2019年12月12日木曜日

悩ましいクルマ選び

 BMWi3のユニークな外観。駆け抜ける歓びを、電気自動車ならではの快適な加速で体現した乗り心地は、試乗して1カ月を過ぎても鮮明に印象が残る。


 しかし本体価格とオプションを合わせて600万円~700万円はやはり高い。このクルマはかわいい、いい意味で変わっている、人と違う、独特といった形容詞で表せるが、高級、ラグジュアリーといったイメージではない。この値段であればガソリン車なら相当な高級車を買える。

 週末に散歩がてら青山通り沿いのディーラーを冷やかした。外苑前のBMWは最高クラスの8シリーズまで置いている。しかし3シリーズもかなりの大きさである。横幅も徐々に広がり、今では1825~1830mm。おそらく中国が主なターゲットなのだろう。中国人はアメリカ人と似て、とにかく大きなクルマを好むらしい。明らかに東京都心には向かない。このデカさでは道幅や車庫入れに細心の注意が必要となり、運転がストレスになりかねない。

 しばらく歩くと通りの向こう側にテスラが見えてくる。展示しているのは1台しかないが、結構客が入っている。エコという観点で電気自動車は魅力的だが、都内に充電ステーションは4カ所しかない。六本木のグランドハイアットでフル充電すると30分、費用は3000円。真夏のエアコン使用時で約300キロ走るというが、リッター当たり12キロ程度に相当し、燃費は安いわけではない。しかも正直、食指が動かされる外見でもない。

 表参道に近い場所にポルシェがある。最も低価格のモデルが本体価格のみで750万円。その上のクラスは1600万円超えで時速300キロ以上出せるという。だが日本の道路でそんなスピードを出せるわけもない。営業マンの態度もちょっとスゴイ。BMWは大衆車であり、ポルシェは「マーケティングをして価格帯を最初に決めるのではなく、最高のクルマを作ったら、この値段になりました」ということだという。

 だがトランクにはほとんど何も積めない。飛行機の機内持ち込み用の小さなスーツケースがギリギリ入るくらいである。もともとスポーツカーはあまり好きではなく、セダンが最も乗り心地がよい。

 結論として本気で買いたいと思えるクルマはない。。。