アロマを炊き、音楽をかける、といったことが自由にできて快適に過ごせる。団欒したければ時間を決めて居間に集まればよい。
お金があるとそれが当然になり、お金がなくなる心配が出てきて常にあせる。株が下がるんじゃないか、など。
→比較的安全な金融商品に投資すればよい。超優良企業の社債、各銀行1000万円以内の預金、安定した金融機関の個人年金など。
いい服、いい車、いい食事が当たり前になり、贅沢のありがたみがわからなくなる。そもそも高級ブランドの服を着てフェラーリに乗る理由は、自分がお金持ちであることを周囲に知らせたい、という承認欲求によるものだ。本当に幸せな人は、自分が幸せであることを大々的に宣伝する、といったことはする必要がない。
→これはそうかなと思う。自分も最高の恋人がいた頃は、わざわざ彼とどこに行きましたとかSNSにアップしたいとか思わなかった。むしろ最高の状態を邪魔されないよう、他人に知られないようにしていた。
高級ブランドの服を買うよりも、素敵な恋人がいるほうが幸せだとは思う。だがお金があればいい服を買うことは簡単にできるし、それによってささやかな幸福感を味わうことはできる。素敵な恋人や友人よりもはるかにハードルが低い。理想の幸せを追求して無力感を味わうよりも、買い物でもして店員さんから葉書をもらい速攻でハッピーになるというのも、ひとつの生き方である。
2019年10月12日土曜日
独身者のセーフティーネット
「有能な配偶者がいれば、こんな面倒臭いことは丸投げできたかもしれない。。。」
近所の都市開発にからむ条例改正といった、弁護士や一級建築士なみの知識も要求される地域計画が持ち上がり、住民の会合が行われた。こういったことはお父さんが全部やってくれたのだが、あの世に行ってしまい、土地家屋を相続して所有者となった自分に責任がのしかかってきた。
だが配偶者がいたとしても弁護士や一級建築士でない可能性もあるし、配偶者もフルタイムで働いていれば、そうそう丸投げもできないだろう。丸投げしようと思えば専業主夫か、せいぜいパート主夫である必要がある。そうなると扶養家族を養うのに数百万はかかる。
しかも人間の気持ちは変わるものだし、だからこそ離婚や家庭内別居も珍しくない。世の中にはうまく行っている夫婦も多いとは思うが、日本の戸籍制度、家制度は根強く残り、面倒臭いことは「嫁」に集中する傾向にある。義実家への文句、家事・育児を十分にやらない夫への苦情でネット掲示板はあふれている。
また自分で稼いだお金も結婚後は共有財産になり、大きな買い物をするには最低限話し合いが必要になるだろう。そうなると突然ロレックスの時計を買う、なんていうことは難しくなる。どこかで相手が性病をもらってきたら、命にもかかわるかもしれない。それで性生活を拒んだら有責配偶者として慰謝料を請求される可能性すらある。
結論として、結婚にはかなりのリスクが伴う。あまりにもネガティブで悲観的な見方かもしれないし、結婚できなかった負け惜しみかもしれない。だが現実問題として、自分一人で大黒柱と主婦の二足草鞋を履いている以上、問題は具体的にどう負担を軽減するかである。
地域計画については当面は情報収集し、必要があれば弁護士に相談する。場合によっては今後の会合には弁護士に代理参加してもらう。かなりのお金がかかるかもしれないが、専業主夫を養うよりは安上がりだろう。
家族がいるメリットは、会社で何があってもとりあえず家に帰ればほっとして話す相手がいることだろう。だが聞かされるほうも壊れたレコードのように毎日同じような話では疲れてしまい、そうした苦情を別の家族や友人に垂れ流す。実際私が育った家庭はそんな感じで、私はそうした苦情の「最終処分場」として、母から父に関する愚痴を延々と聞かされた。膨大な時間とエネルギーの無駄だと思う。
オンライン英会話をやっている理由の一つは、こうしたネガティブなループを絶つことである。1日25分と時間が決まっているのでダラダラと話すことなく、聞き上手な先生を選んで、「〇〇という話をする練習をしたいのだが、よろしいでしょうか?」と了解を取ってから話す。各先生の得意分野があるので、話したい内容によって先生を選ぶ。同じ話をするにしても、別の先生にすれば、一人の先生がウンザリと思う事態を避けられる。こうしたガス抜きのメリットも含めれば、1カ月1万5800円という料金は格安だと思う。
それとプラスして週1で鍼、月1でヘッドスパに通っている。施術を受けている間にいろいろな話ができ、施術師とはまったく違う世界の話を聞いて面白いとも言っていただける。向こうも商売だし、固定客がいるのはよいことだろう。
近所の都市開発にからむ条例改正といった、弁護士や一級建築士なみの知識も要求される地域計画が持ち上がり、住民の会合が行われた。こういったことはお父さんが全部やってくれたのだが、あの世に行ってしまい、土地家屋を相続して所有者となった自分に責任がのしかかってきた。
だが配偶者がいたとしても弁護士や一級建築士でない可能性もあるし、配偶者もフルタイムで働いていれば、そうそう丸投げもできないだろう。丸投げしようと思えば専業主夫か、せいぜいパート主夫である必要がある。そうなると扶養家族を養うのに数百万はかかる。
しかも人間の気持ちは変わるものだし、だからこそ離婚や家庭内別居も珍しくない。世の中にはうまく行っている夫婦も多いとは思うが、日本の戸籍制度、家制度は根強く残り、面倒臭いことは「嫁」に集中する傾向にある。義実家への文句、家事・育児を十分にやらない夫への苦情でネット掲示板はあふれている。
また自分で稼いだお金も結婚後は共有財産になり、大きな買い物をするには最低限話し合いが必要になるだろう。そうなると突然ロレックスの時計を買う、なんていうことは難しくなる。どこかで相手が性病をもらってきたら、命にもかかわるかもしれない。それで性生活を拒んだら有責配偶者として慰謝料を請求される可能性すらある。
結論として、結婚にはかなりのリスクが伴う。あまりにもネガティブで悲観的な見方かもしれないし、結婚できなかった負け惜しみかもしれない。だが現実問題として、自分一人で大黒柱と主婦の二足草鞋を履いている以上、問題は具体的にどう負担を軽減するかである。
地域計画については当面は情報収集し、必要があれば弁護士に相談する。場合によっては今後の会合には弁護士に代理参加してもらう。かなりのお金がかかるかもしれないが、専業主夫を養うよりは安上がりだろう。
家族がいるメリットは、会社で何があってもとりあえず家に帰ればほっとして話す相手がいることだろう。だが聞かされるほうも壊れたレコードのように毎日同じような話では疲れてしまい、そうした苦情を別の家族や友人に垂れ流す。実際私が育った家庭はそんな感じで、私はそうした苦情の「最終処分場」として、母から父に関する愚痴を延々と聞かされた。膨大な時間とエネルギーの無駄だと思う。
オンライン英会話をやっている理由の一つは、こうしたネガティブなループを絶つことである。1日25分と時間が決まっているのでダラダラと話すことなく、聞き上手な先生を選んで、「〇〇という話をする練習をしたいのだが、よろしいでしょうか?」と了解を取ってから話す。各先生の得意分野があるので、話したい内容によって先生を選ぶ。同じ話をするにしても、別の先生にすれば、一人の先生がウンザリと思う事態を避けられる。こうしたガス抜きのメリットも含めれば、1カ月1万5800円という料金は格安だと思う。
それとプラスして週1で鍼、月1でヘッドスパに通っている。施術を受けている間にいろいろな話ができ、施術師とはまったく違う世界の話を聞いて面白いとも言っていただける。向こうも商売だし、固定客がいるのはよいことだろう。
2019年10月11日金曜日
ロレックスの意外な効果
ロレックスが気になったきっかけは、大学3年の春休みにイギリスのブライトンでホームステイしたことだった。
当時、シックで素敵な"Lanes"というエリアがあった。オードリー・ヘップバーンが映画「マイ・フェア・レディ」でヒギンズ教授と喧嘩し、「これはあなたがブライトンで買ってくれた指輪よ!」と言って指輪を彼に投げつけるシーンがある。
もしかしたら、その宝石店ではないかと想像できるような店に、ホームステイ先のご主人が勤めていた。家の階段にはロレックスのオイスターの写真が飾られていた。まるで牡蠣のような雰囲気だったので、それでオイスターなのだろうと信じ込んでいた。だが本当は、牡蠣の貝殻のように固く閉ざされ、水を通さないという意味だという。
ロレックスの時計には、かつての米国人上司にも影響された。彼の奥さんは大手企業の重役で、夫をはるかに上回る年収を稼いでいた。それで妻からプレゼントされたロレックスの時計を修理に出したいのだが、日本ではどこにコンタクトすればいいか聞かれた。厳密に言えば、こうした私用で部下の時間を使わせるのはどうかとも思うが、家族で日本にやってきて日本語もうまく話せず「困っている」わけだから、相談窓口に電話し、英語を話せる担当者が出てから電話を代わるまでをやってあげた。
この2つの理由、それと男性の同僚が「ロレックスの時計をしているとバーでの扱いが違う」と言っていたことも頭の隅にあった。この1年いくつかの店で商品を手に取り、増税前に後押しされる形で勢いで買ってしまった。後悔はしていないが、何日か実際にはめてみると、思ったより派手だったかもしれない。
わずか数日間ではあるが、どんな効果があっただろうか。
ロレックスのおかげなのかは検証しようもないのだが、意外な効果として、セミナーや職場で同年代もしくは年下の女性から、積極的に挨拶されるようになったのだ。
先日、アル・ゴア氏の主宰するセミナーに参加し、同じテーブルに香港である組織の重職に就いている女性がいた。彼女いわく、香港ではブランド物を持つことが重要だという。その方ともう一人別の女性がわざわざ私の席に来て名刺交換した。
職場のトイレでは、別の部署で以前は話すことのなかった秘書の女性が、向こうから「おはようございます」と言ってきた。さらには、まったく別のフロアの広報部に置いてある新聞をチェックしに行くと、近くに座っていた秘書の女性が「おはようございます」と声をかけてきた。
興味深いことに、男性や明らかに年上の女性から、このように向こうから挨拶されるといった効果は今のところない。
当時、シックで素敵な"Lanes"というエリアがあった。オードリー・ヘップバーンが映画「マイ・フェア・レディ」でヒギンズ教授と喧嘩し、「これはあなたがブライトンで買ってくれた指輪よ!」と言って指輪を彼に投げつけるシーンがある。
もしかしたら、その宝石店ではないかと想像できるような店に、ホームステイ先のご主人が勤めていた。家の階段にはロレックスのオイスターの写真が飾られていた。まるで牡蠣のような雰囲気だったので、それでオイスターなのだろうと信じ込んでいた。だが本当は、牡蠣の貝殻のように固く閉ざされ、水を通さないという意味だという。
ロレックスの時計には、かつての米国人上司にも影響された。彼の奥さんは大手企業の重役で、夫をはるかに上回る年収を稼いでいた。それで妻からプレゼントされたロレックスの時計を修理に出したいのだが、日本ではどこにコンタクトすればいいか聞かれた。厳密に言えば、こうした私用で部下の時間を使わせるのはどうかとも思うが、家族で日本にやってきて日本語もうまく話せず「困っている」わけだから、相談窓口に電話し、英語を話せる担当者が出てから電話を代わるまでをやってあげた。
この2つの理由、それと男性の同僚が「ロレックスの時計をしているとバーでの扱いが違う」と言っていたことも頭の隅にあった。この1年いくつかの店で商品を手に取り、増税前に後押しされる形で勢いで買ってしまった。後悔はしていないが、何日か実際にはめてみると、思ったより派手だったかもしれない。
わずか数日間ではあるが、どんな効果があっただろうか。
ロレックスのおかげなのかは検証しようもないのだが、意外な効果として、セミナーや職場で同年代もしくは年下の女性から、積極的に挨拶されるようになったのだ。
先日、アル・ゴア氏の主宰するセミナーに参加し、同じテーブルに香港である組織の重職に就いている女性がいた。彼女いわく、香港ではブランド物を持つことが重要だという。その方ともう一人別の女性がわざわざ私の席に来て名刺交換した。
職場のトイレでは、別の部署で以前は話すことのなかった秘書の女性が、向こうから「おはようございます」と言ってきた。さらには、まったく別のフロアの広報部に置いてある新聞をチェックしに行くと、近くに座っていた秘書の女性が「おはようございます」と声をかけてきた。
興味深いことに、男性や明らかに年上の女性から、このように向こうから挨拶されるといった効果は今のところない。
2019年10月4日金曜日
地球温暖化対策 私たちにできること
今週、米元副大統領アル・ゴア氏の主宰するセミナーに参加した。
2000年の大統領選に出馬して接戦の末、勝負を分けるフロリダ州で投票システムに問題があることが判明。票の数え直しが行われ法廷問題にまでなり、最終的にゴア氏は総得票数では過半数を獲得したものの、選挙に負けるという結果になってしまった。
"I am Al Gore, and I was the next President of the United States." と言う有名なセリフの前置きで、彼はライフワークである地球温暖化問題を訴えるプレゼンテーションを全米各地で始めた。これに関心を持ったロサンゼルスの映画会社がゴア氏に呼びかけてプレゼンを映画化。「不都合な真実」という作品で全世界に広がり、これによってゴア氏はノーベル平和賞を受賞した。
今回のセミナーは、このプレゼンの拡大・最新版と言える内容であった。3時間にも及ぶプレゼンをぶっ続けで、ほとんどノートも見ることなく水も飲まずに語り続ける。中国が世界で突出して石炭火力の電力量が多いというスライドのときだけ4~5秒沈黙。"I'm trying to be diplomatic..."という言葉に、私は思わず笑ってしまった。
このセミナーには1600人もの応募者があり、会場の都合で半数は選考に落ちてしまったという。それだけ温暖化は日常で誰もが肌で感じる問題となり、関心が高まっている。
私は15年ほど仕事でこの問題に関わっているが、数年前までは「今対策を取らないと、2050年にはこうなってしまう」「私たちの子供や孫に美しい地球を残さなければならない」といった言い方がされていた。それでぶっちゃけ2050年に自分は生きているかわからないし、世の中に散見される自己中な親バカにはウンザリだし、他人の子供や孫は自分には関係ないし、まあいいか、みたいな感じがあったと思う。
だが2050年を待たずして、現在すでに10月になっても暑い日が続き、豪雨や土砂崩れ、洪水が日常茶飯事となっている。自分の担当する海洋分野で言えば、2019年6月には熱波のためカリフォルニアでムール貝が海中で料理された状態で大量死。ウミガメは海水の温度で性別が決まるが、グレートバリアリーフの北部では現在、ミドリウミガメの99%がメスになっている。
全体的な傾向として魚の分布は北上し、日本ではスルメイカが深刻な不漁に拍車がかかる一方、従来は三重県くらいまでしかいなかったブリが北海道でも採れるようになっている。
前置きが長くなったが、では温暖化を食い止めるために私たちは何をすればよいのだろうか。
1.出生数を制限する政策を取る
そもそもGDPの数字を上げるため市場拡大が必要となり、人口を増やさなければならないという論理がよくない。温暖化のみならず、環境問題の最大の原因は人が多すぎることである。なので幼児教育無償化は即刻廃止。3人目以上にはペナルティーを課す。独身者を優遇する税制を取る。
米国の人工中絶反対論は女性の健康や人権の観点だけでなく、環境対策という視点からもおかしい。カトリックやイスラム教の家庭では8人や9人もの子供がいたりする。これでは女性は出産や子育てで人生が終わってしまう。
セックス以外の楽しみを娯楽産業がもっとクリエイティブに考えて提供する。性的な刺激を上回る快感を提供するサービスにより性犯罪も減り、望まない出産、子供の虐待、不幸な人生も防げる。BMWの「駆け抜ける歓び」はその一例であり、産業界はこうした取り組みをもっと進める。
2.日々の生活でより環境に負荷のかからない選択をする
コンビニ、スーパー、調剤薬局などあらゆる場面で、ポイントがたまる・たまらないに関係なく、必要がなければレジ袋、箸、スプーンを受け取らない。温暖化の危機について店員や店長に語り、店員教育やマニュアルで自動的に袋・箸・スプーンをつけるよう指導するのではなく、必要かどうか顧客に意志確認する。あるいは別のところに袋・箸・スプーンを置いておき、顧客がそこで必要な分だけ取っていくようにする。このコーナーには監視カメラをつけて、大量に持っていく人がいたら警察に通報する。
3.ブランド物を買う
リサイクルをしようとすると、ブランド物でないと中古品は売れない。ブランド物で希少価値があると、定価より高く売れることもある。例えば、ロレックスの時計は電池なしで永遠に自動で動く。何十年も使えるので、新しいものに買い換える必要もない。
お断り:このブログおよび記事は私の個人的な考えであり、私の所属する組織とは全く関係ありません。
2000年の大統領選に出馬して接戦の末、勝負を分けるフロリダ州で投票システムに問題があることが判明。票の数え直しが行われ法廷問題にまでなり、最終的にゴア氏は総得票数では過半数を獲得したものの、選挙に負けるという結果になってしまった。
"I am Al Gore, and I was the next President of the United States." と言う有名なセリフの前置きで、彼はライフワークである地球温暖化問題を訴えるプレゼンテーションを全米各地で始めた。これに関心を持ったロサンゼルスの映画会社がゴア氏に呼びかけてプレゼンを映画化。「不都合な真実」という作品で全世界に広がり、これによってゴア氏はノーベル平和賞を受賞した。
今回のセミナーは、このプレゼンの拡大・最新版と言える内容であった。3時間にも及ぶプレゼンをぶっ続けで、ほとんどノートも見ることなく水も飲まずに語り続ける。中国が世界で突出して石炭火力の電力量が多いというスライドのときだけ4~5秒沈黙。"I'm trying to be diplomatic..."という言葉に、私は思わず笑ってしまった。
このセミナーには1600人もの応募者があり、会場の都合で半数は選考に落ちてしまったという。それだけ温暖化は日常で誰もが肌で感じる問題となり、関心が高まっている。
私は15年ほど仕事でこの問題に関わっているが、数年前までは「今対策を取らないと、2050年にはこうなってしまう」「私たちの子供や孫に美しい地球を残さなければならない」といった言い方がされていた。それでぶっちゃけ2050年に自分は生きているかわからないし、世の中に散見される自己中な親バカにはウンザリだし、他人の子供や孫は自分には関係ないし、まあいいか、みたいな感じがあったと思う。
だが2050年を待たずして、現在すでに10月になっても暑い日が続き、豪雨や土砂崩れ、洪水が日常茶飯事となっている。自分の担当する海洋分野で言えば、2019年6月には熱波のためカリフォルニアでムール貝が海中で料理された状態で大量死。ウミガメは海水の温度で性別が決まるが、グレートバリアリーフの北部では現在、ミドリウミガメの99%がメスになっている。
全体的な傾向として魚の分布は北上し、日本ではスルメイカが深刻な不漁に拍車がかかる一方、従来は三重県くらいまでしかいなかったブリが北海道でも採れるようになっている。
前置きが長くなったが、では温暖化を食い止めるために私たちは何をすればよいのだろうか。
1.出生数を制限する政策を取る
そもそもGDPの数字を上げるため市場拡大が必要となり、人口を増やさなければならないという論理がよくない。温暖化のみならず、環境問題の最大の原因は人が多すぎることである。なので幼児教育無償化は即刻廃止。3人目以上にはペナルティーを課す。独身者を優遇する税制を取る。
米国の人工中絶反対論は女性の健康や人権の観点だけでなく、環境対策という視点からもおかしい。カトリックやイスラム教の家庭では8人や9人もの子供がいたりする。これでは女性は出産や子育てで人生が終わってしまう。
セックス以外の楽しみを娯楽産業がもっとクリエイティブに考えて提供する。性的な刺激を上回る快感を提供するサービスにより性犯罪も減り、望まない出産、子供の虐待、不幸な人生も防げる。BMWの「駆け抜ける歓び」はその一例であり、産業界はこうした取り組みをもっと進める。
2.日々の生活でより環境に負荷のかからない選択をする
コンビニ、スーパー、調剤薬局などあらゆる場面で、ポイントがたまる・たまらないに関係なく、必要がなければレジ袋、箸、スプーンを受け取らない。温暖化の危機について店員や店長に語り、店員教育やマニュアルで自動的に袋・箸・スプーンをつけるよう指導するのではなく、必要かどうか顧客に意志確認する。あるいは別のところに袋・箸・スプーンを置いておき、顧客がそこで必要な分だけ取っていくようにする。このコーナーには監視カメラをつけて、大量に持っていく人がいたら警察に通報する。
3.ブランド物を買う
リサイクルをしようとすると、ブランド物でないと中古品は売れない。ブランド物で希少価値があると、定価より高く売れることもある。例えば、ロレックスの時計は電池なしで永遠に自動で動く。何十年も使えるので、新しいものに買い換える必要もない。
お断り:このブログおよび記事は私の個人的な考えであり、私の所属する組織とは全く関係ありません。
2019年9月30日月曜日
増税前カウントダウン ブランド店レビュー
今こそ1980年代バブル女子大生をやると決めたワタシとしては、当然ながら買うなら増税前。まだ蒸し暑い中、週末はブランドショップを見て歩いた。
最初の戦利品はエトロのハーフジャケット。いかにもエトロといったペーズリーの柄である。茶系のハーフジャケットを持っているが、止め具に使われている皮がボロボロになっている。これに代わるジャケットを探していたところ、ちょうどよいものが見つかった。表面は撥水っぽい生地で雨の日でも大丈夫かもしれない。エトロでは同じような模様で秋冬の仕事用でA4が入るバッグも調達した。
雨の日用にゴアテックスの防水靴もゲットした。撥水加工の施されたMUJIの靴は履き心地はよかったものの、小雨でも10分と経たないうちに靴下がぬれてきてダメだと判明。最初から完全防水の靴を買えばよかったと後悔した。ゴアテックスは靴のメーカーの名前ではなく、まるで卵の殻にひっついている薄皮のような防水皮膜を内部に施すことで、完全防水した靴を指すのだという。例えて言えば、東レのナントカ繊維、みたいな感じらしい。大雨でも大丈夫そうに見える長靴でも、実は撥水のみで、防水ではないものもあるというから要注意だ。
ところで猛吹雪も予想される米国東部への出張には、何を着て行ったらよいだろうか。最近では温暖化の影響で東京はあまり寒くないので、裏地がついていないコートも目立つ。四半世紀前に買ったコムデギャルソンのロングコートは分厚くて暖かく、風の強い氷点下の天候にも対応できるが、裏地がボロボロになってしまった。投資銀行・元重役の英語の先生に相談すると、このコートはコレクターの価値があるという。所詮、裏地は数年でボロボロになってしまうので、いい仕立て屋さんで裏地を総取替えすることを勧められた。
それで振り返ってみると、気に入った服だからこそ裏地を替えたものの、その後なぜか着なくなってしまったスーツもある。やはり防寒目的のコートの購入も検討すべきだろうか。
ヒューゴ・ボスの店ではすごく暖かそうなムートンのコートを勧められた。ボスでは今年の1月にやはり黒系のコートを買ったばかりである。ただ、このコートは東京でも寒い日にはやや物足りない。しかしムートンとなると雪にさらされると厳しいかも知れず、日本から着て行くには暑すぎる可能性もある。スーツケースに分厚いコートを入れ、現地で着替えるという手もあるが、そうすると荷物がかなり重くなってしまう。ちょっとした階段など、どうしても自力でスーツケースを持ち上げる場面が出てくるので、できるだけスーツケースは軽量にしておきたい。そう考えると素敵ではあるが、このコートは見送ることになりそうだ。
エルメスでは200万円のウールコート、ルイヴィトンでは76万円のコートもあった。素敵ではあるが、正直そこまで出して本当に何が違うのだろうか。
