温故知新ーーかつて住んでいた場所、学校や職場のあった場所を訪ねてみると、貴重な発見がある。
当時の状況を思い出し、なぜ自分はあのような行動を取ったのかが手に取るようにわかる。自分の価値観、人生の優先項目が明確になり、今後の方針を立てるうえで参考になる。
それと同時に意外にも、儲かる商売、儲からない商売が一目瞭然でわかる。
というのも、「あれ、ここには昔〇〇があったのに。。。」「ああ、この店はまだある」と確認していくことによって、残酷なほどに時代や経済の流れを実感する。
最近、都内数カ所を散策して感じたことをまとめてみよう。
・ロケーション、ロケーション、ロケーション
駅近、それも地下鉄を出てすぐ、大通りの交差点といった最高の場所にある店は残っている。スタバやドトール以外の喫茶店、文具店、老舗菓子店、銀行など、必ずしもトレンドに合った商売というわけでもない。
・蕎麦屋は強い
大通り沿い、バス停の前など人通りの多い道にある蕎麦屋は続いている。
・日常に密着した商売も手堅い
住宅地の中にある小さな電気店はちょっとした電気工事の需要があるためか、結構な割合で続いている。靴は履いてみないとフィット感がわからないので、靴店もオンラインショッピングにさほど押されていないようだ。
・マッサージ、鍼灸、整体など癒し系の店がかなり多くなった。
・イタメシ、フレンチ、高級菓子は同じ店の生存率がかなり低い。むしろ、以前は西洋料理だった店が中華、台湾、韓国料理の店に代わった例が多い。
・勝ち組、負け組への明確な対応
東京、パリ、ロンドンなどの大都市圏の傾向として、西側が金持ち、東側が貧乏というざっくりとした色分けがある。だが最近の東京の傾向として興味深いのは、そうした大きな色分けを残しつつも、同じ地域でも富裕層と貧困層が共存し、各層に対応した商売が登場していることだ。
例えば、西荻窪では紀伊国屋スーパーのすぐ隣に西友があり、「近隣の競合他社のチラシよりも1円でも高ければ値下げします」と赤字で目立つようにうたっている。
・ガソリンスタンドの撤退が顕著
GSのあとはコンビニ、どこかの会社などに代わっている。
・都心居住者の増加
大手町・神田界隈といった、かつては商業一色だった場所にもマンションが建つようになり、居住者に対応したスーパーができている。