2020年12月9日水曜日

コロナ禍が生み出す郊外住宅バブル

  業界最大手のSハウス営業マンによれば、今や東京郊外の一戸建て分譲市場はバブルで「7000万~8000万円の物件が飛ぶように売れている」という。

 思わずググってみると、八王子から横浜線を乗り継いた駅から徒歩13分。かなり不便と言わざるを得ない立地の建売が、確かにその価格帯で販売され、すでに最終一邸だという。土地面積169平米と郊外物件としては普通だが、建ぺい率70%で建物面積は131平米と比較的広め。だが全体的に見れば、営業マン自ら「バブル」と言うのもうなずける。

 購買層は都心のタワーマンションから移り住むテレワーカーかもしれない。北向きの狭い億ションに住んでいれば、全室角部屋で日当たり良好な広い家に一目ぼれしても不思議ではない。ギリギリ八王子市なので都市ガスは通っているし、都心に出るのに新幹線を使う必要もない。そうした点で軽井沢より維持費や交通費は大幅に安上がりで、しかも自然環境は豊かなのが受けているのだろう。

 これまでは値段もつかなかったような郊外の築古物件も徐々に売れ始めているようだ。30万~100万円程度の古い家を買い、自分でリノベする様子を伝えるYouTube動画が登録者数を伸ばしている。

 少し前まではマスコミが郊外住宅の未来を憂う報道を連発していた。私もどうしようかと悩んでいたが、最近では近所で建て替える家が増えている。今後20~30年は住む決意の表れだろう。このため年がら年中、解体工事や建築の騒音が鳴り響き、閑静な住宅街が実はうるさいという事態も発生している。