2021年3月6日土曜日

TOEIC イギリス英語 VS. アメリカ英語の最新事情

  前回、台所にあるミキサーは和製英語で、英語ではblenderと言うという話をしました。

 しかし、よく調べてみると本当にblenderでいいのか、という疑問も出てきました。ジーニアス英和大辞典では「<主に米>ミキサー(<主に英>liquidizer)」とあります。イギリス英語ではliquidizerなのか、30代のイギリス人女性に聞いてみました。

 "Ah....now we also say "blender," not liquidizer."だそうです。

 そのほか英米で異なる日常表現はどうでしょうか。「休暇」はTOEIC頻出テーマで過去問にvacation(米)、holiday(英)の両方が出てきますが、複数のイギリス人はきっぱりとイギリス英語ではholidayだと断言しました。にもかかわらず、イギリス人ナレーターが"vacation"と言う場面も出てきます。このあたりに米国組織であるTOEIC主催団体・ETSのマウンティングも入っているんでしょうか?

 "coworker"を辞書で引くと英米の区別は出ていませんでしたが、大学教授のイギリス人と話していて"coworker"と言って「何それ?」と嘲笑されたことがあります。イギリスでは常にcolleagueを使うのが無難だと思いましたが、TOEICではcoworker、colleagueとも出てきます。ちなみにcoworkerと言えば同じ職場の同僚を指し、colleageには別の職場や組織に所属する仕事仲間も含まれます。

 携帯電話やスマホもよくTOEICに出てきます。イギリスで"cell phone"と言って通じなかったことがあり、TOEICでもmobile phoneしか聞いたことがありません。ただ、上記イギリス人女性によれば、最近ではphoneとしか言わず、すなわちスマホを指す。あえて固定電話と言いたい時は、house phoneや landline phoneだそうです。ちなみにアプリはappと短い単語なので、聞き逃さないよう注意が必要です。

 Listeningに登場するナレーターは、イギリス人2人、オーストラリア人2人、北米2人(アメリカ人とカナダ人が1人ずつ)というラインナップです。アメリカ英語に慣れている人には、ややきつい構成です。

 オーストラリア人ナレーターの発音は、オーストラリアの公共放送ABCのアナウンサーに近い感じがするので、私は家でABCをかけっぱなしにしてListeningの練習をしています。

 少しやっかいなのがイギリス人ナレーターです。イギリス人の英語の先生に各ナレーターの音声を聞いてもらったところ、1人は南部、もう1人も南部だがロンドンに近い地域のアクセントだそうです。私は模試を32回分やって慣れてきて、ここに紹介した音声ははっきりと聞き取れます。ただ大学教授やBBC、映画やドラマの俳優が話す発音とは違う感じがします。やはりETS公式問題集や過去問で慣れる必要があり、このあたりにもETSの商魂を感じます。

 ナレーターは上記のラインナップですが、朗読文に出てくる人物の国籍は多様で、どの国の人なのか、あるいは人名や社名なのかも一瞬聞いただけではわからないこともあります。

 Readingは世界中の国々の記事、ウエブサイト、メール、メモ、注文書などが出てきて、舞台となる国によってスペリングも異なります。