2021年10月17日日曜日

名古屋城 レビュー

 名古屋城は徳川家康の九男で初代尾張藩主・義直の住居として1612年に完成。

 1945年に米軍の空襲で焼失したが、1959年にコンクリート造の天守閣を再建。本丸御殿の復元工事も行われ、2018年に全面公開された。天守閣は現在老朽化のため閉鎖中、原型に忠実な木造による復元を進めている。名古屋城は名古屋市が所有・運営している。


 入場料500円を払って構内に入ると、まずは金の鯱の実物大レプリカがあり、カメラを首から下げた男性に声をかけられる。以前はサービスで観光客のカメラで撮影をしてあげていたが、コロナ対応で中止。現在はスタッフのカメラで撮影し、小さな写真を印刷して無料で差し上げている。大判の写真も気に入れば購入可能とのこと。

 行政が運営する施設の構内で変な押し売りを許可することもなかろうと、誘いに応じる。出来上がった写真は思ったより太っていて(苦笑)やばいと感じる。大判写真は1200円で「いいです」と断ると、600円にすると言う。「いや、結構です」と言うと、それ以上の押し売りはなく、小さな写真をもらう。

 すごくよく撮れていると感じたり、あるいはカップルで撮影してお互いに断りにくい、もしくは気の弱い人は1200円で買うのだろう。一度断れば半額になると予想できた観光客はいないだろうが、もしかしたら交渉でさらなる値引きも可能なのだろうか。

 宮内庁と環境省が所有・管理する皇居外苑では、有料の撮影会は禁止。名古屋市の規制はゆるいのか、あるいは写真代は市の収入になるのだろうか。利用可能な機会を全て活用するという発想は名古屋の伝統のようだ。

 順路にしたがって歩いて行くと、総工費130億円で復元した本丸御殿がある。靴を脱いで無料ロッカーに入れ、荷物は別のロッカーに預けられる(100円硬貨を入れて、あとで戻ってくる。)

 2018年に全面公開したばかりで真新しい。訪問客の控えの間(玄関)には虎の屏風があり、威嚇効果をねらっているのだろうが、タイガースファンとしてはうれしい。


 藩主が身内や家臣との会合や宴会に用いた間には、田植え、相撲、競馬などの情景が描かれている。会話に詰まったときの題材になりそうだ。



 三代将軍家光の上洛に合わせて増築された奥の間はとりわけ豪華絢爛な設計になっている。発想としてはバチカンとの共通点を感じるが、そこは日本でまだ控え目であり、バチカンほど強烈なギラギラ感はない。



 さらに進んでいくと台所があり、最後に本丸御殿の復元工事費として5万円以上寄付した個人・団体の名前を掲げた掲示板がある。

 北海道~沖縄、外国の順番に並び、寄付者の多くは名古屋市周辺から。空爆に使用されたB29爆撃機を製造したボーイング社も名を連ねている。外国からはほかに台湾から数名、チェコから1名の寄付者がいた。


 本丸を出ると天守閣を眺められる広場で、土産物店やアイスクリーム店がある。さらに奥には庭園があるが、最高気温28度と暑さがこたえて散策は断念。

 この日はホテルー名古屋城ー御園座ー名古屋駅と歩いたので運動+ビタミンD産生は十分だろう。