2021年8月9日月曜日

自然環境の豊かさと不動産価値

 地球温暖化が進むなか、8月には酷暑のピークを迎える。今日の最高気温は37度だという。

 だが立秋を過ぎた郊外の高台では、朝5時過ぎではひんやりとしている。

 今朝の朝焼けの風景は見事だった。朝日が周囲の山の木々に映し出された様子は、ヨーロッパの雰囲気だった。パリ、ロンドン、フィレンツェの美術館に飾られている風景画そのもの。写真を撮ろうかと思ったが、カメラを取りに行く間に微妙な色合いが変わってしまうと思い、ベランダに立って自然の造形美を見つめていた。

 私が環境政策を学んだロンドン・スクール・オブ・エコノミクスのスザンナ・モロウト教授は、自然環境の豊かさと不動産価値の関係を研究している。イギリスでは両者に相関関係があるという。

 ロンドンを見ただけでも、それはわかる。緑の美しい並木道、ケンジントンガーデンズやハイドパークの近くには高級住宅街がある。東京やニューヨークでも、六義園やセントラルパークなどの公園を一望できる物件はプレミアムがつく。

 都心の便利さと自然環境の豊かさは二律背反であり、両方を満たすレア物件ほど値段が跳ね上がる。氷川ガーデンズはその一つで、販売価格は5億円を超えていた(築20年、185㎡)。現在では売り出し中の物件はなく、家賃165万円の賃貸が一件あるのみ。

 このマンションの前を通るたびに素敵だな~~と思い、この物件を買うために稼ぐ方法とは何かを考えもした。だが低層マンションのため眺望は限られ、自然環境の豊かさだけで言えば、郊外の高台や田舎に軍配が上がる。

 いつ終わるともわからないコロナの感染リスク、仕事やイベントのオンライン化、ネットショッピングの発達、地球温暖化が進む中でも朝夕の涼しさなどを考えれば、郊外や田舎の不動産価値は実際の販売価格以上にある。自然環境の豊かな場所に家を持つことは、資産運用としても大いにアリだと思う。