2021年12月12日日曜日

糖尿病 商業主義に殺されない方法

 医療機関にとって健康診断がおいしいビジネスであり、再検査や診察につなげるため意図的に基準値を引き下げるケースもあるという医師のコメントを紹介した。コレステロールや血圧がその代表例だ。

 しかし、糖尿病となると話は別のようである。

 というのも、糖尿病の治療は食事と運動が主となり薬剤は補助的な役割に過ぎない。いったん糖尿病になると日常の食事の細かい調整が必要となる。

50代以降に激増

 私の友人は長年の仕事をリタイアしてやや退屈を感じていたが、家族が糖尿病と診断されて以来、介護のため栄養士や調理師なみの知識が必要となり、それが新たな仕事になったと言うほど大変な作業のようだ。

 年齢を重ねると膵臓の機能が低下してインスリンの分泌が減少。血管内の糖は筋肉組織へと取り込まれて消費されるが、加齢による細胞組織の変化で筋肉量は減るうえ、活動量が減るとさらに減る。このような背景から、とくに50代以降に糖尿病患者の人数が激増する。

 血管内で糖が過剰になると血管を傷つけ、特に毛細血管の多い眼、足先、腎臓などが影響を受けて失明、足の切断、腎臓病につながる。また感染症にもかかりやすくなり、コロナ重症化の要因にもなる。

 血糖値を上げる食品の代表例は、砂糖を多く含むお菓子やソフトドリンク、ご飯やパン、麺類などの炭水化物。1日のうちに血糖値の上下を繰り返すのもNG。このため間食や缶コーヒーなど糖分の多い飲み物を頻繁に摂るのもよくない。

 糖尿病を防ぐためには、空腹時血糖値を2桁(100未満)、過去1~2カ月の血糖コントロールの状態を表すHbA1cを6.5未満に抑える。

コーラ1本で許容量2倍の砂糖

 WHOの指針によれば、1日に摂取する砂糖の量は25グラム以内が望ましい。だがコーラ500mlで56.5グラム(!)とその2倍、ショートケーキも28.8グラムと1日分をオーバーしている。

 そう考えるとデパ地下は糖尿病への道をまっしぐら、という感じだ。

 この季節になると、きれいにデザインされたクリスマスケーキやスイーツが並ぶ。その幸せなムードを否定するのもなんだが、本能の赴くままにおいしいものを食べていたら大変なことになる。

 これじゃ何のために生きているのかわからない。。かもしれない。だが健康で自立した生活を続けたければ、中高年は気をつけたほうがいい。