2019年6月30日日曜日

勤続15年の所感

 先週金曜で勤続15年になった。この3年は全く別のポジションになり、転職に近い。肩書と給料は過去最高なので、経済・社会的には成功したと言ってよいだろう。

 これまでのキャリアを振り返り、自分なりの感想を思いつくままに述べてみると。。。

・若いうちは次にステップアップできる経験を積むことが重要。

・中年以降は給料と休暇が重要。

・勤続年数が長くなれば有給休暇の日数が増え、組織の仕組みもわかり、知り合いも増えて仕事がやりやすくなる。

・職場の人間関係のよさのほうが、給料の額よりも幸福感に直結する。

・サラリーマンはいくら辛くて大変な仕事をして役員になったところで、年収は高が知れている。お金持ちになりたければ社長になったほうがよい。

2019年6月22日土曜日

Book Review: Windmills of the Gods

Wow....who's your real friend and foe? 

Basically, this is a story that your big boss A kills your husband because he was not really happy with your career advancement and rather wanted you take care of the family. To ensure to make you work for A, A murdered your husband in the form of a traffic accident without any trace of the trick. 

Meanwhile, A's deputy B hates A so much that B tries to kill you once A appoints you to the important position; on surface, A and B have been close friends since they grew up together and attended Harvard in the same class, but B has hatched longstanding rivalry toward A. 

Your own deputy C assigned by B is the pain in the neck trying to prevent you from doing what you want to accomplish. He even made you gradually ill by inserting toxin into the coffee he serves you at the daily senior staff meeting. In fact, that was C's own way of saving you by trying to send you to the hospital, rather than allowing B to assassinate you in a high-profile event in order to demonstrate to the world that A's political ambition falls apart.

C managed to stop the assassination, and you decide to leave this incredibly dangerous position. You can no longer trust A and B, after all. Still, there is something you want to achieve in this important position and finally decided to stay, under the condition that C remains your deputy. Then B's body was found in DC.

2019年6月14日金曜日

女性は結婚しないほうがいい(?)

 最近、母校ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)の学者による研究が話題を呼んだ。女性は独身・子供なし、男性は既婚が最も幸せで健康というものだ。

 ぶっちゃけ、この背景には男女の性欲の差があると思う。男性は日常的に性欲を満たす相手が必要と思われ、女性は別にいなくても困りはしない。

 既婚で性生活のパートナーがいても、それ以上の相手を求める男性もかなりいる。トランプ米大統領からセクハラを受けたとして、メディアで実名を出して告発した女性が23人もいる。一方、トランプ氏側はそれらの全てを否定している。なんだかおかしいと思うのが、常識的な反応だと思う。

 男性側もおそらく、複数の女性と同時進行で関係を持つことには罪悪感を持っている。だから見え透いたウソ、アリバイ、言い逃れをする。結果として男性はウソをつくハードルが低く、平気で適当なことをセクハラ以外の分野においても言ったりする。もちろん立派な男性もいるが、社会的地位が高くてもこうした男性が相当数いることは、私の社会経験が物語っている。

 こういう、いい加減な男性も結婚して子供がいることを思うと、つくづく独身でよかったと思う。こんなのが夫だったら最悪である。仕事の関係あれば、しかるべき手段やルートで問題を解決する道はあるし、職場を離れてしまえば日常生活にまで問題が及ぶことはない。

 だが家庭内となると、ワンマンの中小企業経営者(夫)に仕える平社員(妻)のような関係が24時間、365日続く。私の父は素晴らしい面もあったが、正直父のような男性と結婚したら地獄だと思う。だが他人や親戚との集まりでは、私の両親は理想的な夫婦で通っていたのだ。

 こんな例もあった。友人Aが第二子を妊娠中、「ネコちゃん、なんで結婚しないの~~。結婚はいいよ~~」 と私に強調した。だが三カ月後、彼女は過去数年に及ぶ夫の暴力に耐え切れず警察のお世話になり、離婚することに決めた、と言うのだ。 

