2022年2月14日月曜日

イギリス英語とアメリカ英語にみる 微妙な英米関係

 コロナ禍のソーシャルディスタンス生活で、とくに一人暮らしにとって重要なのは、なにげない日常会話である。

 それが私がオンライン英会話をやっている目的の一つで、昨日はネットスーパーの話題になった。具体的に買った商品を"ブロッコリー、マッシュルーム、トマート。。"と羅列していくと、イギリス人の先生が間髪を入れずに言う。"Thank you!!! for saying tomaato, not tomeito!! That made my day!!!"

 おおっ、そんなにうれしいのか(😅)。日本語はトマトだから"トマート"と言うほうが"トメイト"よりラクというのもあったかもしれないし、相手がイギリス人なので瞬時に判断してトマートと言ったような気もする。

 しかしながら、ほかの単語、例えばcastleをカーソゥ、ましてやcan'tをカーントゥと発音するのは、中学生の頃にNHK基礎英語のアメリカ人講師の発音がすりこまれた私にはややハードルが高い。例えて言えば、フィギアスケート選手がジャンプする直前にやや身構える、みたいな不自然さが出てしまう気がして、ついキャーソー、キャーントゥと言ってしまいがちだ。

 だがイギリス人にとって、英語学習者がイギリス英語の発音で話すのがこれほどうれしいなら、今度からもっと注意してみよう。

 あとはそうだな、サンドイッチを買うときにtunaを"トゥナ"と言ったら、店員の年配女性に"トューナ"と言ってみろと教えられ、その場で何度も発音練習をしたこともある。学生の頃に初めてイギリスに行ったときの話で、アジア人のベビーフェイスで子供に見られたのかもしれない。

 ちなみにイギリス人の友人はPutinを"ピューティン"と発音していた。アメリカ人は"プートゥン"である。

 英米の語彙の違いについては、holidayではなくvacationと言ったら、"That's American!!!!!"と烈火のごとく怒った友人もいた。holiday vs. vacation問題については、アメリカ人でもholidayと言う人はいるし、アメリカでもholidayと言って十分に通じるので、holidayに統一してしまえば一件落着である。

 表立って不満を表明するかどうかは別として、ほとんどのイギリス人がアメリカ英語を嫌いなのは確かだが、アメリカ人はイギリス英語が嫌いではなく、むしろ大好きで尊敬している。

 日本人との会議でイギリス英語を話す相手がいれば、帰り道でアメリカ人同僚は「〇〇さんはイギリス英語だね😍」とうれしそうに話し、その態度には敬意が感じられる。

 日本人がアメリカ英語を話しても当たり前みたいな感じになってしまうが、きれいなイギリス発音で話す日本人はそれだけで結構な高さのゲタを履くことができる。なのでイギリス英語を話せる人がアメリカ人を喜ばせる目的で、わざわざアメリカ英語を話す必要はまったくない。

 ちなみにアメリカ人受けするイギリスの大学の断トツ1位はロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)である。もちろん分野による違いはあるが、社会科学系ではオックスブリッジより好印象で、アイビーリーグと同等かそれ以上の位置づけだと思う。このためLSEに留学するアメリカ人は結構いる。

 私が米政府を休職してイギリスに留学したいと思ったとき、LSE一択で同校しか出願しなかったのも、この理由である。LSEなら上司が納得してくれるのではないかと考え、実際にそうなった。