この手のブランドショップは、百貨店ではなく路面店では特にやや怖い雰囲気が漂っている。六本木ヒルズのルイヴィトンの店は、そういった怖さが頂点に達している。遠くから見ると若く見えるが、近づいてくると化粧のかなり濃いアラフィフと思われる女性店員が、まるで吸血鬼のように張り付いてくる。
そのルイヴィトンの向かって左隣にロレックスの店がある。前日に別の店で買ったばかりだが、とりあえず入ってみる。すると昨日の店では稀少とされていたaubergineの文字盤で全く同じ品があった。六本木ヒルズ店は日本で最大級の品揃えのためか、すぐに仕入れることが可能なのだという。ただ、いくつかのオンラインショップでは定価より高い値で売っており完売した店も結構あることを考えると、投資としてもよかったかもしれない。
それにしても、このデザインは「かわいい」というものではない。店の鏡で見たときは、光り方がちょうどいいと思ったのだが、実際に1日はめてみると意外とややけばけばしかったかもしれない。だがかわいくないということは、逆にある種の凄みのようなものは出せるかもしれない。
まあ、そこまで気にする必要もないだろう。それにしても毎日着用していれば電池交換なしで永遠に自動で動くのだが、身につけていないと55時間で止まってしまう。巻き直せばまた動き出すのだが、その作業もやや面倒臭そうだ。結果として定番の時計として毎日して行くことになり、所有者がロレックスの歩く広告塔となる。面白い仕組みを考えたものだ。
最初の戦利品はエトロのハーフジャケット。いかにもエトロといったペーズリーの柄である。茶系のハーフジャケットを持っているが、止め具に使われている皮がボロボロになっている。これに代わるジャケットを探していたところ、ちょうどよいものが見つかった。表面は撥水っぽい生地で雨の日でも大丈夫かもしれない。エトロでは同じような模様で秋冬の仕事用でA4が入るバッグも調達した。
雨の日用にゴアテックスの防水靴もゲットした。撥水加工の施されたMUJIの靴は履き心地はよかったものの、小雨でも10分と経たないうちに靴下がぬれてきてダメだと判明。最初から完全防水の靴を買えばよかったと後悔した。ゴアテックスは靴のメーカーの名前ではなく、まるで卵の殻にひっついている薄皮のような防水皮膜を内部に施すことで、完全防水した靴を指すのだという。例えて言えば、東レのナントカ繊維、みたいな感じらしい。大雨でも大丈夫そうに見える長靴でも、実は撥水のみで、防水ではないものもあるというから要注意だ。
ところで猛吹雪も予想される米国東部への出張には、何を着て行ったらよいだろうか。最近では温暖化の影響で東京はあまり寒くないので、裏地がついていないコートも目立つ。四半世紀前に買ったコムデギャルソンのロングコートは分厚くて暖かく、風の強い氷点下の天候にも対応できるが、裏地がボロボロになってしまった。投資銀行・元重役の英語の先生に相談すると、このコートはコレクターの価値があるという。所詮、裏地は数年でボロボロになってしまうので、いい仕立て屋さんで裏地を総取替えすることを勧められた。
それで振り返ってみると、気に入った服だからこそ裏地を替えたものの、その後なぜか着なくなってしまったスーツもある。やはり防寒目的のコートの購入も検討すべきだろうか。
ヒューゴ・ボスの店ではすごく暖かそうなムートンのコートを勧められた。ボスでは今年の1月にやはり黒系のコートを買ったばかりである。ただ、このコートは東京でも寒い日にはやや物足りない。しかしムートンとなると雪にさらされると厳しいかも知れず、日本から着て行くには暑すぎる可能性もある。スーツケースに分厚いコートを入れ、現地で着替えるという手もあるが、そうすると荷物がかなり重くなってしまう。ちょっとした階段など、どうしても自力でスーツケースを持ち上げる場面が出てくるので、できるだけスーツケースは軽量にしておきたい。そう考えると素敵ではあるが、このコートは見送ることになりそうだ。
エルメスでは200万円のウールコート、ルイヴィトンでは76万円のコートもあった。素敵ではあるが、正直そこまで出して本当に何が違うのだろうか。
この手のブランドショップは、百貨店ではなく路面店では特にやや怖い雰囲気が漂っている。六本木ヒルズのルイヴィトンの店は、そういった怖さが頂点に達している。遠くから見ると若く見えるが、近づいてくると化粧のかなり濃いアラフィフと思われる女性店員が、まるで吸血鬼のように張り付いてくる。
そのルイヴィトンの向かって左隣にロレックスの店がある。前日に別の店で買ったばかりだが、とりあえず入ってみる。すると昨日の店では稀少とされていたaubergineの文字盤で全く同じ品があった。六本木ヒルズ店は日本で最大級の品揃えのためか、すぐに仕入れることが可能なのだという。ただ、いくつかのオンラインショップでは定価より高い値で売っており完売した店も結構あることを考えると、投資としてもよかったかもしれない。
それにしても、このデザインは「かわいい」というものではない。店の鏡で見たときは、光り方がちょうどいいと思ったのだが、実際に1日はめてみると意外とややけばけばしかったかもしれない。だがかわいくないということは、逆にある種の凄みのようなものは出せるかもしれない。
まあ、そこまで気にする必要もないだろう。それにしても毎日着用していれば電池交換なしで永遠に自動で動くのだが、身につけていないと55時間で止まってしまう。巻き直せばまた動き出すのだが、その作業もやや面倒臭そうだ。結果として定番の時計として毎日して行くことになり、所有者がロレックスの歩く広告塔となる。面白い仕組みを考えたものだ。
2019年9月28日土曜日
消費税増税の意外な効果
増税前に。。。買っちゃいました!! ロレックスの時計です。
1年ほど前から気になってはいました。実際に店頭で色々な種類を見てもいました。その時には、「素敵だしすごく光っているけど、ここまで素敵だと洋服も合わせて買わなきゃいけないな。。。」だとか「やはり私の庶民感覚では理解できない」とか、「ベルトがやっぱり違う」など様々な思いがめぐるだけでした。
そうやって色々な種類を見ていたからこそ、即断が可能だったかもしれません。もっと言えば、消費税が上がるだけではなく、本体価格も10月から約1%上がるという店側のセールストークも影響しました。こうした増税プラス便乗値上げに背中を押されのは事実です。
しかし、最終的な決め手になったのは文字盤のaubergineという色です。手持ちのコートとスーツにバッチリ合うと確信しました。しかも長い鏡で全身を見たとき、この時計は光ってはいるが、そこまですごく光っていない、光り方がちょうどよいと思いました。
「この色はかなり稀少で数カ月ぶりにようやく入ってきたんです。これが売れてしまえば、またいつ入ってくるかは全くわかりません」とのこと。aubergineはナスという意味らしく、思わず「eggplantじゃないんですか?」と聞いてしまいました。後で調べてみたら、aubergineはフランス語でイギリス英語にもなっている単語、eggplantはアメリカ英語だそうです。
しかし問題はクレジットカードの限度額を超えていることでした。そこで店の電話でカード会社に電話し、一時的な限度額引き上げのため審査担当と話し、いくつかの質問に答えました。当初は「審査には数分かかります」と言われていましたが、2秒もかからず速攻でOKが出ました。自分には社会的信用があるんだ、いろいろと険しい道のりを乗り越えて働いてきた努力、その結果を世間様は認めてくれたんだと思うと、すごくうれしかったです。
この時計は今週のエキサイティングな仕事にして行くつもりですし、半年後のイベントに向けた「勝負アイテム」となるでしょう。あるいはオペラの会場で薄暗い照明の中、どんな感じで光ってくれるか楽しみでもあります。
しかし、こうしたハレの舞台、あるいは「自分へのご褒美」は結局のところ、どうでもいいのです。
欲しいものがある。それを買える。それによって誰にも迷惑をかけていない。それどころか、日本経済や世界経済を活性化させている。
確かに世の中は不公平です。千葉の停電、福島原発の影響でいまだに家に帰れない人もいます。貧しい国に生まれて人権侵害に苦しむ人々もいます。そんな中、自分は買い物に走っていいのでしょうか。
いや自分は本業で、持続可能な水産物貿易の推進という社会に役立つ仕事をしているのです。いろいろと大変なことを乗り越え、難しい作業をしています。そうして得た収入を使って自分を元気づけることで、仕事を続けていくことが可能になるのです。
しかしながら、そうした講釈を必死でやる必要もないのかもしれません。
私は今週末、この買い物によってすごくハッピーになりました。
それでいいんだと思います。
1年ほど前から気になってはいました。実際に店頭で色々な種類を見てもいました。その時には、「素敵だしすごく光っているけど、ここまで素敵だと洋服も合わせて買わなきゃいけないな。。。」だとか「やはり私の庶民感覚では理解できない」とか、「ベルトがやっぱり違う」など様々な思いがめぐるだけでした。
そうやって色々な種類を見ていたからこそ、即断が可能だったかもしれません。もっと言えば、消費税が上がるだけではなく、本体価格も10月から約1%上がるという店側のセールストークも影響しました。こうした増税プラス便乗値上げに背中を押されのは事実です。
しかし、最終的な決め手になったのは文字盤のaubergineという色です。手持ちのコートとスーツにバッチリ合うと確信しました。しかも長い鏡で全身を見たとき、この時計は光ってはいるが、そこまですごく光っていない、光り方がちょうどよいと思いました。
「この色はかなり稀少で数カ月ぶりにようやく入ってきたんです。これが売れてしまえば、またいつ入ってくるかは全くわかりません」とのこと。aubergineはナスという意味らしく、思わず「eggplantじゃないんですか?」と聞いてしまいました。後で調べてみたら、aubergineはフランス語でイギリス英語にもなっている単語、eggplantはアメリカ英語だそうです。
しかし問題はクレジットカードの限度額を超えていることでした。そこで店の電話でカード会社に電話し、一時的な限度額引き上げのため審査担当と話し、いくつかの質問に答えました。当初は「審査には数分かかります」と言われていましたが、2秒もかからず速攻でOKが出ました。自分には社会的信用があるんだ、いろいろと険しい道のりを乗り越えて働いてきた努力、その結果を世間様は認めてくれたんだと思うと、すごくうれしかったです。
この時計は今週のエキサイティングな仕事にして行くつもりですし、半年後のイベントに向けた「勝負アイテム」となるでしょう。あるいはオペラの会場で薄暗い照明の中、どんな感じで光ってくれるか楽しみでもあります。
しかし、こうしたハレの舞台、あるいは「自分へのご褒美」は結局のところ、どうでもいいのです。
欲しいものがある。それを買える。それによって誰にも迷惑をかけていない。それどころか、日本経済や世界経済を活性化させている。
確かに世の中は不公平です。千葉の停電、福島原発の影響でいまだに家に帰れない人もいます。貧しい国に生まれて人権侵害に苦しむ人々もいます。そんな中、自分は買い物に走っていいのでしょうか。
いや自分は本業で、持続可能な水産物貿易の推進という社会に役立つ仕事をしているのです。いろいろと大変なことを乗り越え、難しい作業をしています。そうして得た収入を使って自分を元気づけることで、仕事を続けていくことが可能になるのです。
しかしながら、そうした講釈を必死でやる必要もないのかもしれません。
私は今週末、この買い物によってすごくハッピーになりました。
それでいいんだと思います。
2019年9月20日金曜日
世阿弥に学ぶ 中年以降の働き方
世阿弥と聞いて、日本史の教科書に名前が出てきたな、くらいの印象しかなかった。
先日、歌舞伎座で三本立ての作品を鑑賞したとき、勧進帳が能をもとに作られ、その抽象性が真実に迫る有効な手法のように感じられた。
そこで能についてググッて行くと、世阿弥にたどりつく。室町時代に世阿弥が能の芸術性を高めたことによって、現代にまで能が受け継がれているという。
「風姿花伝」は世阿弥が1400年頃から20年をかけて綴った、素晴らしい能を演じるための考え方や手法を述べた書である。600年もの歳月を経て、今でも読み継がれている古典であり、現代に通じる仕事のやり方を説いている。
いくつか、かなりリアルで参考になった点を挙げてみたい。
・能には「花」がなければならない。花とは新鮮さである。若いうちは、それだけで花がある。若さゆえの花に慢心せず、常に創意工夫を積み重ねることで、34~35歳で絶頂期を迎えることが可能になる。この時期に名声をあげていなければ、40歳以降も花を持ち続けることはできない。
・40代後半になると外見がいい人でも、素顔では見られたものではなくなる。この年になったら、自分の容姿に似合った役柄をラクに無理することなくやること。身を砕き、わざわざ欠点ばかり目立つ能を演じることはない。
・50歳以降では、自分にとって演じやすいものを少しずつ工夫し、色を添える演技をする。一流の演者はそれでも、若い頃にも増して花のある演技をできる。
・一切の物事は、陰と陽が調和する境の部分に成功のポイントがある。夜は気分が滅入って陰鬱になりがちなので、夜の公演では真っ先に明るい演技を行う。逆に昼の公演で陽気に演じると、面白くなるはずがない。
・観客の目を常に意識せよ。たくさんの花を持っていても、それを観客の目に素晴らしく見せる工夫がなければ、田舎や藪の中にある梅のように、いたずらに花を咲かせ、香りを漂わせているだけで終わってしまう。
・上手な人にも欠点はあるし、下手な人間にも必ず長所はある。下手な人間はたまたま持っている長所に自分で気づかない。どんな滑稽な役者であっても、もしその演技によいところを見つけたら、達人でもそれを真似るべきである。それが道を極めるための第一の方法であろう。
・自分の最も得意とする演目で喝采を浴びても、そればかりやっていると観客は飽きてしまう。常に観客に新鮮な印象を与えるため、見せ方を少しずつ変えて工夫することが重要。
・怒っていても、やわらかな心を持っていることが、新鮮な演技を見せるコツ。
・秘するが花。人の心に思いも寄らない感動を起こす手立てこそ、花と呼べるものだ。
・結局のところ、能の結果は「新鮮さを感じさせられたか」か「新鮮さを感じさせられなかったか」のどちらかである。
先日、歌舞伎座で三本立ての作品を鑑賞したとき、勧進帳が能をもとに作られ、その抽象性が真実に迫る有効な手法のように感じられた。
そこで能についてググッて行くと、世阿弥にたどりつく。室町時代に世阿弥が能の芸術性を高めたことによって、現代にまで能が受け継がれているという。
「風姿花伝」は世阿弥が1400年頃から20年をかけて綴った、素晴らしい能を演じるための考え方や手法を述べた書である。600年もの歳月を経て、今でも読み継がれている古典であり、現代に通じる仕事のやり方を説いている。
いくつか、かなりリアルで参考になった点を挙げてみたい。
・能には「花」がなければならない。花とは新鮮さである。若いうちは、それだけで花がある。若さゆえの花に慢心せず、常に創意工夫を積み重ねることで、34~35歳で絶頂期を迎えることが可能になる。この時期に名声をあげていなければ、40歳以降も花を持ち続けることはできない。
・40代後半になると外見がいい人でも、素顔では見られたものではなくなる。この年になったら、自分の容姿に似合った役柄をラクに無理することなくやること。身を砕き、わざわざ欠点ばかり目立つ能を演じることはない。
・50歳以降では、自分にとって演じやすいものを少しずつ工夫し、色を添える演技をする。一流の演者はそれでも、若い頃にも増して花のある演技をできる。
・一切の物事は、陰と陽が調和する境の部分に成功のポイントがある。夜は気分が滅入って陰鬱になりがちなので、夜の公演では真っ先に明るい演技を行う。逆に昼の公演で陽気に演じると、面白くなるはずがない。
・観客の目を常に意識せよ。たくさんの花を持っていても、それを観客の目に素晴らしく見せる工夫がなければ、田舎や藪の中にある梅のように、いたずらに花を咲かせ、香りを漂わせているだけで終わってしまう。
・上手な人にも欠点はあるし、下手な人間にも必ず長所はある。下手な人間はたまたま持っている長所に自分で気づかない。どんな滑稽な役者であっても、もしその演技によいところを見つけたら、達人でもそれを真似るべきである。それが道を極めるための第一の方法であろう。
・自分の最も得意とする演目で喝采を浴びても、そればかりやっていると観客は飽きてしまう。常に観客に新鮮な印象を与えるため、見せ方を少しずつ変えて工夫することが重要。
・怒っていても、やわらかな心を持っていることが、新鮮な演技を見せるコツ。
・秘するが花。人の心に思いも寄らない感動を起こす手立てこそ、花と呼べるものだ。
・結局のところ、能の結果は「新鮮さを感じさせられたか」か「新鮮さを感じさせられなかったか」のどちらかである。
2019年9月3日火曜日
勧進帳が語りかけるもの
古典とは何だろうか。数百年の時を経ても変わらない人間の本質に迫り、人生の意味や生き方について考えさせる作品だと思う。
歌舞伎「勧進帳」は1840年の初演以来、歴代の有名役者が主人公の弁慶と富樫を演じてきた。とりわけ七代目松本幸四郎は生涯で1600回以上弁慶を演じ、昭和18年に歌舞伎座で行われた公演は歴史的な名演技としてDVD化されている。
最近では、2012年10月に九代目松本幸四郎と十二代目市川團十郎が、弁慶と富樫の役を昼の部と夜の部で入れ替えて競演して話題を呼んだ。私は幸四郎の弁慶、團十郎の富樫を観て洗練された迫力ある演技に感動した。逆の配役も見たいなと思いつつ公演は終了してしまった。それからわずか3カ月後に團十郎は急逝。持病の白血病が悪化し、66歳の若さであった。
先日、九代目幸四郎の息子で十代目幸四郎の弁慶による勧進帳を歌舞伎座で鑑賞した。幸四郎を襲名してまだ1年半、父親とは31年ものキャリアの差がある。プロとしてお金を取るレベルには達しているが、当然ながら九代目幸四郎の域には到底及ばない。傑出した演技というのはそうそうあるものではない、十二代目團十郎の弁慶も観ておけばよかったと後悔した。
勧進帳の筋書きだが、一言で言えば弁慶は理想の部下であり、上司である義経との温かい人間関係、それでも厳然と存在する上下関係を描いている。天下を追われた義経一行が山伏に偽装して逃亡。関所の関守・富樫は、山伏であれば東大寺再建への寄附募集を記した勧進帳を持っているはずだと迫る。何も書いていない巻物を咄嗟に取り出し、書いてあるであろう内容をアドリブで「読み上げる」弁慶。納得した富樫に酒を勧められると、たらいのような大きな器に注がれた酒に息をふきかけてアルコールを飛ばして一気飲み。足元がよたつきながら独特の滑稽な舞を舞って見せる。弁慶の仕事ぶりに感銘を受けた富樫は、義経一行ではないかと思いつつも最終的に関所を通過させる。それを理解した弁慶は心の底で富樫に深く感謝する。
そうして関所を越え、弁慶は義経や同僚たちを先に遠くまで逃げさせ、それを確実に見届けてから、最後に見事な独特の舞を舞いつつ花道から力強く出て行く。
この筋書きから、どんなメッセージを観客は受け取るだろうか。2012年と2019年の公演を比べると、脇役ながら義経がどのような演技をするかが肝になっている。2012年に義経を演じた坂田藤十郎は品と威厳にあふれ、いかに優秀な部下であっても、あくまでボスは義経なのだと思わせた。
2019年の公演で片岡孝太郎演じる義経にはそれほどのオーラがなく、最初から最後まで主人公は弁慶だと印象づけた。
酩酊していると思わせつつおバカな舞を見事に舞うシーンは、あほらしく意味がないと思われる仕事を振られても、そこはプロとしてやり切る、というメッセージなのかもしれない。
最後のクライマックスは、こう読み取れるかもしれない。
無事に義務を果たしたら、そこからあなたの本当の人生が始まるのです。力強く足で花道を叩き、劇場中に音をとどろかせ、あなたにしかできないインパクトのある素晴らしい舞を舞ったらいかがですか。
自分にとって、そうした舞とはどのようなものだろうか。
歌舞伎「勧進帳」は1840年の初演以来、歴代の有名役者が主人公の弁慶と富樫を演じてきた。とりわけ七代目松本幸四郎は生涯で1600回以上弁慶を演じ、昭和18年に歌舞伎座で行われた公演は歴史的な名演技としてDVD化されている。
最近では、2012年10月に九代目松本幸四郎と十二代目市川團十郎が、弁慶と富樫の役を昼の部と夜の部で入れ替えて競演して話題を呼んだ。私は幸四郎の弁慶、團十郎の富樫を観て洗練された迫力ある演技に感動した。逆の配役も見たいなと思いつつ公演は終了してしまった。それからわずか3カ月後に團十郎は急逝。持病の白血病が悪化し、66歳の若さであった。
先日、九代目幸四郎の息子で十代目幸四郎の弁慶による勧進帳を歌舞伎座で鑑賞した。幸四郎を襲名してまだ1年半、父親とは31年ものキャリアの差がある。プロとしてお金を取るレベルには達しているが、当然ながら九代目幸四郎の域には到底及ばない。傑出した演技というのはそうそうあるものではない、十二代目團十郎の弁慶も観ておけばよかったと後悔した。
勧進帳の筋書きだが、一言で言えば弁慶は理想の部下であり、上司である義経との温かい人間関係、それでも厳然と存在する上下関係を描いている。天下を追われた義経一行が山伏に偽装して逃亡。関所の関守・富樫は、山伏であれば東大寺再建への寄附募集を記した勧進帳を持っているはずだと迫る。何も書いていない巻物を咄嗟に取り出し、書いてあるであろう内容をアドリブで「読み上げる」弁慶。納得した富樫に酒を勧められると、たらいのような大きな器に注がれた酒に息をふきかけてアルコールを飛ばして一気飲み。足元がよたつきながら独特の滑稽な舞を舞って見せる。弁慶の仕事ぶりに感銘を受けた富樫は、義経一行ではないかと思いつつも最終的に関所を通過させる。それを理解した弁慶は心の底で富樫に深く感謝する。
そうして関所を越え、弁慶は義経や同僚たちを先に遠くまで逃げさせ、それを確実に見届けてから、最後に見事な独特の舞を舞いつつ花道から力強く出て行く。
この筋書きから、どんなメッセージを観客は受け取るだろうか。2012年と2019年の公演を比べると、脇役ながら義経がどのような演技をするかが肝になっている。2012年に義経を演じた坂田藤十郎は品と威厳にあふれ、いかに優秀な部下であっても、あくまでボスは義経なのだと思わせた。
2019年の公演で片岡孝太郎演じる義経にはそれほどのオーラがなく、最初から最後まで主人公は弁慶だと印象づけた。
酩酊していると思わせつつおバカな舞を見事に舞うシーンは、あほらしく意味がないと思われる仕事を振られても、そこはプロとしてやり切る、というメッセージなのかもしれない。
最後のクライマックスは、こう読み取れるかもしれない。
無事に義務を果たしたら、そこからあなたの本当の人生が始まるのです。力強く足で花道を叩き、劇場中に音をとどろかせ、あなたにしかできないインパクトのある素晴らしい舞を舞ったらいかがですか。
自分にとって、そうした舞とはどのようなものだろうか。
2019年9月1日日曜日
Review: Two Weeks Notice
In his recent interview, Hugh Grant recounted that he regretted being a romantic comedy movie star and said that he might as well have done something else.
This movie convinced me of that.
I guess the target audience is certainly women like myself -- a studious, stubborn and serious professional who is not afraid of speaking up for what she believes in. Men normally don't like these kinds of ladies or at least feel they're a bit annoying. That is the reality.
