高須クリニックの高須幹弥医師による「イケメンと金持ちはどっちが幸せ? ビジュアルとお金はどちらが大事?」というタイトルの動画が興味深い。
美容外科医だけあって、結論は「イケメンのほうが幸せ」となっている。彼が言う理由と、私のコメントを→以下イタリックで記してみた。
まず幸せとは何か。脳内にどれだけドーパミン(わくわく感)、セロトニン (安心感)などの快楽物質が出ているか、それを頭の中のレセプターで感受しているかである。いい服、いい家、いい車などお金で買えるものによって一時的にこうした状態になっても、それが長く続くことはない。
→では快楽物質を増やせばよい。セロトニンは朝日を浴びる、運動をする、顎を動かしてリズミカルに物を食べる、といったことで活性化する。オキシトシン(気持ちよさ)はスキンシップ(ペットをなでる、マッサージを受けるなど)で分泌される。ドーパミンを増やすには音楽鑑賞や瞑想が効果があるという。
イケメンとはイケてるメンの略語であり(知らなかった。。)、ハンサムな顔だけではなく高身長も含まれる。美容整形でハンサムに近づけることは可能だが、天然のイケメンには勝てない。身長を高くする手術は危険であり限界がある。このように世の中にはお金で買えるものと買えないものがあり、イケメンの容姿もそうだし、友人、恋人、愛、時間などがある。
→時間は確実にお金で買える。時給1万円を稼いでいれば1万円を得るのに1時間だけ働けばよい。だが時給1000円であれば10時間働く必要がある。時給1000円の人が9時間働いている間、時給1万円の人はのんびり休んだり、遊びに行くことができる。もちろん時給1万円を稼げるようになるには高度のスキルが必要になり、長年に亘る勉強や忍耐、能力を高める努力が必須である。
友人というわけではないが、証券会社の営業マンやブティックの店員、百貨店は明らかに一定金額以上を購入した顧客に優しい。手書きの葉書、楽しそうなイベントへの招待など、もちろん営業目的ではある。だがメールやSNS時代で友人から手書きの葉書をもらうことはほぼゼロになった中、ていねいな字でハイライトなどの工夫もなされた手書きの文書というのは素直にうれしいものだ。
例えば、ヒューゴ・ボスの店からこんな葉書が届いた。「〇〇様、先日はご来店いただきありがとうございました。〇月〇日からオクトーバーフェスト・フェアとして、店内でドイツビールとおつまみをお楽しみいただけます。秋冬物の新作も続々入荷しておりますので、是非ご試着にいらしてください :-)」
こうした葉書を書いている間、実は店員さんも友達に手紙を書いているような感覚を少しは覚えるのではないだろうか? 人間関係をゼロか100か、白か黒かで区別することはできない。顧客と店員の間にも相性はあるし、店員にとっても楽しい客というのは存在するのではないか。お金があってこそ、そうした関係は成立する。
ハンサムな顔や高身長もお金では買えない。イケメンは中学、高校、大学でも女の子にモテる。若い女の子ほど男性の外見を重視する。仮に話術に長けて女の子を喜ばせる会話ができても、ブサメンではイケメンには勝てない。
お金目当てで近づいてくる女の子もいるかもしれないが、そうした子と付き合っても幸せにはなれない。本当の自分の魅力で寄ってきてくれた人からの愛のほうが、お金で買った愛よりもはるかに優れた愛である。
→本当の魅力とは何だろうか? ぱっと見てわかる外見のよさも本当の魅力なのか? 頭のよさ、性格のよさ、人格などは実際にある程度つきあってみないとわからない。
20代、30代と社会に出てもイケメンは第一印象がいいので、営業や芸能人などの職業では有利である。つまりイケメンであればお金持ちになるチャンスにも恵まれる。
→確かに30代~40代前半まではそうだと思う。だが若い頃は相当なイケメンでも、リンカーンが「40を超えたら自分の顔に責任を持て」と言ったように、中年以降は人格が顔やオーラに如実に現れるようになる。例えば、羽賀研二を魅力的だと感じる人はもはやいないと思う。中年以降は元々持っている物理的な容姿よりも、自信、自負、哲学、性格や頭のよさが若い頃よりもはるかに外見ににじみ出る。品質のよいコート、スーツ、靴、時計などはそれらを引き立てる効果があり、そこはお金の出番である。
お金があればあるだけ、家族はバラバラになりやすい。お父さんはゴルフ、お母さんは買い物、子供は塾。大きい家に住んで別々の部屋で過ごし、家族の団欒がなくなる。
→家族全員が狭い部屋にいるのが幸せなのだろうか? むしろ個室で過ごすほうが、各人に合ったエアコン温度を設定し、アロマを炊き、音楽をかける、といったことが自由にできて快適に過ごせる。団欒したければ時間を決めて居間に集まればよい。
お金があるとそれが当然になり、お金がなくなる心配が出てきて常にあせる。株が下がるんじゃないか、など。
→比較的安全な金融商品に投資すればよい。超優良企業の社債、各銀行1000万円以内の預金、安定した金融機関の個人年金など。
いい服、いい車、いい食事が当たり前になり、贅沢のありがたみがわからなくなる。そもそも高級ブランドの服を着てフェラーリに乗る理由は、自分がお金持ちであることを周囲に知らせたい、という承認欲求によるものだ。本当に幸せな人は、自分が幸せであることを大々的に宣伝する、といったことはする必要がない。
→これはそうかなと思う。自分も最高の恋人がいた頃は、わざわざ彼とどこに行きましたとかSNSにアップしたいとか思わなかった。むしろ最高の状態を邪魔されないよう、他人に知られないようにしていた。
高級ブランドの服を買うよりも、素敵な恋人がいるほうが幸せだとは思う。だがお金があればいい服を買うことは簡単にできるし、それによってささやかな幸福感を味わうことはできる。素敵な恋人や友人よりもはるかにハードルが低い。理想の幸せを追求して無力感を味わうよりも、買い物でもして店員さんから葉書をもらい速攻でハッピーになるというのも、ひとつの生き方である。