2021年11月4日木曜日

新庄・日ハム"BIGBOSS"就任会見にクギづけ

 なんとも陽気でスカッとする記者会見。先日の皇族結婚「発表会」とはあまりにも対照的だ。

 暗黒時代の阪神で新庄剛志氏は明るいスターという印象があった。日ハムの新監督に昨日就任、札幌で会見が行われた。

 赤いチェックのオーダーメードスーツ、襟の高いシャツ、サングラスというホストのような出で立ちで登場。まじめなサラリーマン風の球団重役に挟まれて座り、両者の違いがくっきりと画面に映し出される。

 会見に先立って報道陣に配られた名刺には"BIGBOSS SHINJO"と書かれている。「監督というと堅苦しく腕を組んでいる、そんなイメージを変えていきたい」という。BIGとBOSSの間にスペースがなく、実際の発音に近いのも面白い。

 新庄の生き方はインスタのアカウント名"shinjo.freedom"が示すように自由そのもの。2006年に現役引退後、2007年に訪れたバリ島が気に入り移住を決意。そのために当時の妻と離婚して多額の慰謝料も払った。

 バリ島の生活を長らく楽しみ、引退後にプロ野球を見ることはほとんどなかったが、47歳で現役復帰を決意。海外で1年間みっちりトレーニングをしてトライアウト(自由契約になった選手が新天地を求めて球団側にアピールする場)への参加を表明すると、日ハムから一通のメールが届いた。「新庄さん、お元気ですか? トライアウトがんばってください。いつかまた会える日を楽しみにしています」と書かれていた。

 だがトライアウト後に1週間たっても音沙汰がない。選手としてはダメと判断されたのだろうが、このメールにはそれ以上の意味合いがあると新庄は信じる。その後1年間、12球団の2軍を見て回り「自分で勝手に勉強して」分析・研究を重ねた。

 トライアウトをやってもちろん選手になりたかったが、最終的な目標は監督になることだった。そして日ハムから監督就任の要請があり「自分がやってきたことは間違いではなかった、やってきてよかった」という気持ちだった。

 このオファーには1秒で即断・快諾。誰にも相談しなかった。自分の意志のみで行動し、他人には相談しないのが彼の人生だ。

 プロ野球に入ってくる各選手の腕はほとんど変わらない。メンタルの強さによって結果が出る。自分は選手のメンタルを上げることができる、と新庄は語る。

 確かに野球観戦に行くと、首位だろうが最下位だろうが、プロであれば技自体にはレベルの差を感じない。勢いによって勝負が決まる、というのが実感だ。

 新庄は違う顔になりたくて美容整形をしたが、今後は顔を変えずにチームやプロ野球を変えていくという。試合中のインスタライブなども検討している。ダルビッシュはYouTube動画で新庄について「ファンに愛されている以上に、もっとファンを愛している」と語っている。

 最近新庄は建設中の新球場を訪ね、鳥肌が立った。「僕が帰ってきたからにはコロナはなくなり、球場は満員になりますよ」

 これは楽しみだ。来年夏には北海道旅行をかねて日ハムの観戦にも行ってみたい。タイガースファンとしては日本シリーズ・夢の対決を期待したい。