ようやく一回目の「失業認定」を終え、めでたく失業給付が振り込まれることになった。
ハローワークに指定された時刻に行ったがものすごく待たされ、40分経過した時点で不安になってきた。「私の書類は処理されていますか? あとどのくらいかかりますか?」と聞くと、ようやく順番が来たところだった。
コロナの影響で失業者が増加したうえ、感染予防のため全体説明会が中止になり、ビニールシート越しに窓口で個別対応をしている。このため相当な時間がかかっているという。
失業給付の条件となる失業認定を受けるには、4週間で2回以上の求職活動をする必要がある。こうした活動にはハローワークでの職業相談、職業訓練への問い合わせや申し込み、求人への履歴書送付のほか、国家資格や検定の受験がある。ただし求職内容と全く関係のない分野の受験では認定が下りない。例えば、建築士の仕事を探している人が栄養士の試験を受けても認められない。
とりあえず時間があるうちに語学関連の資格を取っておこうかと思い、通訳・翻訳も求職条件に加えた。NHKやCNNなどのテレビ局や国際会議で長年通訳を務めるベテランの友人、ハロワの職業相談員の方とも口を揃えて、現在の英語力の指標はどこでもTOEIC一択だと言う。
離職理由が会社都合か自己都合かによって、失業給付額のみならず退職金や国民健康保険の支払額にも大きな差が出る。自己都合の場合と比べて、合計の差額を計算すると生活費の5~6年分ほど多くもらえることになった。経済面のメリットを考えれば、会社都合の離職者はVIP待遇なのだ。
失業給付の期間が長くなるため、職業訓練を受講できる期間も長くなる。職業訓練とは、失業給付の受給中に無料で受講できて交通費も支給される教育プログラムである。経歴や志望動機を記入した応募書類を提出し、筆記試験(国語・数学)と面接に合格すれば受講できる。人気のプログラムは3倍近い競争率だ。
パソコン、IT、経営管理、経理、ネイリスト、観光ガイドなど幅広い分野がある。住宅リフォーム、グリーンエクステリア、庭園施工管理といったコースもあり、自宅のメインテナンスに役立つかも。。と思ったりするが、今後も仕事としたいかは別問題である。
メディアプロモーションという新しいコースはかなり面白そうだ。多様なメディアの特徴を分析し、顧客のニーズにマッチした企画・提案をできる人材を育成する。デザイン概論、プロモーション、マーケティング、情報分析の講義のほか、動画編集やグラフィックソフトなどの実習もある。月~金、朝9時~夕方5時の半年コースで、大学の1限~5限に毎日通うようなものだ。とりあえず授業の見学を申し込んだ。
ハロワークはどの窓口の方もていねいな対応で、失業という心の痛手を負った人への思いやりに満ちている。このため新たな人生を切り開くやる気も出てきた。せっかくの機会なのでメリットを最大限に活用したい。
