2017年9月29日金曜日

人生は失地回復の旅

 人生とは何だろうかと思いつつネット検索していて、「失ったものを取り戻すための行為」といった発言が印象に残った。

 ヘレン・ケラーは重度障害を乗り越えて、障害者福祉に尽力した。私は彼女の伝記を子供の頃に読み、この驚くべき努力をそもそも可能にしたのは、ケラー家が裕福で特別な家庭教師をお願いできたことだと知った。だからこそ庶民は頑張って働いてお金を稼ぎ、よりよい経済状態を目指す。

 容姿のコンプレックスを克服するためメークアップに磨きをかける女性もいる。石原慎太郎氏が小池百合子氏を「厚化粧」 と言って顰蹙を買ったが、実は顔にあざがあるのを隠すためだという小池氏のコメントが報道された。

 戦災に遭った人々が平和活動を行う。厳しい家庭環境に育った人が幸せな家庭を目指す。アル中の家族に苦しめられた人が適正飲酒を守る。受動喫煙に憤りを感じた人が禁煙活動に取り組む。寂しいと感じる人がペットを飼う。

 こうした行動には失地回復という共通のキーワードがある。

 自分はどうなのかと考えてみると、のびのびする自由という気がする。私の親は支配的で細かく、親子関係を例えるとマイクロマネージする上司とそれに従う部下といった関係だった。家のメインテナンス、 掃除の仕方、家計管理など全てにわたってマニュアルがあり、そのマニュアルは論理的で反論の余地のないルールに基づいていた。

 例えば、最後に風呂に入った人は風呂場のシートを拭いて蓋の上にかぶせ、その上に雑巾で拭いたスノコを載せ、椅子を置く。壁と窓も水滴がなくなるまで拭き、最後に換気扇をかける。この通りになっていないと父親に呼び出されて怒られる。トイレが完全に流れていなくても同様に呼び出されて指摘されるので、今でもトイレットペーパーの片鱗がゼロになるまで確認するクセがついている。イギリスではかなり難しい課題ではあったが。。。

 春休みに旅行に行きたくてもお金がなければ、親から借りてもよいが市場金利に応じた利息を加えてバイトをして返す。食事代は学食のBランチ×通学日数を計算して月初に親に請求する。Aランチを食べたければ、別の日に麺類やCランチにしても構わない。食事以外の出費は事前申請、親の決済が下りてから費用をもらい、領収書をつけて報告する。1~2週間で精算しないとリマインダーがきて、きちんとしろと指導を受ける。

 今では職場ではるかに多いルールに基づき、もっと複雑なやり取りをしている。だが子供の頃から細かい管理には慣れているので、ありがたいことに役立っているとは思う。

 だがほとんどの人はそうだと思うが、自分もいちいち細かく指示されるのは好きではない。なので家ではやりたいようにやり、自分でルールを作りたければ作って自分だけが守る。実際、エクセルで家計簿をつけて出費管理をしているし、レコーディングダイエットのサイトでカロリー・健康管理もしている。部屋の掃除も完全に自分の好みでルールを作っているが、守るのは自分だけ。

 支配構造からの脱却、それが私の人生のテーマかもしれない。

2017年9月28日木曜日

Home is where you make it

I’ve received a packet from the owner of my place to renew the contract. I’ll sign it and that means I will have lived here for eight years. When I decided this place I fell in love with it before seeing any other properties in the area. I still love it and have no complaints whatsoever.

Since my parents passed away, I’ve owned our five-bedroom house on a mountain where I spend weekends and holidays. Together with my one-bedroom apartment, I keep a total of 256 square meter space just to myself.

In both locations, neighbors are quiet and there is no noise. I enjoy this tranquil environment in which I don’t face any fights, nags, hierarchies, rivalries, competitions and compromises. In fact, I am not too into dramas or intense feelings.

Outside home, I negotiate as necessary and generally I can do well, although that does not mean I am very fond of that process.

