最近話題の「保育園落ちた日本死ね!!!」と題した投稿を読んだ。
おそらく筆者の言う「日本」とは日本政府、自民党、安倍首相などを指しているのだろう。実際、「国が子供産ませないでどうすんだよ」と書いている。正直かなり気持ち悪いが、彼女はこういった面々のために本当に出産したのだろうか。
結局は本人が子供を望んだから出産したはずだ。「日本」は民主国家なのだから、そうでなければおかしい。個人の自由な選択の結果であり、個人で責任を取るのは当然だろう。「児童手当20万にしろ」などと言い出す、計画性のない人々に税金を使うのはおかしい。
そもそも「一億総活躍社会」というキャッチフレーズがよくない。人口密度から言えば、人口はもっと減ったほうがいい。それで一人当たりのGDPを上げたほうがよほど理にかなっている。
さらに言えば環境問題は人口爆発と表裏一体である。「2050年には世界の人口が90億になるから、温室効果ガスを80%減らさなければならない」といった論理には、個人的にいつも違和感を覚える。
地球が人類を無限大に受け入れるの不可能で、東京ドームやコンサート会場と同様、収容人数といったものがあるはずだ。人口爆発で環境破壊が進む中、世界的に人口抑制を促す経済的インセンティブこそ必要だと思う。保育園や児童手当の拡充をすれば人口増を促し、結果として温室効果ガスの排出量が増えて気候変動が加速する。
だが国連人口基金ですら、地球環境のための人口抑制という視点はないようだ。ましてや、件の投稿者はまったく考えていないのだろう。
2016年3月20日日曜日
2016年3月11日金曜日
知られざる世界(3)
緊張状態にありながら異なる宗教・文化を持つ人々が共存しているエルサレム。
パレスチナ自治区ではさらに興味深い共存状態を見ることができた。ヨルダン人運転手の案内で国境を越えてパレスチナ自治区・ヨルダン川西岸に入る。当時のシャロン首相がつくった境界の壁がそびえたっている。 運転手にとってはかなり気に入らない代物のようだ。
イエス・キリストがここで生まれたという、見るからに古い教会がベツレヘムという町にある。そこで驚いたことに、運転手に紹介された教会の案内人はイスラム教徒のアラブ人だった。スーツでネクタイを締め、きちんとしたプロフェッショナルといった風貌である。パレスチナ政府が発行した観光ガイド身分証を提示され、キリスト教の歴史、イエスの物語などを詳しく語られる。
聖書に書いてある出来事がここで起きたと具体的に示されると、世俗的な人間にはにわかには信じがたいが、それをイスラム教徒から解説されるのはかなり貴重な体験であった。
ヨルダン人運転手はパレスチナ自治区内でイスラム教ゆかりの地を是非見せたいと提案してくれたが、時間がなかったので申し訳ないが予定していたイスラエル博物館に行ってほしいと伝えると、とても残念そうだった。
イスラエル博物館は古代イスラエルの時代から現代に至るまで、ユダヤ人の視点で世界史を鳥瞰する構成になっている。よくぞここまで世界中から各年代の歴史的遺産を集めてきたものだと感心し、展示物の下を見るとユダヤ系財閥がスポンサーとして名を連ねている。
わずか3日程度で限られた場所に行っただけでも、この土地の持つパワーと興味の尽きない歴史遺産に圧倒される。戦争してまで奪い合いになる理由が理屈ではなく、肌で感じられる旅であった。それと同時に、これほど貴重な観光資源がありながら、政情不安や戦争が観光客の足を遠のかせている。
CNNなどメディアでは対立関係ばかりが伝わってくるが、ここで暮らす多様な人々は心から憎しみあっているのではない。むしろ人類共通の遺産に畏敬の念を持ち、宗教に関係なく平和を望み、世界中から観光客に来てほしいと思っている。 そうした普通のアラブ人とイスラエル人の関係は、せいぜい江戸っ子と関西人のライバル意識程度(?)のようにも感じられた。
パレスチナ自治区ではさらに興味深い共存状態を見ることができた。ヨルダン人運転手の案内で国境を越えてパレスチナ自治区・ヨルダン川西岸に入る。当時のシャロン首相がつくった境界の壁がそびえたっている。 運転手にとってはかなり気に入らない代物のようだ。
イエス・キリストがここで生まれたという、見るからに古い教会がベツレヘムという町にある。そこで驚いたことに、運転手に紹介された教会の案内人はイスラム教徒のアラブ人だった。スーツでネクタイを締め、きちんとしたプロフェッショナルといった風貌である。パレスチナ政府が発行した観光ガイド身分証を提示され、キリスト教の歴史、イエスの物語などを詳しく語られる。
