緊急事態宣言は解除され、日常が徐々に戻ってきたのと同時に感染者数は再び増加。「東京アラート」が発動されている。
都庁やレインボーブリッジの赤いライトアップが意味するものは「自己責任でお願いします」ということだろう。たちの悪い未知のウイルスへの感染を防ぐためにやることは自粛中とさほど変わらない。外部状況が緩くなっている分、より気をつける必要がある。
少なくともインフルエンザと同程度のワクチンや治療法が確立するまでは、自粛生活を続けたほうが無難だろう。生活上どうしても必要なことはやるしかないが、それ以外の濃厚接触は避ける。
人間は習慣の生き物で、慣れ親しんだ活動でも無理矢理やめてしてしまえば意外とどうにかなる。〇〇がない状態を維持するために△△を始め、それに慣れてしまうのだ。例えば、酒をやめてスパークリングウオーターを飲みはじめたら、意外とおいしくて習慣化した。
そう考えていくと、コロナ前に一般的に行われていた活動を代替する活動に活路があるかもしれない。
例えば、5Gの次の6Gではバーチャルリアリティーが高度化し、物理的に同じ空間にいなくてもネットを通じてほぼ同じ体験ができるようになるらしい。ビッグデータと映像技術のおかげで、グーグルマップを検索するのと同じ手軽さと感覚で、海外旅行に行かなくても自宅にいながらにして欧州の石畳を散歩できるかもしれない。
最近話した骨董店によれば、人工ダイヤモンドが本物に限りなく近づいているため、5年後には本物の市場はなくなる、と言われているのと似ている。
こうして「本場」「本物」の価値が下がり、代替物の価値が上がる。
どこにいてもリアルな感覚で素敵な観光地を旅する感覚を味わえるのであれば、わざわざ高い旅費を払い、長距離フライトを我慢する必要はない。インフラが整い地価はそこまで高くない新興国や田舎に住むのがコスパがよい、ということになる。
タイではすでにThailand Elite Visaというビザで中間層以上の外国人を呼び込んでいる。5年間で180万円程度を払えばタイに住むことができ、銀行口座開設などの生活支援も受けられる、というものだ。20年まで滞在可能なビザ費用は約750万円。イギリスやアメリカの投資ビザのように億単位の投資や現地雇用は必要とせず、ビザ代を払い過去に犯罪歴がなければもらえるようだ。
コロナリスクの高い欧米から、感染率が低く生活費が安い国や地域に人々が移住し、そこから新たなビジネスチャンスが生まれるかもしれない。