10月22日の衆院選に向けて判断材料を集めるために、党首討論と記者会見の全編をビデオで見た。政治と宗教の話題はタブーとか、避けたほうが無難とも言われるが、あえて私見をまとめてみたい。
私もかつてマスコミで働いていたのでわかるが、当然紙面には相当な字数制限があるので提供する側の主観によって何を伝えるかが決まる。
ざっと報道記事を読んでいて、マスコミは安倍さんにかなり意地悪だなと思った。就職率が改善し、GDPも過去最高を記録していることを何度も強調していたが、完全無視。調べてみると有効求人倍率は1.54倍とバブル期よりも高く、1974年以来の高水準だという。確かに私の周囲でも、より高収入な仕事に転職する人が後を絶たない。
小池都知事の突然感に私は驚き、失望している。4年契約の新しい仕事に就いて1年後に突然大っぴらに忙しい副業を始めた社員がいたら、 社長はどう思うだろうか。自治体の首長がこうした挙に出られるとは知らなかったが、有権者や常識的な社会人をバカにしている。
そして党首討論の冒頭30秒の挨拶という政策の肝を語る重要な場面で、「高齢者の方にはシルバーパスではなく学生割引で大学に通ってもらえばプライドが保てる」と意味不明な内容を語り、取って付けた感が満載。小池氏はその後も同じ内容を繰り返した。
学校を卒業後、プロとして何十年も働いて社会に貢献した経験値の高い方々に対して、かなり失礼な発言だと思うのは私だけだろうか。
「希望の党」のサイトを見ると、中山恭子氏、細野豪志氏らの名前が並んでいるが略歴がまったく書かれていない。 載せてしまえば理念が根本的に違う人々の寄せ集めだと一目瞭然に確認できてしまうからだろう。
公明党の言う私立高校無償化も訳がわからない。宗教など独自の教育方針のために費用をかけている私立学校を公金で平等扱いする根拠はない。山口氏に迫られて、安倍氏も「検討する」などと安易に反応してしまい、ヤフーで炎上している。
共産党の憲法と自衛隊に対する考えも詭弁にしか聞こえなかった。日本共産党は自衛隊を違憲と判断しているが、もし政権を取った場合、国民の合意が成熟するまで自衛隊の存在を認め、政権としては合憲という立場を取る、と。
この論法で行けば、共産党は自らの考えが国民の合意に反していると堂々と認めているし、国民の合意が成熟するまで何でもありだということになるだろう。