2025年1月28日火曜日

DeepSeekショックにみる中国の戦略

 トランプ大統領が就任した1月20日、中国がAIアプリDeepSeekを公開。低コストの開発費でOpen AIを上回る機能があり、アップルストアのダウンロードランキング1位の人気だという。

 かつて日本企業があまりにも多機能の電気製品を製造したが、そこまで凝っていなくても、もっとシンプルで低価格の製品が欲しいという消費者ニーズに中国企業が応え、やがて中国に追い抜かれたという歴史を思い出させる。

 楽天証券経済研究所・チーフアナリストの今中能夫氏の報告と分析が役に立つ。以下に要旨をまとめてみた。

 DeepSeekを使えばNVIDIAの高価格半導体を買う必要はない。このためNVIDIA、NVIDIA製品の検査装置を製造するアドバンテストには悪影響で株価は暴落。ディスコはそこまでの打撃はないが、上値は重い。

 日欧米企業が自社システムにDeepSeekを組み入れるのは中国への情報漏洩の懸念から難しい。その一方でもちろん中国企業はDeepSeekを使うため、低コストでAI開発が可能。結果として競争力は中国>日欧米となり、日欧米でもAI開発の低コスト化への圧力がかかり、関連企業は伸びる。ただこれまでのように高性能・高価格をガンガンに進めるビジネスモデルではなくなり、株式市場にとって朗報とは言えない。

 その一方、セールスフォース、テスラなどAI半導体を使う企業にとってはDeepSeek登場は朗報。[注:実際、マスク氏はソフトバンク主導のAI巨額投資に疑問を呈していた。]マイクロソフトと比べてアマゾンはAI自社開発に遅れていたため、今後はかえって低コストでAI導入をできる。Metaはクラウドサービスの売上比率が低く同様の効果を期待できる。

 結論、NVIDIAや半導体装置メーカーの銘柄はいったん手じまい、3週間後のNVIDIA決算発表でCEOが何を言うかに注目したい。

2025年1月25日土曜日

「四毒抜き」やめました

  歯科医の吉野敏明氏が提唱する「四毒(小麦粉、植物油、乳製品、甘いもの)抜き」健康法が話題になっている。

 小麦粉に含まれるタンパク質のグルテンが腫瘍壊死因子の機能を狂わせて癌細胞の増殖や自己免疫疾患を引き起こす。乳製品は乳癌など女性特有の癌との関連が指摘され、甘いものは癌細胞のエサになる。そうした研究結果は数多く出ているが、低脂肪のヨーグルトやチーズを適量食べると死亡リスクが低下すると言う癌専門医もいるし、植物油に関しては油の種類によると言う見方もある。

 〇〇がいけないといった定説が新たな研究で覆されることも珍しくない。例えば、塩分摂取が高血圧につながると言われたが、じつは気にすることはなかったなど。

 吉野氏のYouTubeチャンネルではコメント欄に「四毒抜きでこんなに健康になりました!」「病気が治りました!」「生理痛がウソのようになくなりました!」といった書き込みが数え切れないほどあり、効果を実感している人も多いようだ。

 吉野氏が四毒抜きに至った理由は自らのクリニックで患者の食生活を詳しく調べた結果というが、メロンパンを1日3個食べて癌になった70代男性、帝国ホテル住まいの美食家など極端な例も目立つ。 

 その一方で私はもともと健康で、四毒抜きでなお一層絶好調になったわけでもなく、むしろ「四毒抜き疲れ」のようなものを感じていた。

 さらには吉野氏の人格を疑う出来事もあった。浮気や飲酒運転をしたと街頭演説で告白、YouTubeライブ配信では妻や従業員の女性に暴力を振るったと語った。救命を生業とする医療従事者が、最も身近な人たちの命を脅かす行為に出るとは。視聴者には毎日「愛してるよ」などと言っているが、理性や愛のある人間のやることではない。このような人物の主張はどこまで正しいのだろうかと思いはじめた。

 どうも私はこれまでフロイトの言う超自我に対して従順でありすぎたかもしれない。親、先生、上司、YouTuber医師。。

 先日、駅ナカの書店で「あした死んでも後悔しないためのノート」という本が目にとまり、ページをめくると「今日が人生最後の日だとしたら、あなたは何を食べたいですか?」という質問が目に刺さった。

 スパゲティミートソース。ルーミック。粉チーズたっぷり。

 母はパスタが嫌いで年1度程度しか作ってくれなかったが、あの昭和の味。

 そうだよ、いくら自分では一回もコロナ〇〇チンを打ってなくても、コ〇〇イベ筋注は予定の3.5%しか売れてなくても、微量でも巷に漂っている生物兵器が体内で自己増殖している可能性はゼロじゃない。

