2022年1月31日月曜日

東京都心・郊外・田舎の違い

  東京都には小笠原諸島、伊豆諸島、桧原村、奥多摩町といった田舎も含まれるが、これらの地域の住民は地元出身者や転勤者、もしくは少数ではあるが、よほどの思い入れ(自然派ライフの追求)がある人々と思われる。

 田舎と郊外の違いについては議論を呼ぶところだが(笑)、ここでは上記の田舎と23区を除くエリアを郊外としよう。中央線では高尾駅、青梅線では青梅駅が田舎と郊外の境目かもしれない。実際、これらの駅より西側となると東京直通がめっきり減るため、JR東日本の定義でも高尾駅と青梅駅までが郊外なのだろう。

 武蔵野市や隣の三鷹市は菅直人の地元だけあって市民運動、環境保護、人権といったキーワードで活動する住民が目立つ。この傾向は国立市にも見られる。先日も国立駅前でアラカンに見える女性が、難病の子供を支援する施設について拡声器で訴え、募金活動をしていた。

 意識高い系が住む地域の「あるある」風景で、決して赤坂・六本木エリアでは見られない。都心住民の主な関心事は恵まれない他人ではなく、自身の成功と自己実現である。このため左派的な活動よりも、ピカピカに磨いた外車、男性向けエステサロン、24時間ジム、高級料亭などがキーワードとなる。(もちろん一般的な傾向であり、例外は存在する。)

 立川以西となると、競争心の強い、あるいは意識高い系の人口密度はやや低くなり、都心の緊迫した雰囲気よりユルい感覚になってくる。六本木ヒルズや東京ミッドタウンではなく、イオンモール・イトーヨーカドー・西友の世界。ただしイオンはヨーカドーや西友よりも意識が高いというメッセージをMSC・ASC(持続可能なシーフード)の販売などで発出し、実際、西友よりも高価格帯の商品が目立つ。

 この微妙かつ適度なユルさと、電車に乗れば都区内の展覧会にもすぐに行ける便利さが、多摩地区の魅力のひとつ。さらには都心住民の出身地は日本全国・つづうらうらだが、多摩地区は地元出身者の割合が高く、共通のアバウトな地元感覚がある。これも多摩地区の居心地のよさの要因となっている。

 地方出身者が「東京に出ていく」と言えば都心を指し、立川市や国立市、ましてや青梅市などは絶対に指さない。このため郊外には都心のようなギラギラ感がない。昭和記念公園や近隣のIKEA、モノレール沿線は都心から訪れるとボーっとした雰囲気に満ちている。

 都心と郊外(特に多摩西部)の最大の明確な違いは、気温差である。

多摩西部


港区

 ご覧のように特に朝夕の冷え込みが郊外は厳しく、都心はマイルドである。温暖化のため最近は雪がほとんど降らず、郊外のデメリットも少なくはなりつつある。夏場は逆に、郊外の朝晩は都心より過ごしやすい。