This movie is on the contrary. A cute and successful businessman played by Hugh Grant loves her. As a huge fan of him, I feel very good about that. At the same time, I can imagine he might not have enjoyed playing such a role, which led to his comments in the interview.
Having said that, I think one of the roles of Hollywood movies is to make the audience feel happy, and I did feel happy with this movie. So I would like to tell Hugh Grant that he did a good job, and has greatly contributed to society.
By the way, Donald Trump briefly appeared in a party scene in this movie, which surprised me!!
This movie convinced me of that.
I guess the target audience is certainly women like myself -- a studious, stubborn and serious professional who is not afraid of speaking up for what she believes in. Men normally don't like these kinds of ladies or at least feel they're a bit annoying. That is the reality.
This movie is on the contrary. A cute and successful businessman played by Hugh Grant loves her. As a huge fan of him, I feel very good about that. At the same time, I can imagine he might not have enjoyed playing such a role, which led to his comments in the interview.
Having said that, I think one of the roles of Hollywood movies is to make the audience feel happy, and I did feel happy with this movie. So I would like to tell Hugh Grant that he did a good job, and has greatly contributed to society.
By the way, Donald Trump briefly appeared in a party scene in this movie, which surprised me!!
2019年8月31日土曜日
人生をパーッと明るくする方法
難しい仕事、ご近所トラブル、温暖化による暑さ、ガッカリするニュースの見出しなど、う~~んと気が重くなるような事柄は事欠かない。
とりあえず仕事と私生活をきっちり分けて、人生を楽しむ方法について模索したところ、何人かの方々からご指南をいただいた。奥深く修行僧ように取り組み、人生の新たな境地を切り拓いている方もおられて尊敬する。
アラフィフを過ぎ、経年疲労、更年期といった背景もあると思われ、各人の持つエネルギーには個人差があると実感する。還暦を過ぎても驚異的なパワーの持ち主がいる一方、がんなどの病気に倒れて他界した年下の知人もいる。
エステなどお金を出せば受け身でできるものより、楽器演奏やスポーツなど積極的に取り組むことで成果を感じられる趣味はどうか、というご指摘もあった。
スポーツジムは会費だけ払って行かなくなったという苦い経験があり、最終的にはエアロバイクを買い、自宅で音楽やビデオをかけながら毎日30分やるという方法で落ち着いた。しかし、これは趣味というより健康目的の習慣であり、運動したあとは少し気持ちいいものの、そこまで人生をパーッと楽しくするという類のものではない。
単純にパーッとしたければお酒という方法もあるが、完全に禁酒をして1年以上経った実感としては、やめたほうがいい。睡眠の質や記憶力が落ちるという致命的なデメリットがあるからだ。
自宅を完璧に掃除するのは結構疲れるが、やった後は気持ちがいい。オフィスも無駄なものは一切置かず、書類は全てキャビネットに納めてミニマリストを貫いている。部屋が片付いていると頭がスッキリしてやるべきことが明確になり、間違えても締め切りを過ぎるということはない。自宅が素敵だとほとんどのホテルや宿泊施設が見劣りし、旅行の意味がなくなるというデメリットもある一方、出費削減にもなる。
こうして気晴らしや趣味について考えていくと、自分は人生に何を望んでいるのか、という問いに行きつく。そうして思ったのだが、私は頭がよく面白い人間でありたいという願望が最も強いようだ。
具体的に何をもって頭がよい、あるいは面白いと思うかは、人によって解釈が千差万別である。最近、ある具体的な例となる人々と知り合い、すごいなと思った。手持ちの資産を最大限に生かし、多くの人とは真逆の発想で新天地を切り拓き、エネルギーと時間を最小化してかなりのお金を儲けている。自分には足元にも及ばないが、こういう人々がいるという例は参考になる。
とりあえず気になったことから、無理がない程度にちょっとずつやってみようかと思う。
とりあえず仕事と私生活をきっちり分けて、人生を楽しむ方法について模索したところ、何人かの方々からご指南をいただいた。奥深く修行僧ように取り組み、人生の新たな境地を切り拓いている方もおられて尊敬する。
アラフィフを過ぎ、経年疲労、更年期といった背景もあると思われ、各人の持つエネルギーには個人差があると実感する。還暦を過ぎても驚異的なパワーの持ち主がいる一方、がんなどの病気に倒れて他界した年下の知人もいる。
エステなどお金を出せば受け身でできるものより、楽器演奏やスポーツなど積極的に取り組むことで成果を感じられる趣味はどうか、というご指摘もあった。
スポーツジムは会費だけ払って行かなくなったという苦い経験があり、最終的にはエアロバイクを買い、自宅で音楽やビデオをかけながら毎日30分やるという方法で落ち着いた。しかし、これは趣味というより健康目的の習慣であり、運動したあとは少し気持ちいいものの、そこまで人生をパーッと楽しくするという類のものではない。
単純にパーッとしたければお酒という方法もあるが、完全に禁酒をして1年以上経った実感としては、やめたほうがいい。睡眠の質や記憶力が落ちるという致命的なデメリットがあるからだ。
自宅を完璧に掃除するのは結構疲れるが、やった後は気持ちがいい。オフィスも無駄なものは一切置かず、書類は全てキャビネットに納めてミニマリストを貫いている。部屋が片付いていると頭がスッキリしてやるべきことが明確になり、間違えても締め切りを過ぎるということはない。自宅が素敵だとほとんどのホテルや宿泊施設が見劣りし、旅行の意味がなくなるというデメリットもある一方、出費削減にもなる。
こうして気晴らしや趣味について考えていくと、自分は人生に何を望んでいるのか、という問いに行きつく。そうして思ったのだが、私は頭がよく面白い人間でありたいという願望が最も強いようだ。
具体的に何をもって頭がよい、あるいは面白いと思うかは、人によって解釈が千差万別である。最近、ある具体的な例となる人々と知り合い、すごいなと思った。手持ちの資産を最大限に生かし、多くの人とは真逆の発想で新天地を切り拓き、エネルギーと時間を最小化してかなりのお金を儲けている。自分には足元にも及ばないが、こういう人々がいるという例は参考になる。
とりあえず気になったことから、無理がない程度にちょっとずつやってみようかと思う。
2019年8月30日金曜日
「大人」の時代
「大人の〇〇」という言い方が流行っている。従来は主に子供や若者のやること、例えばピアノなどの習い事や文化祭などを、もっと上の年齢層の人々がやる状況を意味する。おもちゃや漫画の「大人買い」という表現で使われる「大人」と似ている。
この流れで、中高年の婉曲表現としても使われる。例えば、起業といえば気力・体力の充実した年代が行うことが多いが、「大人の週末起業」という本を読むと、ターゲットは50代以降である。
少子高齢化でちまたに子供があまりいない、世の中が「大人」化しているという背景もあるだろう。子供が楽しむはずのものだが、本当に喜んでいるのは親である大人だった、という活動は結構ある。私の父はよく私を遊園地に連れて行ってくれたが、実は父が行きたかったのだ。子供がいない大人は、そうした子供の楽しみに便乗するチャンスがないため、単独でやるしかない。
その際に「大人の〇〇」と言ってしまえば、「いい年して。。。」という自分自身や他人の目を気にすることなく堂々とやることができる。
この流れで、中高年の婉曲表現としても使われる。例えば、起業といえば気力・体力の充実した年代が行うことが多いが、「大人の週末起業」という本を読むと、ターゲットは50代以降である。
少子高齢化でちまたに子供があまりいない、世の中が「大人」化しているという背景もあるだろう。子供が楽しむはずのものだが、本当に喜んでいるのは親である大人だった、という活動は結構ある。私の父はよく私を遊園地に連れて行ってくれたが、実は父が行きたかったのだ。子供がいない大人は、そうした子供の楽しみに便乗するチャンスがないため、単独でやるしかない。
その際に「大人の〇〇」と言ってしまえば、「いい年して。。。」という自分自身や他人の目を気にすることなく堂々とやることができる。
2019年8月28日水曜日
悩める中年勤め人の模索
若い頃はお金もなく働くしかない。だが50代になり老後資金の目途も立つと、お金を稼ぐ必要はさほどない。むしろ残りの人生が短くなり、お金よりも時間のほうが重要になってくる。
やりがいのある仕事であれば、貴重な時間をかける価値はある。だが現実問題として、いつもやりがいと喜びに満ちあふれた仕事ばかりではない。
例えば、こちらがわかりやすく説明した文書を送ったのに、読んでいないため状況を理解せず文句をつけてくる関係者に対して、文書を再送する。あるいは「添付ファイルをご覧ください」としたメールに添付ファイルがついていないため再送をお願いする。一部の関係者だけが事実を知っているが、その他大勢は知らされていないため、意味不明な朝令暮改につき合わされる。
一方で起業家のレクチャーに行くと、Tシャツとジーンズに身を包んだ30代の若者が喜々として最近の技術、消費者動向について語っている。日本の高校になじめず1カ月で中退後、渡米してアメリカの高校を卒業してすぐにLAで天津甘栗を売る商売に成功。今では六本木ヒルズや麻布十番に人気のサラダ店を繁盛させている。店舗管理はクラウドで行い、店員同士が1日5回まで仲間にthank youを送ることができ、受け取った側は1回のthank you当たり50円の社内コインが貯まり、一定額に達したら給料として現金でもらえる。このシステムは「見える化」され、誰がいい行いをしているかが一目瞭然なので、みなthank youをもらえるよう頑張って協力する。
この透明性の高いシステムに、意味不明な朝令暮改が入り込む余地はない。むしろ"f--k you"という負債コインが出回る可能性すらある。
そこで突如として、ある人物が自らを「霞が関のドブネズミ」と称したことを思い出した。生物多様性を擁する生態系と同様、人間社会のいろいろな職業にそれぞれ役割があり、誰かが清掃人や汚物を分解する菌のような働きをする、ということだという。
根本問題として仕事以外の人生は素晴らしいの一言なのだろうか。あおり運転、家庭内暴力、さらには自らの息子を殺害せざるを得ないと考えたエリート官僚などのニュースを見るまでもなく、そうでないことに気づく。
ベトナム戦争中、中国はベトナムに武器や食糧を提供して支援した。だが中越戦争でベトナムは中国からもらった武器で中国人兵士を殺し、中国からもらったビスケットで飢えをしのいだという。ベトナムはずっと戦争をしていたので、中国よりも軍の経験値が高く、中国は自ら提供した武器によって劣勢に立たされた。
世の中にはこうした「仕事」あるいは「人生」もあり、多くの仕事はこれよりはましだ、という考え方もある。
とりあえず職場を一歩出たら、仕事と私生活をきっかり分けて人生を楽しむ、というのは努力してみる価値はあるだろう。そうして頭を切り替えてみれば、状況を打破する妙案も出てくるかもしれない。
やりがいのある仕事であれば、貴重な時間をかける価値はある。だが現実問題として、いつもやりがいと喜びに満ちあふれた仕事ばかりではない。
例えば、こちらがわかりやすく説明した文書を送ったのに、読んでいないため状況を理解せず文句をつけてくる関係者に対して、文書を再送する。あるいは「添付ファイルをご覧ください」としたメールに添付ファイルがついていないため再送をお願いする。一部の関係者だけが事実を知っているが、その他大勢は知らされていないため、意味不明な朝令暮改につき合わされる。
一方で起業家のレクチャーに行くと、Tシャツとジーンズに身を包んだ30代の若者が喜々として最近の技術、消費者動向について語っている。日本の高校になじめず1カ月で中退後、渡米してアメリカの高校を卒業してすぐにLAで天津甘栗を売る商売に成功。今では六本木ヒルズや麻布十番に人気のサラダ店を繁盛させている。店舗管理はクラウドで行い、店員同士が1日5回まで仲間にthank youを送ることができ、受け取った側は1回のthank you当たり50円の社内コインが貯まり、一定額に達したら給料として現金でもらえる。このシステムは「見える化」され、誰がいい行いをしているかが一目瞭然なので、みなthank youをもらえるよう頑張って協力する。
この透明性の高いシステムに、意味不明な朝令暮改が入り込む余地はない。むしろ"f--k you"という負債コインが出回る可能性すらある。
そこで突如として、ある人物が自らを「霞が関のドブネズミ」と称したことを思い出した。生物多様性を擁する生態系と同様、人間社会のいろいろな職業にそれぞれ役割があり、誰かが清掃人や汚物を分解する菌のような働きをする、ということだという。
根本問題として仕事以外の人生は素晴らしいの一言なのだろうか。あおり運転、家庭内暴力、さらには自らの息子を殺害せざるを得ないと考えたエリート官僚などのニュースを見るまでもなく、そうでないことに気づく。
ベトナム戦争中、中国はベトナムに武器や食糧を提供して支援した。だが中越戦争でベトナムは中国からもらった武器で中国人兵士を殺し、中国からもらったビスケットで飢えをしのいだという。ベトナムはずっと戦争をしていたので、中国よりも軍の経験値が高く、中国は自ら提供した武器によって劣勢に立たされた。
世の中にはこうした「仕事」あるいは「人生」もあり、多くの仕事はこれよりはましだ、という考え方もある。
とりあえず職場を一歩出たら、仕事と私生活をきっかり分けて人生を楽しむ、というのは努力してみる価値はあるだろう。そうして頭を切り替えてみれば、状況を打破する妙案も出てくるかもしれない。
2019年8月16日金曜日
1980年代のバブル女子大生をやってみる
1980年代のバブルは女子大生ブームとも言われ、JJやCanCamといったファッション雑誌に「S女子大学」「家事手伝い」といった肩書の若い女性がコンサバな洋服に身を包み、読者モデルとして登場していた。
私の通った東京外国語大学はそうした華やかな世界とは一線を引き、専攻語学などの勉強に血眼になっている学生がほとんどだった。「自宅から通える国立大学に現役合格」を条件に親と交渉して大学進学を認めてもらい、見事目標を達成した私としては単位を落として留年という選択肢はあり得ないことは明白であった。
勉強、片道2時間以上の遠距離通学、家庭教師のバイト、家事以外のことをやる時間はなかった。母は自分のキャリアに邁進し、子供の勉強や生活には関心がなかった。というかぶっちゃけ第一子である姉には関心があったが、第二子となるとどうでもいい感が満載で行動に如実に現れていた。姉は就学前まで家で育てて幼稚園のみ、私は保育園や学童につっこまれ、母は保育園の行事にも一切参加しなかった。正直、この差はなんなのと思いはしたが、もう7回忌も過ぎ、記憶の浄化作用で最近はポジティブな面を思い出す。
一つには、母は子供の頃かなりのお嬢様だったためか、洋服のセンスや色、芸術的な感覚、言葉遣いについて、こうでなければならないという絶対的な価値基準を持っていた。今でも洋服を買いに行く時には、母が納得するかどうか、特に色の配色は母の目にかなっているかを真剣に検討してしまう。結果として保守的な傾向になり、若い男性受けはあまり良くなかったかもしれない。だが仕事上で目上の方に引き立ててもらえたり、難関の米国留学奨学金の面接を突破し、米東部の名門大学院を説得した合格エッセーを書けたのは、こうした母の影響があると思う。
話はそれたが、母は各人に家事の分担を割り当て、私は子供の頃から食器洗いと掃除、自分の分の洗濯をやっていた。
最近ようやく老後資金の目途も立ち、ハタと振り返ると、自分は若い頃ほとんど遊んでいなかった。そこで今さらながら、あの80年代バブルの女子大生をやろうじゃないか。幸いなことに体型は学生時代と変わらず、着ようと思えばどんな洋服でも着られる。
そうして新宿高島屋に行ってみると、大学の専攻だった中国語が流れている。中国人観光客が主なお客さんのようだが、最近では米中戦争の経済的影響なのか数がぐっと減り、どこか店員の態度もギスギスしている。
ネットショッピングやユニクロ、無印良品、最近では中国発のユニクロ+MUJI+100均を合体化したようなチェーン店も爆発的に伸びている。日本の百貨店にとっては大変な時代になり、私が見て歩いた限り、銀座四丁目の交差点という立地条件を誇る銀座三越以外は閑古鳥が鳴いている。
東急百貨店本店もほとんど客がいない。興味深いことにアナウンスは日本語のみで、中国人も見かけない。午前10時開店、午後7時閉店と勤め人すらターゲットにしていない。だが興味深いことに、新宿高島屋と比べると店舗面積はかなり小さいものの、面白いもの、買いたくなるものの品揃えははるかによいと私は感じる。
気分転換と散歩をかねて店内を一通り歩き、冷やかしで毛皮のコーナーにも立ち寄った。自動車が買えるような値段のコートもあり、イメージとしては真冬にヨーロッパやニューヨークにオペラを観に行く服装といった感じである。この猛暑の中、毛皮を買いに来る人はほぼ皆無のようで、すぐさま店員に声をかけられた。ああでもない、こうでもないというやり取りのあと、「ゴメンナサイ、ちょっと見てただけで完全に予算オーバーなので、また。。。」と立ち去ろうとすると店長が現れた。
それで10月に消費税が上がるという話になり、「そうですよね」と思い出した。「どんなものをお探しですか?」と言うので、「茶系で襟元だけ毛皮がついていて、丈はひざが隠れるくらいで長すぎないもの。予算は〇〇円まで」と絶対にないよね~~と思いつつ、とりあえず口にしてみた。すると店長は中に入り、しばらくして「ありました!」と意気揚々に出てきた。
「えっ」と私も驚いた。まさにこういうものを探していたのだ。しかも驚きの予算内。東急百貨店はほかの会社と違い、東急カードのポイントアップの時期をかなり以前から教えてくれるのだが、それは1カ月以上先であった。「ポイントアップまでお取り置きなんてできないですよね~~」と聞いてみると、店長は少し考えた末、「もし今買うと決めていただければ、ここから10%お値引きします」と言う。そうすると2%ポイントアップよりかなりおトクである。これは買うしかない。
こうして倉庫の中にもいろんなものがあり、東急に行けば欲しいものが見つかると確信した。しかも店員さんはみなとても感じがよく、無駄話から結構深い話に発展するほどの会話を楽しめる。
この余裕は何なのか。東急グループとして東急百貨店の本店を閉店させるわけには行かない、ということなのか? 実際、渋谷駅により近い東横店は来年3月の閉店が決定している。 あるいは店舗はお金儲けが一義的な目的ではなく、時代の波はあれどリアルな買い物の価値を持続的に提供するもの、という位置づけなのか?
最近の3Dプリンター技術では洋服のフルオーダーが簡単にできるようになるという。そうなると仕上がりをリアルに体験したり、微調整するためにどうしても客が店に足を運ぶ場面が出てくるだろう。そうした将来の実験の場としても、本店だけはとにかく残すという戦略なのだろうか。
バブル女子大生をやりつつ、いろいろな想像や妄想が広がって結構楽しい。
私の通った東京外国語大学はそうした華やかな世界とは一線を引き、専攻語学などの勉強に血眼になっている学生がほとんどだった。「自宅から通える国立大学に現役合格」を条件に親と交渉して大学進学を認めてもらい、見事目標を達成した私としては単位を落として留年という選択肢はあり得ないことは明白であった。
勉強、片道2時間以上の遠距離通学、家庭教師のバイト、家事以外のことをやる時間はなかった。母は自分のキャリアに邁進し、子供の勉強や生活には関心がなかった。というかぶっちゃけ第一子である姉には関心があったが、第二子となるとどうでもいい感が満載で行動に如実に現れていた。姉は就学前まで家で育てて幼稚園のみ、私は保育園や学童につっこまれ、母は保育園の行事にも一切参加しなかった。正直、この差はなんなのと思いはしたが、もう7回忌も過ぎ、記憶の浄化作用で最近はポジティブな面を思い出す。
一つには、母は子供の頃かなりのお嬢様だったためか、洋服のセンスや色、芸術的な感覚、言葉遣いについて、こうでなければならないという絶対的な価値基準を持っていた。今でも洋服を買いに行く時には、母が納得するかどうか、特に色の配色は母の目にかなっているかを真剣に検討してしまう。結果として保守的な傾向になり、若い男性受けはあまり良くなかったかもしれない。だが仕事上で目上の方に引き立ててもらえたり、難関の米国留学奨学金の面接を突破し、米東部の名門大学院を説得した合格エッセーを書けたのは、こうした母の影響があると思う。
話はそれたが、母は各人に家事の分担を割り当て、私は子供の頃から食器洗いと掃除、自分の分の洗濯をやっていた。
最近ようやく老後資金の目途も立ち、ハタと振り返ると、自分は若い頃ほとんど遊んでいなかった。そこで今さらながら、あの80年代バブルの女子大生をやろうじゃないか。幸いなことに体型は学生時代と変わらず、着ようと思えばどんな洋服でも着られる。
そうして新宿高島屋に行ってみると、大学の専攻だった中国語が流れている。中国人観光客が主なお客さんのようだが、最近では米中戦争の経済的影響なのか数がぐっと減り、どこか店員の態度もギスギスしている。
ネットショッピングやユニクロ、無印良品、最近では中国発のユニクロ+MUJI+100均を合体化したようなチェーン店も爆発的に伸びている。日本の百貨店にとっては大変な時代になり、私が見て歩いた限り、銀座四丁目の交差点という立地条件を誇る銀座三越以外は閑古鳥が鳴いている。
東急百貨店本店もほとんど客がいない。興味深いことにアナウンスは日本語のみで、中国人も見かけない。午前10時開店、午後7時閉店と勤め人すらターゲットにしていない。だが興味深いことに、新宿高島屋と比べると店舗面積はかなり小さいものの、面白いもの、買いたくなるものの品揃えははるかによいと私は感じる。
気分転換と散歩をかねて店内を一通り歩き、冷やかしで毛皮のコーナーにも立ち寄った。自動車が買えるような値段のコートもあり、イメージとしては真冬にヨーロッパやニューヨークにオペラを観に行く服装といった感じである。この猛暑の中、毛皮を買いに来る人はほぼ皆無のようで、すぐさま店員に声をかけられた。ああでもない、こうでもないというやり取りのあと、「ゴメンナサイ、ちょっと見てただけで完全に予算オーバーなので、また。。。」と立ち去ろうとすると店長が現れた。
それで10月に消費税が上がるという話になり、「そうですよね」と思い出した。「どんなものをお探しですか?」と言うので、「茶系で襟元だけ毛皮がついていて、丈はひざが隠れるくらいで長すぎないもの。予算は〇〇円まで」と絶対にないよね~~と思いつつ、とりあえず口にしてみた。すると店長は中に入り、しばらくして「ありました!」と意気揚々に出てきた。
「えっ」と私も驚いた。まさにこういうものを探していたのだ。しかも驚きの予算内。東急百貨店はほかの会社と違い、東急カードのポイントアップの時期をかなり以前から教えてくれるのだが、それは1カ月以上先であった。「ポイントアップまでお取り置きなんてできないですよね~~」と聞いてみると、店長は少し考えた末、「もし今買うと決めていただければ、ここから10%お値引きします」と言う。そうすると2%ポイントアップよりかなりおトクである。これは買うしかない。
こうして倉庫の中にもいろんなものがあり、東急に行けば欲しいものが見つかると確信した。しかも店員さんはみなとても感じがよく、無駄話から結構深い話に発展するほどの会話を楽しめる。
この余裕は何なのか。東急グループとして東急百貨店の本店を閉店させるわけには行かない、ということなのか? 実際、渋谷駅により近い東横店は来年3月の閉店が決定している。 あるいは店舗はお金儲けが一義的な目的ではなく、時代の波はあれどリアルな買い物の価値を持続的に提供するもの、という位置づけなのか?
