著者の好きな人物設定のパターンがわかってきた。主人公は正義感の強いホワイトカラーの白人男性。不正を働く美人の企業重役と対峙し、いくつもの困難を切り抜けて最終的に勝利する。
"Disclosure"では、女性上司にセクハラを受けた男性社員の戦いとして描かれる。
"Prey"の主人公は、勤務先の不正を摘発したことでクビになった専業主夫。気が強い企業重役の妻がいて、失業して半年後に契約社員として妻の会社で働くことになる。彼女のグループは、ナノテクで作った自走式の微小カメラを体内に入れることで、各臓器や血管の内側までリアルタイムで検査できる装置を開発する。
これ自体は画期的な技術だが、妻はこれを危険なプロジェクトへと発展させていた。人里離れたネバダ州の砂漠にある研究所で、微小カメラと大腸菌と合体させてウイルスのような生命体を作る。この生命体が研究所から抜け出し、恐るべき速度で進化をしながら人間を攻撃する。このため同僚2人が死亡し、主人公も生命体に2度も襲われるが、九死に一生を得る。
その一方で、妻とその一味だけはこの生命体への免疫を持てるよう、装置全体をプログラミングしていた。主人公は中国人女性の科学者である同僚と協力して、この免疫を破壊する代わりに人類全体を救う方法を編み出して実行に移し、最終的に妻と一味は死に絶える。
2002年に出版された小説だが、今読んでみると、どことなく新型コロナウイルスを想像させる。最初の部分は専業主夫のリアルな生活や子育ての苦労も語られて興味深い。だが後半は映画化を意識したためか、アクションシーンの連続で、文字情報として読み進めるのはかなり退屈だった。
せっかく原書で読んだので、英語の勉強を少々。。
obsequious: (formal, disapproving) trying too hard to please sb, especially sb who is important
Ex) Ricky was obsequious to management, trying to please them like a child pleasing a parent. He did it charmingly; that was how he had moved head in life. That was also his greatest weakness.