米国の人種差別反対へのデモや暴動の激しさとは対照的に、こうしたニュースをほとんど聞いたことがない移民国家もある。
外資系航空会社の客室乗務員として、長年に亘り世界の主要都市を頻繁に訪れた知人の最も好きな都市はカナダのバンクーバーだという。理由は多様な人種や民族が平和的に共存し、アジア人にとって居心地のよさを感じるから、だそうだ。
昨日、ニュージーランドの英語の先生に人種間の摩擦や暴動が起きたことがあるかと聞いたら、全くないと言っていた。白人男性一人の意見ではあるが、確かにニュージーランド発のこうしたニュースは伝わってこない。1893年に女性参政権を世界で最も早く導入し、現在は30代女性が首相を務める国でもある。
一方でオーストラリアは人種差別が激しいと聞いたことがある。オーストラリアで育った日本人男性は、歩いていて石を投げつけられ暴言を吐かれることは数え切れなかったという。このため子供の頃に住んでいた土地が懐かしいとも思わないし、二度と戻りたくないそうだ。
こうした違いはどこから生まれるのだろうか。
正直よくわからないのだが、米国の特徴として人種・宗教等によって住む地域がかなり厳格に分かれている。ニューヨーク市クイーンズ地区には黒人の富裕層だけが住む住宅街がある。ニューヨークに限らず各都市でユダヤ人も独自の地区に固まって住んでいるし、白人しか住んでいない地域もある。
このほか政治的な背景もあると思われ、別の機会に詳述したい。