2021年3月12日金曜日

TOEIC 結構ややこしい"accomodation(s)"の語法をマスターする

 "accommodation"と言えばホテルや旅館の部屋といった泊まる場所を意味します。基本単語ではありますが、用法が意外と複雑です。

 イギリス英語では不可算名詞でaccomodation、アメリカ英語では複数形のaccomodationsで表記され、ともに集合名詞的に泊まる場所を指します。

 TOEIC過去問のPart 2(質問または発言に対する、正しい反応を選ぶ問題)にこんな出題がありました。

I'd like to book accommodations for a family of five.

A) They were very accommodating.

B) I enjoyed that book as well.

C) I have a vacancy on the fourth floor.

 最初の発言"I'd like to book accommodations for a family of five."についてイギリス人の先生に聞いたところ、この文はおかしいそうです。accommodationは不可算名詞なので単数形にするのが正しく、そこをあえてaccommodationsと複数形にするということは、各人1部屋とか、5人家族で3部屋取るとか、そんなイメージだそうです。

 マスコミで話題になっている元オリンピック選手の不倫疑惑に当てはめて考えてみましょう。彼女いわく、同じ横浜のホテルで友人の男性と別々の部屋を取ったそうなので、予約時の状況をイギリスの感覚で別部屋を強調すれば"I'd like to book accommodations for two of us."となるでしょう。

 しかしアメリカ英語では状況が異なります。アメリカ人の先生いわく、accommodationは常にaccommodationsと複数形を使うが、これがイコール「いくつもの部屋」という意味ではなく、「泊まることができる十分なスペース」といった意味合いだそうです。結果として2人であればダブルベッドもしくはツインベッドの1部屋である可能性は高く、5人家族なら2寝室+補助ベッドのあるスイートルームかもしれませんし、2部屋+1補助ベッドかもしれません。

 この設問の正解はC)" I have a vacancy on the fourth floor."ですが、a vacancyがすなわち1部屋という意味ではなく、泊まるに十分な空室といった意味合いだそうです。アメリカ人の先生いわく、もっと言えばa roomと言ったとしても、2つ以上の部屋である可能性もある、と。。

 回答者はホテルの予約係と思われますが、なぜ主語が"I"で"we"ではないのか、という点も私には疑問でした。

 イギリス人の感覚では、「個人経営の宿泊施設(で回答者がオーナー)という感じがする。あるいは雇われているスタッフでも当事者意識があって"I"と言っているのかもしれない」とのことです。

 アメリカ人の説明はこうです。「weのほうが普通ではあるが、予約係が自分のPCを見ていて空室情報が出てきたので、"I"と言ってもおかしくない。レストランで実際に飲み物を運んでくるのはウエイトレスなので、彼女が"I can bring you a soda."と言う感覚と似ている」

 私の米系組織での経験で言えば、所属先に関して"I"と言うことはなく、常に主語はweでした。しかし"We believe that XXX"とか言われて、「weって誰だよ。少なくとも私じゃないんだけど」と思うことは時折ありましたが。。