2017年12月10日日曜日

「浮気」の効用

 世の中にはメンバーズカードがあふれている。化粧品、エステ、コーヒーショップ、洋服など、およそ店という類にはほとんどあり、それぞれのポイントがつく。「競合他社に行かないでくださいね、うちでポイントを貯めれば〇〇がもらえます」といった趣旨だ。

 だが、〇〇はマグカップ、エコバッグ、傘などすでに持っているものばかり。商品やサービス自体の質の高さで勝負できなければ意味がない。

 しかも商品やサービスで他社を凌駕できたとしても、全ての面に亘ってナンバーワンというのは難しい。

 例えばゴッドハンドのエステシャンがいる。彼女は素晴らしいが、残念なことに引っ越してしまうという。代わりに見つけた別の人は全体としてそれほどの腕ではなかったが、別の点に気づき、おかげで以前にはない改善がもたらされた。

 現状に不満であれば、なおさら妥協すべきではない。

 定期的に通っている歯科医が最近やる気がなく、もう少しいい先生がいるだろうと思い、結局やや遠くに開業した元の先生のところに通うことにした。保険範囲のクリーニングをしただけで見事に完璧に汚れが取れ、高額なホワイトニングをする必要などまったくない。

 昨日お願いした美容師Aは同じチェーン店でよりランクの高い別の美容師Bよりもはるかに接客態度がよく、腕もいいし、値段も安く、店も便利な場所にある。嫌な思いをしながらBの元へ通う意味はなく、Aに乗り換えたのは言うまでもない。

 惰性やポイントに惑わされず、貪欲によりよい品質やコスパを求めることは人生に新鮮な価値をもたらす。