最近、ある非常に難しい仕事がどうにか動き出した。全く予想もしていなかった事態への解決を見出し、自分はこんなに難しいことができるんだったら、別のことに知恵を使ってかなりお金を稼げるんじゃないか。そんな気がしてきた。
ではお金を稼いで何を買いたいのか?
都心の便利な場所に高価なマンションがある。国立新美術館と政策研究大学院大学に挟まれ、住所は六本木ではあるものの、六本木通りを挟んだ向こう側のガチャガチャした雰囲気とは無縁の素敵な場所にあるマンションを先日見に行った。
だが3億5000万円という値段の割には正直調度品がチャチに見えた。そして何よりも、タワーマンションで窓を開けることができず、リビングで自動空調の音がずっと鳴っているのが気になった。
今回見学した物件の値段はさらに高く、5億6000万円。赤坂見附と永田町のすぐ近くにあり、14階建て新築マンションの12階にある「最終一邸」だという。外堀通りのプルデンシャルタワーを右に見ながら、かなりきつい坂を上る。日比谷高校が突き当たりの右手にあり、そこを左に行き、まもなく見えてくるマンションである。
なんとなく暗い感じがするエントランスだ。雰囲気は先日見た六本木の物件のほうがよい。
リビングルームは確かに素敵だし、キッチンもいいものを使っている。だが12階でありながら開けられる窓はごく限られ、開けると首都高の音が聞こえてくる。
「キャンセルが出た」という3階にある2億2000万円の物件は北西向き。衆議院議長公邸の庭の緑を借景に、見た目の爽やかさはあるものの、南にも東にも向いていないという事実は隠せない。
結局のところ、高価格イコール、自分にとっての価値があるというわけではないことがわかった。 ゴールと思われるものに向かって走り出す前に、そのゴールを事前に詳細にチェックし、走る価値があるのかを確かめておくという意味で、とても意味のある体験だった。
