2021年10月29日金曜日

秋田県大館市 「お犬様、秋田犬様」の世界 

 コロナ感染者数は最低水準に減少したが、世界の例を見ると第6波が訪れてもおかしくない。

 旅行に行きたいなら、全国的に緊急事態宣言のないうちにサクッと行くべきだろう。大館能代空港には8のつく日(8、18、28日)に秋田犬のお出迎えがある。十和田湖の紅葉も楽しめるか現地のホテルに聞いてみると、モミジやイチョウは今が見頃で、11月中旬では紅葉は終わりだという。

 天気予報ではお天気もよかったので10月28日のフライトを直前に予約、ついに秋田犬に会いに行ってきた。

大館能代空港のお出迎え

 羽田から50分。到着ロビーから出口に歩いて行くと、ガラス越しに秋田犬が見える。

 自動ドアが開き、堂々としたオーラに圧倒される。写真や動画では伝わらない、その場にしかない独特のプライドを漂わせている。頭をなでるとうれしそうに鼻を手に押し当ててくる。かわいい。。。!!

 もう一匹の秋田犬はきれいな茶色の目をしている。頭をなでるととびついてきて、太ももをがっしりと抱きかかえらる。筋肉質のガタイによるパワーに圧倒され、飼い主さんが思わず手綱を引く。この熱烈歓迎に来てよかったと感動!!!😍😍😍

 地元PRの役割にふさわしく2匹とも美形でスタイリッシュ。直観的に何かを理解し、頭のよさを感じさせる。堂々、風格、立派、高級感といったキーワードが浮かぶ。

 車で言えば秋田犬はBMW7シリーズ、柴犬はカローラ。ペットショップで売っているチワワはMINIといったイメージだ。

 この立派な体格と自信に満ちあふれた秋田犬に育てるには、毎日20~30分程度の散歩では無理だろう。広大な敷地で思い切り走り回れる環境、きれいな空気と水、そして飼い主の姿勢も問われる。プライドが高そうで、介護犬としての用途は考えられない。

 東日本大震災のロシア政府による援助への御礼として、プーチン大統領に秋田犬が贈られた理由も納得できる。

 外見の美しさに強いこだわりを持つ美容外科医の高須幹弥氏が、秋田犬を選んで飼っている気持ちもわかる。

秋田犬の里

 空港からリムジンバスで1時間、JR大館駅前に「秋田犬の里」がある。2019年にオープンした施設で大館市観光課が運営し、入場無料。外観はハチ公が通った当時の渋谷駅をモチーフにしている。

 手前のハチ公像はJR大館駅の方向を向き、駅から出てくる飼い主を待っているイメージ。


 館内には秋田犬について学べるパネル展示があり、ガラス越しに秋田犬が遊んでいる様子を見られる。

 午後1時頃をはさんで午前の部・午後の部で別の犬が出てくるので、昼頃に行くと両方見られる。秋田犬には茶系(赤)、銀、白、そして虎といくつか色の種類があり、この日は2匹とも虎! タイガースファンの私に配慮してくれたのだろうか(😻)。

 午後に登場した「まるちゃん」はまさに虎そのもの!! 生後10カ月でこの体格。1歳半~2歳で成犬となり、それ以上は成長しない。最終的なサイズは個体差があり、大きな犬では50キロにも達する。

 かなり強い力で引っ張られ、一緒に遊ぶにも体力がないと務まらない(笑)。

 午前の部の「銀くん」もカッコよく、スタイル抜群。

 スタッフの方に秋田犬について質問するととても詳しく教えてもらえ、いくつかの種類から無料でバッジもプレゼントしてくれる。


 1回1000円、空くじなしの「秋田犬くじ」で特等を引くと大きなぬいぐるみをもらえる。2000円以上買うと送料無料。最低の4等でも手触りのよい小型のぬいぐるみで、目の表情が空港で会った秋田犬を彷彿とさせる。


 この値段では元は取れないと思われ、行政の財政支援があるのだろう。トルコでカーペットを買うと日本への送料をトルコ政府が負担する、みたいな感じ。

 駐車場にはかつて渋谷駅前にあった東急の車両「青ガエル」が展示されている。


秋田犬会館

 秋田犬の里から徒歩30分、運動がてら「秋田犬会館」へ向かう。血統書の発行や秋田犬の品評会など各種イベントを実施する団体・秋田犬保存会の本部で、先ほどの空港お出迎えにも協力している。

 大通り沿いに車の流れはあるが、歩行者は私以外には一人もいない。秋田犬の里の立派な施設とは対照的に、老朽化してシャッターの下りた店舗が目立つ。

 到着すると、ここにもハチ公像がある。大館で生まれたハチ公が東京で故郷を思う、という趣旨になっている。


 1階の事務所には職員の飼い犬が1匹いるが、疲れた表情で寝ていた。


 月水金は3匹出勤、たまに子犬が来ることもあるとツイッターで発信している。

 だが受付の女性に「ツイッター見てます」と言っても無反応。「今日は1匹ですか? 小犬はいないんですか?」と聞いても、「はい」と答えるのみ。「3階にある博物室に行くなら、200円です」と向こうの用件しか言わない。

 誰かを思い出す。。そう、菅義偉前首相!!😅 秋田犬の里のスタッフとは対照的に言葉少なく、ぶっきらぼうな印象。「行政のPRに仕方なく協力しているが、客対応なんて本当はしたくないんだよ」と言われている感じ。

 博物室には歴代の賞を取った秋田犬の写真がずらりと並び、風格のある美形の犬揃いで見応えはある。

 秋田県ではレンタカー会社でも、客商売とは思えない怒ったような対応。レストランでは運ばれてきた食事に「あら、素敵じゃないですか」と言っても、ウエイトレスが無言でびっくりした。

 バスはSuicaが使えず現金のみだが、運転手さんは感じがよくて親切。ガソリンスタンドのお兄さんは快活ではあったが、給油を終えて道路に出る際の案内とおじぎはなかった。

 一概には言えないが、菅氏のコミュ障めいた態度は秋田県人のひとつのタイプなのかもしれない、と妙に納得した。

秋田犬「一本足打法」の観光戦略

 人間よりエライ「お犬様、秋田犬様」は至るところで見られる。





 爪の垢どころか、フンまでありがたいとは。。🙀🙀🙀