I would rather like to use that energy to listen to every detail of a piece of music with my favorite loudspeakers. 

2017年9月22日金曜日

ユーミンの世界

 10代の頃はユーミンの独特の音階、声、歌詞に魅了され、ほとんどユーミンしか聴かなかった。八王子出身の彼女は「中央フリーウエイ」(中央高速)、「雨のステーション」(青梅線・西立川駅)、「カンナ八号線」(環八)、「悲しいほどお天気」(玉川上水)などのご当地ソングも作り、地域的に身近な感じもある。

 ユーミンは中学・高校が立教女学院と女子校だったが、共学の女子生徒の最大公約数的な感情をとらえた「最後の春休み」「卒業写真」といった作品もある。

 最近、突如として懐かしくなりYouTubeで検索してみたら、鬼のように著作権度外視でアルバムをアップしている人がいた。何十年も聴いていなかった曲を久しぶりに何度もかけてしまい、当時の感覚を思い出しつつ、自分はまるで成長していないことに気づく。

 それと同時に正直、あまりユーミンを聴くべきではなかったとも感じる。ユーミン自身ははっきりものを言うが、歌詞の内容はおとなしく受け身、被害者意識の強い女性の妄想が多い。演歌をややスタイリッシュにした感じというか。まあ、流行歌は所詮そんなものかもしれないが。

 少なくとも今でいう男女共同参画社会とか、自分の意志で未来を切り開く、酩酊した幸福感を歌い上げるといったものはほとんどない。「恋人がサンタクロース」くらいだろうか。

生きる意味とは?

 読売新聞の掲示板「発言小町」は人生相談や情報収集をする女性(たまに男性も)への鋭いコメントや有益な情報を得られるので、ついつい長々と読みふけってしまう。

 楽しみや希望がないという50代半ばの独身女性が「生きる意味」とは何かを尋ねた相談には、 深い洞察に満ちた回答に思わずうなってしまった。その内容をかいつまんでまとめてみると。。。

・毎日充実していてエネルギッシュで幸せな人ってなんか宗教やってるのかなと思います。

・真面目に人に迷惑をかけずに生きるのも立派です。ただし、一人で楽しむ趣味がないなら、人と関わらない限り楽しみは手に入りません。そして楽しみは、人生のいろんなマイナス感情とセットです。美味しいとこどりができない仕組みになっています。

・自分自身を可愛がったり、憐れんだり、納得させたり、見栄を張ったり。。。生きてるなんて、そんなもんです。

・今、自分の身近にある幸せに気が付かない人は、勝手に不幸な気分で人生を終わります。あ~あ、もったいない。

・結婚している人も、子どもがいる人も、趣味があって楽しそうな人もみんな「こうなりたい」って理想があって、それに向かって努力したから今があるんでしょう。

・結婚し子どもがいると、夫、義親、実親、子まで責任がかかってくる。子の数だけ、泣きわめく乳児の世話をし、その後も教育費は工面できるか、犯罪者にならないか、重く責任がのしかかる。途方もない資金も必要。そんな気が遠くなるような話、請け負いたいですか。家族を作る道を選んだ方も、それはそれで覚悟があるのです。

・結婚したり子供を持つことって、様々な苦労やトラブルは避けられないことだと思います。それによって何かを犠牲にしたり失ったりもするわけだし、その「マイナス的な何か」は独身の人よりも根が深いものだと感じてます。

・ご主人と旅行? 普段つまらないことばかりだから、旅行で盛り上がるわけです。日常が面白おかしく大満足の暮らしだったら、わざわざ旅行に行きません。子供の進学や結婚? 育児なんて、自分の時間も財産も体力も全部子供に奪われます。私の感覚では、自分の人生の半分くらいを子供に奪われました。その結果の進学、結婚、それが他人にとっては「楽しいことばかりね」と見えます。いやいや、大変ですよ…と白けます。結婚もそうです。結婚によって不幸になった人が世の中にはわんさといて、その人達から見たら「結婚しなかった」人はある意味賢いでしょう。現象は多面体です。単純な見方しかできない人は人生も面白くありません。