 では子供はどうだろうか。最近、元農水次官が息子を殺したという事件があった。週刊誌を読むと、社会的な成功を収めながらも、息子による家庭内暴力で悩んでいたという。こうした家庭内の問題は逃げ場がないだけに、職場における問題よりも深刻だと思う。

 結論として、なるべく問題がなく、平和に暮らしたければ独身がよい、という考え方は妥当である。少なくとも、私は家族で暮らしていた頃よりも、一人暮らしの現在のほうが私生活ではストレスはゼロに近く快適である。

 女性のみならず、男性も独身を選ぶ人が増えている。最近の20代男性は草食系男子どころか絶食だと聞いた。結果として日本の人口は減っているが、世界の人口は増え続けており、それが環境問題の根本的な原因だというのが私の持論である。独身生活を選ぶことは、個人にとっても、世界にとってもメリットが大きい。

2019年6月11日火曜日

カッコいい仕事、立派なお仕事とお金の関係

 ノーベル賞受賞者、あるいは殺人事件の犯人など、良くも悪くも話題の人物をマスコミが報道すると、必ずと言っていいほど小中学校の卒業文集が出てくる。

 子供の頃に考えていた将来像と、その後の人生を対比することは、それなりに意味があるのかもしれない。
 
 私は小学校の卒業文集の将来の夢に「大金持ちになりたい」として、レンガづくりの素敵な暖炉のある豪邸の絵を描いた。友達はそれを真似して「大金持ち夫人」と書いた。

 興味深いことに、私は幼少の頃から「〇〇夫人」という発想を全く持っていなかった。 英語で言う"happy ever after"、シンデレラが王子様と結婚して「幸せになりました」とあるが、具体的に何があってどう幸せなのか、こうした童話はまったく詳述していない。「幸せになりました」で話が終わり、その後どうなったのかわからないことが、むしろ不気味というか不安を起こさせた。

 こうした理由から「〇〇夫人」ではなく、「カッコいい仕事で活躍する」ことが目標になっていった。鶏が先か卵が先かわからないが、女性の権利に関して、昭和一桁にしては私の父はものすごく進歩的だった。「女だからこうしろ」と言われたことは一度もなく、むしろ私の学校の成績にものすごく関心があり、特に英語は満点を取り続けるのが当然だった。

 昭和時代にしてはかなり珍しかったが、授業参観に来るのは母ではなく、いつも父だった。どうにかして半日有給を取り、先生の教え方や私の態度について帰宅後に論評した。こうして振り返ってみると、父の私に対する期待はすごかったんだなと思う。

 そうして現在に至り、今週早朝に東京、ワシントンDC、ボストンをつないで電話会議をやることになった。手抜かりはないか確認事項をチェックしていて、思わずまさに「カッコいい仕事」だなと思った。

 その一方で、本当に難しく嫌なことをやらなければならないことも多い。ゴキブリのように所構わず食糧を食い荒らす迷惑な奴らを、ハエタタキでぶったたく。相手はヒクヒクいっているが、ゴキブリだから死んだふりをして、いつまた息を吹き返すかわからない。

 そもそも、ゴキブリが生息している家(=職場環境)にいるのは気持ち悪く、理想を言えばゴキブリやシロアリなどが生息していないとされる軽井沢にでも引っ越したい、とも思う。だがやはりお金を稼ぐなら、とりあえず日本なら東京だろう。子供の頃の夢だった「大金持ち」ではないが、ありがたいことに快適な生活ができる給料はもらっている。

 しかしながら、サラリーマンで「大金持ち」になるのは不可能である。ネット情報によれば、今をときめくグーグル、あるいは仕事のきつさで知られるゴールドマンサックスのような投資銀行に勤めたところで、Managing Directorなど上級管理職でも年収5000万程度。 高い税金を引けば、10年で2~3億円くらいしか貯金できない。都心一等地の家が5~6億円して、さらに固定資産税やメインテナンス費用を考えれば、10億円は用意しておく必要がある。

 しかしながら、5億の家を買ったところで、ハタと考えてみると、掃除が大変ではないか? お手伝いさんに来てもらい、家の中を把握されるのも、やっぱりちょっと気持ち悪い。最近買った掃除ロボットは優秀ではあるが、その前に当然片付けないといけないし、家が広ければ一回の充電では持たないだろう。

