2025年7月5日土曜日

プロ野球に白けてきた理由

  私は10歳の頃に虎党になり、半世紀近く野球観戦を楽しんできた。田淵選手や岡田選手のファンとして阪神の黄金時代、暗黒時代をへて2023年には岡田監督のもと38年ぶりの日本一を達成。岡田阪神の追っかけはFIRE生活の柱の一つだった。

 ただ最近ではいろいろな点でプロ野球に白けてきた。その理由を挙げてみたい。

1.タイガース功労者への阪神球団の不可解な対応

 昨秋に突然報知新聞が岡田退陣と藤川新監督の就任をリークしてその通りとなったが、阪神球団は岡田監督へのお礼の花束贈呈や記者会見も行わなかった。この球団対応は夜中の1時に突然当時のミスタータイガース田淵選手を球団事務所に呼び出し、西武へのトレードを告げたという黒歴史を思い出させた。

 藤川氏はコーチも二軍監督も経験がなく突然一軍の監督となり、私にはファンを馬鹿にしているとしか思えない。彼が田淵選手の背番号22をつけているのも不愉快だ。そう考えるファンも私だけではないようで、先日阪急阪神HDの株主総会でも指摘された。

 田淵選手の移籍後、西武ライオンズは家に最も近い球団であり、また毎年リーグ優勝と日本一を繰り返して地元で特別セールをやってくれたのでライオンズには親しみがあった。

 岡田監督退陣をきっかけに阪神球団をバカバカしく思う気持ちが決定的となったことに加えて、昨年ライオンズは歴史的などん底で危機感を持ち、私は西武のファンクラブに入って応援するようになった。

2.サウナ状態のベルーナドーム(西武球場)

 ライオンズは魅力的なチームだが、本拠地ベルーナドーム(西武球場)は上から屋根をかぶせただけでエアコンがなく夏の暑さは半端ない。個人的な体感では6月初旬の交流戦まではいいものの、それ以降は暑すぎる。実際、6月末にエースの今井投手が体調不良のため4回で降板、熱中症と診断された。

 今井投手は昨夜、このあと初めて福岡ドームでソフトバンク戦に登板したが5回を投げて3失点。シーズン当初、防御率0点台の無敵ぶりと比べて明らかに調子が悪い。これは本拠地球場の暑さと長距離移動の負担と大いに関係あるだろう。

 これまで熱中症のため欠場したのは今井投手のみならず、滝澤選手、中村選手、レオ、他球団の選手も少なくない。にもかかわらず西武球団は今年ようやくミスト噴霧、しかも客席だけで選手たちがプレーするフィールドには何の対策もなく、完全ドームや風の通る野外球場の建設といった根本的な対処の話は出てこない。

 こうなってくると危険な綱渡りを見世物にするサーカスのようなもので、選手たちの命を軽んじる西武球団と親会社の西武HDの興行主としての姿勢を疑う。

3.日本野球機構の意味のないSNS規制

 今年から日本野球機構(NPB)は厳しいSNS規制を実施、プレー中の選手を撮影した写真や動画をSNSにアップすることは禁止など細かいルールができた。

 オープン戦や開幕当初は知らなかった投稿者も多く、私もその一人だったが、ある視聴者に指摘されてやむなくアップした動画を非公開にした。

 だが今になっても堂々とプレー中の画像や映像を試合中にアップしつづけるたちもいる。NPBや各球団は「ルール違反者は出入り禁止などの措置を取る」と言いつつ、実際には野放し状態。結果としてルールを破ったアカウントのフォロワーが増え続けている。

 そもそも、こうした規制の目的が不明確であり、MLBでは特に禁止されていない。あくまで想像なのだが、米国では人気が横ばいのMLBにより日本人の関心を呼び込む方策として、NPB人気を抑えようとする動きという感じもする。

 じゃあ自分もSNS規制など気にせずやればいいのかもしれないが、上記1~2から、そこまでして、疑問符のつく興行主を盛り上げる行為はいかがなものかとも感じる。

 そもそもプロ野球界は選手をこき使いすぎではないか。私がプロ野球を観戦しはじめた頃は年間130試合+セパ両リーグの覇者による日本シリーズだけだった。現在は公式戦だけで143試合、CSファーストステージとファイナル、日本シリーズに加え、WBCとかなり試合数が多い。プロ野球選手はデッドボールなどプレー中の怪我もさることながら、肉離れなど体の使い過ぎが原因と思われる故障も多い。

 このような行き過ぎた商業主義と不可解な動きやルール、選手の命と健康を真剣に考えているとは思えないNPBや球団の姿勢に、私はもはや心から熱狂できなくなった。

 私が見たいのはサーカスではなく、健全な試合である。