本当はこんな耳寄り情報を教えたくはないのだが、私のブログを読んでくださる方にはそっとお伝えしたい。
誰でも病院に行くのが好きだという人はいないだろう。当然ながら気が重く、待合室で待っている間の不安感。さらに権威主義的な医師に冷たくあしらわれた日には、落ち込みが数日間は続く。
赤坂8丁目にある山王病院は、そうした病院ストレスがほぼゼロと言ってよい。
まず入って驚くのだが、椅子などの家具・調度品が素晴らしい。趣味のよい素敵な油絵もしつこくない程度に飾られている。病院というより高級ホテルの雰囲気である。
このためビニールの擦り切れた椅子で待っている時のような、みじめな感覚を味わうことはない。
内科は循環器、消化器などの専門分野別に分かれ、皮膚科、耳鼻咽喉科、整形外科、泌尿器科、眼科など一通り全部の診療科が揃っている。検査もX線、CT、MRIなど全てでき、不思議とまったく検査は混み合っていない。
複数科を受診する場合は、「空いている科から」「まずは気になっている〇〇科から」といった患者の希望を聞いてくれる。再診で薬だけでいい場合は、混み合っている診療科でも割り込んでサッと診察を済ませてくれる。
医師は患者の質問、不安、要望に応えるべく全力を尽くし、権威主義的で威圧的な医師は一人もいない。 看護師、検査師、会計、受付など全てのスタッフがみなテキパキしていると同時に、とても親切で感じがよい。
CTやX線の撮影では、普通の病院では甚平のような着衣に着替えさせられることが多い。正直、いちいち着替えるのは面倒である。しかも、検査用の着衣は1回1回洗濯されておらず、別の患者が着たものを肌にじかに着るのは、すごくイヤで気持ち悪いものだ。
山王病院では、ネックレスなど外すもののリストの紙を患者に渡し、患者自身が見ながら外して紙にチェックし、検査師に渡す。こうして検査に不必要なものは排除されるため、着替える必要がない。
全ての診療科の診察が終了したら会計を済ませ、クレジットカードも使える。薬局は会計のすぐ隣にあり、 会計後に薬を受け取って全て終了。院外処方で待つ必要がない。
診察や検査が長引いてランチを取りたければ、7階にレストランがある。これまた、病院の食堂という雰囲気ではなく、わざわざ友達と素敵なランチをしに行く場所という感じだ。パスタ、ピザ、カレー、サンドイッチなどのほか、3000円以上するランチコースもある。
これだけセレブ仕様で施設の完備した病院ではあるが、大学病院などの特定機能病院ではないため、紹介状がなくても5,000円の初診料はかからない。保険診療であれば点数で診察料が決まっているので、ほかの病院と料金は変わらない。
月1~2回、医師や看護師がコンサートを行い、ロビーにあるグランドピアノはそこで使うようだ。患者や関係者でなくても聞きに行くことができる。
こんな素敵な病院でありながら、近隣にある虎ノ門病院ほど知られていない。虎ノ門病院は4~5時間も待つという話を聞くが、山王病院では各診療科で長くてもせいぜい1時間程度。全体的な連携と効率がよいため待ち時間が短縮され、待つとしても素敵な椅子でフワフワなので、ゆったりとした気持ちでいられる。
