コロナ禍で濃厚接触を避けるため会食や人と会う機会が減り、孤独が問題となっている。
有名人の自殺も相次ぎ、その度にメンタルヘルスの専門家は「誰かに相談してほしい」と言う。厚生労働省のガイドラインにしたがい、自殺に関する記事には相談窓口の情報が掲載されている。
こうした情報は有益だと思うが、理想を言えば、正式に相談するほど深刻な状況にならないことが望ましい。
私は一人暮らし歴30年以上、結婚歴のない独身、今では会社組織にも属していない。いわば孤独の条件が3つも揃っているが、寂しいと感じることはあまりない。
その理由や孤独の本質、自分なりに孤独を解消する方法について考えてみたい。
1)一人の生活に慣れている
おそらく孤独を最も感じるのは、大切な人がいなくなった後だと思う。最初からいなければ、そのような環境に適応している。
私は物心ついた時から両親共働きでメチャクチャ忙しく、保育園の行事やバスの出迎えに親が来たことはほとんどなかった。今で言うネグレクトだが、このため一人で雑誌や本を読んだり、好きな時に気の合う友達とつるんで過ごした。こうなると逆に、年がら年中周囲に人がいるほうが違和感がある。
2) 同じ立場の人があまりいない
上記の樺沢氏は「誰しも孤独ではない」と言うが、理解しあえる人々というのは同じ立場同士である。クラスメート、ママ友、同僚など。このため同じ立場の人の数が少ないと孤独になる。
神田沙也加さんの例で言えば、あれほど大物の両親を持つ人はほとんどにいないし、なおかつ自身もある程度成功する例はかなり珍しい。本質的に彼女は孤独だったのだろう。
3)商業主義を活用する
そういう場合は、孤独という大きな塊でとらえず、具体的に必要なサービスを個別に利用すればよい。自分がお金を払うお客さんの立場であれば、相手は時間や約束を守り、快適な時間を提供してくれる。
フルタイムで働く夫+専業主婦の組み合わせも、客+サービス業従業員の構図と基本的には同じだ。専業主婦はフルタイムで住み込みの家政婦+保母+ホステスであり、だからこそ美人で性格のよい(=男性を喜ばせるスキルの高い)女性は価値が高く、いい客(=高収入の夫)がつく。
旅行で言えば、結婚は添乗員つきのパッケージツアーと似ている。独身者は自分でチケットを取り、ホテルを予約し、オプショナルツアーを申し込めばよい。
最近は彼女レンタルという商売もあるようだが、そこまで生々しくなくても、例えば、とりあえず会話とガス抜きをしたければ、オンライン英会話は英語のブラッシュアップにもなり一石三鳥である。同僚には言いづらい職場や上司の悪口も言い放題でスッキリする。
庭の手入れはシルバー人材センターにお願いすれば、廉価でベテラン庭師の方が来てくれる。
こうした方法の利点として、素人である家族や友人に相談するよりも効率的に問題解決する。
例えば、転職や独立を考えている場合、周囲の人々はとりあえず無難な選択を勧めてくる。人間は同じ立場の者同士でないと理解しあえないため、身近な人には自分と似た立場でいつづけてほしい、というバイアスがかかるからだ。これでは本来の自分の希望から遠ざかることになる。
孤独であれば、このような見えない鎖にしばられず、各分野の専門家にストレートに相談に行ける。
あとはクリスマスだろうが、お正月だろうが、あまり特別にとらえなくてもいい。もちろん初日の出を拝んでもいいのだが、美しい日の出は天気がよければいつでも見られる。クリスマスケーキやお節料理でなくても、デパ地下に行けば、いつでもおいしいお菓子や総菜を買えるのだ(糖尿病に注意する必要はあるが。。)