最近の3Dプリンター技術では洋服のフルオーダーが簡単にできるようになるという。そうなると仕上がりをリアルに体験したり、微調整するためにどうしても客が店に足を運ぶ場面が出てくるだろう。そうした将来の実験の場としても、本店だけはとにかく残すという戦略なのだろうか。
バブル女子大生をやりつつ、いろいろな想像や妄想が広がって結構楽しい。
2019年8月11日日曜日
真夏のモノローグ
「山の日」は今日だったと、日の丸を掲げた建物を見て気づいた。
この暑さの中、とりあえず午前中に日課の運動のためプールに行く。山の日に敬意を表して箱根にでも行くべきだったのか。だがこの猛暑の中、駅まで行かないと新幹線や特急の空席状況もわからない。というか、そもそもお盆の時期に旅行するのであれば、とっくの昔に計画を立てておく必要がある。今さらながらANAのマイレージで北海道への空席を調べてはみるものの、往路の日程はそもそもマイレージの対象外であった。
いずれにせよマイレージの有効期限が迫っているので、とりあえず楽天エディ1万円分のポイントに換金する。100均の店まで歩くのもしんどく、このポイントを使って台所のスポンジ、電池、アイスをセブンイレブンで調達する。
車で移動すれば少しはラクなのだとは思うが、炎天下で車内のエアコンを適温に保つのはかなり難しかったことを思い出す。いずれにせよ愛車のBMWをロンドン留学前に手放したきり、車は所有していない。クルマを運転することは大好きなのだが、ガレージ、車検、自動車税、保険、オイル交換などの出費や手間がかかる。都心生活者にとってクルマは道楽であり、買い物も最近はネットショッピングで済ますことができる。そう考える人は多いらしく、驚くような安い値段の駐車場も出てきてはいる。
今週末、あまりの暑さにズボンを履く気にもならず久しぶりにワンピースを着た。一見すると寝巻きのようなのだが、着てみると面白く、伊勢丹の店員さんが「スゴクお似合いです!!」とテンションが高かったのも、あながちお世辞ではなかったのかもしれない。定期的な用事で会う男性が、なぜかいつもよりすごく優しかったのは、このワンピースのおかげだろうか。
ところで先日同僚から言われたのだが、「ネコさんは毛皮を着て、猫をなでているイメージしかない」という。実のところ猫は飼っていない。冬は確かに、アマゾンで2500円くらいで買った「シルバーフォックス」の襟巻きをしているか、羊の毛がクルクルになっている襟のコートを着ている。
先日軽井沢のアウトレットでカシミアのコートも見かけた。茶系のコートが欲しいには欲しかったので、この暑さの中とりあえず試着をした。デザインは気に入ったのだが、もう少しゆとりが欲しいところだ。ところでカシミアって何だろうか。セーターやコートの毛の生地に含まれる、という知識しかないことにふと気づいた。「カシミアって何ですか?」と思わず店員さんに聞いてしまった。「カシミア100%って最近はないんですよ!!」と熱弁をふるっていたにもかかわらず、実は彼女もわかっておらず、「ナントカ」という名前の動物の毛だという。
暑さの利点の一つとしては、自分や他人がボーっとしていたり、おかしなことを言っても、そこまで追及するエネルギーもない、ということだろうか。
あとはスパークリングウオーターがおいしい。サントリーの天然水SPARKLINGのレモン味(←ココ重要、グレープフルーツではなく)でとりあえず一日をスタートさせる。これでどうにか今日も一日乗り切れるかな、と思う瞬間である。
そもそものきっかけは、普通の水もお茶も自販機で売り切れていたことだった。唯一残っていたこの商品を買って飲んでみたら、スゴクおいしかったので、それ以来こればかり飲んでいる。残り物には福がある、という好例だろう。
この暑さの中、とりあえず午前中に日課の運動のためプールに行く。山の日に敬意を表して箱根にでも行くべきだったのか。だがこの猛暑の中、駅まで行かないと新幹線や特急の空席状況もわからない。というか、そもそもお盆の時期に旅行するのであれば、とっくの昔に計画を立てておく必要がある。今さらながらANAのマイレージで北海道への空席を調べてはみるものの、往路の日程はそもそもマイレージの対象外であった。
いずれにせよマイレージの有効期限が迫っているので、とりあえず楽天エディ1万円分のポイントに換金する。100均の店まで歩くのもしんどく、このポイントを使って台所のスポンジ、電池、アイスをセブンイレブンで調達する。
車で移動すれば少しはラクなのだとは思うが、炎天下で車内のエアコンを適温に保つのはかなり難しかったことを思い出す。いずれにせよ愛車のBMWをロンドン留学前に手放したきり、車は所有していない。クルマを運転することは大好きなのだが、ガレージ、車検、自動車税、保険、オイル交換などの出費や手間がかかる。都心生活者にとってクルマは道楽であり、買い物も最近はネットショッピングで済ますことができる。そう考える人は多いらしく、驚くような安い値段の駐車場も出てきてはいる。
今週末、あまりの暑さにズボンを履く気にもならず久しぶりにワンピースを着た。一見すると寝巻きのようなのだが、着てみると面白く、伊勢丹の店員さんが「スゴクお似合いです!!」とテンションが高かったのも、あながちお世辞ではなかったのかもしれない。定期的な用事で会う男性が、なぜかいつもよりすごく優しかったのは、このワンピースのおかげだろうか。
ところで先日同僚から言われたのだが、「ネコさんは毛皮を着て、猫をなでているイメージしかない」という。実のところ猫は飼っていない。冬は確かに、アマゾンで2500円くらいで買った「シルバーフォックス」の襟巻きをしているか、羊の毛がクルクルになっている襟のコートを着ている。
先日軽井沢のアウトレットでカシミアのコートも見かけた。茶系のコートが欲しいには欲しかったので、この暑さの中とりあえず試着をした。デザインは気に入ったのだが、もう少しゆとりが欲しいところだ。ところでカシミアって何だろうか。セーターやコートの毛の生地に含まれる、という知識しかないことにふと気づいた。「カシミアって何ですか?」と思わず店員さんに聞いてしまった。「カシミア100%って最近はないんですよ!!」と熱弁をふるっていたにもかかわらず、実は彼女もわかっておらず、「ナントカ」という名前の動物の毛だという。
暑さの利点の一つとしては、自分や他人がボーっとしていたり、おかしなことを言っても、そこまで追及するエネルギーもない、ということだろうか。
あとはスパークリングウオーターがおいしい。サントリーの天然水SPARKLINGのレモン味(←ココ重要、グレープフルーツではなく)でとりあえず一日をスタートさせる。これでどうにか今日も一日乗り切れるかな、と思う瞬間である。
そもそものきっかけは、普通の水もお茶も自販機で売り切れていたことだった。唯一残っていたこの商品を買って飲んでみたら、スゴクおいしかったので、それ以来こればかり飲んでいる。残り物には福がある、という好例だろう。
2019年8月3日土曜日
酷暑の避暑地・軽井沢物語
GWに軽井沢を訪れたものの、ようやく桜が開花したばかりで肝心の新緑を身損ねたという思いがずっと残っていた。
猛暑の東京から逃げ出そうとヤフーで各地の天気をチェックしていたところ、軽井沢の最高気温が28度とあった。30度まで行かないなら、きっと涼しいと感じるに違いない。
そこでほぼ満席の新幹線で生まれて初めて(!)グリーン車を取り、避暑の旅に出た。往復とも窓際を確保し、車窓からの眺めも楽しむという計画であった。
ところが高崎までは当然ながらビルやマンション、繁華街の光景がずっと続く。肝心の高崎を過ぎるとずーっとトンネルの中で、トンネルを抜けると間もなく軽井沢に着いてしまった。
午前8:43着、すでに太陽がギラギラと照りつけている。日傘を開いて、まずは徒歩10分の日帰り温泉へ。ところがドアの鍵が閉まっている。どうやら階段を上がって2階にあるホテルのロビーで受付をするようだ。
自動ドアが開いて中に入ると、いかにも古いホテル独特の加齢臭が漂う。かなり新しい施設でないと多少はこの臭いが必ずするのは、なぜだろうか。こうした理由もあり、私はホテルや旅館に泊るのが好きではない。やはり日帰りにしてよかったと胸をなでおろした瞬間である。温泉は誰もおらず貸切状態であったが、途中で一人入ってきてすぐに出て行った。
午前10時に温泉を出て、旧軽井沢の別荘地を散策する。「鳩山通り」の名の通り、鳩山一郎元首相の別荘があるエリアはさすがに豪邸が立ち並ぶ。だが緑に囲まれたお屋敷街の気温と湿度の高さは半端なく、風通しも非常に悪い。地球温暖化がこれほど進む前はきっと涼しかったに違いない。だが今となっては、どうしてこんなに不快指数の高い場所に、お金持ちが好き好んで別荘を持っているのか理解に苦しむ。温暖化と不動産価値の関連を研究している学者はいるのだろうかと、ふと考えた。
旧軽井沢商店街も、暑い日の京都の土産物店の通りのようである。熱中症で倒れる人が出たとしても不思議ではない。ヨーロッパ風のレストランや建物、教会などがあるものの、それはあくまで西洋「風」であり、どこかリカちゃんハウスを彷彿とさせる。やっぱりヨーロッパに行かなきゃダメだ。欧州も熱波らしいが、イギリスはどうにか難を逃れているらしい。
ランチは絶対に蕎麦を食べようと決めていた。最も有名な川上庵という店は、炎天下にもかかわらず正午前に既に長蛇の列ができていたので断念。地元の人が勧めるもう一軒の「そば本陣」という駅前の店には、すぐに入れた。
なぜか「馬刺あります」というビラが貼ってある。「長野で馬刺が取れるんですか? あるいは熊本のものですか?」と聞いたら、「海外産」だという。ここで馬刺を食べても意味がないと思い、冷やしきのこ蕎麦のみを注文した。弾力のある独特の食感の麺で、さすが長野、特大のなめこが入っている。瓶詰めのちっちゃななめことは訳が違う。だが、この店にまた来たいかと聞かれれば、ウーン。。。一度来ればそれでいいかな、という感じであった。
アウトレットには私の大好きなフィンランドの食器メーカーiittalaが入っている。東京の百貨店よりも品揃えがよく、しかも「難アリ」とか言ってほとんどわからないクオリティーの品を格安で売っている。だが今日はどうもピンと来るものがなかった。
グッチの店でスカーフを買おうか少し迷ったが、私はそもそもスカーフでグッチの柄を強調したいのかと自問自答した。グッチの時計は好きだが、ほかはあまり好きではないのかもしれない。だいたい、アウトレットに置いてあるものは極端な柄、極端に小さなサイズか大きなサイズ、あとは普通すぎて面白くないものが基本かもしれない。
グリーン車は往復とも隣が空いていた。このハイシーズンでほぼ満席にもかかわらず、ラッキーだったかもしれない。当然やや高めだったが、2席分を確保したと思えばコスパは悪くない。
東京に戻ると、夜でもまだムッとしている。朝夕はさすがに軽井沢のほうがましではあるが、それでも「涼しい」というわけではなく、最高気温28度なのがウソなのは間違いない。結局のところ、本当に避暑をしたければ、家にこもってエアコンをガンガンにかけるのが一番だろう。
猛暑の東京から逃げ出そうとヤフーで各地の天気をチェックしていたところ、軽井沢の最高気温が28度とあった。30度まで行かないなら、きっと涼しいと感じるに違いない。
そこでほぼ満席の新幹線で生まれて初めて(!)グリーン車を取り、避暑の旅に出た。往復とも窓際を確保し、車窓からの眺めも楽しむという計画であった。
ところが高崎までは当然ながらビルやマンション、繁華街の光景がずっと続く。肝心の高崎を過ぎるとずーっとトンネルの中で、トンネルを抜けると間もなく軽井沢に着いてしまった。
午前8:43着、すでに太陽がギラギラと照りつけている。日傘を開いて、まずは徒歩10分の日帰り温泉へ。ところがドアの鍵が閉まっている。どうやら階段を上がって2階にあるホテルのロビーで受付をするようだ。
自動ドアが開いて中に入ると、いかにも古いホテル独特の加齢臭が漂う。かなり新しい施設でないと多少はこの臭いが必ずするのは、なぜだろうか。こうした理由もあり、私はホテルや旅館に泊るのが好きではない。やはり日帰りにしてよかったと胸をなでおろした瞬間である。温泉は誰もおらず貸切状態であったが、途中で一人入ってきてすぐに出て行った。
午前10時に温泉を出て、旧軽井沢の別荘地を散策する。「鳩山通り」の名の通り、鳩山一郎元首相の別荘があるエリアはさすがに豪邸が立ち並ぶ。だが緑に囲まれたお屋敷街の気温と湿度の高さは半端なく、風通しも非常に悪い。地球温暖化がこれほど進む前はきっと涼しかったに違いない。だが今となっては、どうしてこんなに不快指数の高い場所に、お金持ちが好き好んで別荘を持っているのか理解に苦しむ。温暖化と不動産価値の関連を研究している学者はいるのだろうかと、ふと考えた。
旧軽井沢商店街も、暑い日の京都の土産物店の通りのようである。熱中症で倒れる人が出たとしても不思議ではない。ヨーロッパ風のレストランや建物、教会などがあるものの、それはあくまで西洋「風」であり、どこかリカちゃんハウスを彷彿とさせる。やっぱりヨーロッパに行かなきゃダメだ。欧州も熱波らしいが、イギリスはどうにか難を逃れているらしい。
ランチは絶対に蕎麦を食べようと決めていた。最も有名な川上庵という店は、炎天下にもかかわらず正午前に既に長蛇の列ができていたので断念。地元の人が勧めるもう一軒の「そば本陣」という駅前の店には、すぐに入れた。
なぜか「馬刺あります」というビラが貼ってある。「長野で馬刺が取れるんですか? あるいは熊本のものですか?」と聞いたら、「海外産」だという。ここで馬刺を食べても意味がないと思い、冷やしきのこ蕎麦のみを注文した。弾力のある独特の食感の麺で、さすが長野、特大のなめこが入っている。瓶詰めのちっちゃななめことは訳が違う。だが、この店にまた来たいかと聞かれれば、ウーン。。。一度来ればそれでいいかな、という感じであった。
アウトレットには私の大好きなフィンランドの食器メーカーiittalaが入っている。東京の百貨店よりも品揃えがよく、しかも「難アリ」とか言ってほとんどわからないクオリティーの品を格安で売っている。だが今日はどうもピンと来るものがなかった。
グッチの店でスカーフを買おうか少し迷ったが、私はそもそもスカーフでグッチの柄を強調したいのかと自問自答した。グッチの時計は好きだが、ほかはあまり好きではないのかもしれない。だいたい、アウトレットに置いてあるものは極端な柄、極端に小さなサイズか大きなサイズ、あとは普通すぎて面白くないものが基本かもしれない。
グリーン車は往復とも隣が空いていた。このハイシーズンでほぼ満席にもかかわらず、ラッキーだったかもしれない。当然やや高めだったが、2席分を確保したと思えばコスパは悪くない。
東京に戻ると、夜でもまだムッとしている。朝夕はさすがに軽井沢のほうがましではあるが、それでも「涼しい」というわけではなく、最高気温28度なのがウソなのは間違いない。結局のところ、本当に避暑をしたければ、家にこもってエアコンをガンガンにかけるのが一番だろう。
2019年7月22日月曜日
Book review: Disclosure, by Michael Crichton
The episode here is based on a true story --- so says the author in afterwords.
This book left a deep impression that is depressing, uplifting, and scary all at the same time.
It is a story about a man named Tom Sanders, who stands up for his dignity and workplace civility after facing a sexual harassment by his new female boss Meredith Johnson.
Similar to most harassers, she denies the allegation. On the contrary to the denial, as Sanders's attorney says, with harassers, there is always a pattern. It's never the first time. In fact, as many as ten men who had worked for her for the previous three years either resigned or transferred.
Sanders tried to know what happened to them, and managed to contact some. But because Johnson is an executive, they were too scared to tell the truth or did not even want to remember and detail the traumatic experience.
After Sanders decided to sue Johnson, the company's counsel Philip Blackburn was upset and proposed mediation. In the mediation session, shameless Johnson told outright lies, but Sanders's attorney revealed discrepancies and contradictions of her statements and finally Johnson admitted she was not telling the truth.
The company's CEO Robert Garvin, Blackburn and Johnson became determined to kick out Sanders and used all kinds of dirty methods in order to fire him. Most colleagues did not want to get involved and started to keep distance with Sanders. He felt isolated and confused, but he kept determined to prevail.
As one of these mean schemes by the management, they excluded Sanders from the company's database and Johnson intentionally created a mess in a factory in Malaysia so that she could claim it was Sanders's fault and he could not make a case that needed information available only in the database.
Nonetheless, this conspiracy fell through -- a locally employed staffer in Malaysia and a longtime colleague of Sanders sent him documents on all the developments. At a press conference where Johnson had originally intended to corner Sanders, he revealed the plot. Consequently, Johnson left the company, whereas Sanders stayed and recovered his reputation.
This book left a deep impression that is depressing, uplifting, and scary all at the same time.
It is a story about a man named Tom Sanders, who stands up for his dignity and workplace civility after facing a sexual harassment by his new female boss Meredith Johnson.
Similar to most harassers, she denies the allegation. On the contrary to the denial, as Sanders's attorney says, with harassers, there is always a pattern. It's never the first time. In fact, as many as ten men who had worked for her for the previous three years either resigned or transferred.
Sanders tried to know what happened to them, and managed to contact some. But because Johnson is an executive, they were too scared to tell the truth or did not even want to remember and detail the traumatic experience.
After Sanders decided to sue Johnson, the company's counsel Philip Blackburn was upset and proposed mediation. In the mediation session, shameless Johnson told outright lies, but Sanders's attorney revealed discrepancies and contradictions of her statements and finally Johnson admitted she was not telling the truth.
The company's CEO Robert Garvin, Blackburn and Johnson became determined to kick out Sanders and used all kinds of dirty methods in order to fire him. Most colleagues did not want to get involved and started to keep distance with Sanders. He felt isolated and confused, but he kept determined to prevail.
As one of these mean schemes by the management, they excluded Sanders from the company's database and Johnson intentionally created a mess in a factory in Malaysia so that she could claim it was Sanders's fault and he could not make a case that needed information available only in the database.
Nonetheless, this conspiracy fell through -- a locally employed staffer in Malaysia and a longtime colleague of Sanders sent him documents on all the developments. At a press conference where Johnson had originally intended to corner Sanders, he revealed the plot. Consequently, Johnson left the company, whereas Sanders stayed and recovered his reputation.
2019年7月1日月曜日
レビュー ベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団
昨晩、ベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートに行った。
1960年設立と新しいオーケストラである。最初の曲はルクー「弦楽のためのアダージョ」という、作曲家も曲もまったく知らない演目だったが、全体的な暗さが渋く伝わる佳作であった。
2曲目はモーツアルトのピアノ協奏曲第20番で、第二楽章を聴いて、ああこれかと思った。日本人のピアニストでいまいちピアノのインパクトはないものの、全体としては整っている。正式な休憩に入りトイレが込み合う前に行っておこうと思い、まだ拍手が鳴りやまないうちに席を立った。用を済ませて席に戻ろうとすると、ピアノソロのアンコールの最中で中には入れなかった。モーツアルトの小品と思われ、外から聞こえてくる雰囲気では退屈で、生で聴くのを逃してもさほど惜しくはなかった。
前座の2曲が終わり、いよいよ目当てのブラームス交響曲第一番が始まった。だが楽器間の連携がちぐはぐ、強弱やタイミングの取り方にも意味が見出せない。正直、ちょっとこれはひどいなと思った。指揮者が全体の構成を熟考したとはとても思えず、また管楽器の滑り出しもスムーズではない。大学の成績をつけるのであれば、不可といわざるを得ない。
それでも満席に近い観客は拍手喝采で喜んでいる人々も結構いた。どう見てもスケートの羽生結弦選手ではないかと思える美しい男性も後ろに座っている。遠くから交通費をかけて忙しい中時間を割き、家族や友達、恋人と一緒に来た人もいるだろう。なので心の中では(え~~。。。)と思ったとしても、「よかったね~~」と言わないといけないプレッシャーを感じた人もいたかもしれない。
チケットの値段はS席1万5000円、A席1万1000円で、外国のオーケストラとしてはそれほど高くはない。ウィーンフィルやベルリンフィルを聴いてしまうと、当然ながらそれを上回るオーケストラはまあないわけだし、あったとしても上回るというよりは何か別の理由で特別な感覚を味わう、という感じだろうか。
もし素晴らしいコンサートだったら、ブリュッセルの同僚に報告しようと思っていたのだが、それはなしになった。正直なあまり時としてネガティブ全開な私でも、わざわざ「不可」の報告はしない程度の外交力は持ち合わせている。
1960年設立と新しいオーケストラである。最初の曲はルクー「弦楽のためのアダージョ」という、作曲家も曲もまったく知らない演目だったが、全体的な暗さが渋く伝わる佳作であった。
2曲目はモーツアルトのピアノ協奏曲第20番で、第二楽章を聴いて、ああこれかと思った。日本人のピアニストでいまいちピアノのインパクトはないものの、全体としては整っている。正式な休憩に入りトイレが込み合う前に行っておこうと思い、まだ拍手が鳴りやまないうちに席を立った。用を済ませて席に戻ろうとすると、ピアノソロのアンコールの最中で中には入れなかった。モーツアルトの小品と思われ、外から聞こえてくる雰囲気では退屈で、生で聴くのを逃してもさほど惜しくはなかった。
前座の2曲が終わり、いよいよ目当てのブラームス交響曲第一番が始まった。だが楽器間の連携がちぐはぐ、強弱やタイミングの取り方にも意味が見出せない。正直、ちょっとこれはひどいなと思った。指揮者が全体の構成を熟考したとはとても思えず、また管楽器の滑り出しもスムーズではない。大学の成績をつけるのであれば、不可といわざるを得ない。
それでも満席に近い観客は拍手喝采で喜んでいる人々も結構いた。どう見てもスケートの羽生結弦選手ではないかと思える美しい男性も後ろに座っている。遠くから交通費をかけて忙しい中時間を割き、家族や友達、恋人と一緒に来た人もいるだろう。なので心の中では(え~~。。。)と思ったとしても、「よかったね~~」と言わないといけないプレッシャーを感じた人もいたかもしれない。
チケットの値段はS席1万5000円、A席1万1000円で、外国のオーケストラとしてはそれほど高くはない。ウィーンフィルやベルリンフィルを聴いてしまうと、当然ながらそれを上回るオーケストラはまあないわけだし、あったとしても上回るというよりは何か別の理由で特別な感覚を味わう、という感じだろうか。
もし素晴らしいコンサートだったら、ブリュッセルの同僚に報告しようと思っていたのだが、それはなしになった。正直なあまり時としてネガティブ全開な私でも、わざわざ「不可」の報告はしない程度の外交力は持ち合わせている。
2019年6月30日日曜日
勤続15年の所感
先週金曜で勤続15年になった。この3年は全く別のポジションになり、転職に近い。肩書と給料は過去最高なので、経済・社会的には成功したと言ってよいだろう。
これまでのキャリアを振り返り、自分なりの感想を思いつくままに述べてみると。。。
・若いうちは次にステップアップできる経験を積むことが重要。
・中年以降は給料と休暇が重要。
・勤続年数が長くなれば有給休暇の日数が増え、組織の仕組みもわかり、知り合いも増えて仕事がやりやすくなる。
・職場の人間関係のよさのほうが、給料の額よりも幸福感に直結する。
・サラリーマンはいくら辛くて大変な仕事をして役員になったところで、年収は高が知れている。お金持ちになりたければ社長になったほうがよい。
これまでのキャリアを振り返り、自分なりの感想を思いつくままに述べてみると。。。
・若いうちは次にステップアップできる経験を積むことが重要。
・中年以降は給料と休暇が重要。
・勤続年数が長くなれば有給休暇の日数が増え、組織の仕組みもわかり、知り合いも増えて仕事がやりやすくなる。
・職場の人間関係のよさのほうが、給料の額よりも幸福感に直結する。
・サラリーマンはいくら辛くて大変な仕事をして役員になったところで、年収は高が知れている。お金持ちになりたければ社長になったほうがよい。
2019年6月22日土曜日
Book Review: Windmills of the Gods
Wow....who's your real friend and foe?
