2022年4月13日水曜日

出雲大社 日本最強のパワースポットを探訪

 足立美術館の見学を終え、無料シャトルバスで安来駅に戻る。

 特急やくも号で最終目的地・出雲市まで48分。駅から出雲大社近くの旅館にバスで向かい、40分で最寄りのバス停に到着。

 江戸時代に創業した老舗の旅館だが、各部屋は最近リノベ済みでシャワートイレもある。ただ昭和っぽい太い棒にチェーンのついた鍵でドアの建てつけが悪く、どうにも鍵が閉まらない。古い建物にありがちな「コツ」が必要で、フロントに説明してもらいつつ、どうにか開閉できるようになった。

 午後6時過ぎで辺りは暗くなりつつある。出雲大社まで徒歩3分だが、周囲の食事処や店はコンビニとスタバを除き、全て閉まっている。蕎麦屋は午後4時半には閉店するという。

 旅館のフルコース料理はカロリー過剰→体重オーバーとなるため、食事は予約していない。ファミリーマートで夕食と翌朝の朝食を調達。温泉には夜と朝に入る。

日本海の浜辺を散策

 翌日は快晴で素晴らしいお天気。まずは日本海沿いの弁天島周辺の散策→出雲大社参拝→宝物殿→ランチ→島根県立古代出雲歴史博物館(以下、博物館)という流れで行く。最後に旅館に預けておいた荷物を引き取り、近くのバス停から空港行きのシャトルバスに乗る。

 晴れた日の海辺はすごく気持ちがいい。弁天島には海の神様を祭った沖御前神社がある。


 出雲大社へ歩いて行くと、玄関先に花を飾っている家をよく見かける。


 伝統的な日本家屋が目立つが、どこか沖縄を思わせるオレンジ色の瓦屋根もある。


 出雲大社には本殿まで最も遠くから数えて一の鳥居~四の鳥居まであり、この順番でくぐって行くのが正式な参拝方法とされる。だが一の鳥居は工事中のため、二の鳥居から出発。ここが正門でもあり、周辺に食事処や店が最も多い。

 
神々しい満開の桜が待つ

 のどかな風景が広がり、出雲でも桜は満開で最高の見頃!🌸💯


 夢中で桜の写真を撮っていると、掃除の女性と目が合う。昨日まで6分咲きだったが、今日になって一気に満開になったという。素晴らしい。。この神々しい桜の花が、私を待っていてくれたとは😍 

 この時期はまだ夜は寒すぎて、夜桜を見ながら散策する習慣はないそうだ。

清々しい気がみなぎる

 境内には神々しく清々しい気がみなぎっている。伊勢神宮とも共通する雰囲気がある。まさにパワースポット。


 やがて本殿が見えてくる。


 おお。。有名な立ち姿と注連縄。かなり太い。


 出雲大社と言えば、縁結びの神様として有名だ。最近私のYouTubeチャンネルが突然バズったので、たくさんの登録者と視聴者が来てくれますようにとお祈りする。神様からよい反応をいただけた😍

 出雲大社は「因幡の白うさぎ」で有名な大黒様を祭っているため、境内にはうさぎの置物がたくさんある。


宝物殿で日本の権力構造を知る

 境内の各所をめぐり参拝を終え、宝物殿を見学する。入場料300円、写真撮影は不可。

 出雲大社では60年に一度、大規模修繕を行っている。過去には何度か社屋を建て直し、工事のため社屋を付近の別の場所に移した。これを「遷宮」と言う。その際に見つかり、古代の社屋で使用されていた太い柱が展示されている。

 さらに注目したのは、歴代の将軍から「上納」された鎧兜などの品々である。贈り物を受け取る側>贈る側、という上下関係を示すものだ。

 出雲大社は神話時代に日本を建国した大黒様を祭っている。大黒様は天照大御神に日本統治を引き継がせた。この経緯を見れば、出雲大社>伊勢神宮(皇室)という上下関係が成り立つ。

