中田英寿氏はサッカー選手を引退後、新たな生き方を模索するため全都道府県を訪れた。
私はもともと国内旅行は好きではなく、日本の地方はどこに行っても目立った違いはないと感じていた。だがコロナ禍で海外旅行は現実的ではなくなり、国内でもまだ行ったことのない県は多い。
秋田犬に会いに行くついでに十和田湖の紅葉を楽しみ、帰りに盛岡で冷麺を食べることにした。
大館能代空港の秋田犬お出迎えを体験後に十和田湖へ行くとなると、交通手段はレンタカーしかない。6~7年運転しておらず慣れない土地には不安があったが、事前にレンタカー会社に道路事情を確かめて国道で行くルートに決定。
ただ当日の天候、地震、疲労度など不確定要素はあるので、大館市に到着後に翌日の予約をした。だが前日までは全車種空いていたのが、すでに小型車は一杯だったのでプリウス・カローラクラスを押さえる。
かなり以前にプリウスの試乗をしたことはあるが、長距離ドライブは初めて。各箇所が過去に運転した車とは違い、やや戸惑いはしたがすぐに慣れた。
前日に飛行機から眼下に見た山々は美しく色づき、関東地方とは違う形をしていた。国道103号をひたすら走り、山道に入っていくとその光景が間近に迫り、自然の織り成す錦のような輝く美しさに圧倒される。
脇見運転や写真撮影はできず、残念で仕方ない。途中で驚くような絶景スポットもあったが、まずは目的地・休屋(やすみや、遊覧船の発着所)に向かう。
遊覧船はネット割引の印刷を見せると100円引きで1330円。
日本語の案内がアナウンスで流れ、最高の見頃の紅葉スポットをめぐる。ほぼ完全に色づいているが、まだあまり落葉はしていない。
帰り道では清流と滝のスポットがあり、車をとめて散策。マイナスイオンを大量に調達する。
かなり急カーブの多い道だが制限速度50キロの箇所もあり「本当か?」と感じる。あおり運転を受けることはなく、安全運転を励行。
全走行距離81キロ、返却前に満タンで3.6リッター給油、リッター当たり22.5キロ。ふつうの小型車よりだいぶ燃費はいい。
レンタカーを返却後、高速バスで盛岡へ向かう。東北自動車道は中央道と違い高いフェンスはなく、車窓から岩手山など大自然を楽しめる。
盛岡駅前はモダンアートの建物やオブジェ、駅ビルがあり、秋田県北部より都会の雰囲気。内陸の都市だが三陸方面の水産物、東北各地の名産品などを売っている。
盛岡冷麺の店はいくつかあるが、とりあえず駅ビル内の店に入る。
早めの夕食後、事前に
えきねっとで予約した新幹線に乗る。通常料金の5%引きで紙の切符は発券されず、Suicaに登録した電子チケットで自動改札を無事に通過。万が一誤作動の事態に備えて早めに入ったが、ホームには自動ドアつきの屋内型ベンチがあり、そこで列車を待つ。
予約した車両の隣は中高年の団体客がいたが、巻き込まれず静かな席で居眠りもできた。
盛岡駅を出るとまもなく街の灯りは途絶え、仙台が近づくと見慣れた市街風景が広がる。仙台駅を過ぎてもこの光景は長く続き、当然ながら仙台のほうが大規模な都市だとわかる。
さらに大宮となると東北・上越・北陸・長野の各新幹線のターミナル駅という交通の要衝で、駅ナカの充実度は品川をも凌駕する。大宮から武蔵野線・中央線直通で立川まで1本、約40分で到着。
スケールは違うものの、海外から成田空港に着いた感覚と似ている。大自然から都会=日常に戻ってきたんだなと思う。