2023年6月12日月曜日

楽天イーグルスでわかった、ガーシーが逮捕された本当の理由

 岡田監督のもと「アレ」に向かって爆走中のタイガースを応援すべく、今年は神宮東京ドーム甲子園、さらには交流戦初日にベルーナドーム(西武球場)へと足を運んだ。

 各球場の特徴がわかって非常に面白く、また西武球場では当日のサプライズで田淵幸一氏の野球殿堂入り祝賀セレモニーが行われた。子供の頃から田淵・岡田両選手の大ファンだった私としては、田淵さんが登場して岡田監督から花束を渡され、二人の固い握手と笑顔を見られて最高のプロ野球観戦となった。

 交流戦ならではのイベントも開催され、甲子園からトラッキーも駆けつけて勝利後にハイタッチもできるなど、とても楽しい一日だった。

 この先に行われる楽天(仙台)、日ハム(札幌郊外)との試合と球場も見たくなり、タイガースの推し活+観光=地域活性化に貢献してきた😻。さらには意外な発見もあったので、その模様をお伝えしたい。

仙台は楽天一色

 東北楽天ゴールデンイーグルスという球団の正式名は、東北地方(秋田と青森)の世界遺産・白神山地に棲息するイヌワシにちなんでいる。

 仙台駅東口を出て大通りの先、徒歩20~30分のところに楽天イーグルスの本拠地・楽天モバイルパーク宮城がある。この通りの正式名は宮城野通りだが、イーグルロードとも呼ばれ楽天一色となっている。楽天のヘルメットをかぶったデザインの自販機もある。


 岡田監督ファンの私としてはベンチが見えるよう、できれば阪神の対戦相手側の席を取っている。西武と同様、楽天も三塁側を本拠地チームのベンチにしているので、三塁側の席を確保。しかも最前列でメチャクチャいい場所だった。チケットは1万5000円とこれまで観戦したなかで最高の金額だったので直前まで迷ったが、天気予報でどうやら雨は免れそうだったので購入した。

 現地に到着してわかったのだが、これは年間契約者が当日に行けなくなって放出したVIP席で、アルコール飲料とソフトドリンクの飲み放題がついている。しかもウエイトレスが近くに待機していて、いつでも席から注文できて売店へ取りに行く必要もない。楽天イーグルスのチケット販売サイトには、これらの情報がどこにも書いていなかったので驚いた。そうか、それで高かったのかと納得した。

控え目な東北文化?

 なんとも控え目と言うべきか、これって大阪とか東京では考えられない😂。飲み放題つきチケットと書けば、それを目当てに買う客もいるだろう。この文化的な違いの背景を想像してみたのだが、もしかしたら、東北は農業中心で協力を重んじる社会のため、一部の金持ちがVIP席で飲み放題を楽しむことを、あからさまにしたくないのだろうか。

 と思いきや、非常に興味深いことに、各チームのスタメン発表では最初に監督が紹介された。球場によって監督紹介があるか否かは異なるが、真っ先に監督を出すのは初めて見た。と言うことは、東北は親分を重視する一方で、贅沢を見せびらかすことはしない、ということなのだろうか。

 ちなみに監督紹介に話を戻すと、この後に行ったエスコンフィールド北海道ではビジター球団(この日はタイガース)の監督は紹介せず😡、日ハムのスタメン紹介で真っ先に新庄監督を大々的にアピールしていた😂www。後日に詳述するが、エスコンはハマスタとも似てビジター球団のベンチの真ん前にまで日ハムのチアガールが来て応援していた。ただハマスタとの違いとして、ビジター側にビジター応援禁止席は設けていない。

 楽天が東北に本拠地を置き、日ハムやロッテがそれぞれ北海道と千葉に移転、交流戦でセ・リーグ球団も遠征に来るなど、プロ野球は地域活性化に協力している。ただ、このように半ば人工的にやってきた球団を地元の人々は歓迎しているのだろうか。実際、楽天の観客動員数は阪神の半分以下と少ないことも報道されるほどだ。

 しかしながら、楽天球場に来てみれば、左隣は望遠レンズを備えたプロ仕様カメラで楽天ナインを追うロングヘアの女性。右隣はイーグルスのヒットに喜ぶ白髪男性。9回表にダメ押しの大量5点が入ってライトスタンドから六甲おろしの大声援が響き渡ると、後部席からは「阪神、応援やめろ~~!」と悲痛な叫びが聞こえてくる。

地元球団を応援するファン

 楽天は地元に受け入れられ、人々の心の支えにもなっているんだな、と感じた。この光景を見ると、千葉出身の友人がロッテを応援している理由も理解できた。

 このあたりは東京出身者との違いかもしれない。ジャイアンツは当たり前に存在し、だからこそアンチジャイアンツも存在する。ヤクルトもいるし、近くには西武もいて優勝すれば西友や西武百貨店でセールもやってくれる。かつては日ハムも後楽園にいて、北海道に行ってしまったのは残念ではあるが、北海道には日ハムしかないので仕方ないか。そうしたなか、あえてタイガースを応援するのは、このチームの持つ不思議な魅力があるから。ある意味で贅沢な選択と言えよう。

 試合が終わって門を出ると、周囲は暗くなっている。行きに来た道はどこだろうか。横断歩道で観客の誘導や道案内をしているのは、なんと警察官である。正門のすぐ隣には大きな交番もある。


 他球場では民間の警備会社が担っている役割を、警察が果たしている。これは何を意味するのか。楽天イーグルスの運営に警察も協力している。もはや楽天は地元の象徴であり、その本拠地で暴動など許されないのだ。

 翌朝に次の目的地に向かい、仙台駅で弁当を調達しようとコンビニを2~3軒ぶらついた。そして非常に興味深いことに、駅外のコンビニおよび在来線の駅構内の売店では、店員はふつうの服装をしていたが、新幹線駅構内のJR系コンビニでは店員が楽天のユニフォームを着ていた。つまり、新幹線で県外から来た乗客に楽天イーグルスをアピールしている。

 こうした諸々の現象から感じたのだが、おそらく力関係として、東北の地域活性化のために来てほしいと楽天が頼まれ、三木谷浩史氏が一肌脱いだのではないだろうか。いずれにせよ、楽天は東北の玄関口である仙台の中心として存在している。

 このため三木谷氏を追い詰めるわけには行かないのだろう。ガーシーが逮捕された理由がよくわかった。