「大人の〇〇」という言い方が流行っている。従来は主に子供や若者のやること、例えばピアノなどの習い事や文化祭などを、もっと上の年齢層の人々がやる状況を意味する。おもちゃや漫画の「大人買い」という表現で使われる「大人」と似ている。
この流れで、中高年の婉曲表現としても使われる。例えば、起業といえば気力・体力の充実した年代が行うことが多いが、「大人の週末起業」という本を読むと、ターゲットは50代以降である。
少子高齢化でちまたに子供があまりいない、世の中が「大人」化しているという背景もあるだろう。子供が楽しむはずのものだが、本当に喜んでいるのは親である大人だった、という活動は結構ある。私の父はよく私を遊園地に連れて行ってくれたが、実は父が行きたかったのだ。子供がいない大人は、そうした子供の楽しみに便乗するチャンスがないため、単独でやるしかない。
その際に「大人の〇〇」と言ってしまえば、「いい年して。。。」という自分自身や他人の目を気にすることなく堂々とやることができる。