男女格差を考えるイベントに掲示された投稿の大半は、女性が感じてきた差別や偏見だったが、男性からの苦情もあった。
・男の子は泣いてはいけないと言われて育った。
・サッカーのコーチに理不尽なことを言われ「男らしく非を認めて謝れ」と言われた。
・家を継ぐ長男だから、あれこれ立派であることを求められた。
これらを総合すると、社会は男性に対して非現実的なスーパーマンを求めている。どんなにつらくても感情を出さず、組織の理不尽さに耐え、いい学校に進学して好成績を残し、社会に貢献する。
これはきつい。人間の能力や運には差があり、周囲の期待に応えられる人もいれば、そうでない人もいる。
男女問わずほとんどの人は善良な市民だが、ごくわずかではあるが理解不能な思考回路による犯罪を犯すのは100%近く男性であることも、男性へのプレッシャーが関係しているのかもしれない。(自分の成績低下や人生への絶望感→見ず知らずの他人を危める→人生の成功者として注目されないので、せめて負け組として注目されたいという自己顕示欲。)
先進国で最悪レベルの男尊女卑は、この圧力から生まれる負のループとも言える。
男の子は泣いてはいけない → 男性は感情を表現できない → 酒の力を借りてようやく表現できる → 「男だから酒を飲めるよね?」 → 女はお酌をして料理を取り分けろ → 飯炊き女に教育は必要ない → 男は一家の大黒柱 → 男性に有利な企業・組織 → 上級管理職の器にない男性の大量発生 → モラハラ・セクハラ・組織の混乱 → 生産性の低下 → GDPの停滞
この連鎖を断ち切るには、女性も男性も感情や自分の意思を表現しやすい状況、各人の能力や個性に応じた人生の尊重が重要であろう。