先日健康系YouTuberのレビューを書いたが、その後も気になり各チャンネルをチェックしている。
歯科医で漢方医の吉野敏明氏は毎朝ライブ配信で「四毒(小麦粉・植物油・乳製品・甘いもの)抜き」を説いている。伝統的な和食という結論だが、気になる点はある。
グルテン不耐症は誰なのか?
日本人の7~8割は小麦に含まれるタンパク質(グルテン)不耐症のため、パンやパスタ、ピザ、お好み焼き、うどん、そうめんなどを避けるべきだと言う。だが2~3割は問題ないわけで、実際私はこうした小麦粉製品を食べても体調は変わらない。それでも長年の蓄積によって癌になる患者は結構いると吉野氏は言う。では誰がそうなるのかはわからず、もしかしたら大丈夫にもかかわらず、おいしい食べ物を我慢するのは人生の無駄という感じもする。
戦前ファシズムの危険性と昭和的な価値観
日本が第二次大戦に敗戦後、米国との不平等条約によって小麦粉や植物油、乳製品を米国から輸入させられ、そのはけ口として学校給食でパンと牛乳という毒を子供たちに盛られてきた、と吉野氏は言う。
その主張は正しく腹立たしいとは思う。ただ吉野氏が特攻隊、戦前の修身教育、天皇中心の教育勅語を賛美する発言には危険性を感じる。
それと個人的にかなりイヤなのは「四毒抜きを家族がわかってくれない」などと言いつつ、じつは四毒抜き料理は全て妻に押しつけている点である。日々の食事や弁当まで奥さんに四毒抜きで作ってもらいながら「最初に結婚した妻」とか奥さんをバカにした発言を繰り返し、その一方で毎日のライブ配信では視聴者に向かって「みんな、愛してるよ」と言う。
ビタミンについて語る時には「A、B、C、A、B、C、ハ~~ン」と沖田浩之の「E気持」を口ずさみ、きわどい歌詞を繰り返す。
先日新橋で街頭演説した際には「浮気したこともあるし、風俗にも行った」「飲酒運転でつかまったこともある」と「白状」していた。あとでマスコミに叩かれないよう事前に言っておいたということだが、正直ドン引きだった。
どこか昭和の不良、男尊女卑の思想の持ち主という感じが漂う。
イベントやセミナーへの集客
年内に登録者40万人を達成したいと毎日語り、人間を数字でとらえる感覚も気になる。来年1月5日に予定している政治イベントの入場料は2万円、こちらも毎朝宣伝している。「お金のためじゃない、高額サプリは売っていない」と言うが、高額イベントには誘導する。
別のYouTuber石黒医師はこれほどしつこくはないが、定期的に自らの健康セミナーの説明会の案内をしている。同氏が代表取締役を務める会社のHPを見ると、セミナー受講料は半年で150万円(税別)。
いろんな医療専門家の発信や活動を見るに、最も信頼できそうなのは内海聡医師という感じがしている。都知事選に出馬した最終日の演説で自らの家庭について話した際には、妻子を思いやる姿勢が伝わってきた。