ただ何事も慣れなのか、この状況も日常となり、寂しいと言えなくもないが、特に困ったこともない。
むしろ年末に飛び込んできた西武・源田選手の不倫騒動を見るに、プロ野球選手の夫とアイドルの妻+子供2人という、雑誌の表紙を飾るセレブ家庭ですら大変なんだなとわかった。
世の中の既婚男性は浮気しないほうが珍しいのではないだろうか。一昨年に欧州旅行をした際に、コロナ騒ぎもあり無事に生きているだろうかと思い、昔の男友達に連絡してみた。
彼は元気で久しぶりに食事をしながら「数年前に2度目の結婚をしたが妻に騙された感覚があり、彼女はああでこうで」と不満を語った。もうかなりの年で看取ってくれる介護要員、妻の実家が金持ちで豪華な娯楽も楽しめるといった理由で別れる予定はないものの、気の合う女友達とは会いたいようだ。
夫のほうがリッチで逆パターンではあるが、俳優のニコラス・ケイジは現在5回目の結婚で31歳年下の妻と暮らしている。芝田璃子という日本人女優で、日本での撮影の際に一目ぼれして声をかけプレゼント攻勢をへてゴールインした。彼女は児童施設で親の愛情を受けずに育ち、夫=父親という位置づけという感じもする。
私のように一度も結婚したことがない人間から見ると、ケイジの結婚へのこだわりとエネルギーはすごいと思う。今回はうまく行っているようだが、過去4回も結婚に失敗している。
童話シンデレラは「幸せな結婚」の代名詞となっているが、王子様と結婚→幸せと言うものの、その後どうなったのかは語られず、結婚=ブラックボックスのような気持ち悪さを私は子供の頃から感じていた。お化け屋敷のように入ってみないと面白いかどうかわからないものに、ケイジは5回も出たり入ったりしている。
お正月に実感する日本独自の結婚制度として夫婦同姓でほとんどの家庭は夫の姓を名乗り、年賀状では夫の氏名の脇に妻の名前が添えられ、まさに刺身の妻のような様相を呈している。こうした妻の位置づけも私は子供の頃から好きではなく、今でもイヤイヤながら習慣に従って宛名書きをしつつ、微妙に妻の名前を夫の名前より高い位置に書いて少しはモヤモヤを晴らしている。
既婚男性は浮気のみならずモラハラや暴力を働く人も数え切れない。私の父は昭和一桁の頑固おやじで、暴力はなかったものの怒鳴るのは日常茶飯事だった。
4毒(小麦粉、植物油、乳製品、甘いもの)を抜く健康法を説く歯科医でYouTuberの吉野敏明氏は、日々の食事や弁当まで奥さんに四毒抜きで作ってもらいながら「最初に結婚した妻」と彼女をバカにした発言を繰り返す。妻も歯科医で出身大学は夫より偏差値が高く、共同経営するクリニックの副院長を務める。そうした立派な奥さんがいるにもかかわらず、先日新橋で行った街頭演説では「浮気もしたし、風俗にも行った」と白状し、その一方で毎朝視聴者に「愛してるよ」と言う。
動画のコメント欄ではモラハラ夫を持つ妻が「わさびがないと夫が激怒、氷点下の中を歩いて買いに行かされた」と愚痴をこぼし「愛してるよと言ってくれる、よしりん(吉野氏の愛称)に救われる」と書き込んだ。この投稿に100件以上の高評価と「私も同じ」と言う返信が多数寄せられた。女性関係を噂された池田大作を教祖と奉る創価学会を彷彿とさせ、どこか新興宗教っぽくて気持ち悪い。どうやらこの投稿は削除されたようだ。
モラハラ夫に話を戻すと、私の友人で少なくとも2人すさまじい暴力夫を持つ女性がいる。殴る、蹴る、髪の毛をつかんで振り回すなど。なぜそうなるのか理由は不明らしい。夫の職業は老舗企業の社長、パイロットと世間的には立派で性格も温厚そうに見える。
こういう話を以前の同僚と話していたら「そうなんですよ、Nekoさん! 私の大学の同級生でも政治家とか、社長とか、有名人でも暴力夫のいる子ってすごく多いんですよ!」と訴えていた。彼女の出身大学は上皇后も卒業した有名女子大である。
そもそも肉体的に女性より強い男性はそれだけで銃や刀を持っているようなものだ。男性は各界で重役に占める割合も女性よりはるかに高く、そうした経済的優位性とともに武器として使い、妻や家族を支配する構造はあると思う。