個人的な感覚だが、20~30年前と比べて日本の組織同士で「さん」をつける頻度が高くなったような気がする。
少なくとも官公庁ではなかったと思うのだが、どうだろうか。「環境省さん」「経済産業省さん」など。。。「東京都さん」はほとんど聞いたことがないが、「千葉県さん」と言うとすればアクセントによっては「千葉県産」となる可能性もある。
政党まで使っている。「自民党さん」「公明党さん」など。
「三井物産さん」は語尾が「さんさん」となってもあえてそう言うのだろうか。三菱商事は今でも「商事」だとすれば「商事さん」だろうか。そうすると「庄司さん」という人が三井物産に勤めていると紛らわしい。
固有名詞だけでなく、業界に対しても使うようだ。「卸売業者さん」 「百貨店さん」など。
「中小企業さん」もあるが「大企業さん」はさほど聞かない。世間の一部からにくたらしいと思われている存在には使わないのか。「反社会的勢力さん」もあり得ない。
そう考えると、「さん」づけをする基準としては、同じ業界内もしくは同じ経済サイクルで仕事をする者同士だが、微妙に利害が異なるため、敵対感を事前に緩和するため、もしくは「お前は我々とは違うんだよ」という意図を慇懃無礼に示すために「さん」を使う。
それに対して、日本人の世界から明らかに切り離された外部、自らとはかけ離れた存在や関係ない存在には使わないということだろうか。「国連さん」「EUさん」「ホワイトハウスさん」は聞いたことがない。
もしくは犬猿の仲が明らかで気を使う必要がない関係の場合、例えば右翼が「左翼さん」とは言わない。
面倒臭いなと思い、組織のさんづけをやめるという手もある。実は自分はほとんど使っていない。英語で直訳すると、Mr. Liberal Democratic Partyとか言うことになり、別の意味合いが出てくる。