2025年10月15日水曜日

人生後半や晩年の過ごし方

 人生後半や晩年の過ごし方を「指南」する本や動画を見たうえで自分の感想。

・なんだかんだ言ってお金は重要。ただ金融業者が「リタイア後は予想していたより出費がかかる」と言うのは、私の体験では真逆。老後資金が心配な人をカモにしたセールストークではないかと思う。

・仕事を辞めたあとはむしろコート、スーツ、シャツ、靴、バッグ、時計をほとんど買う必要がなくなり、化粧品、エステ、美容院にかける費用も激減。通勤に便利な場所に住む必要もないので都心から郊外に引っ越せば住居費も減る。フルタイムの仕事を辞めれば稼ぎも減り、税金も減る。きつくてストレスの多い仕事を辞めて健康になり、医療費やストレス解消の費用も減る。結果として年間の出費は半減。

・ただインフレで食費や生活必需品、旅行代などが高くなっているのは確かなので、投資の勉強をして自分で取れる範囲のリスクを取らないとお金は増えない。

・孤独は健康によくないと言われるが、つまらない人や面倒臭い人が周囲にいるより、静かに自分の好きなこと(私の場合は文章を書く、動画を制作する、絵を描くなど)をやるほうがはるかに健康によい。寂しければ地元のスポーツイベントに参加して、子供や議員、近所の人とサッカーや野球をやるとか、旅行先でシュノーケリングなどの地元ツアーに参加して一緒になった人と話せばいい。

・なかには「孤独を避けるために常日頃、他人と関わって人間関係を築きましょう」と言う人もいるが、まずは自分で面白いと思うことをやり、結果として面白い人間になるほうが先ではないか。だいたい、つまらない人と付き合いたい人がいるだろうかww 

・老人は得てして自分の体調不良、不運の愚痴が多い。開口一番そんな話をされても気が滅入るだけ。ヘルシーな食事を作るくらいは誰でもできるし、不運の原因を分析して繰り返さないようにしたほうが生産的。

2025年10月5日日曜日

「天皇陛下がビオラを弾く」違和感

 天皇陛下は若い頃からビオラを弾き、今年はモンゴル訪問の際に現地で演奏も披露した。

 チャールズ国王はニンジンでできたリコーダーを吹いた動画があり、チェロを弾くという情報もあったが、今上天皇のように演奏会で楽器を弾くシーンは見当たらなかった。

 昭和天皇やエリザベス女王は楽器を弾かなかった。

 モーツァルトやベートーヴェンが活躍した時代でも、支配層は聴く側だった。貴族やブルジョワは演奏ではなく鑑賞と patronage(後援)を担っていた。演奏するのは使用人階級の音楽家、聴くのはサロンの主人や客。つまり音楽を“労働”としてではなく、“作品世界を体験する知的遊び”として扱っていた。

 あくまで想像なのだが、第二次大戦に勝利した連合国側は欧州の王室>日本の皇室というヒエラルキーを作り、そうした雰囲気を醸し出すために、何らかの提案や示唆をしたのかもしれない。少なくとも結果的には、そうした構造に見える。

 先日「クラシック音楽鑑賞の本質的な楽しみ方」というブログ記事を書き、そもそも私は楽器を弾くことにはあまり興味はなく、むしろクラシック音楽の鑑賞にはデメリットになると考えている、と述べた。

 自分で楽器を弾くとなると、そこが鑑賞するうえでの基準にもなってしまうだろう。そのためベルリンフィルやウィーンフィルといった超一流の演奏というよりは、自分より少し上手な演者を日常的に参考するようになる。そうした演者は超一流というわけではないが、それでも自分よりは上手なので、結果として鑑賞する基準は甘くなる。

 例えて言えば、中学英語でつまづいている人にとっては、関係代名詞を理解して正しく使えるレベルをまずマスターする必要があり、そのレベルに達している人をすごいと思うだろう。

