2021年12月4日土曜日

健康診断の結果をどう見るか?

「ネコさん、僕の年代になるとね、同窓会に行くと病気の話ばっかり。50代で死ぬ同期も結構いるんだよ」

 20代の頃に会社の飲み会で上役から聞いた話を思い出す。あれから30年も経つとは人生は意外と短い。

痛風のリスクが低すぎて「C判定」

 先日健康診断の結果が来た。これまでA判定を続けてきたが、今回はC判定。尿酸値が低すぎるという。

 なんだこりゃ。。ググってみると尿酸値が高いと痛風の原因となるが、低い場合には尿路結石などの症状がなければ問題ないと、朝日新聞に取材された医師が語っている。「低すぎる」尿酸値は遺伝の影響だという。

コレステロールの諸説をチェック

 同じく遺伝の影響を大きく受けるのがHDL(善玉)コレステロール。こちらは50以上あるとGOODだが、私の値は80だった。

 LDLコレステロールは「悪玉」と呼ばれるが、細胞膜をつくるという重要な役割を果たす。ただし多すぎると酸化して血管にこびりつき、動脈硬化→心臓病の原因となる。逆に70以下と低すぎると癌が増える。

 なにが「多すぎる」かについては医師によって見解が異なる。過剰なLDLを回収する役割をHDLが担うため、LDLとHDLの比率が重要だとする意見もある。高血圧などの危険因子がなければLDL÷HDL=2.0以下、あれば1.5以下が望ましい。女性はホルモンの関係で年齢が上がるほど上昇する傾向があるため、許容値は年齢とともに上昇。コレステロール以外の値に問題がなければ180までOK、など。

 LDLにはさまざまなサイズがあり、大きなLDLは気にしなくてよいが、小さいと血管に沈着しやすいため問題となる。米国の検診ではLDLを5つのサイズに分類した結果がわかるが、日本の検診では分類していない。

医療機関にとって検診は「おいしいビジネス」

 そもそも検診の結果は「基準値」にもとづいて判定され、「正常値」ではない。基準値とは各施設の受診者30~50人の値をもとに計算したもので、どれだけ平均から離れているかによって「高い」「低い」が決まる。施設によっては再検査や診察につなげるため意図的に基準値を引き下げる、あるいは注意を促す目的で基準値を低めに設定する施設もある。

 医療機関にとって人間ドックや検診がいかに「おいしいビジネス」であるかを詳述した医師の動画は興味深い。

 これらの情報をもとに自己判定したところ、今回の結果は異常なし。ただしLDLコレステロールを適正に抑えるに越したことはなく、健康的な食事と運動を続けよう。