 もしかしたら、私には本当は必要のない四毒抜きなんかやって好きな食事を我慢している場合じゃないだろう。

 そう思って速攻で材料をポチった。昼過ぎにヨドバシからグルテンフリーパスタが届き、午後にはネットスーパーで注文したルーミック、ひき肉、粉チーズ、パセリが到着。

 夜、フライパンにオリーブ油をひき、まずはニンニクのスライスを炒める。いい音でおいしそう。このワクワク感も「四毒抜き」では禁欲の対象である。続いてひき肉、タマネギのみじん切り、最後にルーミックと水を入れてかきまぜて3分煮て出来上がり。

 グルテンフリーパスタはゆで時間11分。固さを確かめてざるに上げ、お皿にパスタを盛り、ミートソース、きざみパセリ、そして思う存分粉チーズをふる。少し多く麺をゆですぎたかもしれないが、フライパンに残っていたミートソースを追加して完食。

 おいしかった!! 昭和の味!!! 子供の頃は年1度くらいしか食べられなかった幻の献立!!!!! グルテンフリーパスタは小麦粉不使用でトウモロコシ、玄米、米、馬鈴薯でんぷん、乳化剤でできている。ふつうのパスタと全く同じ味がしてビックリ。

 食後にくしゃみと鼻が結構出たが、しばらくすると落ち着いた。

 もう四毒抜きは卒業でいいだろう!!

2025年1月4日土曜日

うまく行く結婚の条件とは?

 昨夜寝ながらYouTubeをかけていて面白い動画が出てきた。最近、結婚制度についてつらつら考えていてブログ記事も書いたからだろうか。

 ひとつは米国で離婚を専門とする弁護士James Sexton氏へのインタビュー、もうひとつは21年の結婚生活をへて離婚したJohn Griffin氏の独白である。これらの動画を聞いて結婚に向く人、向かない人、うまく行く結婚の条件が浮かび上がってきた。

 端的に言えば、結婚に向く人とは結婚相手を必要とする人である。

・性欲のある男性

 Griffin氏は若い頃、結婚生活によって「自主性と引き換えにセックスした」と語っている。還暦を迎えた今では性欲は減退、そこまで頻繁に性生活がなくてもやっていける。

 独身に戻ったことで、これまで我慢してきた自由を謳歌している。部屋の温度、ベッドで横になる位置、どんな家や車を買うか、どこへ休暇に行くか、どこで何をしようが全て自分で決められる。こうした独白を喜々として行い動画を撮ってYouTube配信するほど、彼はようやく手に入れた自由がうれしくてたまらない。ずっと独身の私からすれば当たり前のことばかりだが、あらためて自分は自由で快適な生活をしているのだとわかった。

 それにしても男性は不自由な生活をしてでもセックスがしたいほど性欲が強いんだなと思った。だから浮気、買春、盗撮、強姦などに走るのだろう。社会人として信用を保つために、家に帰れば性交渉の相手がいる状況が必要ということだ。

 だが多くの女性はそこまでの性欲はない。セックスの相手がいればいたでいいが、別にいなくても男性を襲ってまでやりたいという欲望はない。

 話はややそれるが、セックスの代替手段として私はBMW3シリーズを運転していた。時速50~60キロを超えて加速する瞬間、まるで道路をなめるかのようになめらかでゾクゾクする「駆け抜ける歓び」を感じた。あまりにも感動してトーストマスターズという英語スピーチのクラブで「このクルマこそが私の恋人」という話をして拍手を浴びた。

 こんなクルマを目指し、製造できるドイツという国はすごいと実感したが、その一方でベンツにはこのような快感はない。

 面白いことに、男性でも同じように感じる人はいるようだ。BMWに4年乗った感想として「官能的な走り」と表現した動画があった。

 話を戻すと、ほかに結婚相手を必要とする人には以下のタイプがある。

・外国に住んでいる

 母国から離れていると友人・知人はぐっと減り、居住国への感想や違和感、出身国との違いを語れる人が限られる。留学など1~2年の滞在はあっという間だが、数年以上となると日常的な話し相手や助け合える人が必要だろう。私の知人で日本に帰化して何十年にもなる中国人夫婦はうまく行っているようだ。

・転勤族

 上記の理由とも似ているが、2~3年ごとに引越を繰り返していると「地元」という感覚がなくなる。それとは逆に同じところにずっと住んでいると近所の人、自治会、スーパー、美容院など日常的に接する相手と長く付き合い、それだけで寂しいという感覚はなくなる。私は10歳の頃から同じ家に住んでいて、近所の人も子供の頃から知っている。

 それで思い出したのだが、大学の頃に関西出身の友達が「時々、すごく寂しくなることがある」と言っていた。関西弁と標準語はかなり異なるので、そうした言葉の違いも大きいのかもしれない。私も旅行で行く程度ならいいが、ずっと関西に住むのはきついだろう。

・家事のできない男性+外で働かない女性

 自分自身の身の回りの世話ができない男性が、家事や育児を女性にしてもらう。こうした古いパターンでもお互いの役割を尊重、感謝し合う関係であればうまく行くという。Sexton氏の両親はこのタイプで、父親は間違っても「誰の稼ぎで食べている!?」といった発言はなく、感謝の気持ちをお互いに言葉で表現していた。