聖書に書いてある出来事がここで起きたと具体的に示されると、世俗的な人間にはにわかには信じがたいが、それをイスラム教徒から解説されるのはかなり貴重な体験であった。
ヨルダン人運転手はパレスチナ自治区内でイスラム教ゆかりの地を是非見せたいと提案してくれたが、時間がなかったので申し訳ないが予定していたイスラエル博物館に行ってほしいと伝えると、とても残念そうだった。
イスラエル博物館は古代イスラエルの時代から現代に至るまで、ユダヤ人の視点で世界史を鳥瞰する構成になっている。よくぞここまで世界中から各年代の歴史的遺産を集めてきたものだと感心し、展示物の下を見るとユダヤ系財閥がスポンサーとして名を連ねている。
わずか3日程度で限られた場所に行っただけでも、この土地の持つパワーと興味の尽きない歴史遺産に圧倒される。戦争してまで奪い合いになる理由が理屈ではなく、肌で感じられる旅であった。それと同時に、これほど貴重な観光資源がありながら、政情不安や戦争が観光客の足を遠のかせている。
CNNなどメディアでは対立関係ばかりが伝わってくるが、ここで暮らす多様な人々は心から憎しみあっているのではない。むしろ人類共通の遺産に畏敬の念を持ち、宗教に関係なく平和を望み、世界中から観光客に来てほしいと思っている。 そうした普通のアラブ人とイスラエル人の関係は、せいぜい江戸っ子と関西人のライバル意識程度(?)のようにも感じられた。
2016年3月4日金曜日
知られざる世界(2)
これまでで最もインパクトのあった旅行先は間違いなくイスラエルである。
かれこれ10年ほど前になるが、ヨーロッパの会合のついでに思い切って行ってみた。エルサレムで感じたのは、写真や映像では決して伝わらない都市全体の持つカリスマ性、オーラ。そして美しさ。ビル・クリントン氏の定宿だというDavid Citadel Hotel がまたメチャクチャよかった!!! 朝食のビュッフェであれほど美味しいのは後にも先にもない。朝11時頃まで心行くまで堪能し、観光は午後から。
旧市街はユダヤ教徒、キリスト教徒、イスラム教徒、そしてアルベニア人地区に一応分かれてはいるが、境界線はあいまいで混ざっている所もある。古代イスラエル全盛期のダビテ王の墓のすぐ横に聖母マリア教会があり、ユダヤ教で最も神聖とされる嘆きの壁のすぐ奥に、イスラム教の聖地の一つ「岩のドーム」がある。イタリアのベニスにもやや似た、徒歩でしか行けない狭い路地が入り組み、これでは分割など不可能だと一目瞭然である。
そうした旧市街は城壁で囲まれ、壁の中からイスラエル兵がライフルを持ってアラブ人街も管理している。
複雑な政治・宗教状況を包み込んだ城壁の奥へと沈む夕日の美しさ。そして街全体にそこはかとなく流れているいい匂い。「あれ、さっきからいい香りがしている感じがするのは何だろう?」という程度のわずかなもの。。。オリーブの木ではないかと指摘され、やや納得する。(つづく)
かれこれ10年ほど前になるが、ヨーロッパの会合のついでに思い切って行ってみた。エルサレムで感じたのは、写真や映像では決して伝わらない都市全体の持つカリスマ性、オーラ。そして美しさ。ビル・クリントン氏の定宿だというDavid Citadel Hotel がまたメチャクチャよかった!!! 朝食のビュッフェであれほど美味しいのは後にも先にもない。朝11時頃まで心行くまで堪能し、観光は午後から。
旧市街はユダヤ教徒、キリスト教徒、イスラム教徒、そしてアルベニア人地区に一応分かれてはいるが、境界線はあいまいで混ざっている所もある。古代イスラエル全盛期のダビテ王の墓のすぐ横に聖母マリア教会があり、ユダヤ教で最も神聖とされる嘆きの壁のすぐ奥に、イスラム教の聖地の一つ「岩のドーム」がある。イタリアのベニスにもやや似た、徒歩でしか行けない狭い路地が入り組み、これでは分割など不可能だと一目瞭然である。
そうした旧市街は城壁で囲まれ、壁の中からイスラエル兵がライフルを持ってアラブ人街も管理している。
複雑な政治・宗教状況を包み込んだ城壁の奥へと沈む夕日の美しさ。そして街全体にそこはかとなく流れているいい匂い。「あれ、さっきからいい香りがしている感じがするのは何だろう?」という程度のわずかなもの。。。オリーブの木ではないかと指摘され、やや納得する。(つづく)
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