Basically, this is a story that your big boss A kills your husband because he was not really happy with your career advancement and rather wanted you take care of the family. To ensure to make you work for A, A murdered your husband in the form of a traffic accident without any trace of the trick.
Meanwhile, A's deputy B hates A so much that B tries to kill you once A appoints you to the important position; on surface, A and B have been close friends since they grew up together and attended Harvard in the same class, but B has hatched longstanding rivalry toward A.
Your own deputy C assigned by B is the pain in the neck trying to prevent you from doing what you want to accomplish. He even made you gradually ill by inserting toxin into the coffee he serves you at the daily senior staff meeting. In fact, that was C's own way of saving you by trying to send you to the hospital, rather than allowing B to assassinate you in a high-profile event in order to demonstrate to the world that A's political ambition falls apart.
C managed to stop the assassination, and you decide to leave this incredibly dangerous position. You can no longer trust A and B, after all. Still, there is something you want to achieve in this important position and finally decided to stay, under the condition that C remains your deputy. Then B's body was found in DC.
Basically, this is a story that your big boss A kills your husband because he was not really happy with your career advancement and rather wanted you take care of the family. To ensure to make you work for A, A murdered your husband in the form of a traffic accident without any trace of the trick.
Meanwhile, A's deputy B hates A so much that B tries to kill you once A appoints you to the important position; on surface, A and B have been close friends since they grew up together and attended Harvard in the same class, but B has hatched longstanding rivalry toward A.
Your own deputy C assigned by B is the pain in the neck trying to prevent you from doing what you want to accomplish. He even made you gradually ill by inserting toxin into the coffee he serves you at the daily senior staff meeting. In fact, that was C's own way of saving you by trying to send you to the hospital, rather than allowing B to assassinate you in a high-profile event in order to demonstrate to the world that A's political ambition falls apart.
C managed to stop the assassination, and you decide to leave this incredibly dangerous position. You can no longer trust A and B, after all. Still, there is something you want to achieve in this important position and finally decided to stay, under the condition that C remains your deputy. Then B's body was found in DC.
2019年6月14日金曜日
女性は結婚しないほうがいい(?)
最近、母校ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)の学者による研究が話題を呼んだ。女性は独身・子供なし、男性は既婚が最も幸せで健康というものだ。
ぶっちゃけ、この背景には男女の性欲の差があると思う。男性は日常的に性欲を満たす相手が必要と思われ、女性は別にいなくても困りはしない。
既婚で性生活のパートナーがいても、それ以上の相手を求める男性もかなりいる。トランプ米大統領からセクハラを受けたとして、メディアで実名を出して告発した女性が23人もいる。一方、トランプ氏側はそれらの全てを否定している。なんだかおかしいと思うのが、常識的な反応だと思う。
男性側もおそらく、複数の女性と同時進行で関係を持つことには罪悪感を持っている。だから見え透いたウソ、アリバイ、言い逃れをする。結果として男性はウソをつくハードルが低く、平気で適当なことをセクハラ以外の分野においても言ったりする。もちろん立派な男性もいるが、社会的地位が高くてもこうした男性が相当数いることは、私の社会経験が物語っている。
こういう、いい加減な男性も結婚して子供がいることを思うと、つくづく独身でよかったと思う。こんなのが夫だったら最悪である。仕事の関係あれば、しかるべき手段やルートで問題を解決する道はあるし、職場を離れてしまえば日常生活にまで問題が及ぶことはない。
だが家庭内となると、ワンマンの中小企業経営者(夫)に仕える平社員(妻)のような関係が24時間、365日続く。私の父は素晴らしい面もあったが、正直父のような男性と結婚したら地獄だと思う。だが他人や親戚との集まりでは、私の両親は理想的な夫婦で通っていたのだ。
こんな例もあった。友人Aが第二子を妊娠中、「ネコちゃん、なんで結婚しないの~~。結婚はいいよ~~」 と私に強調した。だが三カ月後、彼女は過去数年に及ぶ夫の暴力に耐え切れず警察のお世話になり、離婚することに決めた、と言うのだ。
では子供はどうだろうか。最近、元農水次官が息子を殺したという事件があった。週刊誌を読むと、社会的な成功を収めながらも、息子による家庭内暴力で悩んでいたという。こうした家庭内の問題は逃げ場がないだけに、職場における問題よりも深刻だと思う。
結論として、なるべく問題がなく、平和に暮らしたければ独身がよい、という考え方は妥当である。少なくとも、私は家族で暮らしていた頃よりも、一人暮らしの現在のほうが私生活ではストレスはゼロに近く快適である。
女性のみならず、男性も独身を選ぶ人が増えている。最近の20代男性は草食系男子どころか絶食だと聞いた。結果として日本の人口は減っているが、世界の人口は増え続けており、それが環境問題の根本的な原因だというのが私の持論である。独身生活を選ぶことは、個人にとっても、世界にとってもメリットが大きい。
ぶっちゃけ、この背景には男女の性欲の差があると思う。男性は日常的に性欲を満たす相手が必要と思われ、女性は別にいなくても困りはしない。
既婚で性生活のパートナーがいても、それ以上の相手を求める男性もかなりいる。トランプ米大統領からセクハラを受けたとして、メディアで実名を出して告発した女性が23人もいる。一方、トランプ氏側はそれらの全てを否定している。なんだかおかしいと思うのが、常識的な反応だと思う。
男性側もおそらく、複数の女性と同時進行で関係を持つことには罪悪感を持っている。だから見え透いたウソ、アリバイ、言い逃れをする。結果として男性はウソをつくハードルが低く、平気で適当なことをセクハラ以外の分野においても言ったりする。もちろん立派な男性もいるが、社会的地位が高くてもこうした男性が相当数いることは、私の社会経験が物語っている。
こういう、いい加減な男性も結婚して子供がいることを思うと、つくづく独身でよかったと思う。こんなのが夫だったら最悪である。仕事の関係あれば、しかるべき手段やルートで問題を解決する道はあるし、職場を離れてしまえば日常生活にまで問題が及ぶことはない。
だが家庭内となると、ワンマンの中小企業経営者(夫)に仕える平社員(妻)のような関係が24時間、365日続く。私の父は素晴らしい面もあったが、正直父のような男性と結婚したら地獄だと思う。だが他人や親戚との集まりでは、私の両親は理想的な夫婦で通っていたのだ。
こんな例もあった。友人Aが第二子を妊娠中、「ネコちゃん、なんで結婚しないの~~。結婚はいいよ~~」 と私に強調した。だが三カ月後、彼女は過去数年に及ぶ夫の暴力に耐え切れず警察のお世話になり、離婚することに決めた、と言うのだ。
では子供はどうだろうか。最近、元農水次官が息子を殺したという事件があった。週刊誌を読むと、社会的な成功を収めながらも、息子による家庭内暴力で悩んでいたという。こうした家庭内の問題は逃げ場がないだけに、職場における問題よりも深刻だと思う。
結論として、なるべく問題がなく、平和に暮らしたければ独身がよい、という考え方は妥当である。少なくとも、私は家族で暮らしていた頃よりも、一人暮らしの現在のほうが私生活ではストレスはゼロに近く快適である。
女性のみならず、男性も独身を選ぶ人が増えている。最近の20代男性は草食系男子どころか絶食だと聞いた。結果として日本の人口は減っているが、世界の人口は増え続けており、それが環境問題の根本的な原因だというのが私の持論である。独身生活を選ぶことは、個人にとっても、世界にとってもメリットが大きい。
2019年6月11日火曜日
カッコいい仕事、立派なお仕事とお金の関係
ノーベル賞受賞者、あるいは殺人事件の犯人など、良くも悪くも話題の人物をマスコミが報道すると、必ずと言っていいほど小中学校の卒業文集が出てくる。
子供の頃に考えていた将来像と、その後の人生を対比することは、それなりに意味があるのかもしれない。
私は小学校の卒業文集の将来の夢に「大金持ちになりたい」として、レンガづくりの素敵な暖炉のある豪邸の絵を描いた。友達はそれを真似して「大金持ち夫人」と書いた。
興味深いことに、私は幼少の頃から「〇〇夫人」という発想を全く持っていなかった。 英語で言う"happy ever after"、シンデレラが王子様と結婚して「幸せになりました」とあるが、具体的に何があってどう幸せなのか、こうした童話はまったく詳述していない。「幸せになりました」で話が終わり、その後どうなったのかわからないことが、むしろ不気味というか不安を起こさせた。
こうした理由から「〇〇夫人」ではなく、「カッコいい仕事で活躍する」ことが目標になっていった。鶏が先か卵が先かわからないが、女性の権利に関して、昭和一桁にしては私の父はものすごく進歩的だった。「女だからこうしろ」と言われたことは一度もなく、むしろ私の学校の成績にものすごく関心があり、特に英語は満点を取り続けるのが当然だった。
昭和時代にしてはかなり珍しかったが、授業参観に来るのは母ではなく、いつも父だった。どうにかして半日有給を取り、先生の教え方や私の態度について帰宅後に論評した。こうして振り返ってみると、父の私に対する期待はすごかったんだなと思う。
そうして現在に至り、今週早朝に東京、ワシントンDC、ボストンをつないで電話会議をやることになった。手抜かりはないか確認事項をチェックしていて、思わずまさに「カッコいい仕事」だなと思った。
その一方で、本当に難しく嫌なことをやらなければならないことも多い。ゴキブリのように所構わず食糧を食い荒らす迷惑な奴らを、ハエタタキでぶったたく。相手はヒクヒクいっているが、ゴキブリだから死んだふりをして、いつまた息を吹き返すかわからない。
そもそも、ゴキブリが生息している家(=職場環境)にいるのは気持ち悪く、理想を言えばゴキブリやシロアリなどが生息していないとされる軽井沢にでも引っ越したい、とも思う。だがやはりお金を稼ぐなら、とりあえず日本なら東京だろう。子供の頃の夢だった「大金持ち」ではないが、ありがたいことに快適な生活ができる給料はもらっている。
しかしながら、サラリーマンで「大金持ち」になるのは不可能である。ネット情報によれば、今をときめくグーグル、あるいは仕事のきつさで知られるゴールドマンサックスのような投資銀行に勤めたところで、Managing Directorなど上級管理職でも年収5000万程度。 高い税金を引けば、10年で2~3億円くらいしか貯金できない。都心一等地の家が5~6億円して、さらに固定資産税やメインテナンス費用を考えれば、10億円は用意しておく必要がある。
しかしながら、5億の家を買ったところで、ハタと考えてみると、掃除が大変ではないか? お手伝いさんに来てもらい、家の中を把握されるのも、やっぱりちょっと気持ち悪い。最近買った掃除ロボットは優秀ではあるが、その前に当然片付けないといけないし、家が広ければ一回の充電では持たないだろう。
そうなってくると、お金では換算できない、英語で言うpricelessなものの価値を考えることはすごく意味がある。そうすると、カッコいいという形容詞よりも、「立派なお仕事」が思い浮かぶ。
例えば、医療・福祉関係者の方々。頭がよく人間的な思いやりにあふれ、文字通り人助けをするお医者さんは「立派なお仕事」の典型である。勤務医や大学病院の教官、あるいは国公立病院で公務員と変わらない立場であれば、年収1000万~2500万円程度ではないだろうか。急患、宿直などブラック企業と同様のきつい仕事でもある。だが人の命を救うという、最も尊敬できる仕事をしている自尊心があり、そこには「カッコいい仕事」を凌駕する満足感があるに違いない。
だが私の仕事も一歩引いて眺めてみれば、世の中のためにいいことをしている。水産物貿易を促進してヘルシーなシーフードを消費者に届けるべく、通商政策や規制を調べて問題を解決する。その過程で生じる面倒臭い人間関係、組織政治をどうにかやり過ごすことで、その目標を達成できる。
子供の頃に考えていた将来像と、その後の人生を対比することは、それなりに意味があるのかもしれない。
私は小学校の卒業文集の将来の夢に「大金持ちになりたい」として、レンガづくりの素敵な暖炉のある豪邸の絵を描いた。友達はそれを真似して「大金持ち夫人」と書いた。
興味深いことに、私は幼少の頃から「〇〇夫人」という発想を全く持っていなかった。 英語で言う"happy ever after"、シンデレラが王子様と結婚して「幸せになりました」とあるが、具体的に何があってどう幸せなのか、こうした童話はまったく詳述していない。「幸せになりました」で話が終わり、その後どうなったのかわからないことが、むしろ不気味というか不安を起こさせた。
こうした理由から「〇〇夫人」ではなく、「カッコいい仕事で活躍する」ことが目標になっていった。鶏が先か卵が先かわからないが、女性の権利に関して、昭和一桁にしては私の父はものすごく進歩的だった。「女だからこうしろ」と言われたことは一度もなく、むしろ私の学校の成績にものすごく関心があり、特に英語は満点を取り続けるのが当然だった。
昭和時代にしてはかなり珍しかったが、授業参観に来るのは母ではなく、いつも父だった。どうにかして半日有給を取り、先生の教え方や私の態度について帰宅後に論評した。こうして振り返ってみると、父の私に対する期待はすごかったんだなと思う。
そうして現在に至り、今週早朝に東京、ワシントンDC、ボストンをつないで電話会議をやることになった。手抜かりはないか確認事項をチェックしていて、思わずまさに「カッコいい仕事」だなと思った。
その一方で、本当に難しく嫌なことをやらなければならないことも多い。ゴキブリのように所構わず食糧を食い荒らす迷惑な奴らを、ハエタタキでぶったたく。相手はヒクヒクいっているが、ゴキブリだから死んだふりをして、いつまた息を吹き返すかわからない。
そもそも、ゴキブリが生息している家(=職場環境)にいるのは気持ち悪く、理想を言えばゴキブリやシロアリなどが生息していないとされる軽井沢にでも引っ越したい、とも思う。だがやはりお金を稼ぐなら、とりあえず日本なら東京だろう。子供の頃の夢だった「大金持ち」ではないが、ありがたいことに快適な生活ができる給料はもらっている。
しかしながら、サラリーマンで「大金持ち」になるのは不可能である。ネット情報によれば、今をときめくグーグル、あるいは仕事のきつさで知られるゴールドマンサックスのような投資銀行に勤めたところで、Managing Directorなど上級管理職でも年収5000万程度。 高い税金を引けば、10年で2~3億円くらいしか貯金できない。都心一等地の家が5~6億円して、さらに固定資産税やメインテナンス費用を考えれば、10億円は用意しておく必要がある。
しかしながら、5億の家を買ったところで、ハタと考えてみると、掃除が大変ではないか? お手伝いさんに来てもらい、家の中を把握されるのも、やっぱりちょっと気持ち悪い。最近買った掃除ロボットは優秀ではあるが、その前に当然片付けないといけないし、家が広ければ一回の充電では持たないだろう。
そうなってくると、お金では換算できない、英語で言うpricelessなものの価値を考えることはすごく意味がある。そうすると、カッコいいという形容詞よりも、「立派なお仕事」が思い浮かぶ。
例えば、医療・福祉関係者の方々。頭がよく人間的な思いやりにあふれ、文字通り人助けをするお医者さんは「立派なお仕事」の典型である。勤務医や大学病院の教官、あるいは国公立病院で公務員と変わらない立場であれば、年収1000万~2500万円程度ではないだろうか。急患、宿直などブラック企業と同様のきつい仕事でもある。だが人の命を救うという、最も尊敬できる仕事をしている自尊心があり、そこには「カッコいい仕事」を凌駕する満足感があるに違いない。
だが私の仕事も一歩引いて眺めてみれば、世の中のためにいいことをしている。水産物貿易を促進してヘルシーなシーフードを消費者に届けるべく、通商政策や規制を調べて問題を解決する。その過程で生じる面倒臭い人間関係、組織政治をどうにかやり過ごすことで、その目標を達成できる。
2019年6月8日土曜日
週刊文春レビュー
元農水次官が引きこもりの中年息子を殺害したニュース。川崎の殺傷事件を見て、ああなっては困ると思い決断したと書かれている。
元次官自身は歯科医の息子で、医療関係者の多い5人兄弟だという。 息子は進学校に進んだが教育ママの母親と仲が悪く、家庭内暴力もあった。働いたこともほとんどなく、生活費やゲーム代は親が出していたという。
川崎の殺傷事件の犯人Aは幼少の頃に両親が離婚。親に捨てられ、祖父母と同居する伯父の家庭に4歳で引き取られた。同居する従兄姉は小学校から私立に通い、Aは公立。祖母に怒鳴られるのはいつもAで、従兄が怒られることはなかった。散髪ではいつもAは丸刈りにさせられ、従兄は坊ちゃん刈りだった。
この2つの事件を見るに、親の責任は大きい。よほどの覚悟と余裕、責任感がなければ子供を持つべきではない。
元次官自身は歯科医の息子で、医療関係者の多い5人兄弟だという。 息子は進学校に進んだが教育ママの母親と仲が悪く、家庭内暴力もあった。働いたこともほとんどなく、生活費やゲーム代は親が出していたという。
川崎の殺傷事件の犯人Aは幼少の頃に両親が離婚。親に捨てられ、祖父母と同居する伯父の家庭に4歳で引き取られた。同居する従兄姉は小学校から私立に通い、Aは公立。祖母に怒鳴られるのはいつもAで、従兄が怒られることはなかった。散髪ではいつもAは丸刈りにさせられ、従兄は坊ちゃん刈りだった。
この2つの事件を見るに、親の責任は大きい。よほどの覚悟と余裕、責任感がなければ子供を持つべきではない。
2019年6月2日日曜日
理想の家とは
先日帰宅してポストを開けると、不動産の広告が入っていた。
都心一等地の高台に建つ大手HMの築浅注文住宅。ほぼマンションしかないこのエリアで150平米を超える敷地の物件は、ものすごく稀少である。
一戸建てにこだわりのある私としては、とにかく見に行かなければと思った。
立地は素晴らしいの一言。この都心のど真ん中で、周囲の建物とも適度な距離があり、全方向から光と風が入る。そして二階のバルコニーからも眺望が抜けているのには驚いた。こんなところがあるんだ。。。こうした、ほぼありえない希少性により、ただでさえ全国トップレベルの高地価エリアの平均価格より、さらに土地の坪単価が200万円高い。
しかしながら、壁紙やカーテンなどの内装がギラギラした安っぽい成金趣味であった。立地は最高なのに家の趣味が悪いのがかなり残念である。
それにしても、わざわざ注文住宅を建てたのに、どうしてオーナーは売りに出すことにしたのだろうか。
不動産店の営業マンは「家を作ってみたら大きすぎたので」と電話口では言っていた。だが当日担当者いわく「ライフスタイルが変わった、ということで、それ以上のことはわかりません」
なんとなく直感で思ったのだが、離婚することになったのだろうか。家の中は夫のライフスタイル中心で妻の好みと思われるディテイルが皆無と言っていいほどない。全体としてとても暗い雰囲気で、たとえキャッシュで買えるお金があったとしても買いたくないなと思った。
ありえないほどの好条件の立地でありながら、この家に住んでも幸せな気分にはならないだろう。
帰宅して、正直ほっとした。ああ、やっぱりここが最高だったんだ。幸せとは何か、貨幣価値とは何か、理想の家とは何だろうか。いろいろと考えさせられる一日であった。
都心一等地の高台に建つ大手HMの築浅注文住宅。ほぼマンションしかないこのエリアで150平米を超える敷地の物件は、ものすごく稀少である。
一戸建てにこだわりのある私としては、とにかく見に行かなければと思った。
立地は素晴らしいの一言。この都心のど真ん中で、周囲の建物とも適度な距離があり、全方向から光と風が入る。そして二階のバルコニーからも眺望が抜けているのには驚いた。こんなところがあるんだ。。。こうした、ほぼありえない希少性により、ただでさえ全国トップレベルの高地価エリアの平均価格より、さらに土地の坪単価が200万円高い。
しかしながら、壁紙やカーテンなどの内装がギラギラした安っぽい成金趣味であった。立地は最高なのに家の趣味が悪いのがかなり残念である。
それにしても、わざわざ注文住宅を建てたのに、どうしてオーナーは売りに出すことにしたのだろうか。
不動産店の営業マンは「家を作ってみたら大きすぎたので」と電話口では言っていた。だが当日担当者いわく「ライフスタイルが変わった、ということで、それ以上のことはわかりません」
なんとなく直感で思ったのだが、離婚することになったのだろうか。家の中は夫のライフスタイル中心で妻の好みと思われるディテイルが皆無と言っていいほどない。全体としてとても暗い雰囲気で、たとえキャッシュで買えるお金があったとしても買いたくないなと思った。
ありえないほどの好条件の立地でありながら、この家に住んでも幸せな気分にはならないだろう。
帰宅して、正直ほっとした。ああ、やっぱりここが最高だったんだ。幸せとは何か、貨幣価値とは何か、理想の家とは何だろうか。いろいろと考えさせられる一日であった。
2019年5月25日土曜日
「ルイ・ヴィトン外交」に学ぶ
バブル最盛期の1990年代前半、渋谷の109前を歩く女性の9割がルイ・ヴィトンのバッグを持っていたという。そうした雰囲気に影響され、私も当時ルイ・ヴィトンのボストンバッグを買い小旅行へ行ったことがあった。
だが、あのモノグラムの模様はいかにも「ルイ・ヴィトン持ってます!!」という主張が激しすぎる。"Harvard University"など大学名をでかでかと胸の部分に書いたアメリカの大学のトレーナーやTシャツと同じようなコンセプトである。
そうしたファッション感覚は私の趣味ではない。なのでルイ・ヴィトンはボストンバッグ1個買ったきりで、ほとんど使わず押入れに眠っていた。
先日、西新宿から丸の内線新宿駅へ向かい、小田急百貨店の中を突っ切って歩いていた。偶然ルイ・ヴィトンの店が目に入り、そのまま通り過ぎようとした。