 その一方でTOEIC980点を何度も取ったが、どうしても満点の990点に届かない学習者の課題は、頻度は高くないものの時々出てくるオーストラリア英語の聞き取りだったり、より速く正答を導くためのテクニックだったりする。

 両者では目指すレベルやすごいと感じる内容が全く違う。

 ただ英語をほとんどできない人であっても、通訳を介せば英語ネイティブと会話することはできる。むしろ単語を覚え、文法を理解し、読み書きや会話の練習をするといった膨大な学習の手間暇をかけず、話す内容に集中することによって、より充実した会話をできる可能性もある。

 楽器の話に戻ると、日本では富裕層が「〇歳からバイオリンを始めた」と言うなど“楽器を弾ける=文化的で立派”のような幻想がまだ残っている。だが冷静に考えれば、その時間やエネルギーを旅や読書、優れた演奏の鑑賞、創作などに振り向けたほうが、ずっと広い世界に触れられる。

 結果として「自ら演奏しないこと」が最も洗練された鑑賞者への道なのだ。

2025年10月4日土曜日

高市早苗氏・自民党新総裁就任の感想

 自民党総裁に高市早苗氏が当選した。

 下馬評では小泉進次郎氏優勢とも言われていたが、彼は政治家一族のコネによる学歴や職歴も噂されてきた。また小泉選対では小泉氏を擁護し他候補を中傷する内容のコメントをするよう陣営関係者に依頼していたことが発覚。“ステマ問題”として批判を集めた。

「自民党をぶっ壊す」と言いつつ、郵政民営化や非正規雇用の拡大で「日本をぶっ壊してきた」父親の小泉純一郎元首相よろしく、進次郎総裁となれば、ついに日本がぶっ壊される最終段階に入るのかと恐れていた。小泉氏の落選により、とりあえず最悪シナリオだけは避けたようにも見える。

 高市氏は設備メーカー営業職の父、警察官の母のもと奈良県に生まれた。大学進学先として第一希望の早慶に合格したが、短大でなければ学費を自己負担という親からの条件により、国立の神戸大学に進学したという。卒業後は松下政経塾→テレビキャスター→政界入りした。

 世襲議員が渦巻く自民党議員や歴代総裁の中、庶民出身でたたき上げの人物はかなり少数派だ。同じく例外的に菅義偉氏は秋田の農家出身、高卒後に上京して工場勤務をへて法政大に進学という経歴だが、コロナ禍でわずか1年ほとで退任した。

 とにかく最近の詐欺レベルの増税、インフレ、移民激増、外国人優遇、治安悪化、国土破壊などで、内海聡氏が言うように日本は滅亡状態に近づいている。高市氏は「日本を守る」と強調してきたので、有言実行でこの流れを食い止めてほしい。

 ただ自民党の憲法改正案では天皇の地位や家族の協力が強調され、全体主義的な傾向がみられる。参政党の案のように国民主権を否定するわけではないが、戦前回帰の危うさも感じる。

 さらには緊急事態下で国会の承認を得ず、内閣が法律と同等の効力を持つ政令を発することができるといった危険を孕んでいる。緊急事態の例として外部からの武力攻撃、内乱等による社会秩序の混乱、地震等による大規模な自然災害を挙げているが、感染症もこの中に入る可能性が懸念されている。

 例えば、国立感染症研究所(東京都武蔵村山市)は2019年、エボラウイルスなど5種類の致死性ウイルスを輸入、その保管を開始した。エボラウイルスはエボラ熱を引き起こし、致死率は致死率90%にものぼる。中国・武漢市では同様の施設からコロナウイルスが流出して世界的な流行を引き起こした。このような事態が東京発で発生、内閣によって強制的なワクチン接種が行われるのではないかと危惧されている。

 高市氏は総裁就任後の会見で真っ先に憲法改正を挙げたが、上記についてどのように考えているのだろうか。

 重大な懸念点はあるものの、世襲議員や財務官僚による世間的な常識をかけ離れた国民負担を脱し、日本国民を守るという目的を果たしていただきたい。