どの国に行っても巨大なショッピングモールとお馴染みの店があり、米国主導のグローバリズムの権化といった観があった。だがその米国でショッピングモールの衰退が激しく、今ではネットショッピングが主流のようだ。
それとは対照的に、香港やシンガポールでは買い物は食事と並んで最大の楽しみとして君臨している。地元の人いわく「買い物、食事、買い物。。。その繰り返しが永遠に続く」のだという。狭い家でしまっておくスペースも限られるため、買っても結局は捨ててしまうほとだと。
この違いは何だろうか。統計によれば香港は不動産価格の高騰のため、世界で最も住宅取得が困難な場所で、平均的な住宅の価格が中間層の年収の18倍にも及ぶ。40平米のアパートに家族4~5人で住んでいるのが普通だという。これでは誰しも外に出たくなる。だが年間を通じて蒸し暑い日が多いため、行き先はショッピングセンターやレストランということになる。
シンガポールでも似たような状況で、一戸建てに住めるのは本当に限られた富裕層だけ。大半の住民は高層住宅に住む。
東京に住む私の場合、食料品の買い物は週1回のネットショッピングで足りない分はコンビニで済ませる。以前はショップチャンネルという買い物チャンネルにかなりはまっていたが、ここ5~6年はほとんどしていない。
ブランド物には全くと言っていいほど興味がない。 洋服や靴、バッグ、腕時計などを選ぶ基準は、まず第一に着心地やつけ心地がよいか。アクセサリーや宝石に至るまでこの基準だが、そもそもこうした品にもブランド物と同様、ほとんど関心がなくなった。
そういえば両親も「もう欲しいものはほとんどないね」と言っていた。
アンチエイジングを目的としたエステや化粧品にはかなりの投資をしてきたが、そのピークも過ぎた。30代後半~40代まではある程度の効果はあったと思うが、50代となると今さら少しでも若く見えることに資金や時間をつぎ込むのはコスパがよくないと思い始める。
ここでもテーマは自分がいかにラクに感じるか。そして自然なもの。白髪染め、マニュキア、厚化粧、使い勝手の悪い小さなバッグ、ギラギラした指輪やネックレス、ハイヒール。。。そうしたものは私には全て不自然でやり過ぎに思える。
自分の趣味はどちらかと言えば無印良品のように主張しないもの。アジアやヨーロッパでのMUJIのうなぎのぼりの人気度を見ると、そう考えるのは私だけではないのかもしれない。
特に結論はないのだが、ある程度自分のスペースがあり、だいたい一通りのことをやり、自然と接する機会に恵まれれば、物欲は減退するものなのだろうか。