2019年2月8日金曜日

オンライン英会話の効用

 私は英語を書くのは得意で、旧TOEFLのエッセー(TWE=Test of Written English)は6.0(満点)、留学先のLondon School of Economicsの修士論文ではDistinction(上位4-5%)を取った。オックスフォードで博士号を取ったイギリス人指導教官に"I can't believe you're a non-native speaker. You should be very proud of your English writing skills."と言われてかなりうれしかった。

 だが話すとなると、そこまで行かない。普通に話はできるし会議にも出るが、日本人で私とは比べ物にならないほど話すのが上手な人を何人も知っている。話すのは書く以上に、筋トレや有酸素運動に相当する筋肉的な要素が入ってくる感じがする。なので毎日運動するのと同じように、毎日英語を話す練習をしている。

 オンライン英会話はたくさんの先生から自分の好きな先生を選ぶことができ、自宅やスマホで手軽にできる。現役時代はバリバリと働き、今ではセミリタイアで旅行をしながら時間がある時に趣味で英語を教えている、といった先生も多い。

 最近、本当に久しぶりにこんなに充実した話ができた、と思う先生がいた。まさにこういう会話を私はしたかった。長い間のどが渇いていたが、ようやく1リットルの水を一気に飲んだ、といった感覚だった。

 彼女は元投資銀行の重役で、アメリカの上級管理職の行動様式、考え方の特徴、貿易収支、さらにはガイドブックには出ていないヨーロッパの素敵な場所について語ってくれて、ものすごく参考になった。こういう人は英語も洗練されていて、形容詞の使い方ひとつで明瞭かつ知的な会話が可能になる、という例を体現してくれる。

 ただ自分に自信があるあまり、思い込みが激しいと思うこともあった。米国農務省の職員数は10万人なのだが、「そんなに多いわけないでしょ。1万人じゃないの」と言い張る。ちょっとググればすぐにわかる話だし、別にそこで議論する意味もないので、それ以上気にしなかった。

 私にとっては素晴らしい先生なのだが、ほかの生徒にとってはそうでもないようだ。

 なかには5点満点で1点をつけて酷評したレビューもあった。「『なんて言ったのかわからないわ。正しく発音してみなさい』と言われて凹みました 」と言う。まあ、これは生徒がよほど出来ないのだろう。間違っている発音を平気で何度も続ける人はいるし、これはある種の傲慢さの表れとも言える。だいたい、英語を習うためにレッスンを取っているんだから、間違いを指摘されるのは当たり前だろう。

 こういう的外れなレビューがあるおかげで、すごくいい先生とのアポも取りやすくなる。