だが一瞬、ちょっと見るだけ見てみようかという気になった。店に入ると、すぐのところにスカーフが並んでいた。ルイ・ヴィトンがスカーフを作っているとは知らなかった。黒系・紺系のスーツに合うスカーフを元々探していた。
東京にある最近のブランドショップありがちだが、日本語を上手に話す中国人のような店員が声をかけてきた。いくつか手に取り、「うわっ。。すごく素敵」と思う色のスカーフがあった。
この写真ではわかりづらいかもしれないが、本物を見ると、この色は中々出せないと思った。モノグラムのバッグが描いてあるが、スカーフを実際にしてみると、目の前で話している相手がよく見ればわかる程度。全面にモノグラムが施されたデザインのあかさらまな感じがなく、ちょっと面白い。
スカーフといえばエルメスが有名である。
十数年前にニューカレドニアに行ったとき、フランス領のためかフランスから老夫婦がたくさん休暇に来ていて、現地ツアーで一緒になった。その中の一人は現役時代、エルメスの専属でスカーフをプリントする機械を作るエンジニアをしていたという。
フランスにはこういう職人がいるんだなと知った。そして遠路はるばるニューカレドニアで老後に素敵なバカンスを楽しむ余裕のある報酬を得られるような、高度な技術を持っているということだと思う。
もう十年以上前になるが、空港免税店でエルメスのスカーフを買ったことがある。日常的に頻繁に使ってきたが、それでも柄の色が落ちたり、布が擦り切れるといったこともない。
ルイ・ヴィトンもフランスの高級ブランドなので、そうした高度な職人とのつながりがあるに違いない。
さて、このスカーフを小田急で買うのか、あるいはポイントカードを持っている別の店舗まで行くか。だがルイ・ヴィトンはどの百貨店、ファッションビルに入っていようが、こうした大家の百貨店やビルのカードのポイントは一切つかないという。エルメスやロレックスも同じように、入居先の百貨店やビルのポイントはつかない。セールもしない。
ということは、どの店舗で買っても同じである。少しでも安く買いたいなら、海外の免税店まで行くしかない。成田・羽田にはルイ・ヴィトンの免税店はなく、海外旅行先の免税店でこのスカーフを置いているかもわからない。
結果として、小田急で買うことを即決した。
ルイ・ヴィトンの商売の仕方は興味深い。ポイントを一切つけないということは、ポイントの管理をする手間やコストを省ける。もしポイント制度があれば顧客とトラブルにならないよう、店員の一人ひとりに複雑な制度を完全に理解させ、ポイントを管理するITシステムへの投資やメインテナンスも必要となる。
さらには、どの店舗で買っても同じということで客に即断を促す。ポイントのつく〇〇百貨店で買おうとか、ポイントアップの時期まで待とう、などと考えているうちに、やっぱり買うのをやめてしまう客は意外と多いと思う。
その一方、ポイントもセールも一切せず、おトク感ではなく商品価値だけで勝負する商売をするからには、客が思わず心を奪われるような商品でなくてはならない。他社製品にはないユニークな存在感や価値、創造性、面白さがなければ、こうした商売は成り立たない。
だが、あのモノグラムの模様はいかにも「ルイ・ヴィトン持ってます!!」という主張が激しすぎる。"Harvard University"など大学名をでかでかと胸の部分に書いたアメリカの大学のトレーナーやTシャツと同じようなコンセプトである。
そうしたファッション感覚は私の趣味ではない。なのでルイ・ヴィトンはボストンバッグ1個買ったきりで、ほとんど使わず押入れに眠っていた。
先日、西新宿から丸の内線新宿駅へ向かい、小田急百貨店の中を突っ切って歩いていた。偶然ルイ・ヴィトンの店が目に入り、そのまま通り過ぎようとした。
だが一瞬、ちょっと見るだけ見てみようかという気になった。店に入ると、すぐのところにスカーフが並んでいた。ルイ・ヴィトンがスカーフを作っているとは知らなかった。黒系・紺系のスーツに合うスカーフを元々探していた。
東京にある最近のブランドショップありがちだが、日本語を上手に話す中国人のような店員が声をかけてきた。いくつか手に取り、「うわっ。。すごく素敵」と思う色のスカーフがあった。
この写真ではわかりづらいかもしれないが、本物を見ると、この色は中々出せないと思った。モノグラムのバッグが描いてあるが、スカーフを実際にしてみると、目の前で話している相手がよく見ればわかる程度。全面にモノグラムが施されたデザインのあかさらまな感じがなく、ちょっと面白い。
スカーフといえばエルメスが有名である。
十数年前にニューカレドニアに行ったとき、フランス領のためかフランスから老夫婦がたくさん休暇に来ていて、現地ツアーで一緒になった。その中の一人は現役時代、エルメスの専属でスカーフをプリントする機械を作るエンジニアをしていたという。
フランスにはこういう職人がいるんだなと知った。そして遠路はるばるニューカレドニアで老後に素敵なバカンスを楽しむ余裕のある報酬を得られるような、高度な技術を持っているということだと思う。
もう十年以上前になるが、空港免税店でエルメスのスカーフを買ったことがある。日常的に頻繁に使ってきたが、それでも柄の色が落ちたり、布が擦り切れるといったこともない。
ルイ・ヴィトンもフランスの高級ブランドなので、そうした高度な職人とのつながりがあるに違いない。
さて、このスカーフを小田急で買うのか、あるいはポイントカードを持っている別の店舗まで行くか。だがルイ・ヴィトンはどの百貨店、ファッションビルに入っていようが、こうした大家の百貨店やビルのカードのポイントは一切つかないという。エルメスやロレックスも同じように、入居先の百貨店やビルのポイントはつかない。セールもしない。
ということは、どの店舗で買っても同じである。少しでも安く買いたいなら、海外の免税店まで行くしかない。成田・羽田にはルイ・ヴィトンの免税店はなく、海外旅行先の免税店でこのスカーフを置いているかもわからない。
結果として、小田急で買うことを即決した。
ルイ・ヴィトンの商売の仕方は興味深い。ポイントを一切つけないということは、ポイントの管理をする手間やコストを省ける。もしポイント制度があれば顧客とトラブルにならないよう、店員の一人ひとりに複雑な制度を完全に理解させ、ポイントを管理するITシステムへの投資やメインテナンスも必要となる。
さらには、どの店舗で買っても同じということで客に即断を促す。ポイントのつく〇〇百貨店で買おうとか、ポイントアップの時期まで待とう、などと考えているうちに、やっぱり買うのをやめてしまう客は意外と多いと思う。
その一方、ポイントもセールも一切せず、おトク感ではなく商品価値だけで勝負する商売をするからには、客が思わず心を奪われるような商品でなくてはならない。他社製品にはないユニークな存在感や価値、創造性、面白さがなければ、こうした商売は成り立たない。
2019年5月11日土曜日
ドイツから日本が学べること
ドイツの紳士服ブランドで婦人物も扱っているHUGO BOSS。ロンドンのお洒落な目抜き通りキングスロード沿い、地下鉄スローンスクエア駅を降りてすぐの所に大きな店舗がある。日本には六本木ヒルズにさらに大きな店があり、GW中にリニューアルオープンした。
その六本木店にも置いていない素敵なトートバッグが東急百貨店本店にあった。BOSSのホームページにも載っておらず、六本木では取り寄せになるという。
ちょうどA4が縦に入り(←ココかなり重要)、置いても倒れない構造で、大きすぎず重くなく、紺色で何にでも合う。上が閉まるようファスナーがついていて、飛行機の機内持ち込み荷物として頭上の荷物入れに置いても、中味がこぼれず安心だ。紳士物だがあまりゴツつなく、女性が持っても違和感がない。
その六本木店にも置いていない素敵なトートバッグが東急百貨店本店にあった。BOSSのホームページにも載っておらず、六本木では取り寄せになるという。
ちょうどA4が縦に入り(←ココかなり重要)、置いても倒れない構造で、大きすぎず重くなく、紺色で何にでも合う。上が閉まるようファスナーがついていて、飛行機の機内持ち込み荷物として頭上の荷物入れに置いても、中味がこぼれず安心だ。紳士物だがあまりゴツつなく、女性が持っても違和感がない。
8万8,560円(税込)という値段に少し考えて別のブランドも探したが、上記の条件を満たすバッグは皆無だった。トートバッグは総じて大きすぎるか、小さすぎる。
東急カードに今入れば2,000円分の商品券をすぐにもらえて、その場で使えるという。さらに2万円以上の買い物をすれば、もう2,000円分の商品券をもらえて、今回の買い物についた2,460円分のポイントとともに次回の買い物に使える。東急百貨店で買えば合計で6,460円も得になる計算だ。
一方、六本木店ではヒルズカードで820ポイントが貯まるだけで、1,000ポイント貯まって初めて1,000円分の商品券と交換できる。
問題は"HUGO BOSS EXPERIENCE"という顧客サービスに今回の買い物がどう反映されるか、である。先日六本木店で素敵なノートをもらったばかりなので、六本木店でまとめて買い物をしたほうがいいのだろうか。
六本木店に聞いてみると、どの店で買おうが関係なく、BOSSのドイツ本社が顧客の価値を判断しているという。なので「東急百貨店で買ったほうが得だと思いますよ」とのこと。六本木店で独自の得意客に何かサービスをしているのか聞いてみると、驚いたことに年間購入額200万円以上が店としての得意客の条件だという。一つの洋品店で一年で200万円も買うわけがなく、しかも件のトートバッグは取り寄せになる。
こうしてさんざん悩み徹底的に調べた結果、最終的に東急で買うことにした。しかも東急百貨店には店頭品だけでなく、倉庫に新品の在庫もあり、そちらを取っておいてもらった。
東急によればBOSSのドイツ本部は全世界の顧客一人ひとりがどこで何を買ったかを詳細に把握。そのうえで、ある客が今後どの店で買う可能性が最も高いかを判断し、その店に「素敵なプレゼントを差し上げますので是非ご来店ください」と書いた招待状を発送させる。過去の購入金額の合計で発送元の店舗を決めているわけではなく、合計金額としてはA店のほうが高くても、ここ数回はB店で買っていれば、B店に招待状発送の指令をかけるという。
たまたまシンガポールの空港免税店で日本の客が何か大きな買い物をしたとしても、海外の店から招待状を送らせることはない。ちなみに招待状には、日本の客であれば日本全国の対象ショップのリストが出ているので、必ずしも本社が招待状発送を指令した店に客が来るとも限らない。
どこの店舗で買おうがポイントがつくブランドとしては、ニューヨーカーがある。高島屋で買おうが、軽井沢のアウトレットで買おうが、ニューヨーカーとしてのポイントがつく。しばらく行っていないが、ベネトンも同じようなポイント制があったと思う。
もう少し大きなくくりでは、日本ではオンワード樫山の作っているブランド(ポール・スミスなど)を対象としたオンワードメンバーズカードがある。例えばポール・スミスでは直営店(六本木、表参道、丸の内、ギンザ・シックスなど)で買うと5%ポイントがつき、百貨店などに入っている直営以外の店では1%しかつかない。
BOSSのやや変わった面白い点はポイント制ではなく「素敵なプレゼント」であり、誕生日以外はそのタイミングもわからず、行ってみなければプレゼントの中味もわからないことにある。プレゼントというと往々にして、どうでもいいような布製のトートバッグや弁当箱、マグカップが多いものだが、BOSSのプレゼントは決してチャチではなく、BOSSのファンであれば必ず喜ぶような高品質のものだ。
経済合理性で考えればポイント制のほうが、いくら得になったのかが明瞭にわかる。 だが世の中のあらゆる店がポイント制に走る中、あえてポイントではなく、ドイツ本部による全世界の顧客分析の結果によるプレゼントという概念は、ちょっとした気味悪さを含むエキサイト感があり、少なくとも普通の店とは違うと思わせる。
2019年5月6日月曜日
自由と孤独
GW最終日はオーチャードホールへN響コンサートに行った。ダメ元で当日券発売時刻の5分前に到着。2階席のまあまあよい席が残っていた。
正式なコンサートに先立ち、ロビーでブラームス弦楽四重奏第二番を披露。今日の演目のハイライトはブラームス交響曲第二番なので、二で揃えたと、バイオリン奏者の大野氏が説明する。もう少し講釈をすると、この曲はF-A-Eの音列で始まり、ブラームスの親友であるバイオリン奏者ヨアヒムのモットー"Freu Aber Eubsan"(自由に、しかし孤独に)を表しているという。
自由を求めると、結果として孤独になる。大野氏は家族や友人、オーケストラの仲間に恵まれ、孤独を感じることはない。だが特に家族を持つと、どんどん自由が失われていく。自由で孤独な状態とどちらがいいのだろうか。真剣に悩んでしまう、と。
私はプライベートな時間はほぼ完全に自由である。実のところ、4月26日に有給を取って以来12日間まさに自由=孤独な状態であった。突然思い立って5億6000万円のマンションや軽井沢の別荘を見に行き、別宅でピザーラを注文し、具やパイ生地の種類、果てはチキンにトマトソースをつけるかマスタードソースをつけるか、全て自分の好みで決めた。というか、一人なので自分で決めるしかなかったのだが。
今日の予定は、本当は松涛美術館に行くつもりだった。だが直前に気が変わり、やっぱりN響とウィーンフィルを比較したくなった。当日券発売時刻までやや時間があったので東急百貨店を冷やかし、エトロの紳士物コーナーに置いてあったアニマル柄のかわいいバッグに心を奪われ真剣に悩んだ。
BOSSのトートバッグも中々いい。東急百貨店カードに加入すれば同時に2000円分の商品券をくれるので、それを早速使えるという。だがヒルズクラブのカードもあるし、六本木ヒルズの店で年間〇〇円以上買えばお誕生日のプレゼントをくれる、なんてのもあったな。実際、ヒルズの店で先日素敵なノートをもらったばかりだし。要するにポイントカードは浮気防止、よその店に行かないでねという意味合いなので、一箇所に固めないと十分なメリットは得られない。
そんなやりとりをグダグダやっているうちに、当日券発売の時刻が迫ってきた。これが家族や友達と一緒だったら、「もう行くよ! なにやってんだよ~~!」と言われるところだ。ギリギリまでバッグについて悩み、まあコンサートが終わってからも閉店まで時間はあると思い、切符売り場に到着したのは5分前になっていた。
ブラームスがソウルメイトの私は、いくつかの演目のうち当然ながらブラームスの悲劇的序曲と交響曲第二番が目的だった。悲劇的序曲は素晴らしかった。だがウィーンフィルのあの想像を絶する、期待値をはるかに上回る交響曲第二番の演奏を昨年11月に聴いた印象が生々しく残っている中、どうしても比較してしまう。結果としてアンケート用紙にはモンスター聴衆?のような文言を並べてしまった。
オーチャードホールのほか映画など文化村の施設のチケットを見せると、東急百貨店のレストラン街で飲み物サービスなどの特典がある。
先日、せっかく軽井沢まで行ったのに有名蕎麦店はおろかJR軽井沢駅の構内にある蕎麦屋まで、午後7時には閉店していた。わざわざ長野まで行ったのに蕎麦を食べ損ねたという思いがずっとあり、永坂更科という麻布十番に本店のある老舗蕎麦屋に入った。無料のオレンジジュースで完全禁酒1周年を祝い、自分の意志の強さに乾杯した。
ブラームスの時代はSNSはおろか電話も普及していなかったと思われる。だから自由=孤独という概念だったのだろう。だが今やブログやフェイスブックで誰もが日常を共有でき、自由でありながら本当は孤独というわけでもない。
正式なコンサートに先立ち、ロビーでブラームス弦楽四重奏第二番を披露。今日の演目のハイライトはブラームス交響曲第二番なので、二で揃えたと、バイオリン奏者の大野氏が説明する。もう少し講釈をすると、この曲はF-A-Eの音列で始まり、ブラームスの親友であるバイオリン奏者ヨアヒムのモットー"Freu Aber Eubsan"(自由に、しかし孤独に)を表しているという。
自由を求めると、結果として孤独になる。大野氏は家族や友人、オーケストラの仲間に恵まれ、孤独を感じることはない。だが特に家族を持つと、どんどん自由が失われていく。自由で孤独な状態とどちらがいいのだろうか。真剣に悩んでしまう、と。
私はプライベートな時間はほぼ完全に自由である。実のところ、4月26日に有給を取って以来12日間まさに自由=孤独な状態であった。突然思い立って5億6000万円のマンションや軽井沢の別荘を見に行き、別宅でピザーラを注文し、具やパイ生地の種類、果てはチキンにトマトソースをつけるかマスタードソースをつけるか、全て自分の好みで決めた。というか、一人なので自分で決めるしかなかったのだが。
今日の予定は、本当は松涛美術館に行くつもりだった。だが直前に気が変わり、やっぱりN響とウィーンフィルを比較したくなった。当日券発売時刻までやや時間があったので東急百貨店を冷やかし、エトロの紳士物コーナーに置いてあったアニマル柄のかわいいバッグに心を奪われ真剣に悩んだ。
BOSSのトートバッグも中々いい。東急百貨店カードに加入すれば同時に2000円分の商品券をくれるので、それを早速使えるという。だがヒルズクラブのカードもあるし、六本木ヒルズの店で年間〇〇円以上買えばお誕生日のプレゼントをくれる、なんてのもあったな。実際、ヒルズの店で先日素敵なノートをもらったばかりだし。要するにポイントカードは浮気防止、よその店に行かないでねという意味合いなので、一箇所に固めないと十分なメリットは得られない。
そんなやりとりをグダグダやっているうちに、当日券発売の時刻が迫ってきた。これが家族や友達と一緒だったら、「もう行くよ! なにやってんだよ~~!」と言われるところだ。ギリギリまでバッグについて悩み、まあコンサートが終わってからも閉店まで時間はあると思い、切符売り場に到着したのは5分前になっていた。
ブラームスがソウルメイトの私は、いくつかの演目のうち当然ながらブラームスの悲劇的序曲と交響曲第二番が目的だった。悲劇的序曲は素晴らしかった。だがウィーンフィルのあの想像を絶する、期待値をはるかに上回る交響曲第二番の演奏を昨年11月に聴いた印象が生々しく残っている中、どうしても比較してしまう。結果としてアンケート用紙にはモンスター聴衆?のような文言を並べてしまった。
オーチャードホールのほか映画など文化村の施設のチケットを見せると、東急百貨店のレストラン街で飲み物サービスなどの特典がある。
先日、せっかく軽井沢まで行ったのに有名蕎麦店はおろかJR軽井沢駅の構内にある蕎麦屋まで、午後7時には閉店していた。わざわざ長野まで行ったのに蕎麦を食べ損ねたという思いがずっとあり、永坂更科という麻布十番に本店のある老舗蕎麦屋に入った。無料のオレンジジュースで完全禁酒1周年を祝い、自分の意志の強さに乾杯した。
ブラームスの時代はSNSはおろか電話も普及していなかったと思われる。だから自由=孤独という概念だったのだろう。だが今やブログやフェイスブックで誰もが日常を共有でき、自由でありながら本当は孤独というわけでもない。
2019年5月4日土曜日
自然の癒しを求めて
GWは新緑の季節。リゾート地に別荘でもあれば素敵だろう。
現物を確認すべく軽井沢へ直行した。別荘のよいところは、ホテルのように予約が要らず、気が向いたらいつでも行ける点にある。だが新幹線は完全満席、高速バスも予定の2倍以上の時間がかかり、特に軽井沢に着いてからの渋滞は歩くのと変わらないほどの混みようだった。
不動産業者いわく、お金持ちは新幹線でJR軽井沢駅まで行ってタクシーで別荘へ移動。現地に置きっぱなしにしている車でドライブする。抜け道もあるが、それでも渋滞の激しいメインストリートをどうしても通らないと行けない場所もある。置いてある車のバッテリーは上がってしまい、ボンネットは花粉だらけ。着いたらまず車のメインテナンスから始めなければならない。
肝心の新緑だが、4月末時点で山間部はまだ桜も咲いておらず季節は冬。森林浴というより枝浴というほうが正しい。
森林浴の目的を果たせず欲求不満の私は、東京郊外の別宅へと向かった。
さすがに桜はとっくの昔に終わり、新緑で柿の木は元気一杯である。また植木屋さんに来てもらわないと伸び放題になってしまう。4年前にデュポン社製の分厚い防草シートの上に砂利を敷き、草取りから解放されたと思っていた。だが雑草の強さは目を見張るものがあり、この4年間に砂利の間に飛んできたわずかな土や枯葉の間からにょきにょきと草が生えている。
南天は最大の難点で、頼みもしないのに物置の物陰まで、至るところに新しい木を生やす。職場のある集団を髣髴とさせ、このヤローと葉の茂った枝をボキボキと折っていき、それだけでゴミ袋が一杯になってしまう。植木屋さんには「南天は〇〇の所にあるもの以外は、全て根こそぎとってください」と指示を出そう。
南向きの庭はこうして戦場と化し、一方で北側はほとんど草も生えていない。いかに生き物は太陽が好きなのかがわかる。まるでお金のあるところにたかる人間のようである。実際、南向きのマンションは北向きのマンションと比べて、はるかに高値で取引されている。
ある程度の庭があれば住宅地でも、森林浴というか少なくとも緑浴は楽しめる。だが問題は近所の家との距離である。都内では一区画30坪以下が大半で、隣家の窓まで数十センチしかない。60~150坪程度あれば、屋内の生活音は気にならないが、窓を開けっぱなしにする季節だと庭先でやっているバーベキューや会話、ボール遊びなどの音がかなりうるさい。
静寂の中で読書を楽しむには、山間部に350~500坪以上の土地を確保する必要がある。軽井沢の不動産業者いわく、坪7万円位の土地もあるという。国土交通省は現在、土砂災害危険地域の見直し中ということで、その結果が出てから地図を吟味してもいいかもしれない。
結局のところ、静けさを求めるのであれば、都心の賃貸マンションが確実という結論に達する。持ち家はお金があれば誰でも買うことができ、第三者が騒音のルールを決めて管理しているわけではない。賃貸マンションであればそうした細則があり、うるさければ管理会社に伝えることで改善される。そもそもオーナーや管理会社が審査して入居人を決めるので、とんでもない人がいる可能性は低い。それでもイヤならもっと審査のしっかりしたマンションへ引っ越せばよいが、いったん家を持ってしまうと売買の手間もかかる。
しかしながら、都心のマンションでは森林浴と言っても、せいぜいエントランス近くの植え込みやバルコニーから見える神社の木々くらいである。
日常の中で自然の癒しを求めるのは、なかなか大変だ。
現物を確認すべく軽井沢へ直行した。別荘のよいところは、ホテルのように予約が要らず、気が向いたらいつでも行ける点にある。だが新幹線は完全満席、高速バスも予定の2倍以上の時間がかかり、特に軽井沢に着いてからの渋滞は歩くのと変わらないほどの混みようだった。
不動産業者いわく、お金持ちは新幹線でJR軽井沢駅まで行ってタクシーで別荘へ移動。現地に置きっぱなしにしている車でドライブする。抜け道もあるが、それでも渋滞の激しいメインストリートをどうしても通らないと行けない場所もある。置いてある車のバッテリーは上がってしまい、ボンネットは花粉だらけ。着いたらまず車のメインテナンスから始めなければならない。
肝心の新緑だが、4月末時点で山間部はまだ桜も咲いておらず季節は冬。森林浴というより枝浴というほうが正しい。
森林浴の目的を果たせず欲求不満の私は、東京郊外の別宅へと向かった。
さすがに桜はとっくの昔に終わり、新緑で柿の木は元気一杯である。また植木屋さんに来てもらわないと伸び放題になってしまう。4年前にデュポン社製の分厚い防草シートの上に砂利を敷き、草取りから解放されたと思っていた。だが雑草の強さは目を見張るものがあり、この4年間に砂利の間に飛んできたわずかな土や枯葉の間からにょきにょきと草が生えている。
南天は最大の難点で、頼みもしないのに物置の物陰まで、至るところに新しい木を生やす。職場のある集団を髣髴とさせ、このヤローと葉の茂った枝をボキボキと折っていき、それだけでゴミ袋が一杯になってしまう。植木屋さんには「南天は〇〇の所にあるもの以外は、全て根こそぎとってください」と指示を出そう。
南向きの庭はこうして戦場と化し、一方で北側はほとんど草も生えていない。いかに生き物は太陽が好きなのかがわかる。まるでお金のあるところにたかる人間のようである。実際、南向きのマンションは北向きのマンションと比べて、はるかに高値で取引されている。
ある程度の庭があれば住宅地でも、森林浴というか少なくとも緑浴は楽しめる。だが問題は近所の家との距離である。都内では一区画30坪以下が大半で、隣家の窓まで数十センチしかない。60~150坪程度あれば、屋内の生活音は気にならないが、窓を開けっぱなしにする季節だと庭先でやっているバーベキューや会話、ボール遊びなどの音がかなりうるさい。
静寂の中で読書を楽しむには、山間部に350~500坪以上の土地を確保する必要がある。軽井沢の不動産業者いわく、坪7万円位の土地もあるという。国土交通省は現在、土砂災害危険地域の見直し中ということで、その結果が出てから地図を吟味してもいいかもしれない。
結局のところ、静けさを求めるのであれば、都心の賃貸マンションが確実という結論に達する。持ち家はお金があれば誰でも買うことができ、第三者が騒音のルールを決めて管理しているわけではない。賃貸マンションであればそうした細則があり、うるさければ管理会社に伝えることで改善される。そもそもオーナーや管理会社が審査して入居人を決めるので、とんでもない人がいる可能性は低い。それでもイヤならもっと審査のしっかりしたマンションへ引っ越せばよいが、いったん家を持ってしまうと売買の手間もかかる。
しかしながら、都心のマンションでは森林浴と言っても、せいぜいエントランス近くの植え込みやバルコニーから見える神社の木々くらいである。
日常の中で自然の癒しを求めるのは、なかなか大変だ。
2019年4月28日日曜日
レビュー 永田町・5億6000万円のマンション
最近、ある非常に難しい仕事がどうにか動き出した。全く予想もしていなかった事態への解決を見出し、自分はこんなに難しいことができるんだったら、別のことに知恵を使ってかなりお金を稼げるんじゃないか。そんな気がしてきた。
ではお金を稼いで何を買いたいのか?
