思い切って京都にやってきたことに充足感を覚えつつ、阪急と地下鉄を乗り継いで京都駅に戻る。
京都タワーも桜色にライトアップしている。
夜10時を過ぎ、タコ焼きだけでは足りないのでローソンで夕食と翌日の朝食を調達。ふだんは自炊なのでコンビニ食もうれしい。
観光激戦地でホテルの「タイムセール」
予約したホテルは駅から徒歩5分。シックなエントランスに高級感が漂う。
シングルルームで予約していたが、ツインが空いていたため24.6平米の部屋を用意してくれた。コロナと環境対応のため、通常は部屋に備わっている歯ブラシ、クシ、綿棒、コーヒー、ティーバッグなどは希望するものをチェックインの際に受付で受け取る。化粧水、美容液、さらにはフェイシャル用マスクまであって至れり尽くせり😍
トイレと浴室は別、上下に分かれたパジャマなど、ふつうのビジネスホテルを上回るサービスである。それが1泊4,928円と五千円を切るとは、ホテル側の儲けはほとんどないのではないか。
チェックイン当日の直前割引ならではの低価格であり、スーパーで言えば賞味期限直前の夕方セールのようなものだ。観光の激戦地でホテルの多い京都ならではだろう。
この後に訪れた出雲では、出雲大社に徒歩圏内の宿はあまりなく、直前のほうが値段が上がっていた。同じことが昨秋に旅行した秋田にも言える。
コロナのため多くの国際会議やイベントがキャンセルになっているという事情もあるが、コスパのよいホテルを見つけるには、東京・大阪・名古屋などの大都市では直前、ホテルの数が限られる地方では余裕を持って探すといいだろう。
時間がなければ夜桜をお勧め
京都2日目は快晴となり、昨晩訪れた祇園と円山公園の桜が昼間ではどう見えるかを確かめに行く。
太陽の光を受けて輝いている。すごくきれいではあるが、夜桜の妖艶さはない。
昨日は高瀬川沿いをかなり歩き、時間切れで断念した白川筋にも行ってみる。高瀬川エリアは飲食店が多く、白川周辺は時代劇のセットのような古い町並みになっている。大安で結婚式のカップルも目立つ。
もちろん美しいのだが、晴れた空の下では「きれい!」の一言で終わってしまう。できれば昼夜を比較し、時間が厳しければ夜を是非ともお勧めしたい。
陰と陽があってこそ深さが生まれる。「暗闇+灯り=感動」の法則。人生の陰鬱さがよろこびを輝かせる。そう思えば何も恐れることはない。まあ、あまり嫌な思いとか、バカバカしい体験はしたくないものだが(😅)。
炎天下で清水寺への坂道を行く
昨晩のように一時間半も眺めていたい感情はわかない。そうなると予定より時間があり、今から清水寺に足をのばしたあと、午後に岡山へ移動、後楽園の見学もできる。明日の予報は雨なので、晴れのうちに行くことにしよう。
「またお願いします!と言っていたタコ焼き屋さんは商売繁盛で待ちそうだったので、そのまま清水寺へGO。中学の修学旅行、友人との訪問、そして今回が3回目。どんな様子かはわかっていたが、熱中症になるかと思うほど天気がよく、観光客で混み合う急な坂道をコートを抱えながら歩くのは結構きつい。
ようやく頂上にたどりつき、大人400円の拝観料を払う。まだ満開ではない木も多いが、かなり咲いてきている。高台は気持ちのいい風が吹いている。
参拝や三本の水が流れている個所は長蛇の列。これから岡山に行く体力を温存するため、すでに過去2回の訪問で終了、ということにする。
帰りの坂道で暑さしのぎに、抹茶アイスクリームを食べる。
若い女性4人組が入ってきて、うち3人はお団子を注文している。1人は抹茶アイスを食べたいらしいが、友達全員がお団子にするのを見て「え~、みんなお団子なの??」とあわてている。
この暑い中、アイスにしたければアイスにすればいいじゃんと思うが、女性ならではの集団心理なのか。そう言えば職場でもいい大人なのに、いつも仲良し同士でトイレに行く女性がいたな。トイレなんて私なら一人のほうがはるかにいいのだが。
Googleマップでは清水寺から京都駅まで徒歩32分となっている。だがこの暑さで断念、ちょうどタクシーが来たので拾う。
しかしながら、乗ってまもなく渋滞で全く動かない。これなら歩いたほうが早かったかな。。? どうやら細い道から大通りに出る交差点までつながっていた。1回の青信号で3~4台しか渡れないようだ。どっと疲れが出てぼんやり窓の外を眺めていた。
ようやく京都駅に到着、支払いは1,900円。「コロナ前よりは、まだ空いてますか?」と運転手さんに聞くと、かなり客足は戻ってきていると言う。昨夜の祇園と円山公園の夜桜が見事だったと話すと、なんと円山公園の枝垂桜を担当する庭師が所有する、この枝垂桜を株分けした「兄弟」の桜を見られる庭が嵐山にあるという。
えっ、そんなに貴重な話を聞けるんだったら、ボーっとしていないでもっと話せばよかった。。運転手さんはそれ以上の詳しい情報を持ち合わせていなかったが、これからはタクシーに乗る時にはもっと話すことにしよう。
京都駅で弁当を買って新幹線の中でランチを済ませ、スマホで「円山公園、枝垂桜、庭師、嵐山」などと検索してみる。
どうやら歴代庭師の家系で現在、16代目佐藤藤右衛門という方のようだ。まるで歌舞伎役者、というか市川團十郎でも12代目までしかいない(注:海老蔵が13代目を襲名予定だが、コロナのため延期)。
それだけ永い年月をかけて美学や手法を伝授し、たゆまぬ進歩を続けてきたからこそ、あの迫力ある桜が生まれたのだ。