2022年4月9日土曜日

岡山後楽園を訪問 日本三名園を制覇!

  岡山駅には14:47到着。駅近くのホテルにチェックインしてベッドに横になり、午後3時半過ぎに起き上がる。後楽園は午後6時まで開園しているが、入場は4時半まで。もう行かなくちゃ。

 バスは駅前から出ているが、すでに15:40のバスは行ってしまい、次は20分後。時間的に厳しいのでタクシーで後楽園へ向かう。

 京都でタクシー運転手の方から貴重な話を聞けたので、今度も自分から話しかけてみる。だが岡山の運転手は聞く一方であまり話さず、まもなく後楽園へ到着。

完璧な満開の桜がお出迎え

 タクシー発着所で降りると、ここもありえないくらい完璧な満開🌸💯


 正門まで少し歩いて入園料・大人410円を払う。偕楽園の300円、兼六園の320円よりやや高め。


 園内の桜も満開のお知らせ。素晴らしい😍


リラックスした雰囲気
 
 岡山藩二代目藩主の池田綱政が後楽園を設置し、「あまり手をかけない景色」と喜んだと案内に書いてある。

 たしかに広々とした空間が広がり、リラックスした雰囲気が特徴である。


 田んぼや茶畑まである。


 藁ぶき屋根の家、池の鯉、松など日本庭園らしい風景もあり、きれいに手入れされている。


 園内の散策は一時間程度で終了。後楽園の外側は、ゆったりと流れる旭川に面した散歩道になっている。


 通りかかった若いカップルの女性が「平和だね。。」とつぶやく。やや自虐的なニュアンスを含んでいる。もちろん平和には違いない。ここはウクライナでもロシアでもない。だが彼女が意味するのは「田舎だね」であることは、雰囲気から明らかである。

 旭川を渡ると岡山城だが、あいにく工事中だった。

 
 帰りはバスで岡山駅方面に戻る。地方によくある昭和っぽい商店街を眺めつつ、車内アナウンスが流れる。弁護士事務所の宣伝なのか「暴力事件の解決は〇〇」と流れてビビる。

 いやはや、暴力団の本部がある赤坂・六本木エリアを走る都バスですら、そんなCMは聞いたことがない。こういう宣伝にお金を払うということは、需要があるのだろう。後楽園のゆったりした雰囲気とのギャップが激しい。穏やかではないものの、現地に行って初めてわかる意外な発見は、旅行の楽しみのひとつである。

日本三名園とは何か?

 今回の旅行の主な目的は日本三名園の制覇であり、目的は達成した。
 
 ここで三名園とは何かを考え、三つの庭園を比較してみたい。
 
 兼六園、偕楽園、後楽園とも創設者は地元の大名である。皇族や将軍ではない。社会的地位は大名のほうが下であり、それは庭の全体的なレベルにも表れている。

 つまり日本三名園=日本のトップ3ではない。前述したとおり、日本文化の中心である京都は、千年以上続いた都の伝統やオーラを含め、別次元の世界である。
 
 ここで浮かび上がる疑問として、外から見てわかる美しさや魅力だけが重要なのだろうか。

大名のリーダーシップが光る偕楽園
 
 私としては偕楽園のユニークな立ち位置を語ってみたい。偕楽園は「民と偕(とも)に楽しむ」という趣旨で、水戸藩第九代藩主の徳川斉昭(なりあき)が自ら構想した。
 
 広大な土地に3,000本もの梅の木を植えたのも、 民衆が楽しめるようにするためだ。

 
 では桜ではなく、なぜ梅なのか。
 
 梅は冬の終わりを告げ、最初に咲く花のひとつである。すなわち、これから農作業が始まる時期に皆で集まり、親睦を深めて協力しやすい体制をつくるのが、斉昭の意図だったのではないだろうか。それに加えて、梅の実は梅酒、梅ジュース、梅の甘露煮、梅干しと多様な特産品にもなる。
 
 つまり支配者の美意識や管理能力を示す京都の庭園とは、そもそも目的が異なる。偕楽園は民衆のための福利厚生施設であり、コミュニケーションを深める場なのだ。創設者である大名の着眼点とリーダシップこそが、偕楽園の魅力と言える。

「小京都」の兼六園

 これに対して金沢は小京都と言われ、兼六園にもあてはまる。非常によく手入れされており、管理状態では三名園でトップだと思う。

 しかしながら、デザインは全体的に大味であり、京都の古典的な庭のような新鮮な驚きはない。ただ最も有名な雪の季節に訪れたわけではないので、ベストシーズンであれば違う印象なのかもしれない。

 と言うのも、過去に京都は何度も訪れたことはあるが、満開の桜の時期は初めてだった。今回の京都旅行ほど感動したことはなく、タイミングは極めて重要だと実感した。

 
 後楽園は創設者自らが「あまり手をかけない景色」を好んだように、あえてボーっとした感覚を売りにしている。 

 結論として日本三名園を制覇したのは貴重な体験であり、日本庭園を比較するうえで興味深い視点を得られた。