・楽しみって自分で見つけるんだよ。希望もね。自分で何かを行動して、希望を見出すのよ。ただ漠然と待っていれば誰かが、希望と楽しみを持ってきてくれる訳ないですよ。なにも大きな事を成し遂げなくてもいいのです。まずは手始めに、美味しい珈琲でも入れて一息つきましょう。

・大丈夫、今悩んでも、悩まなくてもこれから100年したら今地上に生きている人はほとんどいなくなってしまうから。どうせ居なくなるのだから悩むだけ無駄です。「今」を生きないと。きれいな花の鉢を買ってみる。映画を見て感動してみる。休みの日には少し手の込んだ料理を。不要な物を処分してできた空間に流れる風を感じてみる。などなど。小さな幸せはあちこちに山ほどあることに気づいてください。

・いろんなことにチャレンジして合わなければやめればいいんだし。数打ちゃ当たるですよ。何か一つでも行動を起こして、失敗しても、また行動を起こす。絶対になにも手に入らないことはないんだから!

・今の時代ってインスタ映え・承認欲求のクセがすごい! 「リア充」上等、キラキラ生活女子の押し売り大セールですからね。これらって、全部ポジティブな事項のようにみえて現代の闇(病み)と背中合わせというか、紙一重な気がします。自分より辛い人生の人、下と比べて自分を慰めたり、鼓舞したり。上を見て焦ったり、むなしく思ったり。上を見るのも下を見るのも無意味で毒にしかならないと思います。

・人生って案外早く終わり(寿命)が来ます。皆が皆80・90まで生きるわけではないですよ。急な病気の発見で、もう生きる日数が無いんだと分かった時、毎日がどんなに惜しい物か分かるでしょう。 そうなると人と比較したりしないし、自分が目いっぱいこの世を楽しんでこうと思うでしょう。

ボロボロのTシャツ

 記念品、お土産、旅行先で買うなどTシャツはたまる一方で、何枚持っているのか見当もつかない。

 だがよく着るTシャツはせいぜい3枚程度だったりする。ちょうどよい袖の長さ、丈、ゆったり過ぎず、ぴったり過ぎない微妙な大きさ、そして何と言っても決め手は適度な厚さ。こうしてスタメンとなるTシャツはかなりの倍率を勝ち抜いてきたものだ。
 
 よくあるのは厚過ぎて暑過ぎるTシャツ。紺や緑など濃い色のTシャツは往々にして分厚い。そう考えてみると、最初からちょうどいい厚さというか薄さのTシャツは今まで一枚もなかったかもしれない。

 適度な厚さは何度も洗濯するうちに、長年かけて実現していくものだ。今着ているTシャツは日常的に着て17年にもなる。ようやくちょうどよい具合になじんできたが、それと同時に襟ぐりがボロボロになってきた。

 さすがにボロボロだなとは思うが、気にしなければいい。この脱力感がなんともいえない。

2017年9月19日火曜日

Wonderful hairdresser

In the resumed effort to achieve my best physical appearance, the first thing I did was to look for an excellent hairdresser. Similar to the UN Framework Convention on Climate Change (UNFCCC) that bases the Kyoto Protocol and the Paris Agreement, it is the framework that serves as the foundation on which other initiatives might pay dividends.

For human looks, the framework means firstly a fit body; and secondly a great haircut. Imagine a flabby Paul McCartney or a Rod Stewart with unkempt hair. In other words, if you stay fit and have the right haircut, probably seventy percent of your work is done.