 そうなってくると、お金では換算できない、英語で言うpricelessなものの価値を考えることはすごく意味がある。そうすると、カッコいいという形容詞よりも、「立派なお仕事」が思い浮かぶ。

 例えば、医療・福祉関係者の方々。頭がよく人間的な思いやりにあふれ、文字通り人助けをするお医者さんは「立派なお仕事」の典型である。勤務医や大学病院の教官、あるいは国公立病院で公務員と変わらない立場であれば、年収1000万~2500万円程度ではないだろうか。急患、宿直などブラック企業と同様のきつい仕事でもある。だが人の命を救うという、最も尊敬できる仕事をしている自尊心があり、そこには「カッコいい仕事」を凌駕する満足感があるに違いない。

 だが私の仕事も一歩引いて眺めてみれば、世の中のためにいいことをしている。水産物貿易を促進してヘルシーなシーフードを消費者に届けるべく、通商政策や規制を調べて問題を解決する。その過程で生じる面倒臭い人間関係、組織政治をどうにかやり過ごすことで、その目標を達成できる。

2019年6月8日土曜日

週刊文春レビュー

 元農水次官が引きこもりの中年息子を殺害したニュース。川崎の殺傷事件を見て、ああなっては困ると思い決断したと書かれている。

 元次官自身は歯科医の息子で、医療関係者の多い5人兄弟だという。 息子は進学校に進んだが教育ママの母親と仲が悪く、家庭内暴力もあった。働いたこともほとんどなく、生活費やゲーム代は親が出していたという。

 川崎の殺傷事件の犯人Aは幼少の頃に両親が離婚。親に捨てられ、祖父母と同居する伯父の家庭に4歳で引き取られた。同居する従兄姉は小学校から私立に通い、Aは公立。祖母に怒鳴られるのはいつもAで、従兄が怒られることはなかった。散髪ではいつもAは丸刈りにさせられ、従兄は坊ちゃん刈りだった。

 この2つの事件を見るに、親の責任は大きい。よほどの覚悟と余裕、責任感がなければ子供を持つべきではない。

2019年6月2日日曜日

理想の家とは

 先日帰宅してポストを開けると、不動産の広告が入っていた。

 都心一等地の高台に建つ大手HMの築浅注文住宅。ほぼマンションしかないこのエリアで150平米を超える敷地の物件は、ものすごく稀少である。

 一戸建てにこだわりのある私としては、とにかく見に行かなければと思った。

 立地は素晴らしいの一言。この都心のど真ん中で、周囲の建物とも適度な距離があり、全方向から光と風が入る。そして二階のバルコニーからも眺望が抜けているのには驚いた。こんなところがあるんだ。。。こうした、ほぼありえない希少性により、ただでさえ全国トップレベルの高地価エリアの平均価格より、さらに土地の坪単価が200万円高い。

 しかしながら、壁紙やカーテンなどの内装がギラギラした安っぽい成金趣味であった。立地は最高なのに家の趣味が悪いのがかなり残念である。

 それにしても、わざわざ注文住宅を建てたのに、どうしてオーナーは売りに出すことにしたのだろうか。

 不動産店の営業マンは「家を作ってみたら大きすぎたので」と電話口では言っていた。だが当日担当者いわく「ライフスタイルが変わった、ということで、それ以上のことはわかりません」

 なんとなく直感で思ったのだが、離婚することになったのだろうか。家の中は夫のライフスタイル中心で妻の好みと思われるディテイルが皆無と言っていいほどない。全体としてとても暗い雰囲気で、たとえキャッシュで買えるお金があったとしても買いたくないなと思った。

 ありえないほどの好条件の立地でありながら、この家に住んでも幸せな気分にはならないだろう。

 帰宅して、正直ほっとした。ああ、やっぱりここが最高だったんだ。幸せとは何か、貨幣価値とは何か、理想の家とは何だろうか。いろいろと考えさせられる一日であった。