GDP世界2位の中国が各分野で躍進し、いくつかの分野では世界1位になった。昨年末、スーパーコンピューターの性能と台数で米国を抜いてトップに躍り出た。
米国の大学の2倍、3倍の給料をオファーし、ものすごい勢いで米国在住の中国人研究者を呼び戻して米国で学んだ成果を次世代に伝えているという。
安全保障や軍事力では核弾頭の数を圧倒的に持つ米国とロシアしか話にならないと言う。軍事力は確かに潜在的な脅しや圧力にはなると思う。
だが逆に米国には「戦争をする国」というイメージがつきまとい、一般消費者の受けはよくない。水産物で言えば、同じ海域で採れたロブスターでありながらカナダ産のほうが米国産より人気があり、高く売れる傾向もあるらしい。
ジェトロが世界各地で行った調査では、自国以外の国の料理ではどこが好きかという質問に対して、 日本がダントツでトップだった。アメリカは低迷していたが、アメリカ料理が一番好きと答えた人の割合がそれでも最も多かったのは韓国だった。
韓国の釜山に行ったとき、いろいろな種類の屋台の店があり、靴下を売っている屋台まであったのだが、オバマ大統領やスターバックスの絵柄があって驚いた。
中国の台頭については米国のように戦争をしかけるというより、黙っていつの間にか占領しているイメージだ。隣国にとってはイヤな話だが、欧州や南米など利害関係がない第三者の目からはそのほうがマシだという見方も出てきている。
中国の国力がすごいなと思うのは、中国共産党の一党独裁なので政策を進める速度や効率が格段に高い点である。国家>>>>>>個人という図式で国家だけが土地所有権を持っているため、鉄道や幹線道路のインフラ整備がメチャクチャ速く進む。
韓国のロッテ財閥の所有するゴルフ場に米国が設置したミサイル監視システムが気に入らないとなれば、中国からロッテ系の店を追い出せるし、共産党の指導で韓国へ行く観光客は激減。同様に台湾の現政権も気に入らないので、台湾への観光客も激減したという。
日本や米国、欧州はいくらなんでも自国民の個人行動まで規制できない。
中国のイメージは全国民が中国共産党という会社の社員で、社長の習近平や上層部への批判は許されないし、彼らの言うことには絶対服従だ。選挙はないが、一定の意思決定プロセス、結局のところ実力がないと這い上がれない権力闘争、中国四千年の歴史から学ぶ帝王学などがある。大躍進や文化大革命といった破壊的な過去はあったものの、それが繰り返されてはいない。政治・経済など各分野のリーダーは10億人の中から出てきたわけで、1億人や5000万人から選ばれた人物より優秀である可能性は高いだろう。
一方、北朝鮮は国全体が暴力夫に支配された家庭で、国民は離婚が許されない妻や運命に甘んじる子供のようだ。
総じて言えば、自分は日本に生まれてかなりラッキーだと思う。気候や文化では欧州が魅力的だが、あの所得税の高さを思うと欧州で働きたいとは思わない。