10代の頃はユーミンの独特の音階、声、歌詞に魅了され、ほとんどユーミンしか聴かなかった。八王子出身の彼女は「中央フリーウエイ」(中央高速)、「雨のステーション」(青梅線・西立川駅)、「カンナ八号線」(環八)、「悲しいほどお天気」(玉川上水)などのご当地ソングも作り、地域的に身近な感じもある。
ユーミンは中学・高校が立教女学院と女子校だったが、共学の女子生徒の最大公約数的な感情をとらえた「最後の春休み」「卒業写真」といった作品もある。
最近、突如として懐かしくなりYouTubeで検索してみたら、鬼のように著作権度外視でアルバムをアップしている人がいた。何十年も聴いていなかった曲を久しぶりに何度もかけてしまい、当時の感覚を思い出しつつ、自分はまるで成長していないことに気づく。
それと同時に正直、あまりユーミンを聴くべきではなかったとも感じる。ユーミン自身ははっきりものを言うが、歌詞の内容はおとなしく受け身、被害者意識の強い女性の妄想が多い。演歌をややスタイリッシュにした感じというか。まあ、流行歌は所詮そんなものかもしれないが。
少なくとも今でいう男女共同参画社会とか、自分の意志で未来を切り開く、酩酊した幸福感を歌い上げるといったものはほとんどない。「恋人がサンタクロース」くらいだろうか。