2025年1月3日金曜日

結婚制度への違和感

 冬はクリスマス、年末年始、バレンタインと世間やSNSはキラキラした光景に満ちあふれ、独り身にはすきま風が吹きつける。両親が他界して数年は特にそう感じていた。

 ただ何事も慣れなのか、この状況も日常となり、寂しいと言えなくもないが、特に困ったこともない。

 むしろ年末に飛び込んできた西武・源田選手の不倫騒動を見るに、プロ野球選手の夫とアイドルの妻+子供2人という、雑誌の表紙を飾るセレブ家庭ですら大変なんだなとわかった。

 世の中の既婚男性は浮気しないほうが珍しいのではないだろうか。一昨年に欧州旅行をした際に、コロナ騒ぎもあり無事に生きているだろうかと思い、昔の男友達に連絡してみた。

 彼は元気で久しぶりに食事をしながら「数年前に2度目の結婚をしたが妻に騙された感覚があり、彼女はああでこうで」と不満を語った。もうかなりの年で看取ってくれる介護要員、妻の実家が金持ちで豪華な娯楽も楽しめるといった理由で別れる予定はないものの、気の合う女友達とは会いたいようだ。

 夫のほうがリッチで逆パターンではあるが、俳優のニコラス・ケイジは現在5回目の結婚で31歳年下の妻と暮らしている。芝田璃子という日本人女優で、日本での撮影の際に一目ぼれして声をかけプレゼント攻勢をへてゴールインした。彼女は児童施設で親の愛情を受けずに育ち、夫=父親という位置づけという感じもする。

 私のように一度も結婚したことがない人間から見ると、ケイジの結婚へのこだわりとエネルギーはすごいと思う。今回はうまく行っているようだが、過去4回も結婚に失敗している。

 童話シンデレラは「幸せな結婚」の代名詞となっているが、王子様と結婚→幸せと言うものの、その後どうなったのかは語られず、結婚=ブラックボックスのような気持ち悪さを私は子供の頃から感じていた。お化け屋敷のように入ってみないと面白いかどうかわからないものに、ケイジは5回も出たり入ったりしている。

 お正月に実感する日本独自の結婚制度として夫婦同姓でほとんどの家庭は夫の姓を名乗り、年賀状では夫の氏名の脇に妻の名前が添えられ、まさに刺身の妻のような様相を呈している。こうした妻の位置づけも私は子供の頃から好きではなく、今でもイヤイヤながら習慣に従って宛名書きをしつつ、微妙に妻の名前を夫の名前より高い位置に書いて少しはモヤモヤを晴らしている。

 既婚男性は浮気のみならずモラハラや暴力を働く人も数え切れない。私の父は昭和一桁の頑固おやじで、暴力はなかったものの怒鳴るのは日常茶飯事だった。

 4毒(小麦粉、植物油、乳製品、甘いもの)を抜く健康法を説く歯科医でYouTuberの吉野敏明氏は、日々の食事や弁当まで奥さんに四毒抜きで作ってもらいながら「最初に結婚した妻」と彼女をバカにした発言を繰り返す。妻も歯科医で出身大学は夫より偏差値が高く、共同経営するクリニックの副院長を務める。そうした立派な奥さんがいるにもかかわらず、先日新橋で行った街頭演説では「浮気もしたし、風俗にも行った」と白状し、その一方で毎朝視聴者に「愛してるよ」と言う。

 動画のコメント欄ではモラハラ夫を持つ妻が「わさびがないと夫が激怒、氷点下の中を歩いて買いに行かされた」と愚痴をこぼし「愛してるよと言ってくれる、よしりん(吉野氏の愛称)に救われる」と書き込んだ。この投稿に100件以上の高評価と「私も同じ」と言う返信が多数寄せられた。女性関係を噂された池田大作を教祖と奉る創価学会を彷彿とさせ、どこか新興宗教っぽくて気持ち悪い。どうやらこの投稿は削除されたようだ。

 モラハラ夫に話を戻すと、私の友人で少なくとも2人すさまじい暴力夫を持つ女性がいる。殴る、蹴る、髪の毛をつかんで振り回すなど。なぜそうなるのか理由は不明らしい。夫の職業は老舗企業の社長、パイロットと世間的には立派で性格も温厚そうに見える。

 こういう話を以前の同僚と話していたら「そうなんですよ、Nekoさん! 私の大学の同級生でも政治家とか、社長とか、有名人でも暴力夫のいる子ってすごく多いんですよ!」と訴えていた。彼女の出身大学は上皇后も卒業した有名女子大である。

 そもそも肉体的に女性より強い男性はそれだけで銃や刀を持っているようなものだ。男性は各界で重役に占める割合も女性よりはるかに高く、そうした経済的優位性とともに武器として使い、妻や家族を支配する構造はあると思う。