2018年8月16日木曜日

日米の働き方の違い 結果かプロセスか

 日本は仕事の結果ではなく、上司や同僚につきあって残業することが評価されるので、働き方改革がうまく行かない。米国では結果が重視され、どのように成果を上げるのかは個人に任されている。

 そのようによく言われるし、日米の職場を両方経験した立場から、だいたい合っているとも思う。トム・クルーズ主演の最新映画「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」でも、主人公には核兵器による世界同時テロを防ぐ使命だけが与えられ、「どのようなプロセスを取るかは一切問わない」との指示を受ける。

 だが映画の観客が楽しむのは結果ではなく、プロセスそのものだ。もっと言えば、ハリウッド映画の性質上、主人公が失敗して同時テロが起きるという結果を誰も想定していない。すでに結果はわかっているのに、トム・クルーズが核兵器のスイッチを止めるために必死になってパリの街中を縦横無尽にバイクを走らせ、ロンドンの高層ビルの屋上を全力疾走し、秘境の峡谷で自らヘリコプターを操縦する、といった冒険に魅了される。

 日本の職場で働いていたとき、夜10時にもう一仕事するために先輩に誘われ夕食に行くことがよくあった。そうして、今やっている仕事がどうとか話し込んで身を粉にして働くことはミッション:インポッシブルと同じだ。若いからできたし、こういう働き方を日常化するのは危険ではあるが。。。

 そう考えてみると、自分が30年近く働いてきた中で最も印象に残っている仕事は何だろうか。実は結果だけではなく、むしろ仲間と話し合い、知恵を出し合ったプロセスのほうがはるかに印象に残っている。中には結果は惨憺たるもので、全体的な成果はゼロという仕事もあった。だが、その仕事を一緒にやった仲間と久しぶりに再会すると、なんとも言えない感慨がこみ上げてくる。