2017年2月4日土曜日

完璧な人生の演出

 フェイスブックはアメリカ的だと思う。素晴らしい完璧な人生、家族、仕事を多くの友達にアピールする。一点の曇りもないテレビコマーシャルのような明るさ。Awesome, terrific, fantastic, love you!!といった文言にはある種の緊張感が伴う。就職面接のように、自分の持つ全てを堂々と強調する。

 アメリカ人のクリスマスカードは一年の出来事のハイライトだ。美しく優秀に成長したわが子、ユーモアにあふれ協力的なパートナー、やりがいのある仕事、一生忘れらない休暇、美しい我が家。。。これぞ完璧な人生、しかも毎年。フェイスブックはその日刊版といえる。

 謙譲の文化のもと、「勝って兜の緒を締めよ」と父親に口が酸っぱくなるほど言われて育った自分には、まぶしすぎる。

 ドイツ人、イギリス人の友人に聞いてみると、これほど完璧に人生の演出をする習慣はないようだ。アメリカ人の友人でも個人的に話してみれば、表向きの完璧な人生にはない側面を知ることもある。光と影というか、影の部分は少なくともフェイスブックではほとんど語られない。

 サービスや品質の完璧さに関しては、明らかに日本が世界を圧倒している。日本人が一歩海外に出れば、誰しもイヤというほど痛感する。だが、日本人にはこの完璧な世界が当たり前すぎて話題にもならない。