都心の便利な場所に高価なマンションがある。国立新美術館と政策研究大学院大学に挟まれ、住所は六本木ではあるものの、六本木通りを挟んだ向こう側のガチャガチャした雰囲気とは無縁の素敵な場所にあるマンションを先日見に行った。
だが3億5000万円という値段の割には正直調度品がチャチに見えた。そして何よりも、タワーマンションで窓を開けることができず、リビングで自動空調の音がずっと鳴っているのが気になった。
今回見学した物件の値段はさらに高く、5億6000万円。赤坂見附と永田町のすぐ近くにあり、14階建て新築マンションの12階にある「最終一邸」だという。外堀通りのプルデンシャルタワーを右に見ながら、かなりきつい坂を上る。日比谷高校が突き当たりの右手にあり、そこを左に行き、まもなく見えてくるマンションである。
なんとなく暗い感じがするエントランスだ。雰囲気は先日見た六本木の物件のほうがよい。
リビングルームは確かに素敵だし、キッチンもいいものを使っている。だが12階でありながら開けられる窓はごく限られ、開けると首都高の音が聞こえてくる。
「キャンセルが出た」という3階にある2億2000万円の物件は北西向き。衆議院議長公邸の庭の緑を借景に、見た目の爽やかさはあるものの、南にも東にも向いていないという事実は隠せない。
結局のところ、高価格イコール、自分にとっての価値があるというわけではないことがわかった。 ゴールと思われるものに向かって走り出す前に、そのゴールを事前に詳細にチェックし、走る価値があるのかを確かめておくという意味で、とても意味のある体験だった。
ではお金を稼いで何を買いたいのか?
都心の便利な場所に高価なマンションがある。国立新美術館と政策研究大学院大学に挟まれ、住所は六本木ではあるものの、六本木通りを挟んだ向こう側のガチャガチャした雰囲気とは無縁の素敵な場所にあるマンションを先日見に行った。
だが3億5000万円という値段の割には正直調度品がチャチに見えた。そして何よりも、タワーマンションで窓を開けることができず、リビングで自動空調の音がずっと鳴っているのが気になった。
今回見学した物件の値段はさらに高く、5億6000万円。赤坂見附と永田町のすぐ近くにあり、14階建て新築マンションの12階にある「最終一邸」だという。外堀通りのプルデンシャルタワーを右に見ながら、かなりきつい坂を上る。日比谷高校が突き当たりの右手にあり、そこを左に行き、まもなく見えてくるマンションである。
なんとなく暗い感じがするエントランスだ。雰囲気は先日見た六本木の物件のほうがよい。
リビングルームは確かに素敵だし、キッチンもいいものを使っている。だが12階でありながら開けられる窓はごく限られ、開けると首都高の音が聞こえてくる。
「キャンセルが出た」という3階にある2億2000万円の物件は北西向き。衆議院議長公邸の庭の緑を借景に、見た目の爽やかさはあるものの、南にも東にも向いていないという事実は隠せない。
結局のところ、高価格イコール、自分にとっての価値があるというわけではないことがわかった。 ゴールと思われるものに向かって走り出す前に、そのゴールを事前に詳細にチェックし、走る価値があるのかを確かめておくという意味で、とても意味のある体験だった。
2019年4月14日日曜日
Movie Review: Vice
Having seen this "true story," my heart is heavy. At the same time, it's good to know there is an environment where producing and showing such a movie is feasible.
The actor playing George W. Bush looked and sounded so real. I didn't know it was actually Chaney who replaced the words global warming with climate change.
Basically, this movie chronicles it was actually Chaney-Rumsfeld that was the axis of evil. And even Rumsfeld was betrayed by Chaney in the end.
I might be reading a bit too much, but I was also wondering if it was only Chaney that was evil -- similar to him manipulating POTUS, was there anybody else who was behind Chaney? The movie says that is his wife, but would that be so simple?
2019年4月13日土曜日
Review: $3.5 million condo in Roppongi, Tokyo
Not sure why, but Facebook showed me an advertisement of a nice looking one bedroom condominium of 111m² (1,194 ft²) which is about $3.5 million. There was another condo of the same size in the same building, which was a two bedroom one.
The location is ideal, between the National Art Center and the National Graduate Institute for Policy Studies. Albeit in Roppongi, a hustle and bustle place in central Tokyo, this particular area is a quiet corner with some distance from the busy Roppongi Street.
I thought that's lovely, regardless of whether I can afford to buy it or not. Well, who knows? If I make the best use of my "beautiful brain" as the MRI result says and become a bit creative, I might be able to get it. I've also recovered an exceptional memory by the nearly one-year total abstinence from drink.
Before starting to make any effort, it makes sense to see what I'd obtain, so I can see if it's worth the effort. Therefore, I called the agent of the condos and visited them this afternoon.
While the one bedroom property was honestly not that attractive, the view from the kitchen of the two bedroom one was spectacular. I especially loved the large Tokyo Tower and the Roppongi Hills which was located right in front of the window.
Having said that, I didn't like the idea of not being able to open the window. As it is a high-rise condo, ventilation is only through the artificial machine system. It makes a small noise all the time.
All things considered, I've confirmed that my own house is the best in the world.
The location is ideal, between the National Art Center and the National Graduate Institute for Policy Studies. Albeit in Roppongi, a hustle and bustle place in central Tokyo, this particular area is a quiet corner with some distance from the busy Roppongi Street.
I thought that's lovely, regardless of whether I can afford to buy it or not. Well, who knows? If I make the best use of my "beautiful brain" as the MRI result says and become a bit creative, I might be able to get it. I've also recovered an exceptional memory by the nearly one-year total abstinence from drink.
Before starting to make any effort, it makes sense to see what I'd obtain, so I can see if it's worth the effort. Therefore, I called the agent of the condos and visited them this afternoon.
While the one bedroom property was honestly not that attractive, the view from the kitchen of the two bedroom one was spectacular. I especially loved the large Tokyo Tower and the Roppongi Hills which was located right in front of the window.
Having said that, I didn't like the idea of not being able to open the window. As it is a high-rise condo, ventilation is only through the artificial machine system. It makes a small noise all the time.
All things considered, I've confirmed that my own house is the best in the world.
2019年4月9日火曜日
Characteristics of "sleepable" conferences
Without any sleeping pills, I was completely sound asleep -- and woke up to the cracking of the audience.
I do remember the beginning part. It was like a literature review of a paper -- simply so obvious that even I was aware of the situation without being told by the speaker.
Then he moved on and said that any country can claim itself as a developing country at the WTO. That familiar statement had the same effect as a slightly joggling train, which immediately drove me to drop off to sleep.
It's true I was quite tired. But I did have the energy to attend the conference to learn about the subject. If the talk had been interesting, I would have listened to it.
What conference is intriguing and what conference is not?
I guess there is such a thing as a "broken record effect" which serves as a lullaby.
I do remember the beginning part. It was like a literature review of a paper -- simply so obvious that even I was aware of the situation without being told by the speaker.
Then he moved on and said that any country can claim itself as a developing country at the WTO. That familiar statement had the same effect as a slightly joggling train, which immediately drove me to drop off to sleep.
It's true I was quite tired. But I did have the energy to attend the conference to learn about the subject. If the talk had been interesting, I would have listened to it.
What conference is intriguing and what conference is not?
I guess there is such a thing as a "broken record effect" which serves as a lullaby.
2019年4月1日月曜日
「ワークライフバランス」の意味するもの
私は仕事に全てのエネルギーをかけすぎなのかもしれない。オフィスに居残る残業はほとんどしないが、帰宅してもつい仕事のことを考えてしまう。
ワークライフバランスという言葉があるが、ライフ=ワークといった職業の人もいるだろう。 音楽家、小説家、芸術家一般、科学者などは仕事=趣味、生きがいである。
一方、公務員や大企業のサラリーマンは上司の命令や辞令でどんな仕事でもやることを求められる。請求書の処理、事務的な書類の数字チェック、ひいては批判の矢面に立つ作業などは面白おかしい仕事ではないが、やらなければならないからやる。やりがいのある仕事も時々あるが、いつでもそういう仕事ばかりというわけではない。
そうした状況でワーク=ライフになったら、気がおかしくなるだけだ。だから仕事は収入の手段と割り切り、ヨガ、瞑想、鎌倉彫、水泳、ゴルフ、旅行、デズニーランドなどに人々は精を出す。
だが芸術家や科学者気質の人には、超つまらない世界とまあ楽しい世界との往復には違和感がある。全身全霊で夢中になって寝食を忘れて取り組み、あとは疲れて寝るだけの生活が理想なのだ。
ワークライフバランスという言葉があるが、ライフ=ワークといった職業の人もいるだろう。 音楽家、小説家、芸術家一般、科学者などは仕事=趣味、生きがいである。
一方、公務員や大企業のサラリーマンは上司の命令や辞令でどんな仕事でもやることを求められる。請求書の処理、事務的な書類の数字チェック、ひいては批判の矢面に立つ作業などは面白おかしい仕事ではないが、やらなければならないからやる。やりがいのある仕事も時々あるが、いつでもそういう仕事ばかりというわけではない。
そうした状況でワーク=ライフになったら、気がおかしくなるだけだ。だから仕事は収入の手段と割り切り、ヨガ、瞑想、鎌倉彫、水泳、ゴルフ、旅行、デズニーランドなどに人々は精を出す。
だが芸術家や科学者気質の人には、超つまらない世界とまあ楽しい世界との往復には違和感がある。全身全霊で夢中になって寝食を忘れて取り組み、あとは疲れて寝るだけの生活が理想なのだ。
2019年3月31日日曜日
家計簿をつける効用
私はこの数年、1円単位で家計簿をつけている。
コンビニ、スーパーなどで必ずレシートをもらい、自動販売機で買ったお茶など全ての支出をエクセルに入力する。支出の日付、内容、金額を大まかな項目別(食費、医療費、美容費、キャリア、娯楽、交通費、光熱費など)に書き入れる。洋服でも仕事に使うスーツであればキャリアの項目、くたびれてきたコートの後継であれば生活雑貨の項目に入れる。
月末には各項目の合計額および支出の総合計額を出す。月別の傾向がわかるように、合計額の列を年間のシートにコピペする。年末には全ての総合計を出し、何にいくら使ったのか、どこか削れる支出はなかったのかを分析する。
すると、「あれ、2月に生活雑貨にこんなに使ったのは何かな?」とか「今月は体調が最悪だったから、マッサージに結構使ったな」とかが見えてくる。
地下鉄に乗る代わりに歩くだけで165円浮き、それが10回となれば1650円となり、しかも歩くことによって運動効果も得られる。
個人的なつきあいがない職場の同僚の冠婚葬祭は、あっさりと断る。1人をやりだすときりがなくなるので、よほど世話になっている人以外は基本やらない。いちいち数百円出して、寄せ書きにうわべだけのメッセージを書き、そのやり取りのメールで仕事が中断され。。。月2人いれば年間で1万2000円になり、そのうえ仕事の効率性も奪われる。
なにかおめでたいことがあれば、本人にニッコリと「おめでとうございます」と直接言ったほうが、形式的なプレゼントよりもうれしいのではないかと個人的には思っている。
まあ、こうするのも変人扱いを覚悟の上だが、特に仕事上の支障は感じない。むしろ無駄が省けて、面倒臭い人間関係に巻き込まれないで済む。
ここまで出来るのも、きっちり家計簿をつけていることが大きい。全ての支出には意味があり、無駄なお金は1円も使っていない。高いからやめておこう、安くておトクだから買っちゃえといったお金の使い方もしない。
事ほど左様に自分はかなりストイックなので、ついストレスがたまる傾向がある、ということも自覚している。月の支出上限を決めておき、年間平均で守りつつ、数カ月連続して娯楽費がゼロであれば、じゃあ今月は映画に行ってみようとか計画する。もちろん六本木ヒルズクラブのポイントで行ければそれを使うし、半日有給を取って女性割引の日に行くなどして、もろに1800円使うことはほとんどない。
このような現実的な計算に基づいて老後資金を計算し、仕事がイヤになったらいつでも辞められるようにしておく。だからこそ、こうじゃないですかと正しいことを言うことも怖くないし、なめられることもなく、逆にいい仕事ができるとすら言える。
「大丈夫なの?」「慎重にね」と心配してくれる方もいるが、そうした人は実は家計簿すらつけておらず、自分が何にいくら使っているのかを把握していなかったりする。だから無意識のうちに無駄なお金を使い、働かなきゃいけないと思い込んでいる人も世の中には結構いるような気がする。
コンビニ、スーパーなどで必ずレシートをもらい、自動販売機で買ったお茶など全ての支出をエクセルに入力する。支出の日付、内容、金額を大まかな項目別(食費、医療費、美容費、キャリア、娯楽、交通費、光熱費など)に書き入れる。洋服でも仕事に使うスーツであればキャリアの項目、くたびれてきたコートの後継であれば生活雑貨の項目に入れる。
月末には各項目の合計額および支出の総合計額を出す。月別の傾向がわかるように、合計額の列を年間のシートにコピペする。年末には全ての総合計を出し、何にいくら使ったのか、どこか削れる支出はなかったのかを分析する。
すると、「あれ、2月に生活雑貨にこんなに使ったのは何かな?」とか「今月は体調が最悪だったから、マッサージに結構使ったな」とかが見えてくる。
地下鉄に乗る代わりに歩くだけで165円浮き、それが10回となれば1650円となり、しかも歩くことによって運動効果も得られる。
個人的なつきあいがない職場の同僚の冠婚葬祭は、あっさりと断る。1人をやりだすときりがなくなるので、よほど世話になっている人以外は基本やらない。いちいち数百円出して、寄せ書きにうわべだけのメッセージを書き、そのやり取りのメールで仕事が中断され。。。月2人いれば年間で1万2000円になり、そのうえ仕事の効率性も奪われる。
なにかおめでたいことがあれば、本人にニッコリと「おめでとうございます」と直接言ったほうが、形式的なプレゼントよりもうれしいのではないかと個人的には思っている。
まあ、こうするのも変人扱いを覚悟の上だが、特に仕事上の支障は感じない。むしろ無駄が省けて、面倒臭い人間関係に巻き込まれないで済む。
ここまで出来るのも、きっちり家計簿をつけていることが大きい。全ての支出には意味があり、無駄なお金は1円も使っていない。高いからやめておこう、安くておトクだから買っちゃえといったお金の使い方もしない。
事ほど左様に自分はかなりストイックなので、ついストレスがたまる傾向がある、ということも自覚している。月の支出上限を決めておき、年間平均で守りつつ、数カ月連続して娯楽費がゼロであれば、じゃあ今月は映画に行ってみようとか計画する。もちろん六本木ヒルズクラブのポイントで行ければそれを使うし、半日有給を取って女性割引の日に行くなどして、もろに1800円使うことはほとんどない。
このような現実的な計算に基づいて老後資金を計算し、仕事がイヤになったらいつでも辞められるようにしておく。だからこそ、こうじゃないですかと正しいことを言うことも怖くないし、なめられることもなく、逆にいい仕事ができるとすら言える。
「大丈夫なの?」「慎重にね」と心配してくれる方もいるが、そうした人は実は家計簿すらつけておらず、自分が何にいくら使っているのかを把握していなかったりする。だから無意識のうちに無駄なお金を使い、働かなきゃいけないと思い込んでいる人も世の中には結構いるような気がする。
2019年3月28日木曜日
理不尽な状況に対処する
ベテランの同僚が言う。理不尽な行為をする人物には、職場以外に彼自身の問題がある可能性が高い。家庭不和、個人的な悩みなど。できればランチではなく、お酒の入った夕食でじっくり話してみるといい。そこで本音を聞く。
相手が上司であれば、イメージとしては彼が運転席に座り、ハンドルを握ったままの状態を保ちつつ、後ろからそっと彼の手の上に自分の手を置き、方向をシフトさせる。
これは男性同士ではいいのかもしれないが、どちらかが女性の場合、中々チャレンジングだと思う。マスコミなどあまり堅くない仕事であれば、可能かもしれない。だがお役所で男性上司と女性部下が一対一で飲みに行くというのは、少なくとも私のいる状況ではかなり目立つ行為である。ただ、誰かもう一人入ればさほど不自然ではないので、そうした機会を作るという手もある。
こういうことをつらつら考えるに、やはり女性はマイノリティーなので不利な立場だと思う。女性上司に仕えたときは、かなりやりやすかった。彼女の家に遊びに行き、彼女の家族と一緒に近所の水族館に連れて行ってもらった。あるいは二人でレセプションに行き、その場で交わした会話も男性上司との会話ではちょっとできない、親しい本音を聞くこともできた。男同士だとこうしたことは日常茶飯事なのだろう。
おそらく最もプレッシャーがなくて済むのは、立食パーティーで偶然会うという状況だろう。この場合、相手がかなりの上級管理職であっても、通常のプロトコールに関係なくグラスを片手に会話を楽しむことができる。その中で最近の組織改変や戦略の話などもポロッとできるかもしれない。
相手が上司であれば、イメージとしては彼が運転席に座り、ハンドルを握ったままの状態を保ちつつ、後ろからそっと彼の手の上に自分の手を置き、方向をシフトさせる。
これは男性同士ではいいのかもしれないが、どちらかが女性の場合、中々チャレンジングだと思う。マスコミなどあまり堅くない仕事であれば、可能かもしれない。だがお役所で男性上司と女性部下が一対一で飲みに行くというのは、少なくとも私のいる状況ではかなり目立つ行為である。ただ、誰かもう一人入ればさほど不自然ではないので、そうした機会を作るという手もある。
こういうことをつらつら考えるに、やはり女性はマイノリティーなので不利な立場だと思う。女性上司に仕えたときは、かなりやりやすかった。彼女の家に遊びに行き、彼女の家族と一緒に近所の水族館に連れて行ってもらった。あるいは二人でレセプションに行き、その場で交わした会話も男性上司との会話ではちょっとできない、親しい本音を聞くこともできた。男同士だとこうしたことは日常茶飯事なのだろう。
おそらく最もプレッシャーがなくて済むのは、立食パーティーで偶然会うという状況だろう。この場合、相手がかなりの上級管理職であっても、通常のプロトコールに関係なくグラスを片手に会話を楽しむことができる。その中で最近の組織改変や戦略の話などもポロッとできるかもしれない。
2019年3月25日月曜日
好きなもの、嫌いなもの
本来の私の仕事でもなく、ただただ面倒くさい件で人物Aがやってきた。彼女はそれを百も承知らしく、ちょっとした手土産を持ってきたのだが、これまた私の苦手な甘納豆であった。
このダブルでイヤな件を速攻で追い出したく、家に来てくれたマッサージ師の女性に「甘納豆お好きですか?」と聞くと大好きだという。私はその面倒臭い件には触れず、たまたま頂いたが食べられないのでと言って渡すと、彼女はすごく喜んだ。
同じものでも、喜ぶ人とそうでない人がいる。
食べ物で言えば、私は基本的に甘いものが苦手だ。最もダメなのは最中と羊羹。こればかりは周囲に誰か人がいれば丸ごとあげてしまうし、いなければ申し訳ないがゴミ箱行きになる。
ショートケーキの白い生クリームもダメ。スポンジは大丈夫だが、クリームが挟まっている場合は全部ダメになる。これとは反対に、甘いものでも、カスタードクリームは大好きだ。
最悪なのは甘酒。保育園の頃に無理矢理飲まされ、トラウマ体験として強烈に記憶されている。甘酒っぽい匂いが少しでもするものは完全NG。なので日本酒は飲まないし、この1年近くはアルコールを一切飲んでいない。
チョコレートは大丈夫と言えば大丈夫だが、積極的に自分で買うことはめったにない。
クラシック音楽はブラームスが最も好きで、ほかにチャイコフスキー、ベートーベン、ショパン、グリーク、ヴェルディなど。逆にマーラーは退屈の一言で、何がいいのかさっぱりわからない。
クルマはBMWはカッコいいと思うが、ベンツは好みではない。ロレックスの時計を最近見にいったが、正直どうでもいいと思われ、庶民の家庭で育った私としては、これに何十万、あるいは何百万もかける意味が理解できない。
同様に、イブサンローランの7万円近くする財布、エルメスの70万円するコートも理解不能である。
その一方で、私はクラシック音楽やスピーカーにこだわりがある。PC用のスピーカーとしては最高クラスの5万円もするものを使っている。もっとじっくりと音楽を楽しみたい時には、半年かけて都内のあらゆるオーディオマニアの店を訪れ、店員に閉口されるほど厳重にチェックして最終的に選んだデンマーク製のスピーカーを使う。両方で60万、それに合わせて買った10万のアンプ、特別なケーブルと合計して80万円近くをブラームスのピアノ協奏曲を聴くために投入した。
知人に話すと、どのスピーカーでもあまり差がよくわからないし、クラシック音楽のコンサートに何万円もかける意味は感じられない、と言う。一方で、その知人の顧客に世界的に有名なオーケストラのバイオリン奏者がいる。彼女はほんのちょっとした雑音にもすごく敏感で、静かな室内でマッサージを受ける時でも耳栓が必要だという。
人間の感性は千差万別で、それによって好きなもの、嫌いなもの、価値を見出すもの、どうでもいいものが、かなり分かれる。
このダブルでイヤな件を速攻で追い出したく、家に来てくれたマッサージ師の女性に「甘納豆お好きですか?」と聞くと大好きだという。私はその面倒臭い件には触れず、たまたま頂いたが食べられないのでと言って渡すと、彼女はすごく喜んだ。
同じものでも、喜ぶ人とそうでない人がいる。
食べ物で言えば、私は基本的に甘いものが苦手だ。最もダメなのは最中と羊羹。こればかりは周囲に誰か人がいれば丸ごとあげてしまうし、いなければ申し訳ないがゴミ箱行きになる。
ショートケーキの白い生クリームもダメ。スポンジは大丈夫だが、クリームが挟まっている場合は全部ダメになる。これとは反対に、甘いものでも、カスタードクリームは大好きだ。
最悪なのは甘酒。保育園の頃に無理矢理飲まされ、トラウマ体験として強烈に記憶されている。甘酒っぽい匂いが少しでもするものは完全NG。なので日本酒は飲まないし、この1年近くはアルコールを一切飲んでいない。
チョコレートは大丈夫と言えば大丈夫だが、積極的に自分で買うことはめったにない。
クラシック音楽はブラームスが最も好きで、ほかにチャイコフスキー、ベートーベン、ショパン、グリーク、ヴェルディなど。逆にマーラーは退屈の一言で、何がいいのかさっぱりわからない。
クルマはBMWはカッコいいと思うが、ベンツは好みではない。ロレックスの時計を最近見にいったが、正直どうでもいいと思われ、庶民の家庭で育った私としては、これに何十万、あるいは何百万もかける意味が理解できない。
同様に、イブサンローランの7万円近くする財布、エルメスの70万円するコートも理解不能である。
その一方で、私はクラシック音楽やスピーカーにこだわりがある。PC用のスピーカーとしては最高クラスの5万円もするものを使っている。もっとじっくりと音楽を楽しみたい時には、半年かけて都内のあらゆるオーディオマニアの店を訪れ、店員に閉口されるほど厳重にチェックして最終的に選んだデンマーク製のスピーカーを使う。両方で60万、それに合わせて買った10万のアンプ、特別なケーブルと合計して80万円近くをブラームスのピアノ協奏曲を聴くために投入した。
知人に話すと、どのスピーカーでもあまり差がよくわからないし、クラシック音楽のコンサートに何万円もかける意味は感じられない、と言う。一方で、その知人の顧客に世界的に有名なオーケストラのバイオリン奏者がいる。彼女はほんのちょっとした雑音にもすごく敏感で、静かな室内でマッサージを受ける時でも耳栓が必要だという。
人間の感性は千差万別で、それによって好きなもの、嫌いなもの、価値を見出すもの、どうでもいいものが、かなり分かれる。
2019年3月24日日曜日
禁酒の効用(2)
昨年5月から続けている禁酒がついに10カ月半に突入。前回このテーマでブログを書いた12月の時点で感じた効果は、睡眠の質の向上とダイエットであった。
今でもこうした効果は続いているが、最近とみに感じるようになったのは記憶力の劇的な向上である。
これが禁酒のためなのか、あるいは別の理由があるのかはわからない。強いて言えば、ほぼ同じ時期に毎日運動を始めたので、その効果なのかもしれない。
いずれにせよ、例えば「〇〇年〇月〇日、〇時頃、XXはこう言った」だとか、あの文書には△△という記述があったとか、そういうことを鮮明にすらすらと思い出せるようになった。
このため、ある件について関係者のこれまでの全ての発言、書面の内容などを頭の中に並べてみた。すると、人物Aが〇〇年〇月〇日に言っていた内容と、 XX年X月X日に言っていた内容は全く違うということに気づいた。そして文書Bに△△と書いている内容からして、Aは最初からYYという意図だったのではないか、などとある筋書きが見えてきた。
これがいいことなのか、悪いことなのか、知らぬが仏だったのか。
一つ言えることは、物忘れや中年太りは年のせいではない。1年近く禁酒して運動してみれば、見事解決できる問題なのだとわかった。
今でもこうした効果は続いているが、最近とみに感じるようになったのは記憶力の劇的な向上である。
これが禁酒のためなのか、あるいは別の理由があるのかはわからない。強いて言えば、ほぼ同じ時期に毎日運動を始めたので、その効果なのかもしれない。
いずれにせよ、例えば「〇〇年〇月〇日、〇時頃、XXはこう言った」だとか、あの文書には△△という記述があったとか、そういうことを鮮明にすらすらと思い出せるようになった。
このため、ある件について関係者のこれまでの全ての発言、書面の内容などを頭の中に並べてみた。すると、人物Aが〇〇年〇月〇日に言っていた内容と、 XX年X月X日に言っていた内容は全く違うということに気づいた。そして文書Bに△△と書いている内容からして、Aは最初からYYという意図だったのではないか、などとある筋書きが見えてきた。
これがいいことなのか、悪いことなのか、知らぬが仏だったのか。
一つ言えることは、物忘れや中年太りは年のせいではない。1年近く禁酒して運動してみれば、見事解決できる問題なのだとわかった。
2019年3月22日金曜日
Review: The Other Side of Midnight
What a story......after the first read of thirty years ago, I had completely forgotten the plot. My three decades' experience brought a different depth of appreciation for this utterly compelling novel.
