2017年3月15日水曜日

英語公用語の職場

 最近、日本の会社でも社内の公用語を英語にするのが流行っているらしい。

 私の職場はお知らせ、メール、会議などを全て英語で行う。日本人同士でもメールは英語だが、話すときは日本語、つい英語が先に出てきてしまう場合は英語も混じるといった具合だ。

 かなりのものぐさに聞こえるかもしれないし、実際そうなのだろうが、メールは英語で書くほうが簡単とも言える。というのも、まず入力モードを英語にしたままでいいし、誰にフォワードするにしても適当にFYIとか、See belowなどと短く付け加えるだけで済む。

 メール本文もいきなり用件で始めるか、せいぜい "I hope this note finds you well."で事足りる。「三寒四温のこの頃。。。」にすべきか「梅の花も見頃となりましたが」のほうがいいか、いや今日のように3月なのに極寒の日はどうすべきかと悩む必要もない。

 こう書いてみて気づいたのだが、日本人独特の繊細さを失うようでもあり、自分も単細胞なつまらない人間になってきたのかもしれない。私の尊敬する識者が反グローバリズムの動きについて「文化多元主義の欺瞞が暴かれてきた」と論評していて、なるほど言い得て妙だなと感心した。

 省エネのコミュニケーションによって文化間を行き来するアメーバのような生き方は、ラクといえばラクなのかもしれない。だが、ある一つの文化の持つ美学の追求を放棄することになり、これでいいのかとも思う。