2022年3月18日金曜日

文藝春秋と週刊文春の大きな違い

  現在発売中の文藝春秋に出ている「プーチンの野望」と題する記事は、最近読んだ日本のマスコミのロシア報道で最も質が高く、説得力のある内容だった。

 東郷和彦氏(元外務省欧州局長)と畔蒜泰助氏(あびる・たいすけ、笹川平和財団・主任研究員)の対談である。プーチン大統領が自らの歴史観について書いた論文の精査と分析、NATOとロシアとの経緯、今回のウクライナ侵攻とバイデン政権の外交政策との関係などを詳述し、日本の国益を守るための戦略的外交を提案している。

 両氏ともロシア駐在や留学の経験を持つ専門家だけあって、広範な情報源と深い分析が際立っている。同じ版元とは思えないほど、週刊文春の浅はかな報道とは対照的だ。

 今週号の週刊文春はプーチン氏の二人の娘やラブロフ外相による過去の日本観光の内容、プルシェンコの近況などセレブのうわさ話が中心で、ウクライナ危機に至った理由にはまったく触れていない。

 読者対象が文藝春秋はインテリ、週刊文春は大衆ということなのだろう。

 私にはどうでもいい話だが、元卓球選手の福原愛に関する週刊文春の記事では、彼女の不倫相手A氏の元妻B子を直接取材している。大手商社勤務のA氏が嘘つきの女好き、有名人好きであることはよくわかった。

 あまりにも下らなくて途中で読むのをやめてしまったが、こういう国内の有名人や世間について知るには、週刊文春は役立つ。