2017年4月4日火曜日

おいしさとは何か?

 おいしいと感じるとき、なにが違うのだろうか。

 先月米国メイン州へ行き、現地のロブスターを食べる機会があった。これまでワシントンDCやボストンの高級レストラン、ロブスターサンドの店でも食べたことがあったが、地元の店は別物であった。

 かつて米国留学中、「米国のシーフードだったら、とにかくメイン州に行きなさい!!」と言われたことがあり、それ以来とても気になっていたが、ついに足を踏み入れた。その意味がわかった気がする。

 現地の水産業者いわく「アメリカには戦争といった悪いイメージがあり、我々は損をしている」と。確かにメイン州のロブスターはアグレッシブさとは対極にある。

 まずは「自分はおいしいでしょ!」という前面に出た主張がない。 これとは逆に、一般的な高級レストランでは皿に盛られた一品一品に繊細だが明確なメッセージがある。

 あくまで自然、そしてプリプリで全体として最終的に深い満足感をもたらす。 同じ皿に盛られているのはゆでたイモとトウモロコシ、パン、つけて食べる用の溶かしたバターのみ。そこがイギリスっぽさも髣髴とさせ、それ以上の誇張がない。

 自分がすごくハンサムなのに気づいてもいないイケメン、化粧やファッションをまったく追求しない生まれながらの美女。生まれ育ちのよさだけが際立つ、いい意味での田舎っぽさ。

 おいしさ、さらに言えば魅力とは何か、この数日間ずっと考えている。