A French girl Noelle born from an average mother who is a "heavyset, coarse-featured peasant woman with sagging breasts and thick thighs and hips" turned out to be exquisitely beautiful -- due to her real biological father, a strapping Norwegian sailor with whom her mother had a one-night stand.
Taking advantage of her exceptional physical appearance, she began her career as a model in Paris, where she met Larry, who is an American pilot serving in the Royal Air Force during WWII. A hopeless womanizer, he knocked her up and promised to marry her after his week-long assignment in London. But Larry dumped her with no further contact.
In the meantime in Chicago, a wonky and ambitious Catherine managed to get out of her humble background by obtaining a scholarship at Northwestern University. She then grasped a chance to work for Bill, a spokesman at the State Department in DC. Almost on the verge of getting engaged with her own boss from an old money-laden family, she met Larry while he was back home. Catherine had always felt Bill was so nice that he was a bit boring and their sex was not that exciting, whereas Larry was an utterly irresistible lover. Consequently, Catherine dumped Bill and married Larry.
Meanwhile in Paris, purely for the sake of revenge, Noelle intentionally delayed her abortion until the latest stage of pregnancy, indulging the idea of murdering the child of its father. Hiring a capable private detective, she collected all personal data on Larry, including information about his marriage with Catherine. With the sole objective of attracting Larry's attention, Noelle rose to stardom and became an international movie star.
Noelle found that after WWII Larry was jobless, and made an arrangement that her paramour, a tycoon named Constantin hire Larry as his private jet pilot. Afterwards, Noelle and Larry had a clandestine affair in Berlin, her hatred turning into irresistible affection. While Larry was happily married with Catherine, that changed everything and he requested a divorce. She rejected, and Noelle and Larry schemed her successful murder. They were caught in their crime, sentenced to death and executed.
A French girl Noelle born from an average mother who is a "heavyset, coarse-featured peasant woman with sagging breasts and thick thighs and hips" turned out to be exquisitely beautiful -- due to her real biological father, a strapping Norwegian sailor with whom her mother had a one-night stand.
Taking advantage of her exceptional physical appearance, she began her career as a model in Paris, where she met Larry, who is an American pilot serving in the Royal Air Force during WWII. A hopeless womanizer, he knocked her up and promised to marry her after his week-long assignment in London. But Larry dumped her with no further contact.
In the meantime in Chicago, a wonky and ambitious Catherine managed to get out of her humble background by obtaining a scholarship at Northwestern University. She then grasped a chance to work for Bill, a spokesman at the State Department in DC. Almost on the verge of getting engaged with her own boss from an old money-laden family, she met Larry while he was back home. Catherine had always felt Bill was so nice that he was a bit boring and their sex was not that exciting, whereas Larry was an utterly irresistible lover. Consequently, Catherine dumped Bill and married Larry.
Meanwhile in Paris, purely for the sake of revenge, Noelle intentionally delayed her abortion until the latest stage of pregnancy, indulging the idea of murdering the child of its father. Hiring a capable private detective, she collected all personal data on Larry, including information about his marriage with Catherine. With the sole objective of attracting Larry's attention, Noelle rose to stardom and became an international movie star.
Noelle found that after WWII Larry was jobless, and made an arrangement that her paramour, a tycoon named Constantin hire Larry as his private jet pilot. Afterwards, Noelle and Larry had a clandestine affair in Berlin, her hatred turning into irresistible affection. While Larry was happily married with Catherine, that changed everything and he requested a divorce. She rejected, and Noelle and Larry schemed her successful murder. They were caught in their crime, sentenced to death and executed.
夫婦別姓の意味
私は20代で新聞記者をしていた頃、選択性夫婦別姓について取材した。日本では結婚するとどちらかが自分の苗字をやめて、相手の姓を名乗ることが義務づけられている。
私の知り合いでは少なくとも2人、女性側が戸籍筆頭者となり夫が彼女の姓を名乗っているが、それ以外は全員女性が夫の姓を名乗っている。
会社の合併に例えれば、三井住友銀行ではなく三井銀行になるといった感じだろうか。
この問題に熱心に取り組んでいるのは、日本人男性のパートナーのいる女性という印象である。実際、私も20代の頃はそうした将来を想像したからこそ、選択的夫婦別姓に関心を持った。
だが50を過ぎた現在では結婚する予定はなく、今さら誰かと共同生活をするとか、財産を共有して人生を複雑化させたくない。
だいたい仕事に大半のエネルギーを奪われ、友達とゆっくりお茶する時間も持てない。この問題については解決策を見出そうと努力している最中ではあるが。。。
なので今となっては、選択的夫婦別姓はもはや他人事となってしまった。
しかしながら、世間のプレッシャーや「常識」、あるいは好きな男性の苗字を名乗るという喜びによって姓を変えた女性でも、葛藤や悩みがあるんだなと感じることがある。
例えば、山田花子さん(仮名)という女性がいる。彼女は仕事関係では旧姓のまま高橋花子と名乗る一方、プライベートでは戸籍名の山田花子を使っている。
個人的な関係で彼女と知り合った私は、当然ながら「山田さん」と呼んでいた。だがある時、「山田って言われると、すごい違和感があるのよね」と言われ、それ以来彼女のリクエストで「花子さん」 と呼ぶようになった。
しかし、やがてまた山田花子と彼女自身が自分を呼ぶようになった。
どちらがお望みなのか、あるいは「高橋さん」がよいのだろうか。
おそらく、夫との関係が良好なのか、そうでないのかによって、彼女の感情は揺れ動き、どう呼ばれたいのかが変わるのではないかと想像する。だが、そうした微妙な感情は本人以外にわかる由もない。もちろん、私としては彼女の望む呼び方を尊重したいわけだが、はっきりと具体的にご希望を言ってくれないことにはわからない。
こうした例は花子さんだけでなく、別の女性にも見られた。プライベートで知り合った田中明子さん(仮名)。「田中と呼んでください」と言うので従ったわけだが、彼女の旧姓は鈴木で、職場では鈴木明子で通している。
田中さんと私は同じ分野の仕事をしている。共通の知人とプライベートな場で会った時にいつも通り「田中さん」と呼んだら、「鈴木と呼んでください!!」とすごく怒られた。私は「田中と呼んでください」と書かれた彼女のメールを本人に転送し、「そう言われたのでお望み通りにしたつもりですが、今後鈴木さんのほうがよければそうします」と書いた。すると彼女は謝り、田中でいいと言う。
正直、私はこうした件に困惑する。そしてヒステリックとも受け取れる複雑な感情に同情しつつ、やはりちょっと引いてしまうのも事実である。
いずれにせよ、おそらく男性はこうした葛藤を持つことは、ほとんどないだろう。
私の知り合いでは少なくとも2人、女性側が戸籍筆頭者となり夫が彼女の姓を名乗っているが、それ以外は全員女性が夫の姓を名乗っている。
会社の合併に例えれば、三井住友銀行ではなく三井銀行になるといった感じだろうか。
この問題に熱心に取り組んでいるのは、日本人男性のパートナーのいる女性という印象である。実際、私も20代の頃はそうした将来を想像したからこそ、選択的夫婦別姓に関心を持った。
だが50を過ぎた現在では結婚する予定はなく、今さら誰かと共同生活をするとか、財産を共有して人生を複雑化させたくない。
だいたい仕事に大半のエネルギーを奪われ、友達とゆっくりお茶する時間も持てない。この問題については解決策を見出そうと努力している最中ではあるが。。。
なので今となっては、選択的夫婦別姓はもはや他人事となってしまった。
しかしながら、世間のプレッシャーや「常識」、あるいは好きな男性の苗字を名乗るという喜びによって姓を変えた女性でも、葛藤や悩みがあるんだなと感じることがある。
例えば、山田花子さん(仮名)という女性がいる。彼女は仕事関係では旧姓のまま高橋花子と名乗る一方、プライベートでは戸籍名の山田花子を使っている。
個人的な関係で彼女と知り合った私は、当然ながら「山田さん」と呼んでいた。だがある時、「山田って言われると、すごい違和感があるのよね」と言われ、それ以来彼女のリクエストで「花子さん」 と呼ぶようになった。
しかし、やがてまた山田花子と彼女自身が自分を呼ぶようになった。
どちらがお望みなのか、あるいは「高橋さん」がよいのだろうか。
おそらく、夫との関係が良好なのか、そうでないのかによって、彼女の感情は揺れ動き、どう呼ばれたいのかが変わるのではないかと想像する。だが、そうした微妙な感情は本人以外にわかる由もない。もちろん、私としては彼女の望む呼び方を尊重したいわけだが、はっきりと具体的にご希望を言ってくれないことにはわからない。
こうした例は花子さんだけでなく、別の女性にも見られた。プライベートで知り合った田中明子さん(仮名)。「田中と呼んでください」と言うので従ったわけだが、彼女の旧姓は鈴木で、職場では鈴木明子で通している。
田中さんと私は同じ分野の仕事をしている。共通の知人とプライベートな場で会った時にいつも通り「田中さん」と呼んだら、「鈴木と呼んでください!!」とすごく怒られた。私は「田中と呼んでください」と書かれた彼女のメールを本人に転送し、「そう言われたのでお望み通りにしたつもりですが、今後鈴木さんのほうがよければそうします」と書いた。すると彼女は謝り、田中でいいと言う。
正直、私はこうした件に困惑する。そしてヒステリックとも受け取れる複雑な感情に同情しつつ、やはりちょっと引いてしまうのも事実である。
いずれにせよ、おそらく男性はこうした葛藤を持つことは、ほとんどないだろう。
山王病院の魅力
本当はこんな耳寄り情報を教えたくはないのだが、私のブログを読んでくださる方にはそっとお伝えしたい。
誰でも病院に行くのが好きだという人はいないだろう。当然ながら気が重く、待合室で待っている間の不安感。さらに権威主義的な医師に冷たくあしらわれた日には、落ち込みが数日間は続く。
赤坂8丁目にある山王病院は、そうした病院ストレスがほぼゼロと言ってよい。
まず入って驚くのだが、椅子などの家具・調度品が素晴らしい。趣味のよい素敵な油絵もしつこくない程度に飾られている。病院というより高級ホテルの雰囲気である。
このためビニールの擦り切れた椅子で待っている時のような、みじめな感覚を味わうことはない。
内科は循環器、消化器などの専門分野別に分かれ、皮膚科、耳鼻咽喉科、整形外科、泌尿器科、眼科など一通り全部の診療科が揃っている。検査もX線、CT、MRIなど全てでき、不思議とまったく検査は混み合っていない。
複数科を受診する場合は、「空いている科から」「まずは気になっている〇〇科から」といった患者の希望を聞いてくれる。再診で薬だけでいい場合は、混み合っている診療科でも割り込んでサッと診察を済ませてくれる。
医師は患者の質問、不安、要望に応えるべく全力を尽くし、権威主義的で威圧的な医師は一人もいない。 看護師、検査師、会計、受付など全てのスタッフがみなテキパキしていると同時に、とても親切で感じがよい。
CTやX線の撮影では、普通の病院では甚平のような着衣に着替えさせられることが多い。正直、いちいち着替えるのは面倒である。しかも、検査用の着衣は1回1回洗濯されておらず、別の患者が着たものを肌にじかに着るのは、すごくイヤで気持ち悪いものだ。
山王病院では、ネックレスなど外すもののリストの紙を患者に渡し、患者自身が見ながら外して紙にチェックし、検査師に渡す。こうして検査に不必要なものは排除されるため、着替える必要がない。
全ての診療科の診察が終了したら会計を済ませ、クレジットカードも使える。薬局は会計のすぐ隣にあり、 会計後に薬を受け取って全て終了。院外処方で待つ必要がない。
診察や検査が長引いてランチを取りたければ、7階にレストランがある。これまた、病院の食堂という雰囲気ではなく、わざわざ友達と素敵なランチをしに行く場所という感じだ。パスタ、ピザ、カレー、サンドイッチなどのほか、3000円以上するランチコースもある。
これだけセレブ仕様で施設の完備した病院ではあるが、大学病院などの特定機能病院ではないため、紹介状がなくても5,000円の初診料はかからない。保険診療であれば点数で診察料が決まっているので、ほかの病院と料金は変わらない。
月1~2回、医師や看護師がコンサートを行い、ロビーにあるグランドピアノはそこで使うようだ。患者や関係者でなくても聞きに行くことができる。
こんな素敵な病院でありながら、近隣にある虎ノ門病院ほど知られていない。虎ノ門病院は4~5時間も待つという話を聞くが、山王病院では各診療科で長くてもせいぜい1時間程度。全体的な連携と効率がよいため待ち時間が短縮され、待つとしても素敵な椅子でフワフワなので、ゆったりとした気持ちでいられる。
誰でも病院に行くのが好きだという人はいないだろう。当然ながら気が重く、待合室で待っている間の不安感。さらに権威主義的な医師に冷たくあしらわれた日には、落ち込みが数日間は続く。
赤坂8丁目にある山王病院は、そうした病院ストレスがほぼゼロと言ってよい。
まず入って驚くのだが、椅子などの家具・調度品が素晴らしい。趣味のよい素敵な油絵もしつこくない程度に飾られている。病院というより高級ホテルの雰囲気である。
このためビニールの擦り切れた椅子で待っている時のような、みじめな感覚を味わうことはない。
内科は循環器、消化器などの専門分野別に分かれ、皮膚科、耳鼻咽喉科、整形外科、泌尿器科、眼科など一通り全部の診療科が揃っている。検査もX線、CT、MRIなど全てでき、不思議とまったく検査は混み合っていない。
複数科を受診する場合は、「空いている科から」「まずは気になっている〇〇科から」といった患者の希望を聞いてくれる。再診で薬だけでいい場合は、混み合っている診療科でも割り込んでサッと診察を済ませてくれる。
医師は患者の質問、不安、要望に応えるべく全力を尽くし、権威主義的で威圧的な医師は一人もいない。 看護師、検査師、会計、受付など全てのスタッフがみなテキパキしていると同時に、とても親切で感じがよい。
CTやX線の撮影では、普通の病院では甚平のような着衣に着替えさせられることが多い。正直、いちいち着替えるのは面倒である。しかも、検査用の着衣は1回1回洗濯されておらず、別の患者が着たものを肌にじかに着るのは、すごくイヤで気持ち悪いものだ。
山王病院では、ネックレスなど外すもののリストの紙を患者に渡し、患者自身が見ながら外して紙にチェックし、検査師に渡す。こうして検査に不必要なものは排除されるため、着替える必要がない。
全ての診療科の診察が終了したら会計を済ませ、クレジットカードも使える。薬局は会計のすぐ隣にあり、 会計後に薬を受け取って全て終了。院外処方で待つ必要がない。
診察や検査が長引いてランチを取りたければ、7階にレストランがある。これまた、病院の食堂という雰囲気ではなく、わざわざ友達と素敵なランチをしに行く場所という感じだ。パスタ、ピザ、カレー、サンドイッチなどのほか、3000円以上するランチコースもある。
これだけセレブ仕様で施設の完備した病院ではあるが、大学病院などの特定機能病院ではないため、紹介状がなくても5,000円の初診料はかからない。保険診療であれば点数で診察料が決まっているので、ほかの病院と料金は変わらない。
月1~2回、医師や看護師がコンサートを行い、ロビーにあるグランドピアノはそこで使うようだ。患者や関係者でなくても聞きに行くことができる。
こんな素敵な病院でありながら、近隣にある虎ノ門病院ほど知られていない。虎ノ門病院は4~5時間も待つという話を聞くが、山王病院では各診療科で長くてもせいぜい1時間程度。全体的な連携と効率がよいため待ち時間が短縮され、待つとしても素敵な椅子でフワフワなので、ゆったりとした気持ちでいられる。
2019年3月16日土曜日
赤坂見附と赤坂の似て非なる違い
銀座線と丸の内線という東京メトロの老舗ラインが交差する赤坂見附。理論上は永田町ともつながり、半蔵門線と南北線と合わせて4線が乗り入れている。
だが地上に出てみるとビックカメラと飲食店くらいしかない。ホテルニューオータニが外堀通りをはさんである程度。わざわざ赤坂見附に来るというより、交通の利便性の結果、じゃあ赤坂見附にしましょうか、という感じかもしれない。
これに対して赤坂駅は千代田線しか通っていないが、TBS、博報堂やロイターの入った大きなオフィスビル、衆議院議員宿舎、タワーマンション、古くて手頃な家賃のマンションなど忙しいプロフェッショナルの職住近接地となっている。
スーパーも4軒ほどあり、値段はやや高いが24時間営業のマルエツのほか、もう少し庶民的な店やオーガニック専門店もあり、ネットスーパーも合わせて使えば生活に困らない。
六本木のようにガチャガチャしておらず、歩行者もあまり多くないので、歩くストレスもない。赤坂通りに暴力団の事務所がある一方、パトカーが頻繁に巡回している。
このため、忙しい仕事でかなり疲れている勤労者や経営者に対応した商売をするなら赤坂だと思う。こうした人々は常識もあるので、あまり変なことにもならない。
だが地上に出てみるとビックカメラと飲食店くらいしかない。ホテルニューオータニが外堀通りをはさんである程度。わざわざ赤坂見附に来るというより、交通の利便性の結果、じゃあ赤坂見附にしましょうか、という感じかもしれない。
これに対して赤坂駅は千代田線しか通っていないが、TBS、博報堂やロイターの入った大きなオフィスビル、衆議院議員宿舎、タワーマンション、古くて手頃な家賃のマンションなど忙しいプロフェッショナルの職住近接地となっている。
スーパーも4軒ほどあり、値段はやや高いが24時間営業のマルエツのほか、もう少し庶民的な店やオーガニック専門店もあり、ネットスーパーも合わせて使えば生活に困らない。
六本木のようにガチャガチャしておらず、歩行者もあまり多くないので、歩くストレスもない。赤坂通りに暴力団の事務所がある一方、パトカーが頻繁に巡回している。
このため、忙しい仕事でかなり疲れている勤労者や経営者に対応した商売をするなら赤坂だと思う。こうした人々は常識もあるので、あまり変なことにもならない。
2019年3月15日金曜日
科学者と政治屋の違い
私は以前の仕事では長年に亘り科学者や理系の方とのお付き合いが多かった。彼らは自然現象の確認をするのが仕事なので、いきなりそこで大嘘をつくのはありえない。その後の仕事の全てが崩壊してしまう。
だが商売とか政治は自然現象の確認をしているわけではなく、いかに自分に有利に物事を進めるかを追求している。
このため、後先のことを考えずに大ぼらを吹いたり、悪い噂を流したり、他人がやったことを自分がやったと主張したり、ということが日常茶飯事である。
ある人物の発言を冷静に後から思い出してみて、矛盾していないか、矛盾があればそこから何が読み取れるか。そうした分析をすることで、私は現状を把握する。
だが、適当にその場をしのげればよいと思う人は、そんなことも気にしないようだ。なんかすごいなと思う。
だが商売とか政治は自然現象の確認をしているわけではなく、いかに自分に有利に物事を進めるかを追求している。
このため、後先のことを考えずに大ぼらを吹いたり、悪い噂を流したり、他人がやったことを自分がやったと主張したり、ということが日常茶飯事である。
ある人物の発言を冷静に後から思い出してみて、矛盾していないか、矛盾があればそこから何が読み取れるか。そうした分析をすることで、私は現状を把握する。
だが、適当にその場をしのげればよいと思う人は、そんなことも気にしないようだ。なんかすごいなと思う。
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