Until recently, to be precise this past Sunday, the best hairdresser I had ever had was Ira, an Irish woman who worked at a Vidal Sassoon salon at the corner of Fifth Avenue and 57th Street in New York (apparently the location has changed.) I met her in the summer of 1999. Then she moved to New Jersey and I came home in Tokyo.

Later I had a famous hairdresser who developed the famous "Seiko-chan cut" in the 1980s. He was good, but different from Ira. Unfortunately he met a traffic accident and his son took over, but their salon went out of business.

After eighteen years, I was incredibly lucky again. In the website of a salon in Tokyo owned by an immediate apprentice of the very Vidal Sassoon, an art director noted that "Count on me if you're concerned about wavy hair; I'll make it nice and controllable." That caught my eye because that was exactly what I wanted. 

He was extremely attentive to my needs and said, “With the right cut, you just need to dry your hair completely without trying to style it; I will do my best so that you decide to come back.” 

The next day after shampooing I followed his advice and it was perfect.

2017年9月16日土曜日

The value of great physical appearance

For the first time in a long time, I was struck by an excellent looking middle-aged man. At Four Seasons Singapore’s breakfast buffet, he was taking some green leaves. It was literally a second, and he returned to his table. I intuitively thought that he might be an actor, a model or other professional that takes advantage of his great looks to make a living. He certainly had a different aura. If I dare to compare, he was in line with Gregory Peck; or a quaint version of George Clooney.

I had no time or brave to tell him “You are very handsome.” Maybe I can do that the next morning, I imagined, but no luck.

Men generally do not pay as much attention to how they look as women do. As they reach middle age or older, that is even truer. In fact, many women also come to care less about their physical appearance after a certain point. 

Regardless of the gender, quite a few middle-aged people accumulate fat and that ruins great traits they might have such as a charming face. Having needless fat indicates a sense of giving up and a lack of self-control, thereby undermining the foundation of beautiful presence. Being surrounded by these people makes one numb to that notion and rest on the ugly status quo without even noticing that.

In retrospect, I sense that might have happened when I invited a serous consequence in my personal life. I used to struggle to improve my physical appearance until, say, in my early forties; but somehow later on I became quite lazy.

The fleeting encounter with the notably beautiful man has made me aware of that and decide to resume the effort to extract my best appearance.

東南アジアは熱く、暑い

 東南アジアの長期出張から無事帰還した。虫除けスプレーが効果を発揮したのか蚊にも刺されず、デング熱にもかからず(多分)、腹下しも起こさず、事故やテロに遭うこともなく、家のドアを開けると切花がドライフラワーになっている以外は変わったこともない。

 窓を開けると涼しい風が入ってくる。 ああ、これぞ贅沢。。。

 赤道直下のシンガポールは夜になっても、もわっとした空気に包まれて少し歩くと汗がダラダラ出てくる。日本製のものとよく似た自動販売機もあるが、緑茶には砂糖が入っている。

 ショッピングセンターはエアコンが効いて寒いくらいだ。この温度差が一年中続く。

 経済成長するこの地域に商機を求めて日本や欧米のビジネス進出が著しく、東南アジアは熱い。そして本当に暑い。。。その最前線で働く人々を尊敬するが、自分は自然の新鮮な空気にほっとする。

2017年9月1日金曜日

極東のサバイバル術

 欧米の仕事相手にメールを出したのに返事が一向に来ない。しつこく"friendly reminder"(つまりfrustrated reminder)を送ってもなしのつぶて。

 日本人としては「何かいけないことがあるのだろうか」「自分が変なことを言っただろうか」などと悶々とする。

 よくあるケースだ。こういう時はreminderを送り続けて怒りをためる前に、電話をかける。メールが実は届いていない、まったく別件と勘違いされていた、こちらが思いもしなかった事情があったなど様々だが、とにかく一歩進める。

 時差があって起きているのが大変だが、「あの件はどうなったんだろう。。?」と気にするより時間の無駄が少なく、よりよく状況を伝えられて事態の打開につながる。