 結論として、出雲大社は日本最高の「パワースポット」と言える。

 それを確かめるため、宝物殿や博物館の受付で「出雲大社は伊勢神宮より格上ですか?」と聞いてみた。「上とか下とかはないと思う」とか「宮司さんに聞いてください、としか申し上げられない」と言われたものの、「お伊勢さんのほうが上です」とは誰も言わなかった。

 そこでふと思い出したのだが、竹下登元首相は島根県の出身である。竹下派は保守本流と言われ、竹下登氏の弟・亘氏は女性宮家の創設に反対している。

 世論調査で国民の多くが女性天皇を支持するなか、岸田首相は自民党保守派の意見を重んじて議論が進まない。どうしてだろうと思っていたが、こうではないだろうか。

 つまり、出雲大社は日本で最も格上の神社とされ、そのお膝元を地盤とする政治家を無視することはできない。

 そうした権力基盤もあるのだろうか。周辺には立派な家屋が多く、ほかの田舎とは雰囲気が違う。


 出雲大社の周辺には蕎麦屋、工芸品や和菓子の店はあるが、さほど多くはない。これに対して、伊勢神宮の前には銘菓・赤福など土産物店や飲食店がひしめく通りがあり、もっと商業的な賑わいがある。

 全体的な雰囲気として、出雲大社はそこまで必死に客寄せをしなくてもいい余裕を感じさせる。

 そこで大学時代に教職英語の授業で一緒だったクラスメートを思い出した。彼女は島根県の出身で、卒業後は地元へ帰って教員になると早くから決めていた。世間知らずだった私は、全く迷いのない雰囲気をやや不思議に感じていた。せっかく東京に出てきたのに、なぜ田舎に戻るのだろうか。

 ようやくわかった。おそらく島根県は日本のどこよりも格上という認識があり、東京の大学に進学したのは視野を広げて教職免許を取るためにすぎない。

 さらに現地で気づいた点として、伝統的な日本家屋の前にお墓のある風景をよく見かける。現在では、昭和23年に制定された墓地埋葬法によって、寺院や霊園など墓地として許可された場所にしか墓を建てられない。だが同法より以前に建てられた墓については、存続が認められている。


 こうした「屋敷墓」のある家々は昭和23年よりも前から続いている、ということだ。戦災や地震、水害で壊滅することもなく、災害に強い土地なのだろう。死後には家の前にある墓に埋葬されると思えば、いつまでも家族と一緒という感覚かもしれない。こうして安全・安心な故郷に住み続けたい、という思いは想像できる。

 昼食は割子蕎麦にする。割子と呼ばれる丸い漆器に蕎麦を盛り、薬味と蕎麦つゆをかける。いろいろな味を楽しめておいしい。


 午後は博物館を見学。常設展(大人620円)では過去の出雲大社・本殿を復元した模型、歴史資料がある。


 奈良時代に天皇の命令で全国各地の状況をまとめた報告書「風土記」のうち、現在では唯一ほぼ完全な形で残っている出雲国風土記について、当時の生活の再現などの特別展示で説明している。


 島根県の歴史を詳しく学べる映画上映も行っていたが、あいにくバスの出発時刻が近づいていたため断念。係員も残念そうで、郷土愛の強さを感じさせた。

 始発のバス停で空港行のバスに乗る。発車までの間、別の乗客が運転手と話している。青森在住の女性で2カ月ごとに出雲大社を参拝しているという。旅館で出された料理は高級魚ノドクロもあったが、青森のほうが食事はおいしい、などと語っている。

 空港に到着、出発ロビーではテレビで島根・鳥取を中心とした天気予報をやっている。こういう地図を見るとあらためて旅行に来たんだなと実感する。


 飛行機はかなり空いており、途中でより眺望のよい席へ移動する。


 その甲斐もあり、絶景の富士山を拝むこともできた🗻


 まもなく夕日の羽田空港へ到着。


 羽田から電車を乗り継いで地元の駅に戻る。なんとここでも完璧に満開の桜が出迎えてくれた🌸💯😍