私は庶民の家庭で育ったが、最近お金持ちの苦労?とはこういうものかと想像できることがあった。
米国債券の投信を父から相続したものの、債券市場と為替相場、分配金、手数料などが複雑に絡み合い、理解しようとすればするほどわからなくなり、その間評価額は乱高下している。ど素人が理解できない金融商品を持っている不安が常にあった。
米国金利が上昇局面にあり、債券市場はそれと反対の動きをするという証券会社の説明を受け、では今が売り時だなと思った。私は家を買ったことがなく、おそらく人生で最高額の取引だと思う。ロレックスの時計を買えるほどのリターンは出たので、これでいいだろうと全額売却した。
これでほっとして、かなりぐっすり眠れるようになった。そして思ったのだが、この資産は相続して自分名義になったものの、お父さんから預かっているものという意識が常にあった。人から預かったもの、ましてや厳しい父から渡されたもので損失を出すなどありえない。これだけリターンを出せれば、父も納得してくれただろう。
もしかしたら、代々続くお金持ちの心情とはこうしたものだろうか? そうなるとお金持ちの人生もストレスがありそうだ。だからこそ断捨離して、あえて物を持たず、身軽に暮らすライフスタイルが受けているのかもしれない。
今回の件について考えるうち、最大の資産は自分自身だとも思った。この数年頭から離れなかった金融商品でリターンは出したが、私は本業で毎月この程度の金額を稼いでいる。自分に理解できない複雑な内容を理解しようと悩むよりも、自分がわかっている仕事に集中し、自分の健康を維持・増進させ、自分自身という資産価値を高めてうまく動かしたほうが効率的ではないのか?
ただ直感的にユーロはこれ以上は上がらないと確信して全額売却し、結果としてそのレートは過去3年最高値を続けている。意外と自分には金転がしの才能もあるのかもしれない。。。?